マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

満足できるお食事の量と陰陽バランス 塾生さんのケース

むそう塾恒例の「食事日記」に関連して、面白いことがありました。
この塾生さんはご飯やお味噌汁の量がとても多いのですが、教室ではどちらもお代わりすることもなく、満足そうにされていました。
最初は遠慮されているのかなと思ったのですが、先日のメールでその理由が判明しました。

彼女の食事日記の内容は陰陽バランスが取れていなかったため、ご飯とお味噌汁の量が増えていったのです。
お食事というのは面白いもので、空腹を満たすだけでなく、心をも満たそうとして食べるんですよね。
その行き着く先が過食です。

ですから、こういう場合は精神的に抱えている不満や心配事やストレスを解決することが先になります。
それがなかなか難しい場合でも、陰陽バランスの取れたお食事をすると、案外過食が収まってきたりします。

 
 

それほど陰陽バランスというのは大切なことで、むそう塾のお料理はすべてがこの陰陽バランスを考慮して練り上げられています。
外食をして気持ち悪くなったり、その後体調が悪くなることがありませんか?
食中毒でない限り、その場合は食材の品質が悪いか、調理方法が悪いかのどちらかです。

もちろん、一般のお店では陰陽バランスなんて考えて作っていませんから、注文する人が考えなければいけません。(お店選びも)
むそう塾のお料理を習った塾生さんたちが、陰陽バランスの取れたお食事をされて、健康に過ごされているのを見ると、陰陽の知識に感謝したくなります。

ちなみに、冒頭の塾生さんが先日召し上がって驚いたお料理は、「すじコン」でした。
もともと「スジ」は脂っこいものですが、それを料理方法でさっぱり仕上げてあるのです。
写真を見ても、汁に脂が浮いていないことがお判りでしょう。

 
 

(すじコン 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

さっぱりとしていて食べやすく、しかもコラーゲン効果でお肌までつるつるになる!
これがむそう塾の「すじコン」でした。
では、塾生さんのメールを引用させていただきます。

ー引用開始ー

この間、中川さんのご飯を食べた時、あの量でとっても満足して、胃の量は苦しくないのに、満足満腹、と感じて、いつも自分の料理は陰陽が整ってないものを食べるからいつまでも満足せず、量ばかりが増えて苦しいんだなーと思いました。

胃は陰陽整った料理を美味しいと感じるんだなーと新発見しました。
あんなに牛の油食べたのは久しぶりで、ちょっとびっくりしましたが、食べてみると全然むつごくないし、胃は不快にならないし、ニキビもでなかったし、陰陽整えてる料理ってすごいんだなーと思いました!
帰ってからも元気で、何食べるかって大事なんだなーと思いました!

ー引用終わりー

このように、陰陽バランスが取れた食生活をしていると、見違えるように体調や精神面が変わって行きます。
まずは食事量や内容を見直して、これからどんどん体調が変化して行かれることを期待しています。

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ | コメントする

「鱧の骨切り特訓講座」が無事終了しました

今年も「鱧の骨切り特訓講座」が3回、無事に終了しました。
「無事」というのは、大きくて重い骨切り包丁や出刃包丁を使うので、一瞬で怪我につながる危険性があるからです。
か細い女性がプロと同じ包丁を使うのですから、とても緊張するわけです。

でも、受講してくださった塾生さんたちは、落ち着いて黙々と鱧に向き合っていました。
昨年から9寸(27cm)の骨切り包丁を使う人が何人も登場しましたが、今年はむしろ1尺(30cm)の方が合う人が登場しました。
中川さんがその人の技術と体格とキッチンの状況、入手できる鱧の大きさを見定めて判断していますので、とても貴重なアドバイスです。

面白いもので、大きめの包丁の方が、その重さで余計な動きが出ない結果、綺麗に骨切りできる現実があるのです。
華奢な女性がずっしりとした骨切り包丁を振っている姿は、本当に「むそう塾」だけの光景だと思います。
素晴らしい女性たちがむそう塾には存在していて、指導次第で伸びていく女性の限りない才能を感じさせてもらっています。

私も間接的に良い氣をいただいた3回の講座でした。
各回の様子は下の記事からご覧になれます。
「鱧の骨切り特訓 再受講講座」2025年6月6日
「鱧の骨切り特訓 再受講講座」2025年6月13日
「鱧の骨切り特訓 再受講講座」2025年6月30日

 
 


(京料理人 中川善博の鱧の骨切り マクロビオティック京料理教室むそう塾)

 
 


(京料理人 中川善博が切った鱧 マクロビオティック京料理教室むそう塾)

京料理の代表的料理技術を、京料理人からすべて直接伝授された皆さんは、素晴らしい財産を手にされましたね。

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ | コメントする

オレンジ色のブラウスがお似合い!

