からだ」カテゴリーアーカイブ

尊厳ある死 Aさんさようなら

先日こちらの記事で触れた親戚のAさんですが、本人の希望で退院してから1週間で亡くなりました。
すべてのチューブを外したので、食事が喉を通らなくなり、お水も飲めなくなって、最後は眠っている間に静かに息を引き取ったということです。
知らせを受けて駆けつけた私の夫は、最後のお顔が少し微笑んでいるように見えたので救われたとのこと。

ただ息をするだけなら、病院にいた方がもう少し生きられたかもしれませんが、Aさんはそれを拒否したわけです。
つまり「尊厳ある死」を選んだのでしょうね。
残されたご家族様も納得されているので、これで良かったのだと思います。

人は食べられなくなったら死ぬ。
この当たり前を真正面から受け入れたAさんご一家に、お疲れさまでしたと申し上げるとともに、Aさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 
 

(夕暮れの京都)

 
 

Aさん、さようなら。

 
 
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「欧米に寝たきり老人はいない」ー自分で決める人生最後の医療ー

先日親戚の人(Aさん)が病院から自宅に帰って来ました。
病院にいると望まぬことをされて気に入らないからのようです。

お医者さんと看護師さんが付き添って帰宅し、夜は付き添いの人がつくそうです。
Aさんは76歳で、既往症はあったものの、お腹が痛いから病院に行ってくるといって、車を運転して病院に行き、いきなり入院になって言動に異常を来しました。
入院から1週間も経っていないうちに、この状態になったのです。

乱暴な言葉を吐いたり、付き添いの人に暴力をふるうような行動があったり、それまでのAさんとは別人になってしまったのです。
話の内容も意味不明になって会話が成立しなくなりました。
夫と私は、きっと薬のせいではないかと思っているのですが、真相はわかりません。

ベッドにつながれたりするので、それを断ち切ろうとしたり、家族もその変わりように唖然としています。
それで、本人の希望で自宅に戻ったというわけです。

*   *   *

普通に会話をしていた家族が、ある日突然こんなことになったら、誰しも途方に暮れると思います。
身内に高齢のかたがおられたら、病院のお世話になることもあるでしょうが、そのときに本人の治療に対する考え方が予めはっきりしていると、周りの人も方針が決めやすくて助かると思うのです。

高齢の親を抱える人は、どのような選択をするのがベストかお悩みの人も多いと思います。
一番はご本人のご希望ですが、ご本人が明確な意思表示をされていないことが結構多いのです。
そんなときには、自分が当事者だったらどうされたいだろうか?と、我が身に置き換えて考えると答えが出てくるはずです。

人はいつ何時病院のお世話になるか分かりません。
もしある程度の年齢になっているのなら、早くてもいいから一度自分の将来のことについて、自分なりの気持ちを固めて、ご家族さまに伝えておきましょう。

日本の高齢者医療と外国の高齢者医療は相当な違いがあって、その違いをしっかり認識しておいた方が良いと思うからです。
自分の体を病院任せにするのではなく、最後まで自分の体は自分で管理する姿勢を持つのが人として当然だと思うのです。
病院に行けばなんとかしてくれるといった発想は捨てましょう。

ちなみに、私は胃ろうをしてまで生きていたいとは思いません。
人は食べられなくなったら死ぬのです。
これが当たり前のことだからです。

そんなことを考えるためにお奨めの本があります。
とても勉強になる本です。
「欧米に寝たきり老人はいない」ー自分で決める人生最後の医療ー
宮本顕二医師と宮本礼子医師がこちらに書かれた記事を書籍化したものです。

 
 

 
 

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夫の交通事故は睡眠時無呼吸症候群と関係していたことが判明

私の夫は結婚したときからイビキをかく人でした。
結婚して初めての夜、イビキがうるさくてなかなか寝られず、翌日親友に電話したのでした。

私「この結婚失敗かもしれない・・・ イビキをかく人だって知らなかったの」
友「あははは 私の父親なんて向こう三軒両隣に聞こえそうなイビキをかくけど、母親は同じ部屋で普通に寝てるよ」
友「そのうち慣れるから大丈夫!」
私「へ〜、そんなものかね〜・・・」

その後私はいつしか夫のイビキにも慣れ、子どもも生まれたので川の字になって同じ部屋で寝ていました。
20年前にマンションに引っ越してからは、夫婦別室だったのですが、夫の寝室の隣部屋でパソコンをしていると、夜中にイビキが聞こえてきて、時々途切れるので、「ああ、無呼吸症候群」なんだなあと思っていました。

数年前から夜中に何度も(4回ほど)トイレに起きるので、「歳をとったのね〜」くらいに思っていたのですが、夫は4月にゴルフの帰りに自損事故を起こしたのでした。
運転中に眠ってしまったらしく、気がついたらすでにコンクリートの花壇にぶつかって止まった状態だったのです。
事故の記事はこちら

車は全損だったにもかかわらず、夫は右足の膝下に打撲を受けて腫れただけでした。
(整体では打撲を嫌いますが・・・)
これもニーエアバックが開いていたおかげで、最小限の打撲で済んだようです。
他は一切無傷で、まさに車に助けられた状態でした。

