本の紹介」カテゴリーアーカイブ

「がんを生き抜く最強ごはん」 「治る、治らないの二元論を超えた、「劇的寛解」をめざして

みずから「スキルス性胃がん」を克服した現役医師が、がんもまた「生活習慣病」にほかならないと確信して、食生活をがんが活動しにくいと思われるものに変えた内容が書かれています。
すでにがんになった人でも、この本は参考になると思いました。
京都大学を退官後、京都で「からすま和田クリニック」を開設しているお医者さんの本です。

 
 

「治る、治らないの二元論を超えた、「劇的寛解」を新たな治療モデルにしています。

 
 

(がんを生き抜く最強ごはん からすま和田クリニック 和田洋巳)

 
 

(がんを生き抜く最強ごはん からすま和田クリニック 和田洋巳)

 
 

114Pの「がんをおとなしくさせる食事術」というのが、マクロビオティックの視点からも大いに納得できる内容です。
ただし、塩分については陰陽の視点も大事だと思いました。

 
 
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<必読>「第11期幸せコース」の皆様へ マクロビオティック本のご紹介

先に<必読>「第11期幸せコース」の皆様へ 最初の授業のご案内 の記事を書きましたが、それとは別にマクロビオティックを実践するために参考になる本をご紹介しておきます。

マクロビオティックガイドブック
マクロビオティック食材の陰陽表(三つ折りタイプの表)

幸せコースの授業では、この資料の使い方をご説明しますので、陰陽を理解するためにご用意なさることをお薦めします。

<関連記事>
マクロビオティックの指導現場から(4)陰陽表の裏事情

 
 

(マクロビオティック食材の陰陽表)

 
 
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「魔法のメガネ屋の秘密」早川さや香著 眼鏡のとよふく監修

前にも「とよふく」さんの記事は書きましたが、こういう本が昨年の11月に出版されて、その本の内容が本当に画期的です。
この本はお店の宣伝のために書いているのではなく、同業者としてのメガネ屋さんが、ぜひこういう視点で仕事をしてほしいという啓蒙的な意味で出版されています。
ですから、これだけの人気店でありながら、TV出演などはお断りしているのだとか。

よく人間は一生の内にどこかでメガネをかけると言われますが、私もご多分に漏れず若い時には2.0だった視力が今は老眼鏡のお世話になるようになりました。
パソコンを始めたら一気に視力が衰えたのです。
今は長時間パソコンとスマフォを触りますから、眼は歳の割には相当酷使していますね。

メガネをしている人もしていない人も、この本に書かれてある内容はものすごく勉強になります。
私は「マクロビオティック京料理教室  むそう塾」としての立場から、139Pに書かれている「食べ物が、眼になる」というのが100%納得できます。
そこにあげられている事例も陰陽の視点で読むと、頷くことばかりです。
お奨めの本です!

 
 

<とよふくさん関連の記事>
「眼鏡のとよふく」さんと「視覚情報センター」さんのこと 2019.1.22
「眼鏡のとよふく」 2013.2.6
ふたたび「眼鏡のとよふく」 2013.6.6
「視覚情報センター」で眼鏡を作ったらこんな変化が! 2013.8.1

 
 

(魔法のメガネ屋の秘密 早川さや香著 眼鏡のとよふく監修)

 
 

 
 

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【サイト内の記事】
マクロビオティックの盲点
塾生のきょうの100点お弁当
陰陽を感じる日々の暮らし
中川善博から娘へのお弁当
中川善博厳選!おすすめ器具と食材

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【世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事】津川友介著

先程ちりめんじゃこを使ったお料理でお食事をしました。
上乾のちりめんじゃこは美味しくて、海の幸をいただけることに感謝の気持ちが湧き上がってきます。
そこには私とマクロビオティックの歩みがあるからです。
昔の私は、ちりめんじゃこ1匹も食べない食生活がマクロビオティックだと思って、せっせと動物性にサヨナラする食べ方をしていたからです。

それで体調不良になるわけでもなく、むしろ快適でした。
ただ、痩せ過ぎて体重が40kgを切りそうになったときには、お洋服を選ぶのに困りました。
女性特有の柔らかさが減っていき、陽性になりすぎるのも考えものだなぁと思い始めたものです。
え? 動物性を食べないのに陽性になるの?
マクロビオティックを始めたばかりの人は、そんなふうに思われるかもしれませんね。

