美味しい鉄火味噌によせて

マクロビオティックの本でお馴染みの鉄火味噌。
それを作るのは大変です。
ましてやそれを美味しく作るのはもっと大変。 
何が大変かというと、「切る」ことをちゃんと出来ていない人が作ろうとするからです。
昨日1回目の「腸から陽性になる講座」を開催してみて、つくづく思いました。
いかに「切る」スピードが大事かということを。
ご家庭ではゆっくり自分のペースで材料を切っているのが普通ですが、牛蒡や蓮根というアクのある食材を切るときには速さが求められます。
鉄火味噌は薄く細く速く切ることが第一の関門です。
次は絶対焦がさないこと。
この第一関門は幸せコースの桂剥き投稿でしごかれているむそう塾生だけあって、割りと上手に切っていましたがスピードが足りません。
切るスピードは仕上がりの美味しさにまともに影響します。
それからもっと以前に庖丁が切れるかどうかの問題もあります。
良く砥いだ切れる庖丁でササッと手速く切って、じっくり炒める。
これが鉄火味噌の重要ポイントです。
中川さんの切った牛蒡の薄さと細さをご覧ください。
真ん中に置いたつま楊枝よりもはるかに細いです。


美味しく出来上がった鉄火味噌は、熱いご飯にかけると格別の美味しさで、おかずがなくてもグングンお箸が進みます。
女性にありがちな貧血を改善するには、大いに力を発揮します。
またミネラルの供給源としても安定しているので、保存性の高さゆえ常備しておくと忙しいときに助けられます。
特に陽性の足りない男性陣にはたっぷり召し上がってもらいましょう。

 


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<必読!>「腸から陽性になる講座」開始時間繰り上げのご連絡

昨日1回目の「腸から陽性になる講座」を開催しました。
この講座は刻むものが多いのですが、それに予想以上の時間がかかりました。
皆さん、刻み方がゆっくりなんですね?。
昨日の場合は終了が遅くなりましたので、念のため今後は開始時間を繰り上げることにしました。
遠方の方は電車の乗り継ぎ時間の問題があるからです。
タイムテーブルを下記のように変更させていただきますので、切符の手配などご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。 
<変更後のタイムテーブル>
10:00 開場
10:30?10:35 自己紹介
10:35?10:45 マクロ美風の話
10:45?11:15 軽くお食事(中川善博が各自の庖丁チェック)
11:15?18:00 お料理実習&試食 
18:00 記念撮影・解散 
それから、持ち物も忘れないようにしてください。
こちらの記事でご確認を。


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気がついたらマクロビオティックだった

昨日第121次のパスポート取得者を発表しました。
パスポートを取得されたChさんからのコメントがなかなか素晴らしかったので、一緒に考えてみましょう。

<Chさんのコメント全文>
とても嬉しいです。

愛クラスと玄米投稿を通して、とてもたくさんのことを学ばせていただきました。
ひとつひとつを言葉にしていくときりがなく、今は、シンプルに、家族で美味しくご飯をいただくことを大事にしていこうと思います。
これからも一生懸命炊きます。
美風さん、中川さん、ご指導、本当にありがとうございました。
そしてむそう塾生の皆さまには投稿からたくさんの刺激をいただきました。
感謝しています。

これからもどうぞよろしくお願いします。
ところで、気がついたら最近、マクロビオティックという言葉を忘れかけていました。
マクロビオティックのことで悩み始めてむそう塾の門を叩いたのに…。
でも、つい頭で考えてしまいがちな私にはそのくらいの方がちょうどよいのかもしれず、
しばらくそっとしておこうかと思います。
<マクロ美風より> 
Chさん、おめでとうございます。

>ところで、気がついたら最近、マクロビオティックという言葉を忘れかけていました。

いいですね?。
それでいいのです。
実はむそう塾では「気がついたらマクロビオティックだった」というのを理想にしています。
美味しいなぁ、楽しいなぁ、そんな暮らし方をしていて、ふとマクロビオティックの陰陽に照らし合わせてみると、とてもバランスが良かったという意味です。

