こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

寿司桶のごはん

先日の授業でのこと。
巻き寿司のために作った酢飯が、各自の寿司桶に少し残っています。
「残ったご飯はお持ち帰り容器に詰めてくださいね〜」と私が声をかけました。
みんなバタバタと詰め終わったのですが、テーブルの端っこでまだおヘラを動かしているKさんがいました。
そばに行ってみると、丁寧にご飯粒をおヘラで集めていました。
一粒残らず。

その姿を見て、ふと昔を想い出しました。
昔はよくご飯粒を残すと将来食べ物に困るといって、お釜やお茶碗についたご飯は、一粒も粗末にしなかったものです。
時代は変わって、今ではそんなことをいう人も少なくなったのですが、気持ちはやはり食べ物を粗末にしないという大原則は生きていると思います。

私はKさんに言いました。
「偉いね〜。そういう姿をお子さんは見ているものね。」と。
Kさんはニッコリ笑って、「はい!」。
Kさんは3人のお子さんを育てているのですが、きっとお家ではお子さんにこういう姿を見せているのでしょう。
そのお子さんたちの将来を思うと、Kさんは上手に子育てをされているなぁと思いました。

たったこれだけのことなのですが、私はほのぼのとした気持ちになって、とても嬉しかったのです。

 
 

(京都 鴨川の桜 撮影:中川善博 2018.3.15)

本当はその日にすぐ記事にしたかったのですが、Kさんの素敵な心根にピッタリの写真が出るまで待っていたのでした。
そうしたら、昨日中川さんが綺麗な桜のお写真を送ってくれましたので、それを添えたいと思います。
春の日差しを受けてやわらかく咲く桜の姿が、Kさんの笑顔と重なりました。

 
 

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色気の正体 「乙女の教室」(美輪明宏著)より

先日Facebookで次のようなコメントをいただきました。(抜粋)

前に美輪明宏さんがほんとうの色気とは内面から滲み出るもので(この女は俺にぜったいに恥をかかせない)と感じさせる風情にありと仰ってたのを聞いたことあるんですけど、まさにそうだと思う!

私は「この女は俺にぜったいに恥をかかせない」という表現が、美輪さん本人はどのような場面で発したのかを知りたくて調べてみたら、本に書かれているようでしたので、その本を取り寄せました。


(乙女の教室 美輪明宏著)

 
 

83Pに「色気のある女性になりましょう」という章があって、86Pに例の言葉がありました。
ちょっと写真でご紹介しましょう。


(乙女の教室 美輪明宏著 83P)

 
 


(乙女の教室 美輪明宏著 84〜85P)

 
 


(乙女の教室 美輪明宏著 86〜87P)

 
 


(乙女の教室 美輪明宏著 88〜89P)

 
 


(乙女の教室 美輪明宏著 90P)

*   *   *

つまり色気の正体は“上品な優しさ”です。
「この女は絶対にオレに恥をかかせない」、「この男は絶対に私に恥をかかせない」と思わせる、相手を包み込むような優しさが、色気の本質なのです。(86P)

つまり“人間らしさ”とは“優しさ”であり“色気”でもあるのです。(90P)

90Pには人間らしさの一つに色気をあげておられますが、それほど重要な位置づけであることに、美輪さんらしさを感じました。
私は、色気を生み出せる土壌には「信用」が不可欠だと思っています。
信用が存在しなければ、そこから先に進めないことがあるからです。

幸いに私は今、信用できる人たちに囲まれています。
ということは、色気を生み出せる環境にあるということなのですよね?
その割には・・・・。
トホホ、墓穴を掘ってしまったようです(汗)

 
 

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稲盛和夫「成功への情熱」と「田島光二」さんのこと

「誰でも、現在自分が持っている能力を考えて、今、何ができて何ができないかということは判断できます。しかし、新しいことを成し遂げようとするとき、それだけでは不十分なのです。現時点ではとうてい実現不可能だと思えることをなんとか成し遂げようとする努力からのみ、驚くような成果が生み出されるのです」(稲盛和夫 『成功への情熱』)

京セラの稲盛氏は「自己の能力を未来進行形で捉えよ」と説き、「未来進行形の能力観」を持っていたそうで、「潜在意識に透徹するまでの強烈な願望を抱く」という経営スローガンを掲げていたとか。
この「潜在意識に透徹するまでの強烈な願望」というのは、その信念さえあれば現実化することが可能ということですよね。

先日知った「田島光二」さんの記事を読んで、この人には稲盛さんがいうところの「潜在意識に透徹するまでの強烈な願望を抱く」ということができているのではないかと思いました。
なかなかこういう人は少ないし、ましてや若者となると稀有な存在かもしれません。
でも、いるのですね、こういう人が。
素晴らしい若者だなあと思いました。

*   *   *

日本の若者、ハリウッド監督の右腕となる──「世界的アーティスト・田島光二」の誕生は偶然か、必然か?

