今は日本も国民も自助力が必要な気がします。
何を急に堅苦しいことをと思われるでしょうが、私の息子を見ていても、日本のこれからを考えても、そして多くの人の健康に対する意識を考えても、最低限「他人に依存しないで自分で将来を切り拓く力」が求められると思うのです。
特に健康に関していえば、お医者さん(薬)がなんとかしてくれるからではなく、自分の体は自分が責任をもつ考え方を一人でも多くの人が持てば、日本の医療費の問題は一気に解決するのではないかと思うくらいです。
病院に行けば、「こんなに具合の悪い人がいるの!」とビックリしてしまうほど、待合室には患者が溢れています。
きっと中には病院に行かなくても良い症状の人もいるだろうなぁと思います。
健康オタクになるのはいかがかと思いますが、生き物としてこの世に生を受けている以上は、自分の体の不都合は自分で治す力が人間には備わっているので、それを信じた生き方をしましょうと私は言いたいです。
最後はお医者さんに頼るのも選択肢としては良いと思いますが、最初から丸投げはいけません。
自分の体なんですから、一番体のことを知っているのは自分だと考えましょう。
そして自分の体をどうしたいのかを自分で考えるべきです。
それは「死」についても同じことで、どのように死にたいかを予め考えておき、それを具体化しておくことが「生を全うする」ことだと思います。
他人に迷惑をかけない死に方を誰もが望むでしょう。
でも、ただ望んでいただけでは周りの人は困ってしまいます。
迷惑がかかることもあります。
周りの人の人生にお邪魔しないためにも、「自助力のある死に方」が出来るように、常々それを意識して暮らしている必要があります。
死はいつやってくるか判りません。
今はお若いかたでもあっけなく死んでしまう時代です。
一人ひとりがまず自分の人生に責任をもって生きることが出来たら、こんなに腐った政治も司法もあり得ないのです。
今こそ日本と日本人に自助力を!
なお、私が独身の頃読んだ本に、サミュエル・スマイルズの「自助論」(竹内均訳)がありますが、あれはぜひ読んだら良いと思います。
自助力というのは時代を越えて必要な力ですから、多くの方にお薦めします。
もうすでに読まれた方も多いと思いますが、もう一度お手にとられてはいかがでしょうか。
(京都 岡崎疎水 桜と十石舟)