食べ物あれこれ」カテゴリーアーカイブ

地震直後、避難所での厳しい状況 74歳女性のとった行動は

すでにTwitterでご紹介したのですが、多くの人にご紹介したい記事があります。

「地震直後、避難所での厳しい状況 74歳女性のとった行動は」

この記事を読んで真っ先に思ったことは、仕事柄、食べることの重要性です。
誰しも非常事態のときには不安になりますが、その時に食べるものがその不安を和らげてくれるのか、より一層不安にさせるのか、食べ物の影響が如実に表れます。
食べ物の温度だけでも不安を和らげることができます。
大きな不安の中で食べ物の力は小さいと思われるでしょうが、一時でも良いのでホッとできる瞬間が必要なのです。

先の記事でご紹介したむそう塾生も、東日本大震災の時には温かい玄米ご飯とお味噌汁にどれほど救われたかしれません。
暗闇であっても、温かい食べ物を口に出来たことで、人は一瞬であっても精神的に平常を取り戻せるのです。
たとえ1杯の温かい飲み物でも。

ここに登場する木下さんは、避難所で感じた「小学校の床って硬いでしょ。毛布だけじゃ硬いまま。あれは年寄りにはきついって」と言っておられますが、それは本当にそのとおりだと思います。
痩せていて弾力のない体には硬い床はとても堪えます。
でも、多くの人がそれを余儀なくされているのですから、一日も早い地震の収束を願ってやみません。

 
 

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(熊本市に住む74歳の木下真由美さん)

 
 

これから開催予定の講座案内 最新版

 
 
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京筍と地鶏の焚き合わせ 焼き菜の花添え 料理方法の陰陽

京筍と地鶏の焚合焼菜花添え マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(京筍と地鶏の焚合 焼菜の花添え 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

先日の夕食に中川さんがササッと作ってくれた焚き合わせがとても美味しかった。
旬の京都塚原の筍が口の中でホロッと崩れるやわらかさで、そこに添えられた焼き菜の花の美味しいこと、美味しいこと。
茹でた菜の花が一般的だけれど、焼いた菜の花はこんなにも美味しいものだったのか!というくらい美味しかった。

筍はマクロビオティックでは言わずと知れた陰性な食材である。
しかしそこに地鶏という陽性な食材を組み合わせ、さらに菜の花を「焼く」という陽性な料理法でまとめたこの一品は、見事に陰陽バランスが取れていて素晴らしかった。
菜の花から立ちのぼってくる焼いた香りが何とも野趣あふれたダイナミックさがあって、野の息吹をそのまま体に取り込んでいる感じがして、まさに命をいただいている躍動感があった。
旬の持つエネルギーは凄いものだ。

マクロビオティックでは食材の陰陽表を手にして、あれダメこれダメという姿が多く見られるが、肝心なのは「口に入る時の陰陽はどうなのか?」ということである。
もっというなら、それを食べた結果、体の中でどんな陰陽の働きをするのかということが大事である。
そこに思いが至らず、食材の段階で陰だ陽だといってもそれは不完全である。
料理方法の陰陽はとても大きく心身に影響し、同じ食材でも食べる人の体調を左右する。

巷では食材の良し悪しに関心が集まっているが、私はその食材をどのように料理するかもとても重要だと思っている。
それはむそう塾をしていて、まさに「人は食べたもののようになる」現実を毎日見ているからである。
揚げ物の多い人、炒め物の多い人、茹でた物の多い人などなど、それぞれの特徴が外見からも透けて見えて来る。

一番少ないのは、煮物の多い人である。
煮物は料理方法の陰陽でいうなら、中庸ゾーンに属するものが多いので、それを食べるとお箸を置いた時の表情が違う。
実に落ち着いた良い表情をする。
それは煮物にあるあの煮汁が一つの役目を果たしている。
体の中の水分と煮物の水分が同期するかのようにしっくりと融け合って、心の渇きを補ってくれるのである。

