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お肌の乾燥と便秘には共通するものがある

「快食・快眠・快便」が健康の要であることは、どんな人でも知っていると思います。
では、あなたはそのとおりですか?と聞かれたら、「ムムム…」となってしまう人がいるかもしれません。
老いも若きも。

ちなみに、私の夫は快便派です。
でも、息子と私は環境が変わると便秘になります。
旅行がよい例ですね。
息子が小さい時、2泊3日の旅行中はまったく出ないで、最寄り駅について家が見えた途端、家に入る前におもらししてしまったことがありました(笑)
これはまさに精神面の緊張がそのまま便意に影響していることの表れです。

私の母はとても便秘する人でしたが、それでも95歳までボケずに生きていました。
お料理はとてもまめにする人でしたが、水分の摂取が少ないように感じました。
そして、便秘には個人差が多いので、毎日出ないからといって、温水洗浄の力を借りて強制的に出す癖をつけないようにしましょう。
こちらの記事も参考に)
大事な腸内細菌や、常在菌が失われてしまいますから。

 
 

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一般的に便秘予防には繊維質を摂るとよいと言われますが、胃腸が弱い人は繊維質が負担になって、かえって便秘をする場合があります。
ですから、胃腸が弱いか強いかによって対処方法は異なります。
マクロビオティックなら、ここで陰陽の出番ですね。

どなたにも安心して勧められるのは、やはりスープ類です。
日本人ならお味噌汁がありますが、その他に数多くのスープがあります。
こういうミネラルを含んだスープを摂るのが理想的で、お茶やコーヒーは一時的な水分にしかなりません。

つまり、カフェインを含んだものは利尿作用があるため、かえって体内の水分を減らしてしまうのです。
利尿効果を求めるとき以外は、摂りすぎ注意です。
夏より冬の方が便秘になる人が多いものですが、これは冬の方が空気が乾燥していることに加え、夏より水分の摂取量が落ちるためと思われます。

冬にはお肌が乾燥するように、体内でも水分不足がおきやすいのです。
これからの季節は鍋物がおいしいですよね。
鍋からたちのぼる湯気は、見ているだけでも癒やされますし、栄養がたっぷり溶け出したスープは最高の便秘対策料理です。

お肌は体の中の状態を教えてくれるので、乾燥を感じたらすぐ水分を摂りましょう。
特に今の時期に水分をしっかり摂っておくと、花粉症予防にもなります。
呼吸器系のトラブルは、多くは水分不足も原因の一つになっているからです。

なお、牛乳やアイスクリームやジュースなどは水分に入りません。
これらはむしろ花粉症を悪化させます。
あ、そうそう。
油もの料理を避けていても便秘になりやすいですよ。

真水・お白湯・ミネラルを含んだ水分は、体のために良い水分なので、それらをせっせと摂るようにしましょう。

 
 

(一番出汁 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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「オシリを洗うのはやめなさい」肛門科医 佐々木みのり著

先日、ある人から相談がありました。
癌ではないかと。
お話を聞いてみると、やはり温水洗浄機能の使いすぎです。
こういう人が案外多いと思います。
※(ウォシュレットはTOTO、シャワートイレはLIXILの商標登録名なので、総称して温水洗浄便座と呼ぶ。)

でもね、人間は自力で食事と排便・排尿ができなくなったらおしまいです。
ですから、温水洗浄機能の力を借りて排便する癖をつけないこと。
常在菌を失わないためにも。

ということで、この本をお薦めしました。
もう、納得できることばかりです。

 
 

痛み かゆみ 便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい 肛門科医 佐々木みのり著】

 
 
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不安な気持ちは姿勢にも影響します ぜひ深呼吸を

「望診」という言葉を聞いたことがあると思います。
東洋医学では「四診」の一つとされていますが、マクロビオティックでも「望診」を基本にしています。

望診にはよく当てはまるものと、そうでもないものがありますが、最近よく当てはまった事例が続きました。
正確には、本人が発している氣のとおりに体がなっているわけです。

