(診断名:乳児湿疹 生後4か月)
ああ、可哀想ですねぇ。。。
赤ちゃんは不快だからよけい泣くんですよね。
新米ママがアトピーのお子さんをかかえると、それはもう戸惑いが何倍にもなります。
私も39歳で初めて産んだ子が、生後1か月からこんな状態になって、どんどん悪化して、それはそれは何年も苦労しました。
いっぱい勉強もしたし、いっぱい体験もしたし、いっぱいお金も使いました。
でも最後にたどり着いたのは、赤ちゃん自身に治す力が備わっているのだということでした。
ですから親がするべきことは、その力の邪魔をしないことと、その力を信じることです。
そうはいっても何かをしたくなるんですけどね。
ところで息子の場合、生後1か月で皮膚科に連れて行ったらお医者さんは「あ、乳児湿疹だ」と言いました。
それから皮膚科に行く度に、「アトピー性皮膚炎」と言われたり、「乳児湿疹」と言われたり、最後はアトピー性皮膚炎になりました。
それほどアトピーと乳児湿疹の見分けは難しいということです。
もちろん、いくつかポイントはあって、それに従って判断するのですが、写真の赤ちゃんは4か月なので、乳児湿疹と診断されているそうです。
もしこれがひどくなって耳に切れが生じてきたら、アトピーと診断されるかもしれません。
お顔だけでなく、胴体や手足にも出るようになると、「アトピー性皮膚炎」に変えられるかもしれません。
その際は痒みも判断の対象になります。
よく私のところには、赤ちゃんのお顔に何かができたと、大慌てでメールが届くのですが、それは大抵一過性のものであることが多いです。
赤ちゃんはお母さんの胎内から外に出てきて、凄い勢いで成長をしているのですが、まだまだお母さんからもらったものでまかなっています。
ですから、生後半年間くらいはお母さんにもらったものの影響が大きいです。
母乳を飲んでいればその影響は顕著です。
その影響されたもののうち、赤ちゃんにとって不要なものを体外に出そうとしているのが湿疹だったりアトピーだったりするわけです。
もちろん外的要因もあります。
ですから、理想をいえばその不要なものを出すお手伝いをしてあげるのが良いのですが、実際には可愛いほっぺに何かができると心配になってしまいます。
お肌はトラブルのないのが当たり前という先入観を持ってしまっているからですね。
でもこの月齢の赤ちゃんは、いつもつるんとしているというより、体中で排泄して成長しているんだと思った方が気が楽になります。
毛穴からも、汗腺からも、お口や目やあらゆる場所から排泄しているわけです。
排泄は尿や便だけではありません。
そんなことを考えると、乳児湿疹の対処はお湯で清潔にしてあげることが一番だと思いませんか?
でも一般的にはせっけんを使うことが必須のように思われています。
しかしその石鹸が肌の状態を悪化させることもありますので、私は石鹸を使わない方をおすすめします。
病院で塗り薬を渡されると、たいていはべとつきますので、石鹸できれいに洗いたくなりますが、せっかく赤ちゃんが持っているガード機能を弱めてしまうことになります。
これは大人についても言えることですが、皮膚のバリア能力を落とさないためにも、石鹸は多用しない方が良いです。
髪の毛は皮膚の延長です。
皮膚とは構造が違うだけです。
ですから髪の毛もボディも本来は同じ洗い方で良いのです。
私たちはいつからか洗剤をたくさん使う国民になってしまいました。
体は一つなのにいくつの洗剤を使い分けるのでしょう?
滑稽だと思いませんか?
洗剤会社の陰謀に騙されないようにしましょう。
ちなみに洗剤の使い過ぎは経皮毒として、生殖器にも影響を及ぼすという見解もあります。
ある意味では食べ物より怖いのです。