体験談」カテゴリーアーカイブ

進路選択に迷ったときには年齢制限のあるものから選ぶとよい

私が30代の時、高校生から進路相談をされました。
40年も前のことですから、今とは社会状況も異なりますが、悩むだけあってどれも魅力的な内容でした。

その時に私がしたアドバイスはただ一つ。
「年齢制限のあるものから選ぶ」

これは、たとえば大学生から相談されても同じですね。
そして、今相談されても同じく答えます。

人は人生のどこかで考え方が変わったり、興味の対象が変わって、進路変更をしたくなる時があります。
その時に案外年齢が邪魔をすることがあるのです。
ですから、年齢制限のある学校や職種は、それを優先した方が選択範囲が広がります。

選ぶというのは、優先順位を選択することでもあります。
「今」一番大事なこと、それに時間を当てるのが後悔の少ない生き方になりますが、人間は感情の生き物ですから、必ずしもそのようにはできないことがあります。
時として、どうでもいいことに時間を割かれることがあります。

そんなときには、それを回り道だと思わず、「今の私にはそんなことも必要だったんだろうな」と思い直しておくことをおすすめします。
どうでもいいことだと思った内容でも、長い人生の中で反面教師として役立ったり、社会勉強になったりすることがあるからです。

そして、感情的にはいつも気持ちよく暮らせるようにできれば、それだけでいいのです。
本当にそれだけ。

 
 


(出汁巻き玉子 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

「幸せコース」の皆さん、出汁巻き投稿を頑張ってください!
応援していますよ!

 
 

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水分の摂り方を変えたら背部痛が解決した事例

9月26日に「陰陽別お出汁の取り方と味噌汁大全講座」を開催しました。
この講座は、むそう塾が大事にしている三種の神器(玄米ごはん・お味噌汁・糠漬け)の一つなので、一人でも多くの人に受講してほしい内容です。
特に今年は新柄コロナの問題があるので、絶対受講してほしかったのです。

お味噌の効果は、もう知り尽くされていますから、私がいちいち書くまでもありませんが、やはり日本人にはお味噌が合っていると思います。
なんと言ってもお米との相性が抜群です。

主食との相性がよいというのは、それだけで安定感があるのですが、最近は主食そのものがいい加減になっている人もおられます。
そして、中心軸のない食生活をしているうちに体調を崩して、色々な健康法に手を出す人が多いですね。

情報が氾濫する今の社会では、何を信用したらよいのか分からないのでしょうが、少なくとも自分の体のことは自分で勉強する姿勢が必要だと思います。
そうすると、怪しげな情報かどうかは、自然に嗅ぎ分けられるようになります。

ただし、西洋的な考え方と東洋的な考え方がありますので、その違いは充分把握する必要があります。
どちらが良いではなく、どちらも得意分野があるので、その時の症状に応じて使い分ければよいのです。

 
 

【水分】

ところで、先日のお味噌汁講座に、ずっと背部痛(腰の後ろ)を抱えていた方が2か月ぶりに受講してくださいました。
2か月前に背部痛のことを相談されて、その時その方の水分の多さにビックリしたのです。
水分を多く摂るように指導されていたのだとか。

それで、水分の摂り過ぎは腎臓に負担がかかることを話して、水分を減らしていただくことと、水分の種類のお話をしました。
動物性の食材を減らすことも話しました。

そうしたら、早い段階で背部痛は解決して、先日は笑顔で遠くからいらしてくれました。
嬉しかったです。
彼女にはまだ交通事故の後遺症があるので、すぐに全部が解決とはいかないのですが、水分のとり方で痛みが出ることを体験されたのでした。

 
 

【水分は多く摂らなきゃ?】

体の60%〜80%は水分です。
ですから、水分を多く摂るように指導しているところがあちこちにあります。
そして、定期的に水分を摂るべく、いつもペットボトルを携行している人を電車内でも見かけます。

汗をかいて水分補給するのならかまいませんが、冷房の効いた室内で義務のようにゴクゴクと水分を流し込むのは、病気になってくれという行為のように私には見えます。

人は、喉が渇いてから水分を摂ればよいのです。
その時でも、ゴクンゴクンと飲むのではなく、一口ずつ噛むように舐めるように飲んだ方が体に吸収されます。
ゴクンゴクンと飲んでも、早く尿になってしまうだけです。

特に胃腸の弱い人が冷たい水をゴクゴク飲むと、お腹が冷えて体調悪化につながりますから要注意です。
水はなくてはならないものですが、その質とともに、飲み方が重要です。

 
 

私のブログでも、過去記事で水分のことがたくさん書いています。
「水分」とブログ内検索をしていただくと、あれこれ出てきますのでご参考になるかもしれません。

 
 


(煮物椀 すっぽん玉子豆腐・焼粟麩 三度豆 白髪葱 露生姜 料理:京都 瓢亭 本館)

 
 