 
 

猫背。
これは肺が弱い人の代名詞みたいなもので、現に呼吸器系にトラブルのある人が多いです。
特に心配事があると、途端に姿勢が悪くなるのは、やはり「肺は悲しみの臓器」と言われるゆえんだと思います。

本人は普通のつもりでも、周りから見たら相当心配症の人がいます。
あるいは、なんでも悪い方へ悪い方へマイナス思考をする癖の人がいます。
そういう人はうっかりすると、前かがみの姿勢をしているので要注意です。

お若いのに、あるいは美人なのに、前かがみの姿勢になると、実年齢より老けて見えますし、美人度も下がります。
こういう人が本当に多くなって来ました。
やはり、コ◯ナ騒動に影響されているのでしょうか。

 
 

さらに、陰陽五行説では肺は大腸にも関係していますので、下痢・便秘・アトピーは、呼吸器系の弱い人に症状が出やすいのも納得です。
たかが呼吸と思われるかもしれませんが、吸い込んだ空気は肺で氣となって、全身の臓器に届けられますから、肺の状態は重要なのです。

呼吸法を変えて健康になる人はいっぱいいます。
これらは陰陽五行説でみていくと、どれも関連しているのです。
まずは、深く呼吸をすることから始めましょう。
これで不安が減ってくるように感じたらシメたもの。
まずは一歩前進です。

 
 

(晴れたり曇ったり強い風になったり忙しい京都の空 2022.12.14)

 
 
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玄米ごはんを食べて体調不良になる場合は、その炊き方を疑うべき

「私と玄米ごはんの出合い 46年前の西荻窪」「玄米の排出力の素晴らしさに驚いたマクロ美風の体験」のつづきです。

 
 

私がマクロビオティックを知ったのは、パソコンも携帯電話も使っていないときでした。
その後何年か経ってパソコンを習い、ブログを書き始めるようになりました。
まだまだ玄米に関する情報は少なかったのですが、今ではマクロビオティックや玄米の情報が洪水のように溢れています。

しかし、その中には間違っているもの、不正確なものが多くて、それゆえに体調不良になった人たちがむそう塾にも来られます。
ここで一つだけ確かなことがあります。
それは、体調が悪くなる場合は、その方法が合っていないということです。

一時期は体調がよくなっても、それを続けているうちに体調が悪くなるのも合っていないことになります。
なぜなら、体は嘘をつかないからです。
その方法が合っている場合は、体は快調になり軽く感じられます。

 
 

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【玄米を炊くには微妙な加減が必要】

では、玄米について考えてみましょう。
玄米は白米のように簡単には炊けません。
もし「簡単」を前面に出していたら、それはあまり体によくない可能性があります。
「白米と同じように炊ける」というのも、本来の玄米のままなら体によくない可能性があります。
だって、白米と玄米は構造が違うのですから。

そういう意味においても、私が白米に玄米を混ぜたごはんを美味しくないと感じたのは、体の声でもあったわけです。
体調がよくなるような玄米ごはんの炊き方は、玄米の特徴をしっかり踏まえたうえで、限りなく白米の炊きあがりに近づけなければ実現しません。

なぜなら、玄米は消化吸収しにくい特徴があるからです。
そのために、今は炊飯器でも炊けるように改良された玄米が色々出されていますが、どれもイチオシできるものがありません。
どちらかというと、避けた方がよいものばかりです。

白米はどのようなお鍋で炊いても、大きく体調を悪くするようなことはありませんが、玄米はお鍋の種類と炊き方によって、天と地ほども差があります。
そして、それがストレートに体調の変化につながるのです。

