「やってみました! 1日1食」船瀬俊介著

やってみました! 1日1食1

 
 

やってみました! 1日1食2

 
 

やってみました! 1日1食3

 
 

えーっ? ホント?
ほとんどの人はそのように思われるかもしれません。
しかし、プロローグにも書いてあるとおり、三食食べなくてもいいんだ!ということを知っていただけたらそれで良いのです。
体調は人それぞれなので、間違っても無理に食べることを我慢しないでください。
食べようか食べないか迷った時には食べない方を選択するくらいで良いです。
そんな時にはゆとりがあるからです。

私はこの本をマクロビオティックの本としてご紹介するものではないので、内容がマクロビオティックの考え方と相容れない場合は、陰陽で考えてご判断なさってくださいね。
船瀬さんの講演をお聴きになった方はご存知でしょうが、彼は面白おかしく伝える癖があるので、その辺をすこし引き算して(笑)お読みになったら良いかもしれません。
週刊誌を読むような気楽さでお読みになっても、何かしら参考になることはあると思います。
それ以上の情報の取捨選択はあなた次第です。

あ、ちなみに私は1日1.5食くらいかな?
2食食べられたら時間がとれたということですね。
3食食べるのはマクロビオティックを始めてから止めました。
でも、体調も良いし仕事もたくさんこなせます。

なお、低血糖症になる人は要注意なので、血糖値と相談しながら召し上がってくださいね。
ただ何となく食べるから、ちょっと考えながら食べるようにするだけでも、体が軽くなったり胃腸がスッキリしたりすることでしょう。
胃腸と脳はつながっていることも実感できるかも知れません。

書名:「やってみました! 1日1食」
著者:船瀬俊介
出版:三五館
定価:1,300円 + 税

 
 

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地味だけど美味しいもの

糠漬け むそう塾

(糠漬け 料理:京料理人  中川善博)

赤ずいきのたいたん 中川善博 マクロビオティック料理教室

(赤ずいきの炊いたん 料理:京料理人  中川善博)

糠漬けも赤ずいきの炊いたんも、むそう塾でお伝えすると、塾生さんの親御さんにとても喜ばれます。
懐かしいお母さんの味、あるいはお婆ちゃんの味なのでしょう。
お母さんの世代では作っていなくて、お婆ちゃんのところまで遡らなければダメだったという話も聞きました。

むそう塾では日本文化の伝承ということも大切にお伝えしているのですが、その一つとしてお箸の持ち方や昔懐かしい美味しいお料理があります。
この赤ずいきの炊いたんは、見かけより召し上がっていただくとその美味しさが伝わります。
そんなお料理ってありますね。地味なんだけど美味しいっていうのが。

たとえば下の車麩のカツもそうです。
見かけは普通の揚げ物なのですが、一口食べるとじゅわ〜っと美味しさがしみ出てきて、なんとも言えない幸せな気持ちになります。
これが中川式車麩のカツの特長ですね。
今月は幸せコースでこの車麩のカツが習えます。
幸せコースの皆さん、お楽しみに♪

車麩のカツ マクロビオティック料理教室 むそう塾

(中川式車麩のカツ 料理:京料理人  中川善博)

 
 

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海苔から教えられること

以前海苔の酸処理の問題に触れたことがありますが、お茶でも海藻でも同じで、自然の影響を受けて収穫時期や地域によって微妙に品質や軟らかさに差異が出るものです。
これが当たり前で、それこそが自然の恵みでもあるわけです。
私は大判の海苔を一日1枚は召し上がることをお薦めしていますが、その時の海苔は軟らかめですか? 硬めですか?
そこには陰陽の力が働いているのですが、そんなことにも陰陽を感じながら選ばれるとマクロビオティック的ですね。

たとえばお茶は新茶として登場する時にはかなり陰性(やわらかい)ですが、それが少し収穫時期が遅くなると陰性さが変化して来ます。
マクロビオティックでは三年番茶なんていうのがあって、一般のお煎茶より陽性ですから、体調によっては好き嫌いがあります。
先日島原で海苔の養殖をされている方からメッセージをいただきました。
その中に次のような記述があり、陰陽だよねぇと思いました。
「海苔も産地によってビミョ〜に味や食感など違いがあります(・_・;
島原の海苔は、冬の乾いた北風に海苔芽が鍛えられることもあり、食感は硬いですがその分、旨味がギュッと凝縮されれいてまさしく海藻海苔といったところです。」