はい、なるんですよ。
植物性でも陽性な食べ方をすれば陽性になります。
でも、女性はちょっと脂肪があったほうが柔らかさを感じられていいかなと思います。

*   *   *

そんなことを感じながら、日々むそう塾生の皆さんと、「食べたもののようになる」現実を直視していますが、そのことを周りの人が理解してくれるかというと、そうは簡単にいきません。
マクロビオティックなんて知らないし、仮に説明しても宗教だろうと怪しまれるし、西洋医学に頼り切っている人たちには寝言のように聞こえるかもしれません。

でも、時代は徐々に食べ物と病気の関係に気づき始めました。
そして、色々な角度から食べ物の力を評価するようになってきました。
そんな今は、エビデンス流行りですが、ここまで来たらいっそのこと、エビデンスからマクロビオティックを再考するのも面白いです。

【世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事】津川友介著

この本の内容は、マクロビオティックをしている人ならすでに理解していることがほとんどなのですが、それをエビデンスとして書かれていると、マクロビオティックを知らない人や嫌っている人にも説得力があります。
あなたの周りにいらっしゃる人の健康のために、エビデンスの視点から「食べたもののようになる」ことを理解してもらえたらいいですね。

ただし、お食事というのはエビデンスだけで満足できるものではありません。
いかに美味しく感じてもらえるか、いかに体調にピッタリのお料理を作れるか、そこには技術も伴います。
頭では知識として理解できても、実際に口に運ぶものから幸せを生み出せるか?
そこが現実問題として立ちはだかります。

むそう塾は、この本の内容をしっかり理解した上で、10年間に及ぶ結果を出して来ました。
塾生さんと二人三脚で出した答えは、むそう塾のエビデンスとして後輩に受け継がれて行くことでしょう。

 
 

(世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事)津川友介著

 
 

(世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事)津川友介著

 
 

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和の原理を未来へとつなぐ マクロビオティックという箱舟

2002年頃からオレンジページでマクロビオティックが特集を組まれて、次々と本が出版されました。
婦人誌や健康雑誌にもマクロビオティックの文字が踊って、ちょっとしたブームになりました。
でも、それとともにマクロビオティックの誤解も起こり始めたのです。
これは当初から予想されていたことで、急に拡がる時には必ずそういう負の面も発生することを、陰陽を知っている人たちは危惧したものです。

それから少し静かになって、もう下火になったのかなぁと思っていたら、先日私の第二の師匠がveggyという雑誌に原稿を書いているとのことで、早速veggy(vol.57)を読んでみました。
表紙には「人生がなごむ  マクロビオティック」となっています。

 
 

veggy(vol.57)

 
 

veggy(vol.57)目次(一部)

 
 

こんなにもページ数があるのですが、この本の編集者・発行人が某協会の名誉理事長さんなので、その関係でマクロビオティックを取り上げているのだなと判りました。
この某協会は資格と結びつけて手広く全国展開している団体で、むそう塾とは対極にありますね。
いつも思うのですが、本というのは一方通行なので、読者がどのように解釈するかは別問題です。
どうかレシピだけでなく、哲学部分が正しく伝わりますように。

*   *   *

【和の原理を未来へとつなぐ マクロビオティックという箱舟】
文/高桑智雄(桜沢如一資料室・室長)

 
 

“人間中心主義”と“自然中心主義”の説明がとても解りやすく書かれていて、ヨーロッパと日本の食べ物の違いから来る“肉食の思想”と“和食の思想”が、深い意味において納得出来るものでした。
高桑氏の書かれた記事は4ページに亘る内容なのですが、どのページも含蓄のある文章で綴られています。
2か所だけご紹介しましょう。

ー引用開始ー

また、桜沢の戦後の世界戦略は、もう一つの大切な理由がありました。それは、敗戦でアメリカに占領統治される日本の食文化の一層の欧米化を食い止めることはできないとして、“和食の思想”が詰まったマクロビオティックという箱舟を海外に持ち出すことによって、陰陽が引き合い逆輸入という形で再び日本人が自国の精神を取り戻せるチャンスを作ることでもあったのです。(44P)

桜沢如一がマクロビオティックに込めた精神とは、物事を善か悪か、正解か不正解か、勝か負か、肯定か否定かという分断的二分法で対立するのではなく、全てを陰と陽にとらえて、その調和を見出すことにあったのです。そしてその精神を世界の誰しもが日々営む食生活の中で実現するならば、世界は必ず平和になるであろうと確信していたのです。(45P)

ー終わりー

 
 
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