むそう塾には実に様々な方が来られます。
ある程度パターン化できるのですが、一番やっかいなのは健康法を渡り歩く人です。
ま、健康オタクですね。
お金ばっかり使って体調が悪いのです。
こんなことは早く卒業しなければなりません。
どんなことでも自分がしっかりすることが大事です。
理由は何であっても、体調の悪い人がマクロビオティックに出会うと一時期グンと良くなることがあります。
それはそれである意味その人にとって「体に合ったマクロビオティック」を実践出来たことになるのですが、しばらくすると今度は以前とは違った形で体調が悪くなって来る人がいます。
その期間はまことに個人差があって、2.3ヵ月の人もいれば数年の人もいます。
また、本人は具合が悪いことに気づいていないことが多いのですが、私の目からみると充分にバランスを崩している状態の人が多いです。
私にもそんな時があって、当時はそのことに気づいていない一人だったのです。
しかし、幸いにもマクロビオティックの指導者に日常的に接する環境だったので、その先生のひと言で自分の体調の行き過ぎを悟りました。
落とし穴でした。
マクロビオティックにはこのような落とし穴があります。
いつもいつも自分の体調を観察して、その体調にピッタリの食事を摂らないと、陰陽のバランスが崩れて来ます。
小さなバランスの崩れはそれほどビクビクすることはないのですが、大きなバランスの崩れは病気に繋がりますので要注意です。
しかし、その体調に合わせる方法が分からないという人が実に多いです。
大雑把には体質別の食事法が本でも書かれていますが、微調整となるとやはりご本人を前にしてお食事内容を把握するのが一番間違いがありません。
ですから直接指導が一番なのです。
マクロビオティックのお食事はある意味で薬のようなものです。
診察をしないでお薬を処方するお医者さんがいないのと同じように、その人を診ないで食べ物の指示をするマクロビオティックの指導は怖いです。
そのくらい食べ物の継続的摂取は体に及ぼす影響が大だからです。
そのことを知らずにファッションのようにマクロビオティックをすると、体調不良の人が出て来るのです。
でも、怖がる必要はありません。
体調が良くなるには、原理原則ともいえるセオリーがあります。
そのセオリーを実行できれば元気になれます。
セオリー自体は簡単だし、このブログの過去記事でも何回も登場しているのですが、習慣を変えることが難しいのですね〜。
あるいは余計な知識が邪魔をするのです。
特に私(むそう塾)が提示しているセオリーはとても簡単です。
簡単すぎるのですが、複雑な方法に興味をもつ人間心理があるのでしょう。
余計なことをしたがるんですね。
でもね、簡単な方が続くんですよ、実際は。
あとは覚悟の問題です。
腹をくくれない人が余りにも多いです。
ということで、自分に甘い人はダラダラと体調不良をひきずりますが、真剣にそのセオリーと向き合った人は確実に体調が良くなって来ます。
2週間でも激変して、病院でもらった病名に1ヵ月でサヨナラした人もいます。
素晴らしいですね〜。
このときはいつも「食べ物が血となって、血が細胞をつくり、その細胞が体を変える」ことを実感します。
肉体的にも精神的にも食べた物に支配されることを教えてくれた考え方。
それがマクロビオティックです。