本の紹介」カテゴリーアーカイブ

【糖尿病ならすぐに「これ」を食べなさい! レシピ】 マグネシウムの多いお料理

もしかしたらあなたのご家族にも、あなたのご近所にも糖尿病の人がいらっしゃるかもしれませんね。
それほど今は糖尿病の人が増えて来ました。1型2型を含めて。
私の親戚にもいますし、近所にも何人もいます。
そして、糖尿病から合併症を発症して亡くなった人もいました。

私は医者ではありませんから、糖尿病を治すなんてことは言えませんが、糖尿病には食べ物の影響がとても大きいのは間違いありません。
しかし、病院での食事指導はまだまだ十分ではなく、もっと改善できるところがたくさんあるように感じています。

でも、糖尿病になると、多くの人は病院に行き、お医者様の指導に従うので、食べ物のことをそんなに重要だと思っていない人がいてビックリすることがあります。
中には、「なんでも好きなように食べていい。血糖値をちゃんと計って、高かったらインスリンの注射をすればいい。」と指導されている人もいて、こちらが唖然としてしまう話がゴロゴロあります。

*   *   *

マクロビオティックでは、食べ物と体調、食べ物と病気の関係をつぶさに観察しますが、私が知る限りの糖尿病患者のかたは、やはり糖尿病になりそうな食生活を送られている人が多いです。
若いうちは代謝がよい体も、年齢が上がるにつれて代謝力が劣ってくるため、若い時と同じような食生活をしていたら、体調が思わしくなるのは当然です。

マクロビオティックの陰陽を考えた食べ方は、それが食習慣の改善になるため、とても良い結果が出る場合が多いので、私はいつも食べ物って大事だなあと思っているところです。
でも、今までまったく食べ物のことなんか気にしないで、お腹いっぱい食べて満足されていた殿方たちには、急にあれこれお食事内容の細かいことをいっても、なかなか真剣に実行してくれないのが現実です。

しかし、男性は理論的に説明してあげると、案外コトッと納得してくれる人も多いので、そんな時には次のような本を見せるのも良いのではないでしょうか。
【糖尿病ならすぐに「これ」を食べなさい!】
簡単に書かれているのですが、そのくらいの方が男性には良いのです。
下にご紹介した本はそのレシピ版です。
この本に登場するお料理はマクロビオティック料理とは無縁ですが、「このような食材を口にすればいいんだな」という程度に参考にされたらよいと思います。

マクロビオティックを知っている人なら、それからもう一段、陰陽で考えてお料理方法や食材を再考しましょう。
一番簡単なのは、主食を玄米に変えるだけでも大きく変化してきます。
主食というのは毎日摂るものなので、効果が大きいわけですね。
それから細かなおかずに手をつけて行きましょう。

あ、そうそう。
お若くても代謝の悪い人がたくさんいますね。
体が冷えていたり、体を動かすことが少なかったり、ストレスがたくさんあったり、冷房が直接肌に当たる服装をしていたりすると、代謝を下げてしまいますので、普段から注意しましょう。

*   *   *

【糖尿病ならすぐに「これ」を食べなさい! レシピ】
 監修:東京慈恵会医科大学教授 横田邦信

実はマクロビオティックでも「ミネラル」として、このマグネシウムをとても大事に考えています。
ミネラルは必要な量は少ないのですが、人の体の中では作ることができないので、食べ物からとる必要があるからです。

でも、今は食生活によってはこのミネラルが不足していて、そのために体調の悪い人がとても多くなっていますので、特に甘いものがお好きな人はミネラルを意識した食べ方をしましょう。

 
 
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「空が青いから白をえらんだのです」より

「おかあさん?」 102Pより

あ、だれかくる
おんなのひとだ!
だれかの おかあさんかな?
もしかして・・・・・ぼくのおかあさん?