むそう塾では、長い間食べ続けても体調が悪くならない玄米ごはんを目指し、炊き方も15年間で少しずつ変えてきました。
硬い玄米を白米のような柔らかさにするには、水分・時間・温度・圧などの微妙な加減が必要になります。
しかし、それらがピッタリ揃うと、まさに白米のように消化吸収のよい玄米ごはんが炊きあがります。

このような玄米ごはんなら、長く食べ続けても大丈夫です。
胃腸にやさしい炊きあがりなので、離乳食から高齢者の介護食まで幅広く食べられています。
念の為に書いておきますが、玄米は何も加工していない普通の玄米です。
炊き方次第でここまで可能になるのです。

では、どうしてそんなに大変な思いをして玄米を食べようとするのか?
なんだか振り出しに戻りそうな内容ですが、次は玄米の栄養について考えてみたいと思います。

つづく

 
 

(京都 鴨川の堤防にて 2022.10.27)

 
 
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玄米の排出力の素晴らしさに驚いたマクロ美風の体験

「私と玄米ごはんの出合い 46年前の西荻窪」の記事のつづきです。

 
 

【玄米の排出力に驚く】

さて、マクロビオティックのスクールで玄米ごはんの炊き方を習って、その炊きあがりが白米に玄米を混ぜたものより美味しいことに嬉しくなった私は、毎日朝5時に起きて玄米ごはんを炊く日々でした。

圧力鍋の高圧で、浸水なしで炊くその方法は、ずいぶん陽性な炊き方でした。
でも、当時陰性だった私には美味しく感じたものです。
一家3人で玄米生活が始まり、子どものおやつまで玄米のおにぎりだったのです。
(よく嫌がらずに食べてくれたなぁ)

主食が分づき米から玄米になって、一家全員の体調がとても良くなりました。
なんといっても便通がよくなったことに驚きです。
夫も私も3か月でそれぞれ10kg痩せました。
そして何より、下半身が強くなりました。
(これはすごいことです)
睡眠時間も5時間でスッキリです。

しかし私は排毒に悩まされることになります。
面白いことに、おへそと手からの排毒が最も強くて、かなりの期間続きました。
これにはちゃんと心当たりがあるので、玄米の排出力に感動したものです。
ところが夫は排毒らしき変化がありません。
どうやら個人差があるようです。

私が20代で野口整体を始めたときも、おへそと手から排泄反応があったので、体ってすごいものだなと改めて思ったものです。
過去の体の履歴をちゃんと修復しようとしてくれるのですから。
私の場合は、母のお腹の中にいたときの薬の影響だと思われます。

 
 

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【断食とファスティング】

今は健康のことを考える人がとても多くなりました。
それだけ不健康な人が多いからですが、多くの場合は取り入れることを考えがちです。
でも、順序はまず出すことなんですよね。
体内にある不要なものを出すのが先です。
不要なものが出ていって初めて、自分の本当の体を知るのですから。

私はマクロビオティックを知ってから、断食をよく実行していました。
お水だけ飲む断食ですが、今はこの方法だと体が持たない人が多くなりました。
断食して出てくるものを中和させてやる方法ととらないと、著しい体調不良に陥ってしまう場合があるからです。

ファスティングという言葉で、気軽にダイエットとして取り組む方もおられますが、人の体の履歴は千差万別なので、陰陽的に間違いのない対処をしないと危険な場合があります。
外部から取り入れないと、体は中から出して来るわけですが、中から出てきたものはいち早く外に出すのがよいのです。

しかし、玄米は取り入れながら外に出すことができる面白い力を持っている食べ物なのです。
日々玄米を食べることによって、日々不要なものを外に出すことができるのです。
なんて優秀な食べ物でしょうか!
ファスティングをしているわけではないのに、日々ミニファスティングをしているかのような働きが可能になります。

この力が現代人には便利だと思われるので、むそう塾では玄米ごはんをおすすめしています。
次はいよいよ玄米ごはんを炊く方法について触れましょう。

つづく

 
 

(京都 鴨川にて 2022.10.27)

 
 
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