この季節になると皮膚のトラブル相談がグンと増えます。
季節柄体内に溜まった毒素が一気に外に出てくるからなのですが、そのトラブルにオタオタしてしまう人が多いようです。
何を食べたら良いのか、私から情報を得たいのでしょうが、体は小手先のことではいうことを聞いてくれません。
今まで体内に蓄積されたものが外に溢れ出ていると考えるのが自然です。
その体内とは、母親の胎内にいる時のこともあるし、自分の口を経て取り込んだものもあります。
「いえ、私はマクロビオティックを知ってから体に悪い物は摂っていません」という人もいるでしょう。
事実ストイックにマクロビオティックをしてから、アトピーが良くなってヤレヤレという人もいます。
しかし体は凄いのです。
体の機能がすべてうまく働いていないと、ちゃんとそれを察知して修正しようとしてまたアトピーが復活する場合があります。
女性の場合は出産することによってアトピーが治ることもあります。
妊娠が体の歪みを治してくれるからですね。
私もその恩恵にあずかった一人です。
アトピーの症状を少しでも楽にするために、お金がどんどんなくなった人もいることでしょう。
みんな藁にもすがる思いなのです。
私も、息子も、かつてはそうでした。
息子には高級外車1台を買えるほどつぎ込みました。
あまりにもひどい症状なので、死ぬことが頭をかすめた一瞬もあります。
しかし辛うじて最後に息子を救ったのは、私の幼い日の体験でした。
時々兄と父がやってきて、長期滞在をしている私を遊んでくれた温泉の記憶でした。
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アトピーに代表されるように、最近増えてきた症状の多くを改善するには、最終的には体の帳尻を合わせることなんだと思います。
体の帳尻を合わせるとは、体の陰陽バランスを取るということです。
私たちは案外冷えています。
それは添加物を多く含んだ食べ物や、冷蔵庫やクーラーに依存する暮らし方、エネルギーの存在を忘れた頭でっかちな思考や人間関係で身も心も冷えているのです。
それである人はアトピーになり、ある人は便秘になり、ある人は鬱になり、ある人は癌になり、もう枚挙にいとまがありません。
体にトラブルが発生したら、それを消し去ろうとするのではなく、「なぜそうなったのか?」を心身両面から考える必要があります。
そして多くの場合は体を温めることによって排泄が促され、そのことが病気の改善につながるのです。
私は過去の記事でも書いたように、私自身が重度のアトピーで薬では治らなかったのですが、最後は温泉で綺麗に治った経験があります。
そして私の息子もまた重度のアトピーで散々苦労した挙句、最後は温泉でスルスルと治って行きました。
入浴開始から湯治終了まで3週間。
でも、この3週間をためらう人が今は多いのです。
時間とお金の確保の壁があるからですね。
未だに地方には古びて汚いけれど、湯治の出来る所があります。
馬だって、猿だって、温泉の良さは知っているんですよね。
温泉には大地のエネルギーが満ち溢れ、陰陽バランスからいっても申し分なく、日本ならではの治療法だと思います。
でもね、どんなに温泉で治ったとしても、また問題のある食べ物を食べれば元の木阿弥になります。
どんな病気であっても、食べ物のことを抜きにしては本当の快復はあり得ません。
先に排出を優先しながら、併せて食べ物を理想的な内容に近づけて、その間にストレスも軽減すれば言うことなしです。
何かを取り入れるより、まずは出すこと。
これが間違いのない順序です。
体内の不要物を出すことと体を温めることが、人間には一番負担のない健康快復法だと私は思います。
(排出の強い味方:中川式糠漬け)