きれいなひとだなぁ
ぼくのおかあさんも きれいかな
しごとは なにをしているのかな
やさしくて ふわふわなのかな

どんなこえかな
ぼくに にてるのかな

でも・・・・・

どんなかおしてても
ふとってても
いじわるでも
はたらいていなくても
ゴツゴツしていても
おとこみたいなこえでも
おかあさんは おかあさん

いちどでもいいから
かおをみせてよ おかあさん
だきしめてよ おかあさん
いちどでもいいから
ぼくのなまえを よんでよ おかあさん

そしたら
ぼくから つたえたいことがあるんだ
「うんでくれて ありがとう」

*   *   *

「いつも いつでも やさしくて」 115Pより

ぼくが泣いて帰ってきたときも
怪我をして帰ってきたときも

いつも いつでも やさしくて

ぼくが初めてウルセーって言ったときも
初めて学校で問題を起こしたときも

いつも いつでも やさしくて

ぼくが落ちこんでいるときも
反抗したときも

いつも いつでも やさしくて

そんなやさしい母さんだから
ぼくもやさしくしようっていう気持ちになる

でも ぼくのなかには「俺」がいて
そんな「俺」は時々
なにかに当りちらして
ブツかって生きたかったんだ
でも

あなたは いつも いつでも やさしくて

だから本気で ブツかれなくて
だから本気で わがまま言えなくて
だから本気で さびしくて

やさしさで包んでくれる母の愛
ぼくはしあわせだけど
その「愛」が「やさしさ」が
ぼくのなかの「俺」を不自由にする

「俺」を母さんのまえで自由にして
本気で手足をバタバタさせたい
いつも いつでも

でも 少しも母さんに迷惑かけたくないんだ
そう そのやさしさの前では

いつも いつでも やさしくて

*   *   *

「空白」 130Pより

離婚 親が勝手に決める人生
ぼくらを置いて家を出るとき
母は どんな気持ちだったのか
さみしかったのか 悲しかったのか
それとも 肩の荷をおろして 楽になったのか

母が 家を出て三ヶ月後
父が 交通事故で亡くなった
兄弟三人とおばあちゃんとの暮らし

弁当は自分で作る
だから 開けても楽しみがない
「おかん またきゅうり入れとるわ」
そんなこと いっぺん言ってみたかった

夜遅く帰ってきても
友だちを呼んでも 怒る人もいない
楽だと思ったけど ほんとはしんどかった

二十歳の時 母から連絡があった
母は 旅館で働いていた
十年ぶりに 会うことになった
どんな顔しよ なにしゃべろ
でも 会ったらふしぎと言葉も出て
いつのまにか 笑顔で話していた

いっしょに住むことになって
母は 仕事に行くぼくに 弁当を作ってくれた
通勤途中で そっと開けてみたら
たまご焼き 唐揚げ ウインナ
ぼくの好きなものばかり
離れていても 知っててくれたんや
子どもの好きなもん

これから毎日 十年分の空白を
弁当箱に詰めていきます

*   *   *

 
 

空が青いから白をえらんだのです 寮美千子編)

奈良少年刑務所で行われていた受刑者教育の「社会性涵養プログラム」。
この中で書かれた詩がとても心を打ちます。

子育てをしている人は、できるだけ子どもの気持ちに寄り添おうとしていると思いますが、それでも想像でしかありません。
当事者である子どもたちは、本当はどんな気持ちを持っている(た)のだろう?

厳しいだけでもいけないし、やさしいだけでも真綿で心を締めるように子どもを苦しめるようになる・・・。
子育てって難しいですね。

今子どもと普通に会話をしていても、お互いにもっと理解し合える余地が残されているように感じました。

 
 
カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, こころ・想い, 本の紹介 | 5件のコメント

「美しい刑務所」水が器に従うように、人の心も建物に左右される。

 
 

美しい刑務所 写真:上條道夫 文:寮美千子)

前に刑務所がホテルになると聞いて「ほ〜」と思っていたのですが、その刑務所で繰り広げられていた一面を知りたいと思って読んだ本です。

帯に書かれている言葉は真実だなぁと思います。
「水が器に従うように、人の心も建物に左右される。」

「東の川越・西の奈良」といわれるほど、奈良少年刑務所の受刑者教育は高く評価されていたそうですが、その中の「社会性涵養プログラム」に関心をもちました。

 
 
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人は「できる」とか「したい」と思う分だけ実現できる

先に「カーネル・サンダース」の本をご紹介しましたが、大人向けには「カーネル・サンダースの教え」も学びになります。
自己啓発的な内容ですが、私には「まだまだ頑張れるよ」とお尻を叩いてもらえるような内容です。

