第171次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

第171次 むそう塾 パスポート取得者>
Sa(78−4)さん


<寸評>

◆中川善博より
よく頑張りましたね。
もう何度か前にギリギリでパスポート品質には達していたのですが、そのギリギリなままで寒いお国に発たせては行けないと感じておりました。
ですので最後は「もう少し、もう少し、」とはっぱをかけました。 よく理解して頑張ってくださって嬉しかったです。
このレベルから絶対にブレないように、特に陰性にはならないようにずっと美味しく健康にお過ごしください。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
海外にお住まいだとお食事の面でのご苦労が多いですよね。
ましてやマクロビオティックをタイトに実践されると、もっとそのご苦労は多くなります。
あなたとご主人の食べ物の欲求が異なるので、せめて主食だけはお二人で仲良く食べられるといいなと思っています。
そしてあなた自身は、陽性をもっと取り込むようになさってください。
お手本はその国の伝統料理にあります。
ドイツからお帰りの間にパスポートを取りましょうという懇親会でのお約束を、見事に果たして明日ご出発ですね。
ドイツでも美味しい玄米ご飯が炊けますように。
もし上手く炊けない時には、中川さんのアドバイスを仰いで、必ず50点以上の玄米ご飯にしてください。
カセットコンロを活用して陽性の熱源で体の中から温まりましょう。
10日間お疲れ様でした。
おめでとうございます。

 
 

 


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マクロビオティックの指導現場から(7)お鍋の陰陽と玄米の炊き上がり

マクロビオティックの本では、玄米を炊くお鍋を何種類か紹介しているものが多いです。
主に圧力鍋と土鍋ですが、電気炊飯器が登場する本もあります。
しかし前の記事で書いたように、玄米は白米と違ってお米の生育状況が如実に炊き方に影響するため、玄米を炊くお鍋もまた白米と同じでは陰陽バランスの悪いものとなってしまいます。
一般的に硬いものを軟らかくするには、①水を含ませる、②熱を加える、③圧をかけるということが頭に浮かびます。
玄米炊飯にはそのどれもが必要なのですが、問題はそのバランスです。

【1】圧力鍋
一番陽性で玄米の旨味を引き出せる鍋ですが、陽性体質の人は長く食べ続けられないことがあります。
しかし、これは炊き方で解消出来ます。

【2】土鍋
陰性な鍋なので、時間という陽を補って陰陽バランスを取ろうとしますが、玄米の良さが引き出しきれずに旨味に欠け、圧力鍋には負けます。
しかし、陽性の強い体質の人はこの焼き上がりを好む場合があります。
そんな人でも長く食べ続けると体調に陰性な面が増えて来ます。
白米なら美味しく炊き上がるんですけどね。(でも陰性)

【3】電気炊飯器
これはもう国民病を招く元凶ではないかと思うくらい困った鍋です。
つまり、熱源が陰性なんですね。
ですからお焦げが出来ません。(最近はうっすらとお焦げのつくものが登場して来たようですが)
電気炊飯器で炊いたおこげのつかない白米ご飯を食べ続けていると、長い間に陰性に偏って行きますし、陽性のおかずがほしくなって来ます。
これで玄米を炊くと、玄米モードであったとしても炊き上がりが硬いです。
胃腸の弱い人には絶対お勧めできない炊き上がりです。

他には電気圧力鍋や発芽玄米も作れる電気炊飯器、特殊な形の土鍋も試しましたが、いずれも陰陽バランスの問題と炊き上がりの不安定さがあります。
玄米を炊くには材質の関係で土鍋を選ぶ人がいますが、玄米の中(胚乳部分)と皮の部分では硬さが異なるため、土鍋ではそれに対応しきれません。
玄米ご飯が体に悪影響を与えるのは皮の部分なので、その硬さがなくなるように最後まで炊き方を工夫しなければなりません。

その原因は気温なのか? お米の種類なのか? お米の栽培方法なのか? お米の保存方法なのか? お水なのか? 火加減なのか? 圧力なのか? 塩の種類なのか? 塩の量なのか? はたまた炊く人の精神的な問題なのか?