※ 
水分といっても、お料理に含まれる水分は、少なからずナトリウムと一緒なので、体が吸収しやすい状態にありますし、このように滋養効果の高い水分は、飲むほどに体に染み渡る感じがすることでしょう。
ちゃんと体は感じているのです。
そんな体の反応を大切にしましょう。

 
 

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カテゴリー: 新型コロナウイルス, からだ, 体験談 | コメントする

胆道閉鎖症から肝移植を経て元気に育つ男児とその両親が素晴らしい

【生後2ヵ月の子どもが「胆道閉鎖症」に】

少し長くなりますが、素敵なむそう塾生のご夫婦がおられるので、第三者の立場から記事にさせていただきます。
今から4年あまり前、こんなメールを送ってくれた塾生さんが、大きく成長して眩しいくらいの存在になりました。

まるで思いがけない展開にとてもショックですが、これから
勉強して息子のために出来ることがあれば何でもしたいと思っています。
なかなか受け入れられない大変な状況ですが、息子からわたしは
大切なことを沢山教えてもらっています。大好きな息子のために
家族力を合わせてこれからがんばっていきたいのでどうか
力を貸してください。

 
 

おっとりとして幸せな暮らしをしてきた、むそう塾生の“おたに”さんは、2016年にママになりました。
むそう塾生の赤ちゃんが産まれました 2016.3.13

ああ、よかったと安堵したのもつかの間、お子さんが生後2か月で「胆道閉鎖症」と診断されて、緊急手術をしました。
2016年5月のことでした。
しかし、この手術の時点で肝硬変が進んでいたため、残された手段は肝移植のみになってしまいました。

 
 

【肝移植手術】

そこで、ご主人様が息子さんのためにドナーとなって、「肝移植手術」が行われました。
2016年9月のことでした。
おたにさんはご主人様の体への影響を心配して最初は反対したそうですが、ご主人様の強い希望で移植手術が行われたそうです。

それから4年。
息子さんもご主人様もお元気で、おたにさんのお料理を喜んで召し上がってくれているそうです。
一家で玄米ごはんはもちろんのこと、お子さんはすごく食欲があってモリモリ食べてくれるそうです。

そして、何より嬉しいのは、おたにさんの言葉によれば、「夫も元気です! 心配は夫が息子を好きすぎて子離れ出来ないんじゃないかということくらいで、息子の方がドライです(汗)」ということでした。

 
 

【死ぬことが怖くなくなった】

おたにさんは結婚をする前に、むそう塾の「幸せコース」「上級幸せコース」を修了し、結婚・出産・お子さんの手術と大激変の日々を過ごしたあと、2019年にもう一度基本の「幸せコース」を受講されました。
そして、今年は「満足コース」で学んでいて、来年の5月からは「秘伝コース」に進む予定です。

それと同時におたにさんは、お弁当投稿も頑張っています。
お子さんがいて、お仕事も持っていて、その環境で朝からお弁当投稿をするのは大変だと思うのですが、彼女は笑顔でこなしています。

彼女のそのエネルギーはどこから湧いて来るのか?
それを彼女に直接尋ねたことがあります。
そうするとやっぱり、予想どおりの答えが返って来ました。

「人間はいつ死ぬかもしれない。泣いてばかりいたあの時に比べたら、今は何でもできる。」
「死ぬことが怖くなくなった。」

そうなんです。
彼女は肚が据わったのです。
著しく成長したのです。

 
 

【たった一人の授業】

今年の4月に、コロナ禍でクラスメイトが次々と欠席する中、幸せコース最後の授業をおたにさん一人で行なったことがありました。
マクロビオティック京料理教室 むそう塾 幸せコース 第11期 日曜クラス 2020.4.12

色々な話をして、その時におたにさんの強さをしっかりと確認したのでした。
やはり人は困難を乗り越えると強くなれます。

私がおたにさんのお子さんのことでとても感動したのは、ご主人様の素晴らしさです。
まさに自分の体で我が子を助けようとした決断、そして、おたにさんへの愛ある暮らし方。
こういう判断ができる男性は心から尊敬できます。

そして、おたにさんのお料理のことも理解してくださって、全面的に応援してくださっていることが素晴らしいです。
こちらの記事にそのことが書かれています。
自分には料理があって本当に良かった 塾生さんのコメントより 2020.4.12

おたにさん、素敵な男性と出会えて、本当によかったですね。

 
 

【誰かのお役に立てれば嬉しい】

この記事を書くにあたって、私はおたにさんに確認しました。
病名や個人情報をさらけ出すことになってしまうけれど、どこまで書かせてもらえるでしょうかと。
そうしたら、おたにさんのお返事が感動的でした。

「大丈夫ですよ。わたしも、息子の闘病中、いろんな方のブログで体験談を読んで勇気をもらいました。誰かのお役に立てれば嬉しいです。」

うなりました。
私よりずっとおたにさんの方が人間が上でした。

 
 

この何気ない光景が、どんなに稀有で幸せなことか。
極限を味わったからこその宝の時間。

 
 

