こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

50の手習いだった私のパソコン歴 新しい人生に踏み出しましょ

息子が小学4年生の時、授業参観で先生がパソコンを使って授業をした。
(後で知ったのだが、その先生は相当パソコンが好きだったらしい。)

その授業を見て、私もパソコンが使えるようになりたいと思った。
そしてすぐパソコン教室に通い始めて、私用のパソコンも買った。
私が50歳の時だった。

パソコン教室は60人くらいがひしめき合って練習していた。
検定を受ける若い人たちがほとんどなので、私は圏外だけどマイペースに学んでいた。
仕事もあったので、1週間に2回通った。

何十台も並ぶパソコンから出る電磁波の影響だと思うが、吐き気はするし(事実自宅に帰ると吐いていた)、視力はどんどん悪くなるし、体への影響が大きかったけれど楽しかったから続けた。

でも、コンピュータの構造そのものも知りたかったなあ。
組み立てるパーツがデパートに売っていて、心が踊ったものだ。

最初は家計簿を楽しくつけたり、PTAの役員会の資料を作っていたけど、そのうちにブログを始めた。
これが楽しくて楽しくて、すっかり寝不足の日々になってしまって、今も寝不足の日々が続いている。

もう少しで71歳になろうとする私だけど、パソコンを始めて本当に良かったと思っている。
若い時に習ったタイプライターとは違って、パソコンでインターネットにつながると世界が際限なく広がるから。

途中からiPhoneが2台加わって、電磁波まみれの生活だけど、楽しいことを優先している。
電磁波防止グッズを使いながら(笑)

*   *   *

今日から新しい塾生さんを迎える。
中にはパソコンやiPhoneが苦手な人もいらっしゃる。
私の昔と同じだから、そのお気持ちはすごくよく理解できる。

そんな人にお伝えしたい。
使わなかったから知らないだけ。
楽しく感じたらしめたもの。
あとはむそう塾がバックアップするので、安心して挑戦してほしい。

今頑張ったら、その後の人生が大きく変わるから、へこたれないでついて来てほしい。
これからの時代、最低限必要なことなので、一緒に頑張って出来るようになってほしい。

恥ずかしいとか、迷惑をかけるとか、とにかく遠慮しないでほしい。
出来ないことが出来るようになるためにむそう塾に通うのだから。

さあ、一緒に新しい人生に踏み出しましょ。

 
 

(京都 琵琶湖疏水 広道橋より東山を望む)

 
 
カテゴリー: こころ・想い | 7件のコメント

一大事だからこそお料理を作る塾生さんたち

急に命にかかわるような事故や、肉親の急な死、あるいは親しい人の死など、人生を揺るがすような出来事があると、動揺してオロオロしてしまうでしょう。
最近、そのような体験をされた塾生さんたちからいただいたメールに心を打たれました。

【Aさん】
普通に日常生活を送ろう!と。
昨日はうどん出汁できつねうどんを、本日は玄米ご飯も美味しく炊けました。
お料理に助けられています。
むそう塾で教えて頂けたことに感謝。
長くかかりそうですが乗り切ります。

【Bさん】
母の訃報を聞いた直後も私は家を空けるため、家族に食事の用意をしていました。
そして、このGW中、いつにも増して、ずっと料理していました。
料理をすることで気が紛れました。
不謹慎かもしれませんが、私は自分が死ぬ直前まで料理をしていたいと思いました。
そう出来たのも、そう思えたのも、むそう塾のおかげです。
ありがとうございます。

【Cさん】
我ながら、頑張って動けたのは、玄米ご飯を食べていたからと実感しながら、今夜帰宅しました。
玄米ご飯食べたーいと、主人と話してました。
愛クラスを受講してから、玄米ご飯が我が家の食事の中心なのだと、実感。
連休はじめに参鶏湯風スープを作り置きしていて、よかったです。
玄米餅をいれて、美味しく飲み干しました。

*   *   *

精神的に極限状態に置かれると、そのときは食事が喉を通らないでしょうが、命がある限り、ずっとそのままでいられるわけではありませんね。
そんな場面を想いながら、中川さんがBさんに宛てたお返事は男らしい内容でした。

結婚式でも葬式でも誕生日でもすべて食事があるでしょう? 作り続けることは「生命」を確認する作業なのです。 ご苦労さま

急にお母様を亡くしたBさんは、お弁当投稿をしばらくお休みしますと、私にメールをくれました。
ショックも大きいだろうから、それもやむを得ないなと私は思いました。
でも、Bさんは翌朝には頑張ってお弁当投稿をされました。
その内容はこちらの記事から。