マクロビオティックを始めた当初は頭で陰だ陽だと考えますが、それがある程度出来るようになると、そのうち無意識に陰陽のバランスをとっていたという感じです。
まるで空気を吸っているかのように。
空気は今から吸うぞ、今から吐くぞ、なんて意識して呼吸していませんよね。
それと同じで無意識に陰陽に寄り添って行動できていることを指します。
Chさんは玄米投稿期間が長かったのですが、その間に副産物を得られましたね。
これからはもっと精進されることはもちろんですが、試行錯誤を繰り返しながら炊飯しているうちに、水加減ひとつとっても「きょうはこのくらいにしておこう」と勝手に手が水加減をするようになります。
それはお天気の影響だったり、お米の状態だったり、食べる人の体調だったり、おかずとのバランスだったり、それらを無意識に反映させた結果の水加減になるわけです。
そんなふうに陰陽を無意識に実行している自分に気づくときが来て、「お、自分もまんざらでもないな」とにまにますることが多くなります。
その状態がむそう塾が目指している「気がついたらマクロビオティックだった」ということです。
つまりは自然体で陰陽のバランスがとれるようになることですね。
それを体現しているのは赤ちゃんや子供です。
なまじ教育を受け始めると意識が働いて歪んできますから、だんだん自然体とは遠くなってしまいます。
初めて愛クラスにいらした時のあなたは、意識でがんじがらめになっていた時ですね。
それから4ヵ月半かかって、あなたは徐々に氷解されました。
そしてやっとパスポート品質の玄米ご飯を炊けるようになりました。
ここが到達点ではなく、これからは無意識のマクロビオティックを目指して日々を楽しんでくださいね。
ここでお約束です。
必ず「愉しい」日々にすること。
夜ベッドに入ったとき、きょうも笑顔でいられたことに感謝して眠れるようにしましょう。
それが出来ればバランスが取れている証拠ですからね。
そして素敵な笑顔になってください。
そのようなあなたと再会できることを楽しみに待っています。


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第121次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します!

頭でなんでも処理してしまう癖がついている人は、中川式玄米ご飯を炊くときには大いに苦労します。
学校では教わらなかった世界だからです。
お料理は理屈ではないことを思い知るでしょう。
先の記事にある糠漬けも理屈ではなく現象ですね。
目の前にある現象にいかに自分が寄り添えるか。
その現象と心が同期出来た時に初めて「美味しい!」が現実化するのだと思います。
長い道のりでした。
彼女が心を開いた途端に流れが変わりました。
彼女の多くの懸念事項は頭でっかちに起因しています。
ここから真のマクロビオティックで、不安を一つひとつ減らして行ってくださることを希望します。
では、パスポート取得者を発表させていただきます。

<むそう塾 パスポート取得者>

Chさん(60−4)

<寸評> 中川善博より

やっとここまで来ましたね。 あなたの心が開いたからお米も開いてくれたのだと私は思っています。
素直な良いご飯が炊けています。
これなら自信を持ってご家族全員で(全員でですよ)召し上がって頂けます。
頑なだった自分を反省して家族の懐に飛び込んでみるのも悪くないでしょう?
お疲れさまでした。
*   *   *
(1)絶対美味しい玄米ご飯の炊き方をマスターしていただきたい。