*   *   *

その事故のあと、夫の知人が睡眠時無呼吸症候群かもしれないから、病院で調べてもらったらいいと教えてくれて、検査入院したのでした。
そして、自宅でも何やら装置をつけて眠り、そのデータを見て正真正銘の睡眠時無呼吸症候群と診断されたのでした。

その後、面白い装置をつけて眠るのですが、そのデータが自動的に病院に送られて、治療をうけているところです。(在宅治療)
その装置をつけて寝ると、ぐっすり眠れて、夜中のトイレは1回またはゼロになったのでした。

そうすると夜の眠りが深くなったためか、昼間の眠気が激減して、とても爽やかになってきたそうです。 ←  今ここ
ちなみに薬は何も使っておらず、眠るときに空気を送り込んでいるだけなのだとか。
しばらくこの状態で様子をみるそうです。

もしかしたら、世の中で起きている交通事故のうち、何%かはこの睡眠時無呼吸症候群の影響があるのかもしれません。
そういう事故が未然に防げたらと思って、この記事を書きました。

 
 


(江坂公園にて 撮影:中川善博 iPhone 11 Pro 2019.10.3撮影)

 
 
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子育てで悩んでいる方々へ 私と息子のアトピー体験から伝えたいこと

子育てに悩みはつきものですね。
月齢にしたがって、年齢にしたがって悩みの中身は変わりますが、それは基準がわからないためもあると思います。
昔は子育ての先輩の情報、今ならネットからの情報が錯綜して、目の前の子どもと比較してしまうのではないでしょうか。

私が子育てをしていた時はネットなんてありませんでしたから、ひたすら本と野口整体の指導が頼りでした。
しかし、野口整体の本どおりに子育てをしようと思うと、とても人手が必要で現実的ではない側面がありましたので、可能な限りという折り合いをつけながら実践しました。

初めての子育てはなんでも心配の材料になるのですが、2人目3人目を育てているお母さんは、まさに「生きているだけでいい」と達観した考え方が出来ていて、まぶしかったです。

私の育った頃、そして兄弟のことを考えても、親の過干渉はなく、生きやすい時代だったなあと思います。
でも、今は少子家庭が多いので、1人のお子さんにかける親のエネルギーがとても多いのだと思います。
それで、ボロボロになっているお母さんも多いですね。

でもね、親は子育てで消耗しすぎるのは良くないと思います。
元気な姿を見せられる限度内でいいし、子どもへの関わりはそれだけでも十分です。
ある意味、親はそこに存在するだけでいいのかもしれません。

子どものためを思ってあれこれしたくなる親がいますが、それはどんな子どもをイメージしているのでしょうか?

私はこの歳(71歳)になって、やっと子育てがわかってきたような気がします。
それは、子どもが10代や20代ではまだ子育ての極意がわかっていなかったなあということです。

つまり、30代以上の大人の特徴は、すでに乳児のときにかなり表れていて、そのときには親もそのことに気づけていないから、単に「困った」ことと認識しているのだと思います。
あるいは困った認識すらなく、「そんなもの」と思っているかもしれません。

そして、成長していく段階で、一つひとつその特徴を確認していくことになるのです。
ですから、本当に子育ての基準なんてないのが正しいのかもしれません。
一つだけあるとすれば、元気でご機嫌がよいことでしょうか。

つまり、子どもの「氣」ですね。
これに勢いがある育て方をしていれば、間違いないと思います。

*   *   *

下の写真は、息子が中学1年のとき、入学式で写したものです。
まだあどけなさの残る顔で、今の姿とは別人です。
実は、この写真を写したときには、すでにアトピーが刻々と再発していたのです。
左目の上下に少し赤みがかった腫れがあります。
朝はなんでもなかった顔が、帰ってきたらブクブクに腫れて、そこから地獄の苦しみが何年も続きました。
環境が変わったことによるアトピーの再発でした。
これは、幼児のときとは別のアトピーです。

 
 

 
 

私はアトピーを通じて息子と向き合って来たのですが、そこから子育てのあり方を学んだ気がします。
本当に良い氣がみなぎっているときには、アトピーは悪化しなかったからです。
息子はつらかっただろうけど、私には学びになった子育てでした。

ですから、今子育てをされている皆さん、どうぞお子さんの生きる力を信じて、良い氣でいられる時間を多くしてあげてください。
それが最良の子育てにつながると信じています。

 
 

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食べ方は哲学そのもの 生き方そのもの

今朝、塾生さんとメールのやり取りをしていて思うことがありました。
ああ、食べ物が変わるとこの人はもっと素敵になれると。
今は食べ物の組み合わせが分かっておられないけど、食べ物の陰陽が整理できるようになると、体調がもっと変わるから、早くそうなってほしいなあと思いました。

2016年の記事ですが、幸せコースの食事日記の添削を終えて書いた記事がありました。
この頃は食事日記の授業が今より遅かったのですが、皆さんの体調を考えて、早めた経緯があります。
ぜひリンク先に飛んで読んでみてください。(私にしては短い記事ですから^^)
食べ方は生き方そのもの 2016.10.1

マクロビオティックでは食べ方も哲学そのものなので、それは生き方の表れにもなります。
ただ満腹になればよい食べ方ではなく、質の良いものを最小限いただく生き方、そんな暮らし方、それが一体となる源が食べ物です。

改めて、どんなふうに生きたいか?を、月の初めに確認するのも良いかも知れません。

 
 


(中川式糠漬け 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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