いつでも帰っていらっしゃい。京都へ。

世の中では3月がお別れの月ですが、むそう塾では4月が区切りの月です。
4月でコース制の授業が終わって、4月28日には各クラス合同の修了式があります。
なにゆえに4月なのかというと、むそう塾で使う建物内部のリニューアル工事が4月開講に間に合わなかったからです。
4年前、丁寧に基礎からの掘り直し工事、そして床下への炭の埋設、珪藻土の壁塗りなど、どれも心を込めて工事をしてくださった結果なので、気持よく開講日をずらしました。
ちょうど鴨川の新緑が美しい時季であったこと、そしてその春に初めてシリット社から綺麗なグリーン色のお鍋が発売されたことが重なって、むそう塾のシンボルカラーを「むそうグリーン」として、幸せコースのエプロンに採用したのでした。

それから4年。
今年も4月がやって来て、巣立ちの月になりました。
大笑いした写真は中川さんのブログに掲載してありますが、これはその前のひとコマです。
皆さんが柔らかくて良い表情をされています。
お一人おひとりを写したアフターのお写真は、修了式にお渡しします。
解きほぐされた皆さんのやさしい表情を眺めていると、ギュッと抱きしめたくなります。
心から愛して1年間見守って来ました。
これからもそれは続きます。

むそう塾に別れはありません。
あるのは区切りだけです。
いつでも帰っていらっしゃい。京都へ。

412A8621

 


カテゴリー: むそう塾の雰囲気(塾生の体験談を含む) | 24件のコメント

日本糖尿病学会が「炭水化物制限は薦められない」見解を発表

糖尿病の治療として一部で行われている炭水化物を極端に制限する方法について、日本糖尿病学会から次のような見解が発表されました。

>「長期的に行った場合の安全が確認されておらず、現時点では薦められない」

私は常々マクロビオティックの視点から考えても、従来の指導方針に疑問を感じていたので、「やっと」の思いを強くします。
まだ「現時点では」としているところに苦悩の後がみえてしまいますが(笑)
どんな病気であれ、日本人は主食を疎かにして健康はないのです。
糖尿病に玄米ご飯はとても効果を発揮するのですが、なかなか理解してもらえないのが残念なところです。

 

NHK生活情報ブログ>から転載

糖尿病の治療として一部で行われている炭水化物を極端に制限する方法について、日本糖尿病学会は「長期的に行った場合の安全が確認されておらず、現時点では薦められない」とする初めての見解を示しました。

糖尿病は食べ過ぎや運動不足といった生活習慣などがもとで血糖値が高い状態が続く病気で、重症化すると目の血管が傷ついて失明したり、動脈硬化につながったりします。
患者とその疑いがある人は国内であわせておよそ2200万人に上ると推計されています。

治療は食事の見直しや運動が中心になります。このうち食事療法について日本糖尿病学会は栄養のバランスをとりながら食事全体のエネルギー量を抑えるよう推奨していますが、一部の医療機関などでは減量のため、ごはんやパンなどの炭水化物を極端に制限する方法が行われていて、これに対して「脂肪やたんぱく質のとり過ぎにつながる」という声があがり、専門家の間で議論になっていました。
これについて日本糖尿病学会は100以上の海外の論文などを分析した上で、学会として初めて見解を示しました。

それによりますと▼短期的に体重が減っても長期的にはコレステロールの値が悪くなったという報告や▼心臓病のリスクが高まることを示す研究があるとして「長期的に行った場合の安全が確認されておらず、現時点では薦められない」としています。
その上で、炭水化物の摂取量の目安は日本人の平均的な摂取量にあたる、食事全体のエネルギー量の50%から60%にするとしています。

今回、見解のとりまとめにあたった日本糖尿病学会の宇都宮一典理事は「自己流で炭水化物を制限している人もいるが、これまで国内での研究はほとんどなく、日本人特有の体質や糖尿病の特徴を踏まえた上で、長期的な検証を行うことが必要だ」と述べ、今後、学会として積極的に研究を進めていく考えを示しました。

今回、炭水化物を極端に制限することは「現時点では科学的根拠に乏しい」として安全性の面から否定されました。しかし、見解の中には「他の栄養素とのバランスが大きく崩れない範囲で、患者の食事の好みや病気の状態に応じて炭水化物の割合が目安の50%を下回ることもありうる」という記述も加えられ、炭水化物を減らす方法にも一定の余地を残す形になりました。炭水化物を減らす食事療法が一部で普及してきた背景には、複雑な栄養計算が必要なこれまでの方法に比べ、比較的簡単に取り組めるといった要因もあります。食事療法は続けられなければ意味がありません。どの範囲なら安全なのか、しっかりとした科学的根拠を示した上で、患者の状況に応じ治療の選択肢の幅が増えていくことが望ましいと思います。

<転載終わり>

 

027A0191-1

(玄米ご飯 炊飯&写真:中川善博)


カテゴリー: からだ | コメントする

三流は人の話を聞かない。 一流は人の話を聞いて実行する。

三流は人の話を聞かない。
二流は人の話を聞く。
一流は人の話を聞いて実行する。
超一流は人の話を聞いて工夫する

先日、羽生善治氏の言葉として上のような文章を目にしました。
この内容は実に共感できます。
私も日々感じているところだったので、この分類に大いに納得です。

ところで、息子の授業参観でいつも思ったこと。
それは先生の話を聞かない保護者が多いことです。
だから当然子供も授業中の私語が多いのだろうなと想像できます。
この姿勢が大学生になっても続き、社会人になっても続くとしたら、もうその人の人生は三流が確定しますね(笑)

真剣に学ぼう(生きよう)とすると、相手の発するひと言ひと言が宝物のようで聞き逃したくないと思えるはずです。
もしそのように思えないなら、相手に宝物としての器量がないことも考えられます。
相手の見極めは実に重要で、自分が「これだ!」と思えた人と接する時間を多くして、上の三流から超一流のどこで生きるかをチェックしていれば、自ずとあなたの人生は素敵な方向に行くと思いませんか?