そんなことを総合的に検証して炊き上げれば、まさに玄米は健康に最短距離の主食になりえます。
しかし、炊き方やお鍋の選定が間違っていると、体調を崩す一因になってしまいますので、目的に合ったお鍋を選んで、陰陽バランスのとれた炊き方をマスターしましょう。

なお、むそう塾では上記のような視点から、圧力鍋で玄米を炊くことをお勧めしています。
今のところ、最新のおすすめ商品はeコントロールビジョン(2.5リットル)です。
ドイツのシリット社から輸入したものです。
このお鍋の特長は遠赤外線が多く出ることです。
鍋の周りに何段もある筋状の線がそれを表しています。
このお鍋は圧力鍋の陽性さは持ちつつも、玄米をふっくらとさせる力が優れています。
しかし、同じビジョンでも3.0リットルや4.5リットルはお勧めしていません。
お鍋の形状の陰陽によります。
なお、写真のお鍋はむそう塾生のみが購入出来ます。

 
 

玄米炊飯向き圧力鍋 マクロビオティック

 
 

昨年の中川式稲荷寿司講座でもこのお鍋が大活躍しました。
中川式稲荷寿司は、玄米ご飯が50点以上(パスポート取得レベル)の炊き上がりでないと美味しく仕上がりません。
第一の理由はご飯にお酢がスッと入って行けないからです。
ご飯が硬いと米粒のまわりに水分がまとわりついて、ベチャベチャしてしまいます。
そんな稲荷寿司は美味しくありませんね。
美味しい稲荷寿司の基本は玄米ご飯にあるのです。

 
 

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マクロビオティックの指導現場から(6)間違いだらけの玄米選び

毎月「玄米の炊き方秘伝(愛クラス)」を開催していると、たくさんの学びがあります。
学びというのは、何かを伝える側にも受け取る側にもありますが、玄米の選び方についてきちんと把握していない人が圧倒的に多いという現実が私の学びです。
私もマクロビオティックを始めた時にはそうでしたが、どんな玄米を選べば良いのか詳しくは知りませんでした。
ですから、教室で使っていたもの、あるいは教室に併設された売店で扱っている玄米の中から食べた感じで選んでいました。
そのうちにお米関係のつながりも増えるようになって、選択肢の幅は広がりますが、明確な基準があるわけではありませんでした。

そんな経験も踏まえて、むそう塾では玄米の炊き方を教える時に、必ず塾生さんが使用される玄米とお塩を少し持参してもらっています。
仮に毎年同じ生産者から購入されていても、その年ごとで微妙にお米の仕上がりが変化していることがあるからです。
それは土に原因があったり、お水に原因があったり、気候に原因があったり、あるいは生産者自身に原因があったり、もっと大きな環境(空気を含む)が原因だったりします。
それで塾生さんが再受講であったとしても、毎回玄米を見せていただくのです。
玄米を入手するまでは例年通りだったとしても、保管方法が変わっただけで玄米の品質は変化しますので、その辺の細かな差を炊き方に反映させるためです。

玄米を召し上がっていても、白米を召し上がっていても、炊き方はお米に合わせるのが常です。
ということは、まずお米のことを詳しく知らなければなりません。
でも、その辺のところが多くの人は無頓着だったり、文字の情報だけを鵜呑みにしていて、お米そのものを見ていない人が多いです。
お米を触ったり握ったりしながらその見極めをするのですが、参考のためにいくつか列挙しておきます。
これらはすべて経験済みで、受け売りではありません。

【1】玄米にゴミや籾殻が混じっているものは避ける。
これは玄米を洗う前にこれらのゴミ類を取り除くための手間がかかり過ぎるためです。
脱穀機の性能が悪いとこのような混じり物が多くなります。
このような場合は、玄米が汚れていることも多かったりするので要注意。

【2】自然農法米は一長一短。
自然農法米は白米でいただいたらとても美味しいのですが、玄米でいただくと炊き方が難しくて、かたく炊きあがってしまう人がほとんどです。
しかし、高度な炊き方を使いこなせば、強いエネルギーをいただくことが出来ます。
ただし陽性タイプの人には重く感じることもあります。
生命力の強さが重さになるのでしょうね。

【3】棚田米も難易度高し。
棚田米は棚田の厳しい環境をまともに受けますので、炊く技術としては難しいのですが、強さのあるエネルギーが秘められています。
細心の注意で丁寧に炊き上げなければ、かために炊きあがります。