そのことを10年以上前に、陽性すぎて悩んでいる人に試したところ、見事な結果が出て納得した。
いかに料理方法が人の心のありように影響するのかを知った私は、料理方法の陰陽をもっと前面に出した講座をしたいと常々思っていた。
昨年の秋から始めた「煮物講座」は、塾生すら最初は地味な印象だったと思うのだが、それを召し上がってくださったご家族様からは、絶大なる感動の嵐が巻き起こった。

それもそのはず、むそう塾で料理を教える中川善博は、超一流の料亭料理を作る人間だから、美味しくするノウハウを沢山持っているのである。
そこにマクロビオティックの陰陽を添わせて料理をすると、驚くほどの美味しさになるから不思議だ。
いや、それが宇宙の法則どおりの美味しさなのかもしれない。

本当に体に必要な美味しさは中庸であって、陰性や陽性に偏ったものが美味しいと思うときは、心身も偏っていると思っても良いだろう。
ふだん口にする食べ物であなたの健康も病気も作られていくのだから、まずはお料理が出来る人になってはいかがだろうか。
そして、最終的には心を潤わせる食べ物で命を紡いでいけたら理想的だと思う。

最後に、写真のお料理は煮汁がとても美味しくて、煮汁のおかわりをして飲み干したほどだ。
余談だが、このお料理は「京筍と地鶏の焚合 焼菜花添」と料理人は書くのだそうだ。
そんなの今の人には通じないよ〜と言って、私が勝手に送り仮名を加えたのだが・・・。

 
 
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鯛と烏賊と鮪のあられ作り

烏賊と鯛と鯵のあられ作り

 
 

(鯛と烏賊と鮪のあられ作り 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

中川さんがサササッと丼ご飯を作ってくれた。
ふっくら炊いた中川式玄米ご飯の上に、写真の材料を山葵醤油でサクッと和えて載せる。
もう一気食いしたくなる美味しさだ。
こんな時には陰性のお吸い物がよく合う。
菜の花や筍の煮物があると言うことなし!

お魚を使うときには良質のものを選ぶこと。
養殖物には手を出さない。
山葵も生の山葵をおろして使うこと。

 
 
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精神安定のための食べ方メニュー一例(内海聡医師の記事より)

子育てをしていると、食べ物のことであれこれ悩みますよね。
それで、悩みすぎて子育てがちっとも楽しくなかったり、家族間で溝が出来たり、枚挙にいとまがありません。
現実はどうであれ、知識として知っておいた方が役に立つこともありますので、私は子育て中にお母さんが本気で食べ物のことを勉強されたら良いと思います。
その上で忘れてならないのは、押しつけではなく環境づくりをすることです。
本気で取り組んでも神経質にならず、子供の自由度を確保しながら環境を整える方法はいくらでもあります。

マクロビオティックでは陰陽で食べ物の大きな分類をしますが、年齢によっても食べ方が異なります。
むそう塾ではその食べ方を細かく教えていますが、まだマクロビオティック初心者で陰陽も細かく解らない場合は、甘いものを避けるだけでもかなり結果が変わって来ます。
さらに、あまり不自然な工程を経た食品は食べないことです。
今は人工的な食べ物が大手をふって販売されている時代ですが、宇宙の営みから外れた食べ物は最終的に心身ともにアンバランスになってしまいます。

Facebookで内海聡医師が低血糖と加工食品について記事を書かれています。
海外での実例なども紹介されていますので、ご参考になさってください。

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<内海聡医師の記事より>

精神安定のための食べ方メニュー一例
本来私は精神薬を中心とした医原病や薬害を取り扱ってきたので、精神をおかしくする食事については指導する機会が多かった。ここでもそのような経験に沿ってメニューを考察してみることにする。