【おたにさんとむそう塾】

・2011.2.20 玄米ご飯の炊き方講座(愛クラス)受講
・2011.3.8 パスポート取得
・2013.5〜2014.4 第5期幸せコース受講
・2013.8.25 第75回玄米の炊き方講座(愛クラス)受講
・2014.5〜2015.4 第4期上級幸せコース受講
・2015.5.1 結婚
・2016.3.9 出産
・2016.5 息子さんが「胆道閉鎖症」で緊急手術
・2016.9 息子さんが「肝移植手術」を受ける
・2017.10.21 第112回玄米の炊き方講座(愛クラス)受講
・2019.5〜2020.4 第11期幸せコース受講
・2020.5〜 第7期満足コース受講中
・2021.5〜 第7期秘伝コース受講予定

終わり

 
 
カテゴリー: 塾生さんのメールから心に響いたこと, 子育て・野口整体・アトピー, 新型コロナウイルス, からだ, こころ・想い, 体験談 | 2件のコメント

長崎から京都まで日帰りで学ぶ塾生さんの含蓄ある言葉

サイトの「塾生のきょうの100点お弁当」 9月21日にいただいた“きよ”さんのコメントが素晴らしかったので、記事にさせていただきます。

 
 

<きよさんからのコメント>

美風さん

好さんの、おいしそうなおはぎと一緒に
取り上げて頂き、ありがとうございます。

京都に行く日は、子供の食事や諸々の支度、
お弁当を準備するのに、遅くとも2時には
起きないと、間に合いません…。
でも、以前は1時半前でした(^^;

私の仕事が遅いから、
早く起きなくてはいけないんだ
と思い、工夫して30分ほど短縮されました(^^)。
必要にせまられる時は、成長の機会ですね。

つい、安直な道を探してしまいますが、
何事も、一つ一つの積み重ねる以外に、
信頼できる方法はないなぁと、感じます。

それを実感できるのも、いつでも温かく
フィードバックして下さるむそう塾の
環境のお陰です。

コロナで世の中が大きく変わり、
その波に乗って大逆転を目指そう!
といった風潮を感じますが、
それに乗りすぎて、
足元がふらついてしまわないように、
といった危機感も感じます。

過剰でも過少でもなく、
中庸でいる事の大切さを、
今、改めて思います。

心や感情をコントロールしようとすると
難しい事も多いですが、
自分を整える手段として
お料理がある事は本当に心強いです。

*   *   *

<マクロ美風より>

きよさんは長崎から日帰りで通っておられるのですが、新型コロナ前は飛行機で往復されていました。
しかし、新型コロナで飛行機が著しく便数を制限したため、新幹線での往復を余儀なくされています。

そんな状態なのに、きよさんは授業を受ける日の朝に作ったお弁当を持参して京都に来てくれます。
そういうことを実行しているきよさんだからこそ語れる言葉が、このコメントにはいくつもあります。

必要にせまられる時は、成長の機会ですね。

つい、安直な道を探してしまいますが、
何事も、一つ一つの積み重ねる以外に、
信頼できる方法はないなぁと、感じます。

なんと含蓄のある表現でしょうか!
実際に頑張っておられるからこそにじみ出てきた言葉だと思います。

過剰でも過少でもなく、
中庸でいる事の大切さを、
今、改めて思います。

そうなんです。
中庸こそが一番安定できるのです。
そこをしっかり意識されているのが、さすがだと思いました。
そして、お料理を通してご自身をコントロールされていることもお見事でした。

 
 


(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 きよさんのお弁当)

 
 

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カテゴリー: 塾生さんのメールから心に響いたこと, 体験談 | 2件のコメント

子育てのために塾生さんが書いてくれた記事は新型コロナウイルスにも共通です 

こちらの記事でご紹介したkyoroさんの記事ですが、kyoroさんは他にもとても勉強になる記事を書いてくれています。
むそう塾生のために。

なるべく薬を使わないで子育てをされようとしている人は必見です。
でも、時には薬の力を借りることも必要なときがあります。
特に「食欲・睡眠・機嫌を損ねる=自己免疫力低下=治癒の遅延」という流れを頭に叩き込んでおきましょう。

ここで大事な「自己免疫力低下」は、新型コロナウイルスについてもいえることで、大人も子どもも免疫力を低下させないように、日々の暮らし方をもう一度しっかり見直しましょう。

薬(西洋医学)との付き合い方 2016.6.19
子供が食欲・睡眠・機嫌を損ねているとき(小児科医の見解) 2016.6.22

 
 

先日ご紹介した本とともに、本間先生の子育ての本もご紹介しておきましょう。

【自然に沿った子どもの暮らし・体・心のこと大全】

(自然に沿った子どもの暮らし・体・心のこと大全 本間真二郎著)

 
 

 
 

大人たちはぜひこちらの本で勉強しましょう。
自己免疫力を低下させないために。

【感染を恐れない暮らし方】

 
 

 
 

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