マクロ美風の体験的マクロビオティック アトピーと温泉

この季節になると皮膚のトラブル相談がグンと増えます。
季節柄体内に溜まった毒素が一気に外に出てくるからなのですが、そのトラブルにオタオタしてしまう人が多いようです。
何を食べたら良いのか、私から情報を得たいのでしょうが、体は小手先のことではいうことを聞いてくれません。
今まで体内に蓄積されたものが外に溢れ出ていると考えるのが自然です。

その体内とは、母親の胎内にいる時のこともあるし、自分の口を経て取り込んだものもあります。
「いえ、私はマクロビオティックを知ってから体に悪い物は摂っていません」という人もいるでしょう。
事実ストイックにマクロビオティックをしてから、アトピーが良くなってヤレヤレという人もいます。
しかし体は凄いのです。
体の機能がすべてうまく働いていないと、ちゃんとそれを察知して修正しようとしてまたアトピーが復活する場合があります。
女性の場合は出産することによってアトピーが治ることもあります。
妊娠が体の歪みを治してくれるからですね。
私もその恩恵にあずかった一人です。

アトピーの症状を少しでも楽にするために、お金がどんどんなくなった人もいることでしょう。
みんな藁にもすがる思いなのです。
私も、息子も、かつてはそうでした。
息子には高級外車1台を買えるほどつぎ込みました。
あまりにもひどい症状なので、死ぬことが頭をかすめた一瞬もあります。
しかし辛うじて最後に息子を救ったのは、私の幼い日の体験でした。
時々兄と父がやってきて、長期滞在をしている私を遊んでくれた温泉の記憶でした。

*   *   *

アトピーに代表されるように、最近増えてきた症状の多くを改善するには、最終的には体の帳尻を合わせることなんだと思います。
体の帳尻を合わせるとは、体の陰陽バランスを取るということです。
私たちは案外冷えています。
それは添加物を多く含んだ食べ物や、冷蔵庫やクーラーに依存する暮らし方、エネルギーの存在を忘れた頭でっかちな思考や人間関係で身も心も冷えているのです。

それである人はアトピーになり、ある人は便秘になり、ある人は鬱になり、ある人は癌になり、もう枚挙にいとまがありません。
体にトラブルが発生したら、それを消し去ろうとするのではなく、「なぜそうなったのか?」を心身両面から考える必要があります。
そして多くの場合は体を温めることによって排泄が促され、そのことが病気の改善につながるのです。

私は過去の記事でも書いたように、私自身が重度のアトピーで薬では治らなかったのですが、最後は温泉で綺麗に治った経験があります。
そして私の息子もまた重度のアトピーで散々苦労した挙句、最後は温泉でスルスルと治って行きました。
入浴開始から湯治終了まで3週間。
でも、この3週間をためらう人が今は多いのです。
時間とお金の確保の壁があるからですね。
未だに地方には古びて汚いけれど、湯治の出来る所があります。
馬だって、猿だって、温泉の良さは知っているんですよね。
温泉には大地のエネルギーが満ち溢れ、陰陽バランスからいっても申し分なく、日本ならではの治療法だと思います。

でもね、どんなに温泉で治ったとしても、また問題のある食べ物を食べれば元の木阿弥になります。
どんな病気であっても、食べ物のことを抜きにしては本当の快復はあり得ません。
先に排出を優先しながら、併せて食べ物を理想的な内容に近づけて、その間にストレスも軽減すれば言うことなしです。
何かを取り入れるより、まずは出すこと。
これが間違いのない順序です。
体内の不要物を出すことと体を温めることが、人間には一番負担のない健康快復法だと私は思います。

 

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(排出の強い味方:中川式糠漬け)

 


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マクロ美風の体験的マクロビオティック 芽吹きの季節

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春になると芽吹いて花が咲き、やがて若葉から濃い緑に変わって夏を過ぎ、秋にはまた葉の色で美しさを魅せ、木枯らしとともに新芽の準備に入る木々たち。
一連のエネルギー変化はそっくりそのまま私たち人間にも当てはまります。
陰陽五行説という東洋の考え方は、宇宙(自然界)の営みをそのまま私たちの体や暮らし方、そして生き方にも当てはめて説明します。
その考え方は、西洋的な考え方で行き止まりを感じてしまった人には大いなる解決策になったりします。
そして心の平和や安心感や、癒しの感覚があなたを救ってくれることでしょう。
マクロビオティックとは、そんなことを意識した考え方です。

私は中学生の頃から一年のうちでは秋が一番好きでした。
センチメンタルな想いにふけるおマセな学生でした。
ずっとそのまま大人になって、夢を食べながら生きていたのですが、法律の勉強を始めるとそんな暮らしは一変しました。
花見シーズンはもちろん、お盆やお正月であっても試験に合格するまではすべてお預け状態です。
ちょっとした時間も惜しんで六法全書にのめり込んでいた暮らし方では、桜の花が咲いても感動する心の余裕はありませんでした。
でも、恋をしたら春が好きになったのです。
桜の美しさに感動出来る心が蘇っていたのです。

今も何らかの理由で心に余裕のない人は、桜に浮かれる気持ちにはなれないことでしょう。
ある意味で桜を楽しめるということは、その人に余裕がある証拠だと思います。
それは物心両面での余裕です。
桜にははかなさがあります。
それゆえ桜には悲しい想い出のある人もおられるでしょう。