【4】平地のお米は炊きやすい。
棚田や自然農法米とは違って、生育にエネルギーを使わないので、のほほんとしたお米が出来上がります。
何だか人間と同じですね。
ですから、玄米としてはこれが一番やわらかく炊き上がります。

以上が玄米を選ぶときの主な基準ですが、まだまだ選択のポイントはあります。
でも、ブログでお伝えできるのはこの程度でしょうか。
体の負担にならない栽培方法と、玄米を炊き上げる技術の両方がタッグを組んで初めて、玄米はその力を発揮できるのです。
お米だけ理想的なものを入手しても、炊く技術が幼稚園並みでは、体への負荷は大きくなり、場合によっては白米を食べた方が良い体調になってしまうことがあります。
こういう人は結構多い現実があります。
ですから、玄米を食べる場合は、体に良い状態で召し上がってほしいと思います。

まずはご自分の玄米炊飯の技術に見合った玄米を選び、それから難易度の高い玄米に挑戦して行くのも良いかと思います。
むそう塾ではそれぞれのレベルの玄米に対して、異なった炊き方の指示を出して、消化吸収の良い玄米ご飯を炊き上げるように二人三脚で炊き方を追究しています。
玄米はちゃんと体に吸収されなければ、白米以上に体に負担になりますから、炊き上がりの硬さまで見究めたうえで炊飯方法を確立してほしいと強く思っています。
なぜなら、玄米の選び方が間違っている人が次から次とむそう塾に来られるからです。
少しでも柔らかい玄米ご飯が炊きあがるようにと思ってこの記事を書きました。
皆様の玄米ご飯が少しでも改善できますように。

 
 

玄米ご飯 マクロビオティック むそう塾

(玄米ご飯 料理:中川善博)

 


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マクロビオティックの常備食材 キャベツ

マクロビオティック食材 キャベツ

(無農薬キャベツ)

マクロビオティックで欠かすことの出来ない食材としてキャベツがあります。
我が家でも四季を通じて必ずキャベツが冷蔵庫に入っています。
生はもちろんのこと、漬物にしても、お味噌汁に入れても、煮物にしても、焼いても、蒸しても、炒めても万能です。
写真のように陽性エネルギーと陰性エネルギーが見事に調和して、独特の流れを作っています。
美しささえ感じます。

土から切り離されても長い間新鮮さを保つことが出来、雪国では雪の中でも鮮度を保って越冬キャベツとして甘さを増します。
芯の部分は保存時でも陽性エネルギーが満ち溢れ、逞しい生命力を感じます。
マクロビオティックの陰と陽の勉強をする時に、キャベツはとても判りやすい見本となります。
特に胃の弱い人や便秘がちな人、さらに貧血気味の人も、お薬代わりにキャベツを食べると良いです。
お肉を食べるときにはレモンをギュッと絞って、酸味とともにいただきましょう。
肝臓を労ります。

しかし、ジュースにすると、私の場合は胃が痛くなります。
りんごジュースを加えても胃に来ます。
繊維ごと摂ることの大切さを痛感します。
一物全体ですね。
ですから、野菜不足だからといって市販の野菜ジュースに頼らないようにしましょう。
モグモグと噛みながらいただくことに意味があるのですから。
唾液の役割も見逃せません。

部分食と全体食の差は、のちのち心身に影響を及ぼしてきますが、そのことを陰陽で説明したのがマクロビオティックの考え方です。

 


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プロの料理人ならではのポテトチップス

包丁の砥ぎ方を習い、包丁の使い方を習い、野菜の切り方を習い、揚げ物のコツを習い、一つひとつ階段を上って行くと、このようなポテトチップスが手切りで作れるようになります。
無農薬のじゃがいもを圧搾法の一番搾り菜種油で揚げた最高品質のポテトチップスです。
味・歯ごたえともに文句なしのマクロビオティック料理。

ポテトチップス マクロビオティック料理 中川善博作

ポテトチップス むそう塾1 マクロビオティック料理

(ポテトチップス 料理:中川善博)

とかくマクロビオティックではじゃがいもを敬遠する傾向がありますが、お肉の入っている人には毒消し効果のあるじゃがいもがお勧めです。
おビールのおつまみにご機嫌になるご主人も多いことでしょう。
温かいポテトチップスはお子さんも大喜びで、そんなお料理が出来るお母さんをお子さんは大好きなはずです。
作っているところは、こちらでご覧ください。

 
 

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