この記事のコメントでBさんは次のように書いておられます。
一晩寝て起きて台所に立ちながら、やっぱり今まで通りの日常を過ごしていこうと思いました。
お弁当を作って、中川さんにみて頂き、他の方の投稿に刺激を受ける日々。
それを積み重ねていこうと思いました。

この文章を読んで私は胸がいっぱいになりました。
皆さんがつらい気持ちを抱えながらも台所に立って、お料理を頑張っています。
そして気持ちをそれ以上落ち込ませることなく、日常に戻せるように頑張っておられます。

このような気持ちになれるのは、お料理を作る行為には癒やし効果があるからですね。
ドーンと落ち込んでしまうのではなく、お料理を作ることによってショックを最小限に出来ていることに感動します。

むそう塾でお伝えしているお料理が、このような場面でお役に立てていることに、私の方が感動をいただきました。
お料理を作ってくださっている多くの塾生さんには、こちらからありがとうという気持ちでいっぱいです。

なお、私の母は95歳で亡くなるまで、ずっとお料理を作り続けていました。
晩年は漬物の重石が持てないと言って、工夫をしながら漬物を漬けたり、保存食づくりも続けていました。
ボケることもなく。
そんな母のように私も生きたいと思うのでした。

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, こころ・想い | 2件のコメント

日常の中にある陰陽を意識して、マクロビオティックで自由に生きましょう

きのうは桜沢如一先生のお墓参りのあと、瓢亭さんでお昼をいただくことになっていたのですが、少し時間があったので、南禅寺に足を伸ばして散策してきました。
私の京都のマンションからも近いのですが、いつも仕事優先でお散歩に来るのは年に何回もありません。
桜の時も紅葉の時も来ていません。
なぜなら、マンションから南禅寺の木々の変化が見えるので、それで満足していたからです。

きのう1時間弱歩いただけで、すっかり新緑の心地よさに魅了されて、清々しい気持ちになりました。
木々の発するエネルギーはそれはそれは凄いもので、しっかり充電してきました。
それもそのはず、人間より寿命の長い木々がいっぱい並んでいるのですから、そういうところから受ける氣は凄いのです。

*   *   *

ところで、子どもは外に出るとご機嫌ですよね。
家の中で泣いていても、外に連れ出すと途端に泣き止むのはよくあることです。
これは家の中では天井があるので、陽性な子どもにとっては環境が陽性になるため、その場の氣がいやなんですね。

でも、外に出たら天井も壁もなくなって、空が広がっています。
つまり、環境がグッと陰性になるわけです。
そこで子どもの陰陽バランスが一気に変わって、子ども自身も楽になるからご機嫌が良くなるのです。

こんな経験は大人でもありませんか?
仕事や子育て、あるいは介護でずっと室内にいると、気持ちがぎゅうっと煮詰まってきますが、一歩外に出たら気持ちがスーッとしますよね。
こうして私たちは知らず知らずのうちに、心身のバランスを取って生きてきたのです。

それをマクロビオティックでは「陰と陽」という言葉を使って、説明しているわけです。
マクロビオティックの陰陽は決して難しいものではなく、私たちが普通に無意識でとっている行動そのものです。
それを陰と陽の視点で見直すことで、人生がより楽しく、自由で生きやすくなる考え方です。

家でクサクサしていても、デパートに行って広いところを歩き回ったり、お買い物をすると気が済むのも陰陽バランスです。
あるいは友達とお食事したり、お茶を飲んでいっぱいおしゃべりして、気持ちがスッとするのも陰陽バランスです。

私たちは陰陽の環境に生きているので、それに添わせた暮らし方をするととても楽ですし、流れがスムーズになります。
むそう塾ではそんな陰陽の意識の仕方や合わせ方をお教えしています。
5月からは新入生が来られるのですが、どんなふうに変化されるのか今から楽しみです。

 
 

(京都 南禅寺にて)

 
 

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恋愛にはマクロビオティックの陰陽を取り入れましょう

先日の授業中、人間関係で「重い」という話になった。
昔ならそういう言い方はなかったけれど、若い人たちは独特の表現のしかたをするので面白い。

つき合っている男女が、相手から「重いんだよ〜」と言われてしまうのは、相手の気持ちに介入しすぎるからであって、マクロビオティックの陰陽で考えるなら、関係の陽性を求めすぎるってこと。

