マクロビオティックを続けるために(その2)
私は、マクロビオティックを続けるには、次のようなことがポイントだと思っています。
? 「楽しい・心地よい」と感じる
? 「憧れの人」を見つける
? 質問できる環境を整える
? できれば、クッキングスクールに行く
? 基本書を決める
? 陰陽を常に考える
1 まず、マクロビオティックを実践してみて、楽しいですか?心地よいですか?
もし、NOだったら、それはどこか間違っています。
一番多いのは、今まで食べてきたものが食べられなくて、精神的にもがんじがら
めになっている場合です。
これは、「頭」で食べようとしているからです。
正しくマクロビオティックを理解すれば、「体」で食べるようになるので、肉体的に
も、精神的にも満たされて快適になり、楽しくなります。
反対に、「肉・魚・卵・牛乳・砂糖・添加物」などの摂取制限を誤解して、それらの
うちのどれかを止められないから、「ゆるゆる」と表現している人もいます。
この人達は楽しいのですが、ちょっとだけ問題があります。
それは、「本能」で食べているからです。
たまに、ゆるゆるを求めるのは良いのですが、いつもならマクロビオティックの効
果が出るまでに、時間がかるので勿体ないです。
この「ゆるゆる」に関しては、次回の記事を参考にして下さいね。
2 次に、マクロビオティックを実践している人で、素敵な人を知っていますか?
その人は、身近であっても、会ったことのない人でもかまいません。
「マクロビオティックを実践すると、あんな素敵な人になれるんだなぁ」
「マクロビオティックで、私もあんな人になりたいなぁ」
「素敵な人だと思っていたけれど、あの人はマクロビアンだったのね」
こんな感じでいいのです。
最初は誰かを目標にして、マクロビオティックを勉強しているうちに、今度は、自
分が誰かの憧れの人になっている。
そんな感じが自然ではなかろうかと思っています。
3 また、マクロビオティックは、とてもとても奥深いものなので、きちんとマスターしよ
うと思えば、必ず質問したくなることが出てきます。
その時、独学ではかなり大変ですし、解ったと思っても間違って理解していること
が結構あります。
真面目にやろうとすれば、哲学を理解するのと同じ内容を包含しているのがマク
ロビオティックです。
だからこそ、マクロビオティックは素晴らしいのであり、真髄もそこにあるのです。
マクロビオティックの理論を語り合うのは、難しいことではなく、時間を忘れるぐら
い楽しいことなのですが、お料理やお手当ての段階でも、疑問は次々出て来る
はずですから、ぜひ、早めに質問できる環境を整えてほしいと思います。
一番確かなのは、クッキングスクールの先生に質問することですが、それが出来
ない場合は、ご自分の五感をフルに働かせて、信用できる人に質問してみてくだ
さい。
自然食品店は要注意で、マクロビオティックのことはあまり知らない経営者も多
いので、できれば、「マクロビオティックに惚れ込んでお店を始めた」というような
経営者がいいですね。
今なら、インターネットを上手に利用するのもOKです。
ただし、くれぐれも、真贋力のアンテナを働かせて下さいね。
4 ところで、お料理は、本を見ながらでも作ることは出来ますが、「香り・味」など
は、どんなにいい本でも伝わってきません。
やはり、自分の五感で覚えるのが一番です。
できれば、クッキングスクールに通うのが確実な方法ですが、それが無理でも、
マクロビオティック料理を月1回、あるいは月2回で教えてくれるところもあります
ので、探してみてください。
マクロビオティック料理は、材料の選び方・洗い方・切り方・加熱のしかたなど、
すべてに理論があります。
この理論は難しいものではなく、「目からウロコの連続」と言う方がピッタリです。
理論もぜひ、その目・鼻・舌・耳・手で確かめてくださいね。
5 それから、基本書のことですが、本屋さんには、多くのマクロビオティック関係の
本があって、迷ってしまいますね。
しかし、何の勉強でもそうですが、基本書を決めて、それを補うつもりで別の本を
買うのが良いと思います。
似たような本を集めても、混乱するばかりですから。
雑誌はあくまで雑誌で、マクロビオティックを正しく理解するには、物足りません。
早く自分に合った基本書が決まるといいですね。
6 最後に、大きなテーマ、「陰陽」です。
これは、どれだけスペースがあっても足りないほど、壮大な内容ですが、マクロビ
オティックを続けるにあたって、最低限必要なのは次の点かなと思います。
私達は、いつも陰陽の中で生きているので、世界(宇宙)や日常のあらゆる
事象を、陰陽の要素で考える癖をつけて、それを日々の生活に反映させる。
これを続けることによって、マクロビオティックの真髄、「宇宙の秩序との調和」
に到達できるので、ぜひともマスターしたい理論です。
マクロビオティックを始めると、すぐぶつかるのがこの「陰陽論」ですが、具体的に
最も必要とされ、かつ難しいのが「体質の陰陽」です。
これは、マクロビオティックの指導者クラスでも間違うことがあるほど奥が深いの
で、よ?く勉強する必要があります。
間違っても、「陰陽判定チャート」なるものに頼ってはいけません。
それから、陰陽は常に変動していることも忘れてはなりません。
絶対的ではないので、それを的確に把握したうえで、食べる物を判断し、体を判
断する必要があるのです。
ここが、マクロビオティックの最も大切なところですが、漢方で使う陰陽とは微妙
に違う点もあるので、注意を要します。
この判断を間違うと、健康から遠ざかってしまうので、きちんと勉強したいです
ね。