誤解されたマクロビオティック料理から解き放たれて真の陰陽料理を

昨日は「玄米の炊き方秘伝(第76回愛クラス)」を開催しました。
今回はなぜか九州からの参加者が4名もいらっしゃいました。
相変わらず心に悩みを抱えているかたも多く、自己紹介の時にも懇親会の時にも「どうしたらいいの?」の答えを求めている人がいました。
私はいつも思います。
問題の多くは相手のテリトリーに入り過ぎた時に起こるので、決して過度に相手のテリトリーに入り過ぎないことを肝に命ずるべきです。
それは第三者に対しては勿論なのですが、親子や夫婦や生活を共にする関係では特に要注意です。

それから、マクロビオティックを知ると、ついつい他人や身内にも勧めてしまうのですが、それは意識して慎むべきです。
まだまだマクロビオティックは社会で多くの人の支持を得ていません。
マクロビオティックの考え方を勧めるのは、相手がアクションを起こして来るまで待ちましょう。
マクロビオティック料理を食べてもらいたいなら、ただひたすらに美味しいものを作ることです。
マクロビオティックの考え方は知らなくても、美味しいものは好きという人はいっぱいいるからです。
まずは五感に気持ちの良いものから入って行く。
これが最も抵抗のないマクロビオティックの伝え方かと思います。

たとえばこのお料理は動物性を一切使っていません。
胆嚢を摘出されて油物がダメという人も問題なく全部食べられました。

 
 

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みんなで(´~`)モグモグしています。
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体にやさしくて、癒されるお料理。
そんなお料理が心身を安定させると思います。
中川式玄米ご飯はその一つで、その延長線上に数々の「中川善博の陰陽料理」があります。
マクロビオティックという名の呪縛料理(排除の考え方)から解き放たれて、陰陽を駆使したらこんなにも心穏やかに暮らせるのだということを知っていただけたら良いのです。
それが真のマクロビオティックの考え方です。

 


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少食は命を救い精神性の向上につながります 食べ過ぎ厳禁!

福ZEN 中川善博

 

昨日の講座ではこんなに美味しい福ZENをいただきました。
この後に繰り広げられる超陽性な講座内容に合わせて、メニューや味付けも陰性を取り入れてサラッと軽い感じに仕上げてありました。
なんだか秋の高い空を思わせるスキップしたくなる軽やかさでした。
ところで、柚子の切り方で勉強になったことがあります。
なぜおろし柚子ではなく小さな小さなサイコロなのか?
なるほど〜。
それはやはり中川善博の品格あるお料理の世界の切り方でした。

なお、いつもこんなにたくさんの量のおかずをいただいては食べ過ぎです。
普段はこの半分位を目安としましょう。
おかずは少なければ少ないほど健康になります。
ちなみにこんな人もいます。
「青汁一杯で生活する 森美智代さんのお話」
この方の方法がすべての人に当てはまるわけではありませんが、少食にすればするほど健康に近づくのは事実です。
ですから、今何かしら体調不良を抱えておられるのなら、まずはおかずの量を減らすことから始めましょう。

それが出来たら次は主食の割合を増やすことです。
これによって精神の安定感を得ることができるようになります。
さらに、主食の種類を考慮して行くと安定感の度合が高まり、中心軸が出来ます。
もっと主食もおかずもシンプルにすると、勘が養われるようになります。
もう一つの感が備わるんですね。
楽しいでしょう?

天高く馬肥ゆる秋の季節ですが、肥えるのは馬だけにしておきましょう。
人間には大脳があるのですから、動物と同じではいけません。
人間らしい生き方をしましょう。

 


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出汁巻き玉子を得意料理にするための鍵は無重力感とお箸の持ち方です

昨日は「中川式出汁巻き玉子特訓講座」を開催しました。
すでに幸せコースで習った人と、1期生で習っていなかった人のミックスでしたが、色々な場面での一コマ一コマが脳裏に焼きついています。
まさに笑いあり涙ありの一日でしたが、それぞれの皆さんの頑張りが熱く伝わって来て、とても氣の良い空間でした。
出汁も玉子も途中で追加するほどの量を巻き進み、最多数はHoさんの16本でした。
涙のNoさんは12本という具合に、自宅で一人なら絶対にイヤになってしまい、上達には限界があるところを、即座に中川さんの修正が入るため、知らず知らずに上達して行くのでした。
消費した玉子はなんと273個です!

