マクロビオティックを始めてから、体はもちろん、精神的にもずいぶん変わりました。
私はもともと頑固者なので、自分の意志を優先した日常を送っていたのですが、それでもマクロビを始めたばかりの頃は、つい巷の雰囲気に同化してしまうことがありました。
ところが、段々と距離をおくと言うか、第三者的に現実の社会とかかわるようになりました。
「魔法のめがね」で物事をみるようになったせいだと思います。
そのひとつが、年末の日々の変化です。
一般に年末は、「師走」の文字に代表されるように、「忙しい」とか、「せわしない」イメージを持ちますが、マクロビ生活を続けていると、あまり、そんな感じがしないのです。
普通の月の毎日と同じような気持ちです。
デパートに行けば、11月中からクリスマスの音楽をかけて、購買心理をくすぐり、25日の夜を境に翌日は門松が並び、お正月一色の陳列になります。
クリスマスの音楽を聴きながら年賀状を書いた人もいるかも知れません。
この年賀状が「忙しい」を助長するんですよね。
私は今年の年賀状を欠礼するためか、よけいのんびり感があります。
お中元、暑中お見舞い、お歳暮、年賀状。
これだけコンピュータが浸透してきたのですから、すべてを見直してもいい筈だし、そうしたい人も多い筈。
マクロビ生活をしていると、食べ物の見直しだけでなく、人や社会とのかかわり方の見直しもできるようになって、それが「不思議な年末」をつれて来るのでしょう。
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私の尊敬する
善右衛門さんも、次のように述べておられます。
今年は不思議な年末を迎えています。
毎年感じる「何に向かってか解らない焦り」のような感覚がまったく無く、おせちの準備も数の子や
ぼうだらをかき集めるわけでもなく。 変な感じです。
30年間同じ感覚があったのですがねぇ。
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毎日毎日ていねいに生きる。
この当たり前のことが、マクロビオティックの精神であり、結果だと思います。