たとえばE・M・エイブラハムソン博士とA・Zペイゼット博士は、次のようにいっている。「血糖値が通常より低いと細胞、とりわけ脳細胞は栄養不足になる傾向がある。この低血糖は食事によって回復するが、細胞とくに脳細胞が慢性的に栄養不足になると、どういうことが起こるか?その場合、最も弱く、最も傷付きやすい細胞が最初に損なわれることになる。」こうなると脳はすぐに障害を起こし、あらぬ妄想や幻覚を告げるようになり、撃鉄を充分引かないうちに弾丸が飛び出すように、わたしたちは早まったことをしでかすようになってしまいます。

この言葉は非常に重要である。というのは食事の中において糖分の多くは人を精神的に狂わせる作用があるからだ。まず精神面を強くしたいと願うなら甘いものは砂糖であれ甘味料であれ避けねばならない。調味料としての砂糖やてんさい糖や黒糖であっても、さらにいえばモラスやはちみつであっても全部使ってはいけない。これらの直接糖は一切使ってはいけない。もしあなたが精神的に悩んでいたり精神的諸問題を抱えているならば。

バージニア州の少年院で囚人276人を対象に行われた興味深い研究がある。砂糖の摂取を減らしたグループと、普通食のグループと、それぞれの行動変化を比べるというものだ。この実験を行ったシュテフェン・ショーエンセーラー博士によると、砂糖の摂取を減らしたグループは普通食のグループに比べ、反社会的行動が46%低下した。特に暴行が82%減、盗みは77%減、と激減した。この結果を受けてワシントンなど12の少年院、計8000人における同様の大規模調査が行われ、この調査でも反社会的行動は47%減という結果が出た。彼らに対する栄養学的研究では、ビタミンB1.2.6、ナイアシン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などの不足が目立った。

学力テストってのはある意味バカバカしいテストなのだが、これを使った研究もある。ニューヨークでジャンクフードや着色料や甘味料や保存料を段階的にカットし、四年かけて行われた研究だと、学力テストの平均が39点から55点にアップしている。つまり甘味料や添加物は行動だけでなく知能にも影響を与えるということだ。また同様の理由で味の素=グルタミン酸ナトリウムも避ける必要がある。知能を下げ攻撃的にして筋肉やてんかんなどの症状を誘発する。アルコールも問題でありアルコールに飲まれてしまえば精神を狂わせることは周知の事実である。

もう一つ精神的に不安定な人の食事の代表格が「加工食品」である。そしてその加工食品を電子レンジを温めたり、カップラーメンなどを食べるという愚行を犯しているが、これは何をどうやっても精神的に不安定になるであろう。添加物たっぷりのところに、さらに残った数少ない栄養素さえ電子レンジで破壊するのだから、まさにカスを食べていると述べるに等しい状態である。まあまとめると甘いものと加工食品を避ける、ナイアシンの重視、カルマグの重視、そして良質の油をとるということを念頭に置く。精神的に落ちている場合は肉食を入れることも考慮していただきたい。

 
 

京都 琵琶湖疏水の桜4

 
 

(京都 琵琶湖疏水の桜 2016.4.5)

 
 
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京料理人が作る「菜の花のからし浸け」が絶品!

菜の花のからし浸け マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(菜の花のからし浸け 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

玄米稲荷寿司講座のお昼ごはんに出された「菜の花のからし浸け」。
すでに上級幸せコースで習った人たちばかりですが、茹で加減が違っていたなんて声が聞こえてきました。あれれ?
この菜の花は授業で使用した菜の花の種類とは少し違って、昔からある京都の菜の花なんだそうです。
ちょっとクルクルッと丸みがあって、愛らしい菜の花でした。

それにしてもこの「菜の花のからし浸け」は、毎日食べても飽きない美味しさですね。
お口に含んだ時に、じゅわ〜っと出てくるお汁の味がたまりません。
私は京都の菜の花を知ってから、関東の菜の花を一切買うことがなくなりました。
それほど京都の菜の花はやわらかくて美味しいです。
お吸い物にも、お味噌汁にも、麺類にも、炒めものにも、揚げ物にも、もう何に使っても美味しい菜の花。
私は京都の菜の花ラブです(^^)

ちなみに、京都では「菜花」と書いて「なのはな」と読むのだそうな。

 
 
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