そういえば、むそう塾を始めたのは私が59歳の時だったし、むそう塾の塾長として日夜頑張ってくれている中川さんは、今年59歳だから、ちょうど私の再スタートの年齢に達したわけです。
(いいなぁ、お若くて)

カーネル・サンダースが60歳で無一文になって、65歳で再起を果たしたといっても、きっと中川さんならそうするだろうなぁと思えるので、案外中川さんは身近なカーネル・サンダースなのかも知れません。
体型も似ているし(笑)

どうやら、このカーネル・サンダースは陽性タイプのようで、お母さんも陽性だなぁと思えるところが多々あります。
そうでなければ、乳飲み子や幼い子供3人を残して住み込みで働きになんか出られません。

カーネル・サンダースは90歳まで生きたそうですが、短気で完全主義者だったとこの本には書かれています。
でも、味に徹底してこだわる中川さんを見ていると、それは完全主義者という表現ではなく、当然なことだと思えるのです。
むしろ職人気質かなと思います。

また、一種の責任とでも言いましょうか。
味を伝える者として、そのとおりに再現できるように工夫を凝らしているのは、カーネル・サンダースも中川さんも同じです。
だって、同じレシピでも作り手によって、どんどん味が変わってしまうのですから。
そのことを熟知しているからこそ、完全なる再現を求めるのは、完全主義者とは言わないと思うのでした。

*   *   *

以下、本からの抜粋です。

【カーネル・サンダースが11歳の夏に実践したビジネス哲学。】
・できることはすべてやれ。
・やるなら最善をつくせ。

【カーネル・サンダースが所属したロータリークラブのモットー。】
・最も奉仕する者が最大の利益を得る。
・我が身の前に他人に奉仕せよ。

【人が何か事業を行おうとする際のチェックリスト。】
(一つでもノーがあると自分が手がけるビジネスではないと判断する。)
1 嘘偽りはないか?
2 関与するすべての人に公正か?
3 信用と信頼を築けるか?
4 関与するすべての人に利益があるか?

【最後に私が気に入ったカーネルの言葉】
・人は60や65になると人生これで終わりと思うものじゃ。しかしその人の年齢は、自分が感じた年、思い込んだ年で決まるもんじゃ。年がいくつであろうと、やれる仕事はたくさんあるさ。
・安易な道は効率的だし時間もかからない。困難な道は骨が折れるし時間もかかる。しかし時計の針が進むに従って、容易だった道が困難になり、困難だった道が容易になるものじゃ。
・ワシには指針にしていた教訓がある。人は「できる」とか「したい」と思う分だけ実現できるもんじゃ。

特に最後の【人は「できる」とか「したい」と思う分だけ実現できる】というところがいいですねぇ。

 
 

 
 

書名:「カーネル・サンダースの教え
出版:朝日新聞出版

 
 

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「カーネル・サンダース」 食べ物で人を幸せにしたい

ケンタッキーフライドチキンでお馴染みのカーネル・サンダース。
彼は世界各国の味をチェックするために世界中を周ったそうだが、日本の店舗が一番良い味を保っていたそうだ。
その理由はわかる気がする。
日本人の繊細さや器用さや勤勉さが影響しているのは当然だと思うから。

「いい味だ。私が伝えたとおりの調理法で、おいしくでき上がっているね。」
「日本の人たちは一生懸命働くから、味もいいし、店の数も増えていく。私はまじめに働く人が大好きなんだ!」

 
 

 
 

書名:「カーネル・サンダース」
発行:株式会社学研プラス

 
 

 
 

(何だかこのイラストは、7歳の少年にしては大人びて見えるけど 笑)

 
 

60歳で無一文になり、同時に妻から離婚を言い出され、まさにどん底に落ちたカーネル・サンダースのそれ以降の人生は、「食べ物で人を幸せにしたい」に徹していた。

「始めるのは、いつからでもおそくはない。人は何かを『したい』と思ったときから、何でも始められるのだ。」

カーネル・サンダースが5歳で父を失い、母もほとんど不在の中、全力で生き続けた人生は、多くの人の胸を打つだろう。
特に7歳の時に初めて焼いたパンが、大人たちから大絶賛された経験は、今の子供たちにも経験の大切さを教えてくれる。
子供向けの本ではあるが、大人が読んでも勇気をもらえる。

 
 

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