この講座で感じたことは、続けて練習することの効果、的を得た指導、同じことをする仲間の存在、そして何よりiPhone5sのスローモーション機能の大活躍でした。
自分の腕の動きを知ることによって、一気に仕上がりに変化が出てきました。
スポーツの練習でも使われている手法ですが、これは効果がありますね。
iPhone5sじゃなかった人は、この動画が残せず残念でした。

次の写真の人達に共通の「あること」があります。
それはお箸の持ち方が中川式でちゃんと持てていることです。
特にすぐ下↓のNoさんは、左利きを右手持ちに直しての特訓でした。
右手で桂剥きも出来ます。
なんという努力家でしょうか!
ですから、達成感も人一倍強かったと思います。
フライパンからふっくらとはみ出た玉子の膨らみが、上手に巻けたことを物語っています。

 
 

出汁巻き1

 
 

Hoさんもきちんと中川式のお箸の持ち方ができているので、このように綺麗に玉子を立てられるようになりました。
課題は精神面での焦りをなくすことです。

出汁巻き3

 
 

Naさんもご覧のとおり、ちゃんとお箸を持っています。
この腕の角度を忘れずにすれば色気のある巻き上がりになります。
中川さんの動画の手つきには色気がありますものね。

出汁巻き4

 
 

オマケ
手に汗する場面がありましたが、確実に上達しました。
必ず出汁巻き美人になりましょう。
すでに美人ですが。

出汁巻き5

 


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柚子味噌の美味しさや玉ねぎの甘さに癒やしを感じる福ZEN

福ZEN なかがわ

(写真は講座のための特別メニューなのでおかずを少なくしてあります)

きょうから3日間はむそう塾の単発講座で福ZENがいただける。
そろそろ写真のように柚子味噌が美味しい季節。
3日間どんな福ZENが登場するのかな?
3日連続受講される塾生さんもいらっしゃるので、微妙に福ZENの内容も変わることは想定内。
ワクワク♪

 


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グルメも唸るマクロビオティック料理が中川善博の陰陽料理

人はなぜ美味しいものを食べたがるのでしょう?
それは美味しいものを食べた時の満足感が心地良いからですね。
ですからお料理には「美味しい」ことが絶対条件です。
「体のために良い」という観念的なお食事では満足できません。
ですから病人であっても、いや病人だからこそ美味しいことが不可欠なのです。
誰だって具合の悪い時には食欲が落ちるからです。
そこを助けるのは美味しさにほかなりません。

では、グルメ料理なら病人は元気になれるのでしょうか?
巷で美味しいと評判のお料理なら病気は良くなって行くのでしょうか?
それなら嬉しいのですが、反対にグルメ料理ばかりでは健康を損ねてしまう人も多いですね。
美食家に病人が多いのはそのためです。
そこにマクロビオティック料理の存在意義があるわけで、じわじわとマクロビオティックの知名度も上がってきましたが、それとともに誤解されていることがとても多くて、困った現象だなあと常々思っています。

結論からいうと、グルメ料理とマクロビオティック料理の違いは、陰陽バランスがあるかどうかということです。
口に美味しく感じる面だけ強調するとグルメ料理になりますが、人間の身体と健康を考え抜いて陰陽を用いて作ればマクロビオティック料理になります。
それなら、マクロビオティック料理でありながらグルメの要素を兼ね備えれば文句なしですね。
それがむそう塾でお伝えしている「中川善博の陰陽料理」です。
一般的に広まっている不味いマクロビオティック料理ではなく、グルメも唸るマクロビオティック料理です。

なお、一般的には動物性や白砂糖や乳製品を使わないのがマクロビオティック料理だと思っている人がとても多いのですが、肝心なのはいつも陰陽バランスを保っているかどうかです。
すでに罹ってしまった病気を改善することを目的としたマクロビオティック料理(食養料理)と、病気にならないために健康をキープしようとするマクロビオティック料理は、きちんと分けて考える必要があります。
そうでないといたずらに窮屈でかえって体調不良を招く結果になってしまいます。

むそう塾にはここを混同している人が次々と来られます。
マクロビオティックの広め方にも問題があるのですが、マクロビオティックを知ってから体調を崩した人を見ると本当に可哀想になってしまいます。
マクロビオティックを誤って実践すると、「著しい偏食」をしているだけになるのです。
これはかなり危険です。
私は長い間このような人を見てきましたから、何としてもこの危険なパターンに落ち込んでほしくないと思っています。
そのために一般の相談も受けながら、一人でも多くの人に正しくマクロビオティックが伝わるよう、文字どおり日夜奮闘しています。

もっと伸びやかに、もっと大らかに、たまにはこんなパスタや、こんなお鍋を楽しんでください。
ほっこりと幸せになれるひととき。
それが良い陰性です。

 

鳥なんば 尾張屋

(鳥なんば 京都 尾張屋 高島屋店)
※  葱多めと注文して陰陽バランスを図ること

 


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