しかし、桜の咲く季節は間違いなく自然界のエネルギーが躍動感に満ち溢れている時ですから、素直にそのエネルギーを取り入れて暮らすのが心身のためには望ましい生き方です。
私もあの葉っぱのように躍動感のある生き方をしよう!
そう思って私は日々自然界のエネルギーのお世話になりながら生きています。

ところで、花の準備は花が散った時からすでに始まっているんですよね。
自然界は一日も休むことなく、コツコツと「その時」に必要な営みをしているのです。
それを一年の流れで見ると変化があるのですが、昨日と今日では変化を感じないことでしょう。
私はいつも「その時」の氣を大事にしながら、自然界から学んで生きたいと思っています。
人間もまた自然界の生き物だから。

 


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桜の季節(京都版)

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京都はこれからが桜の季節本番です。
駅に近い鴨川沿いは桜が咲き始めましたが、むそう塾のある三条あたりはまだです。
三条あたりの鴨川沿いでは、しだれ柳が日に日に緑を増しています。

昨年は忙しい合間をぬって、初めて高瀬川沿いを歩きました。
高瀬川はむそう塾から鴨川を渡ってすぐなので、鴨川の桜とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。
「薄暮の高瀬川」

それから、これもむそう塾から歩いて行ける距離の琵琶湖疏水もお薦めです。
むそう塾がコース制をスタートさせた年に、中川さんと工事の合間に行ってみました。
両岸から水面に向かって伸びる桜の枝ぶりが素晴らしかったです。
「今日の京」

昨年の秋にご紹介した「東福寺」には桜の木がたくさんあったので、これからは相当綺麗でしょうね。
東福寺は昼間はとても混雑するので、早朝が穴場と聞きました。
京都御苑、二条城も綺麗だそうです。
二条城の桜はJRの宣伝でお馴染みですね。

祇園白川と高瀬川は、場所柄艶っぽい桜が楽しめます。
むそう塾から歩いて行ける距離に桜の名所がたくさんあるので、講座のついでに行かれるのも良いでしょう。

 


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「玄米の炊き方秘伝(第69回 むそう塾 愛クラス)が終了しました

昨日は「玄米の炊き方秘伝(第69回 むそう塾 愛クラス)」を開催しました。
再受講のかたが4名、新人さんが6名でした。
今回の受講者は、神奈川1名・京都3名・大阪1名・兵庫2名・鳥取1名・熊本1名・鹿児島1名でした。
愛クラスを終えていつも思うのは、ご縁のあった皆様が健康と幸せを手にされて、笑顔で暮らせる日々であってほしいなぁということです。
毎回何かしら体に不都合を抱えてご参加くださる方がいらっしゃるのですが、今回は便秘の方が多かったです。
そしてそれがかなり頑固な便秘なのです。
先月にも筋金入りの便秘のかたが受講されましたが、これはまさしく長い間の食べ物の影響が出ていますね。
食べ物や暮らし方にはかなりの認識の差があって困難を極める人もいます。
正しい情報をもとに、しっかり取り組んでほしいなと思います。

なお、ビジョンの入荷待ちのかたにはお待たせをしてすみませんが、炊き方を忘れないように手順の復習をしておいてください。
特にブラックボックスの部分は一番重要なところなので、間違いなくトレース出来るように練習しておいてくださいね。
すでにビジョンやeコントロールをお持ちの方は、どんどん投稿なさってください。
投稿を楽しみにお待ちしています。

 

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蕗の想い出から竹の子の保存方法の話

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(料理&写真:中川善博)

私の母は山菜料理が好きでした。
その中の一つで蕗のお料理は私も大好きです。
春(と言っても北海道の春は遅いですが)になると蕗をたくさん茹でて塩漬けにします。
これを新鮮な野菜の少ない冬場に春とは違うお料理にするのです。
これがとっても美味しくて、噛むと中からしみ出て来る味がとても味わい深くて、母の味の一つになっていました。

私が息子を妊娠中に、この塩漬けの蕗の煮物を猛烈に食べたかったのですが、そもそも塩漬けの蕗なんて関東では売っていません。
そこで北海道の母に頼んで少し送ってもらって、懐かしく大事に食べたのでした。
でも夫は「何だか知らない味」といって食べてくれませんでした(笑)
夫は食べたことのないお料理には手を出さないタイプなのです。
私は食べたことのないお料理だからこそ手を出すのですが(笑)

これは食べ物の保存法として塩に漬けたり、砂糖に漬けたり、お酢に漬けたり、オイルに漬けたり、あるいは天日に干したりして、別の美味しさが加わることによる奥深い味が嬉しいのだと思います。
マクロビオティックの陰陽でいうと陽性さが増す方法が多いですね。

ところでずいぶん前になりますが、中川さんのお料理が雑誌に載ったことがありました。
しっかりお料理をするであろう年代の女性向けの雑誌「HERS」(ハーズ)です。
ここに取り上げられた中川さんのお料理のページは、他の作品から見ると群を抜いて素晴らしいものでした。
竹の子の保存方法を特集した記事なのでとても参考になります。
保存した竹の子を使ったお料理写真をお一つどうぞ。

 

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(料理&写真:中川善博)

「HERS」2008年5月号

 


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