アルツハイマー病は「3型糖尿病」

マクロビオティックではすでに独自の見解があるのですが、ここでは私見を入れずに記事にします。
多くの人が読めるように、元の記事を転載します。

 

アルツハイマー病は「3型糖尿病」

アルツハイマー病を治す薬への道

笠間睦 (かさま・あつし)

2013年7月 7日

中部大応用生物学部の津田孝範准教授(食品機能学)らの研究によって、クルクミンにはインスリンの分泌を促進させるホルモン(GLP-1)の分泌を促してインスリン濃度を高める作用があることが最近突き止められました(2013年5月24日付中日新聞社会面)。アルツハイマー病は「3型糖尿病」(メモ5参照)とも呼ばれており、クルクミンとアルツハイマー病との関連に関する詳しい機序の解明が待ち望まれるところです。

 杉本八郎先生は、PE859はレンバーの改良型だと述べておられました。

玄米にカレーをかけて食べるとより効果的かも知れません。玄米の有用性については、認知症介護研究・研修東京センター研究部長であり浴風会病院診療部長の須貝佑一医師が著書の中で言及しております。一部改変して以下にご紹介しましょう。

 「玄米を精米した白米は、さまざまな栄養素が含まれた種皮や胚芽の部分があらかじめ取り除かれています。種皮や胚芽にはビタミンB1・B2・B6・E、パントテン酸、フィチン酸、ナイアシン、葉酸などの貴重な栄養素が豊富に含まれており、玄米はそれだけで完全食品であると言われるほど、栄養的に優れた食べ物なのです。そのため、主食に関しては白米ではなくこの玄米を食べるようにすると、ボケ予防の効果を見込めます。」(須貝佑一:朝夕15分 死ぬまでボケない頭をつくる! すばる舎, 東京, 2012, p174)

 

メモ5:3型糖尿病
 アルツハイマー病は「3型糖尿病」と言ったのは米ペンシルバニア大学医学部精神医学・神経学のスティーブン・アーノルド教授です。アーノルド教授らの研究チームが糖尿病ではないアルツハイマー病患者の脳の海馬を調べたところ、糖尿病ではないのに脳内のインスリンの効きが悪く、神経細胞がグルコース(ブドウ糖)を使えなくなっていることがわかったのです。すなわち、「脳の糖尿病」といって差し支えない状態でした(白澤卓二:アルツハイマーは「第三の糖尿病」. 文藝春秋第91巻第6号 pp304-306 2013)。
 高血糖になると糖が非特異的かつ非酵素的に蛋白に結合し、終末糖化産物(advanced glycation endproduct;AGE)となります(里 直行:生活習慣病と認知症─糖尿病・インスリン抵抗性. MEDICINAL Vol.2 No.9 64-70 2012)。RAGE(receptor for AGE)は、AGEの受容体です。

 昭和大学横浜市北部病院の福井俊哉准教授(神経内科)がRAGE阻害薬のアルツハイマー病(AD)治療薬としての可能性に関して言及しております(福井俊哉:アルツハイマー病治療の今昔物語. 認知神経科学 Vol.13 110-117 2011)。ちょっと難解な話になりますが要点を以下に抜粋してご紹介します。

 RAGEはAGEと呼ばれる構造体に対する受容体で免疫グロブリンの構造を有し、神経細胞、ミクログリア(メモ6参照)、血管内皮などに発現します。

 RAGEが血管壁に発現すると、脳血管関門を通して血中から脳内へAβの移送を促進し脳内Aβ沈着を助長します。ミクログリアに発現するRAGEは、サイトカイン(cytokine)などの炎症惹起物質を誘導して、AD病理の特徴である局所脳内炎症を生じます。

 

メモ6:ミクログリア
 「神経細胞が死んだり、弱まったりすると『掃除屋細胞』のミクログリアが異常なまでにグルタミン酸を放出する。過剰なグルタミン酸は神経細胞を傷つけ、アルツハイマー病やALSの原因になると考えられてきた。」(2011年6月22日付朝日新聞社会面)

 

(つづく)


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