だから、そこそこ距離をとって陰性にできれば「重い」なんて言われなくてすむ。
でも、鈍感だと相手の心の機微を読み取れずに、ついつい深く入り込んでしまうんだろうね。

恋愛もマクロビオティックを知っていたら、面白い展開になって楽しいはずなので、私はもう一度青春時代に戻って陰陽で恋愛をしてみたいなぁと思う。
あれ?図々しいかな?(笑)

陰陽で考えると面白いように恋愛指南ができるから、困った時にはいつでも相談してね(^_-)-☆

*   *   *

ところで、そもそも今の時代は、人間関係が陰性になっているよね。
あまり干渉されたくなくて、自由にしたくて。
でも、陰性って良いことばかりでなく、寂しいこともあるんだけど・・・。

適度な距離がありながら、個を大事にする生き方。
そんな生き方を受け入れられる人と人生を歩めたらいいよね。

陰陽を知ると、人間関係をスムーズにするヒントを得られるから生きやすくなるの。
人間関係のことで無駄な時間と神経をすり減らさなくて済むから、精神的にも穏やかでいられるからありがたい。

マクロビオティックのそんなところを多くの人と共有できたら嬉しいな。

 
 

(キーマカレー 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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マクロビオティックの真髄を理解してくれた塾生さん

むそう塾生の京子さんは、「上級幸せコース」を昨日修了しました。
その前の4月7日に「無双原理&盛付コース」も修了されました。
平日受講の時には、お子さんと一緒に京都まで来て、保育施設にお子さんを預けてから教室に来て、授業が終わるとまたお子さんを迎えに行って、広島まで帰ります。
小柄な体にお子さんと荷物は大変な重労働なのですが、一度も休まず笑顔で授業を受けてくれました。

昨夜、ご感想をメールで送ってくださり、とても貴重な内容が含まれていたので、一部を抜粋させていただきます。

何か問題がある時こそ、自分の本質が試されていると感じます。

この1行です。
ここにマクロビオティックの真髄が含まれています。
日常生活ではそんなに緊張はしないでしょうが、その日常生活をどんな過ごし方をしているかは、マクロビオティック的にいうと、とても大きな差になります。

京子さんは、「無双原理&盛付コース」でも熱心に陰陽のことを考えていましたし、お料理のときにも「う〜んう〜ん」と言いながら陰陽で考える癖がついていました。
時には頭の中がグルグルする時もあったのですが、でも、それがあったからこそ、いざという時に的確な判断ができました。

つまり、切り替えがうまく出来るようになったのです。
これは、実は素晴らしいことなのです。

たとえば、教室の授業日と家族の予定が重なってしまった時、あなたならどうしますか?
これはとても多い事例なのですが、その時の対処の仕方でその人のすべてが出ます。
実にカッコよく、唸るような結果を導き出す塾生さんもいますし、自己中心的なことばかり要求する塾生さんもいます。

そういう時には、日々の暮らし方そのものが如実に表れてくる場面であり、マクロビオティックで一番大事にする「判断力」の問題でもあります。
マクロビオティックは、食べ物のことだけをゴチャゴチャ言っているのではありません。
何かあったときでも動じることなく、的確な決断が下せるように判断力を高めるための考え方です。

ですから、京子さんが「何か問題がある時こそ、自分の本質が試されていると感じます。」と実感してくださったことは、物凄くレベルの高い内容なのです。

*   *   *

昨日も京子さんは稲荷寿司を作って、中川さんに出来上がりを見てもらっていました。
朝早くから稲荷寿司を作って、子どもを連れて京都まで来るのは並大抵なことではありません。

 
 

中川さんが包丁で稲荷寿司を切って、寿司飯の美味しさにすぐ合格を出し、私の口にも入れてくれました。
見事な美味しさでした。
思わずもう1個いただいてしまいました。

 
 

一番難しいところがちゃんとクリアできています。
あとは、折り箱への詰め方と、お揚げのちょっとした時間配分の問題だけでした。
もう彼女は間違いなく「稲荷寿司名人」になってくれることでしょう。
彼女にはお寿司の才能があります。
難しい玄米の寿司飯をあそこまで美味しく作り上げられたのは、彼女の素直で純粋な精神の賜物だと思っています。

そして、彼女は「上級幸せコース」の修了証書を手にされました。
この眩しい笑顔とはちきれる心身の元気さが、彼女の魅力です。
でもね、彼女はよく落ち込む人だったのです。
そして体調もすぐれないことが多い人だったのです。
けれど、最後に彼女は大事なことに気づきました。

お洋服の色合いもとても良くお似合いです。

 
 

京子ちゃん、ダブル受講お疲れ様でした。
来期もダブル受講ですね。
さらに素敵な京子ちゃんになることを保証します。

 
 
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