(田島光二さん)

 
 
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マクロビオティックの自然な伝播に拍手!

私がマクロビオティックを知ってから、嬉しいことはいくつもありましたが、周りの人が良い方向に変化していく時が一番嬉しいです。
人には当然のことながら個人差がありますから、陰陽を深く理解したい人、陰陽はそれほどではなくても美味しいものを食べたい人、どちらも深く追究したい人、それぞれです。

多くの人が良い方向に変化して行くさまを見ていて、知識が確信に変わって行くのですが、それでもまだ油断はできません。
人は心にも体にも波があるからです。
何年にも亘って「その人」を見続けてこそ、陰陽の本当の力を感じることができますね。

上っ面の陽性と真の陽性の違い、陰性だと思える状態の蔭に潜む陽性。
そういうのを理解するのは、やはり時間の経過も必要です。
そうこうしているうちに、「その人」の変化を周りが感じるようになってきます。
そこで初めてマクロビオティックの伝播が自然な形で起きるのです。

性急に他人に押し薦めるものではありません。
自分と波長が合えば取り入れればよいし、合わなければ「一つの考え方」と思うだけです。
哲学や思想って本来そういうものですよね。

先日、嬉しいことがありました。
むそう塾生のKさんのお母様が愛クラスに申し込んでくださったのです。
Kさんは、2013年8月に玄米の炊き方を習いに来られて、翌2014年から「幸せコース」に通い始めました。
必要以上に緊張してしまうKさんは、愛クラスの時も幸せコースの授業日も緊張でお腹が痛くなってしまうほどでした。

でも、その後「上級幸せコース」「満足コース」と進むにつれて、嫌いだった食べ物が美味しく食べられるようになったり、彼女の作ったお料理をご家族が絶賛してくれたりして、陰陽でお料理することの凄さをジワジワと実感されたのでした。
そして、彼女はお料理の楽しさに目覚めて行きました。

それとともに体調もだんだん変化して、ついには精神面まで前向きに変化して、恋人が出来ました。
彼の方からおつき合いを申し込まれたのですが、彼はKさんのことを「いい顔してるなー こんな子がいたらいいなー と思ってた」とのこと。
彼女が「いい顔」でいられたのは、ひとえに心身が良い状態でいられたからですね。

そんな彼女の変化を見て、お母様も何かを感じ取ってくださったのでしょう。
これこそが、Kさんがご自分の身をもってマクロビオティックを伝えたことになります。
むそう塾にKさんが来られてから4年5か月。
納得しながら一歩ずつ前に進むKさんには、奥深くに存在する陽性の力を感じます。
その陽性さを、これからの日々に反映して素敵な人生になってくれると信じています。

そして、お母様との新しいご縁にも感謝しながら、一つひとつ心を紡いで行きたいと思います。

 
 

(菜の花のからし和え 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, からだ, こころ・想い | 3件のコメント

安全地帯と居場所

突然ですが、私、玉置浩二って好きなんです。
あのシャープさがいいですね。
でも、歌は限りなくやさしい。
(ここに陰陽があります)
「安全地帯」という名前がピッタリです。
(理由は後から)

小室哲哉さんの件もそうですが、過度な負担(=緊張=極陽性)に置かれると、人は束の間であっても癒やし(=緩み=陰性)を求めます。
これをマクロビオティックの陰陽で考えるなら、極陽性から極陰性の方向に向かうわけですが、その過程で、ある人はお酒を求め、ある人は甘いお菓子を求め、ある人は話し相手を求め、ある人は薬を求め、そうして人は陰陽バランスを取ろうとします。

誰にでも起こりうる状態。それが陰陽の偏りです。
それは偏りを知っていても解決できない生き癖のような面もありますが、せめて心に「安全地帯」があると、結果は大きく異なってきます。

この人の前なら自分のすべてをさらけ出せる安全地帯。
この人なら絶対自分を包み込んでくれる安全地帯。

そういう人が一人いるだけで人は生きられます。
安全地帯とは居場所でもありますね。

誰しも誰かの居場所になれるのですが、夫婦間、親子間では絶対あって欲しい場所ですね。

おまけ ワインレッドの心” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen>

(教室の置き花:マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 

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