(2)その玄米ご飯を炊く行為を通じて、自分を見つめ気づきを得て、幸せに繋げてほしい。
(3)まわりの人と一緒に幸せになろうとする意識を持ってほしい。
これが「むそう塾」の願いなので、この(1)?(3)をおおむね理解され、なおかつ実践出来ていると思われる方に、パスポートを発行させていただきました。
これからは、ご自身と向き合いながら、日々の心の持ち方を大切にして、中川さんに言われたことを思い出しながら、人間性をより高めて幸せな日々をお過ごし下さることを願っております。
パスポートを手にされても気を緩めないように、引き続き真剣に玄米と向き合ってください。
パスポートは出発点であり、到達点ではありません。
従ってこれは、第三者に教える力を認めたものではありません。
「中川式玄米ご飯の炊き方」は、中川善博本人のみが口伝の形でお伝えしております。
なぜなら、「中川式玄米ご飯の炊き方」はオーダーメイドの炊き方だからです。
パスポートを取得されましたChさんは、これで玄米投稿の目的は達成されましたので、お写真を中川さんに送らなくても結構です。
パスポートの発行は、この記事をもって公表するとともに、個人宛へのメールでお知らせいたします。
このメールにはパスポートナンバーが記載されていますので、もし、届かなかった場合はご連絡ください。


過去のパスポート発表記事集 1
過去のパスポート発表記事集 2

 

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中川式糠漬けの魅力



私は小さい時から漬け物が好きでした。
考えてみると一家揃って大の漬物好きでした。
それは母の作る漬け物が美味しかったからです。
母は何でも手づくりする人で、お裁縫や編み物はもちろん、お料理にいたっては近所でも評判の腕前でした。
お味噌も毎年作っていて、よく手伝わされたものです。
特に漬け物は種類も量も多くて、秋になるとその準備で大忙しでした。
当時の北海道では冬の野菜供給源として、漬け物が必需品だったからでしょう。
そんな母でも私に伝えてくれなかったのが糠漬けでした。
私が生まれ育った十勝地方は、北海道でも気温がとても下がるところで、真冬には零下20度を下回るなんてザラでした。
真夏でも朝晩はちょっと火の気がほしいくらいで、半袖の服なんか8月の2週間くらいしか着ないような気候なので、糠床の発酵が充分に出来なかったためと思われます。 
日本海側の札幌では雪まつりが行われますが、太平洋側の帯広では氷まつりが行われるのは、十勝地方がそれほど寒い証拠でもあります。
関東に出てきて私は糠漬けの魅力に取りつかれ、独身時代から糠漬けを漬けていたのですが、中川さんの糠漬けを知った今は、ああ知識が浅かったなぁと思い知りました。
その差は「発酵」と「旨味」でした。
私がかつて漬けていた糠漬けは塩の力で漬けていたのでした。
ですから食べる時間を逆算して漬け込まないと、調度良い美味しさになりません。
そのために糠漬けを樽から出さなくちゃと大急ぎで帰宅することもしばしばでした。
漬けすぎてしまった場合はしょっぱくなるので、塩ぬきして下の写真のようにして食べていましたが、やはり旨味が中川さんの糠漬けとは違いました。

中川さんの糠床は強力な発酵をキープさせるところが大きな特長です。
その発酵が塩を熟れ(なれ)させ、食材の旨味を引き出し、糠床の旨味を増し、さらに糠床の旨味が食材に移るのです。
ですから、食材が中川式の糠床に抱かれてしまうと、浅漬から古漬けまでその時その時の美味しさになるので、漬けすぎということがありません。
安心して漬けておけます。
こうして京都まで毎週通っている私が、4〜6日間漬け込んだままでも平気でいられるのは中川式のおかげです。

このくらい漬かると大人の味とでもいいましょうか。
味の奥深さを感じます。
と同時に旨味の存在を強く感じるようになります。
これは塩がなれている証拠ですね。
母が塩漬けしていた胡瓜の樽にも産膜酵母が張っていることがありました。
その時の胡瓜の味も好きで、モクモク食べていたものでした。
粕漬けに漬け変える時の胡瓜も似たような味でした。

こうなったらもう、梅干しと同じで見ただけで唾液腺が刺激されます。
とくにこの茄子を口に入れると、ジュワワ?っと広がる酸味と旨味に身悶えしてしまいます。
身悶えする美味しさって理解していただけますかねぇ? 
糠床に抱かれてしまった茄子や胡瓜は、少女から熟女までのそれぞれの味を楽しませてくれます。
え? エロいですか?
あ、そうかもです(ノ´∀`*)
朝から身悶えを想像してください(笑)


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