さあ、あなたの姿勢はどの辺りだったでしょうか?
今からでも遅くありません。
改められることはすぐ実行しましょう。

 

IMG_5365
(京都 野村別邸にて)

 


カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ | 2件のコメント

今こそ「自助力」を

今は日本も国民も自助力が必要な気がします。
何を急に堅苦しいことをと思われるでしょうが、私の息子を見ていても、日本のこれからを考えても、そして多くの人の健康に対する意識を考えても、最低限「他人に依存しないで自分で将来を切り拓く力」が求められると思うのです。

特に健康に関していえば、お医者さん(薬)がなんとかしてくれるからではなく、自分の体は自分が責任をもつ考え方を一人でも多くの人が持てば、日本の医療費の問題は一気に解決するのではないかと思うくらいです。
病院に行けば、「こんなに具合の悪い人がいるの!」とビックリしてしまうほど、待合室には患者が溢れています。
きっと中には病院に行かなくても良い症状の人もいるだろうなぁと思います。

健康オタクになるのはいかがかと思いますが、生き物としてこの世に生を受けている以上は、自分の体の不都合は自分で治す力が人間には備わっているので、それを信じた生き方をしましょうと私は言いたいです。
最後はお医者さんに頼るのも選択肢としては良いと思いますが、最初から丸投げはいけません。
自分の体なんですから、一番体のことを知っているのは自分だと考えましょう。
そして自分の体をどうしたいのかを自分で考えるべきです。

それは「死」についても同じことで、どのように死にたいかを予め考えておき、それを具体化しておくことが「生を全うする」ことだと思います。
他人に迷惑をかけない死に方を誰もが望むでしょう。
でも、ただ望んでいただけでは周りの人は困ってしまいます。
迷惑がかかることもあります。
周りの人の人生にお邪魔しないためにも、「自助力のある死に方」が出来るように、常々それを意識して暮らしている必要があります。

死はいつやってくるか判りません。
今はお若いかたでもあっけなく死んでしまう時代です。
一人ひとりがまず自分の人生に責任をもって生きることが出来たら、こんなに腐った政治も司法もあり得ないのです。
今こそ日本と日本人に自助力を!

なお、私が独身の頃読んだ本に、サミュエル・スマイルズの「自助論」(竹内均訳)がありますが、あれはぜひ読んだら良いと思います。
自助力というのは時代を越えて必要な力ですから、多くの方にお薦めします。
もうすでに読まれた方も多いと思いますが、もう一度お手にとられてはいかがでしょうか。

 

412A8364

 

(京都 岡崎疎水 桜と十石舟

 


カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ | 28件のコメント

甘え方が分からないのです

きょう塾生さんと話をしました。
電話をすると、受話器の向こうからは泣き声が・・。
子供のように泣きじゃくっていました。
ひとしきり泣いてから話を聞くと、小さい時から親に甘えることをしていないから、甘え方が分からないと言います。
それでも結婚しました。
子供も産みました。
でも、甘え方が分からないと・・。

そうは言っていながら、彼女はきょう私に甘えたんですよね。
泣けるっていうことは、気が緩んだっていうことです。
きっと彼女は今まで悔し泣きばかりしていたのでしょう。
そして、誰かの胸に顔をうずめて泣くことが出来なかったのでしょう。

甘えるには前段階として「信じられる関係」が必要です。
男性でも女性でも信じることが出来る相手の前では無防備になれるからです。
どんなに意地を張って生きていても、必ず泣きたい時があるもの。
そんな時あなたは一人で泣きますか?
それとも誰かの胸で泣きたいと思いますか?
その身を委ねられる人はいますか?

今、目を閉じて浮かんできた人は、あなたが少し心を開いている人です。
そうしたらその人をまず信用してみてください。
信用できたらその人の言うことを徹底的に実行してみましょう。
何かが頭をもたげてきても、まずは徹底的に信じてみましょう。
そこからあなたは以前のあなたに別れを告げます。

人間は信じ合える関係の人がいると強くなれます。
それが第一義的には親であり、次は配偶者であり、その他にどれだけそれに続く人が出来るかです。

甘えることは恥ずかしいことではありません。
相手にとっては嬉しいことです。
それでもこれだけ甘えるのが苦手という人が多いのは、育てられ方の影響が大きいと思います。
往々にしてしっかり者と言われる人には甘え下手が多いです。
外側だけで生きてしまうんですね。
それで通せる人はいいです。
でも、それがつらくなったら思い切って甘えてみましょう。
それは「つらい」と口にすることです。

人間はいつも張り詰めてばかりでは生きていけません。
瞬間でもいいから氣を緩める必要があります。
それは上辺ではなく、心の奥深くにある根っこの氣です。

今は春です。
自然界は成長の季節です。
成長の前にはたっぷりの緩みが必要です。
日照りや、気温や、雨などが一日一日緩みのプレゼントをしてくれました。
あなたも心を開いてみましょう。
私もお手伝いをします。

 

IMG_5362

 

(京都 野村別邸の馬酔木)

 


カテゴリー: こころ・想い | 4件のコメント