昨日は「自由人(びと)コース1」の授業がありました。
皆さんがお仕事をされていて、遠くから来られています。
でも、復習時間を捻出するために、時間のやりくりを上手に管理されていて、さすがだなあと思いました。

買い物の仕方も短時間で済ませるように工夫されていて、見ていても気持ちの良い光景でした。
彼女たちには決断力があるので、すぐ実行してグングン伸びていきます。
迷ったり躊躇することがないのが素晴らしいです。

昨日、素敵なことがありました。
kyoroさんがオレンジ色のブラウスで登場されました。

 
 

 
 

kyoroさんは割と静かな色合いのお洋服を選ばれる人だったのですが、いつも笑顔が溢れる元気なタイプだったので、明るい色をおすすめしていました。
もちろんスッピンですが、オレンジに負けないで輝いています。
前向きな生き方とともに、家族愛の強い素敵な塾生さんです。

ご自分の持っている良さをそのまま表現してくれるお召し物。
そこに色合いはとても重要です。
色の陰陽というのがありますから、それを味方につけて暮らすと一層マクロビオティック的ですよね。

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ | 2件のコメント

四毒抜きを実践する人は身体の声を聴き逃さないでほしい

昨日の「幸せコース」の授業は、私の座学でした。
日頃疑問に思っていることを、次々と質問してくださる塾生さんがおられたので、内容が色々盛り沢山になって充実しました。

そのご質問の中に「四毒抜き」の食事法がありました。
すでに過去記事でも発信していますが、ポイントは盲信しないことですね。
人間は必ず身体から発信している「声」がありますので、その声を聴き逃さないでほしいのです。

声といっても、音で聞こえるわけではありません。
発疹だったり、痛みだったり、痒みだったり、色の変化だったり、便の変化だったり、身体の重さや睡眠時間や寝起きだったり、精神面だったり、無言のまま教えてくれます。
ですから、それらの声に気づくことが大切なのです。

 
 

***

私たちの身体は、吸った空気食べたもの考えたことで出来上がっていますので、食べるものだけでなく、考え方も大きく影響します。
どんなに理想的な食べ物をいただいたとしても、考えている内容が食べ物の効果を十分に発揮できなかったり、相殺してしまう場合があります。

逆に、少々身体に悪いものを食べていても、考え方が理想的なので、食の悪さが大きくならずに通過してしまう不思議な人もいます。
ですから私は、何を食べるかも重要ですが、どんな考え方で生きるかはもっと大事だと思っています。

というわけで、四毒に気を配るのも悪くはありませんが、実践している期間を考えながら、身体の声にしっかり耳を傾けて、行き過ぎないようにしてほしいなと思っています。

 
 

<過去記事>
「四毒抜き」を実践するときに押さえておきたい点  2024.11.27
四毒抜きとマクロビオティックに感じる共通点と理想 2024.11.28

 
 


うぐいす餅 仙太郎さん)

 
 

あえて四毒の一つを(笑)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ | コメントする

鱧の骨切り特訓講座 大きな包丁に挑戦した結果が凄いことに!

6月には3回「鱧の骨切り特訓講座」を開催しました。
6月3日
6月6日
6月10日

6月6日に面白いことが起きました。
骨切りするときに、あれこれ中川さんが指導していたのですが、どうしても尻もち状態が改善しない塾生さんがいました。
それで中川さんが、包丁のサイズを大きい(27cm)のに変えてみるよう指示しました。
するとどうでしょう?
すんなり綺麗に切れるではないですか!
これにはビックリ!

大きな包丁はそれだけ重みも多いので、その重みが良い方向に働いたようです。
中川さんによると、包丁が重いので悪い癖が出にくくて、素直に包丁の重みで綺麗に切れるのだろうということでした。

この現象に全員が感化されて、次々と大きな包丁で練習を始めました。
最後は中川さんの30cmの包丁を気持ちよさそうに振っています。

 
 

 
 

6月10日にも30cmの包丁が人気です。

 
 

というわけで、次々と27cmの骨切り包丁を購入することに!
昨日は6月3日に受講された人からも27cmの包丁の注文がありました。
なんだか今年の鱧の骨切りは面白い展開になってきましたよ。

包丁が大きくなると、秋になって鱧が大きくなってきたときにも切りやすいので、これから注文してもメリットがあるそうです。
幸いに鍛冶屋さんに在庫があったので、これから仕上げて納品してくださるそうです。

それにしても皆さん凄いですね。
華奢な女性たちが、鱧の骨切りというプロでも難しい包丁仕事に、嬉々として取り組むのですから。
指導の仕方によって、素人がここまで才能(技術)を伸ばせることに、改めて感動しているところです。

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ | コメントする