これからは海苔芽の育苗の季節ですが、自然を相手にしてお仕事をしている人は、旧暦で作業をされていたりします。
畑仕事でも海仕事でも山仕事でも、ぜ〜んぶ自然が完成させてくれることなので、それに沿わなくては良い結果は生まれません。
人間は勝手に浅知恵で自然に挑戦するかのような行動をとったりしますが、そんな生き方は慎むべきだと私は思っています。
そうはいっても知らず知らずに欲が先に働いて、最も大切なことを見失いがちです。

そんなことを諌めるためにもマクロビオティックの考え方は、たくさんのことを教えてくれます。
自然と一体になって自然の一部になって生きることを陰陽で説明したのがマクロビオティックの考え方です。
陰陽は難しいものではなくて楽しいものですから、せめて毎日の食卓くらいは自然から離れずに、自然界の摂理を大切に調えたいものです。

巻き寿司 マクロビオティック料理教室 むそう塾

(巻き寿司 料理:京料理人  中川善博)

 
 

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今年度から中川式お箸の正しい持ち方をコースの授業に追加します

いつも塾生さんの手もとを見ていて思うのは、お箸が正しく持てていない人が多いなあということです。
これは日本人全体に広がっていることなので、単にむそう塾生だけの問題ではないのですが、せっかくむそう塾にご縁があったのですから、ぜひお箸を正しく持てる人であってほしいと思います。
これもむそう塾が大事にしている日本文化の伝承に含まれると考えます。

過去には何回もお箸の正しい持ち方講座を開催しましたが、次年度からは幸せコースの授業に組み込むことにしました。
今期はカリキュラムを一部変更して次のようにしました。
なお、今年度に限り上級幸せコースでも同じ内容の授業を実施します。
さらにじっくりコースでもお箸の持ち方を実施します。

<コース別中川式お箸の正しい持ち方授業>
【第6期幸せコース】:2月の座学の時間に2時間実施
【第4期上級幸せコース】:9月の座学の時間に2時間実施
【じっくりコース】:9月の授業で1時間実施
【満足コース】:希望者がいれば実施(希望の場合はTwitterで呟くこと)

中川式お箸の正しい持ち方は、一般的に正しいといわれている持ち方の上を行く方法です。
これは間違いなくお料理を美味しくするための方法で、たとえば胡麻粒一つでも瞬時にパッと持ち上げられる持ち方です。
短く切られた水菜の茎でもスッとお箸でつまんで持ち上げられなければ盛りつけも遅くなりますし、綺麗に仕上がりません。
麺類のお料理でも中川式のお箸の持ち方だと格段にスピードアップ出来ます。
なんといっても極めつけは出汁巻き玉子が上手に巻けるための条件の一つであることでしょうか。
最初の芯作りの時に威力を発揮します。(これはスピードと味と美しさにつながります。)
さらに天ぷらの揚がった状態もお箸で判断出来るようになります。
さらにさらに、最近では大人気の「万願寺唐辛子の肉詰め」も芯抜きがうまく出来ない人はお箸の持ち方が正しくない人なので、このお料理が美味しく綺麗にできるようになります。
頑張れば1週間で正しい持ち方が定着するようになりますよ。

中川式お箸の正しい持ち方 むそう塾1

 
 

(中川式お箸の正しい持ち方 モデル:じゅん子さん)

じゅん子さんは左利きだったのですが、右手にお箸や包丁を持ってお料理をしています。
美しいですねぇ。

 
 

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むそう塾生の桂剥き 舞ちゃんの手もと(動画付き)

むそう塾には「満足コース」というのがあって、より上の料理技術の習得を目指して練習を重ねています。
その中の一人で舞ちゃんは桂剥きがかなり上手です。
ただし、写真を見るともう少し大根を寝かせた方が理想的ですね。

桂剥き むそう塾 マクロビオティック料理教室

 
 

では彼女の手もとを動画で見てみましょう。
まずは右側から。
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次は左側からです。
左手の親指がスーッと気持ちよく包丁の刃の上を通過して行きます。
これが彼女の桂剥きの特長です。指の長さを最大限に活かしています。
彼女の包丁がどのくらい上下しているか、大いに参考になる動画ですので、包丁の持ち方も含めて何度もご覧になってくだされば、あなたも桂剥きが今より上手になることでしょう。
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素人が三徳包丁でこんなふうに剥けるのは驚異的なことです。
プロが片刃(薄刃)の包丁で剥く方がもっと簡単だからです。
教える方も習う方も凄いですね。
むそう塾の指導力はこんなにもほんまもんです。

<参照記事>
桂剥きの高度の技術「大根を引く」状態を理解するために

 
 

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