(賀茂茄子と万願寺唐辛子の揚げ浸し 料理:京料理人 中川善博)
「お出汁の取り方と体調に合わせた絶品お味噌汁講座」と「2015年度 夏の特別料理講座 涼麺と賀茂茄子ピザ」が終わりました。
2日間福ZENをいただいたのですが、私が真っ先にお箸が伸びるのがこの「賀茂茄子と万願寺唐辛子の揚げ浸し」です。
このお料理は上級幸せコースのメニューに入っていますが、このお料理が習いたくてむそう塾に申し込んだという人もいらっしゃるくらい美味しい一品です。
茄子も唐辛子も陰性だからといって、マクロビオティックの陰性を避けているとこの美味しさにはありつけません。
ジリジリと暑い日差しの照りつける夏(陽性)にはいっぱい汗をかいて、キリッと冷やした(陰性)お料理がとても爽やかに感じます。
これは陰陽バランスが調和するので、体も喜んでいるためですね。
長い間陰性を避けていると、夏になっても汗をかけない人がいます。
マクロビオティックでは陰性が悪いのではなく、陰陽のバランスを取ることが重要なのですが、そこを勘違いしていると体調を崩しますから要注意です。
こんなことを書くと、じゃ、甘いもの(陰性)を食べてもいいのね!と短絡的にとらえる人がいるので、これまた要注意です。
陰性は陰性でも、私は夏には汁物の陰性をおすすめします。
暑い時には噛む行為(陽性)さえイヤになることがあります。
そんな時には、ただ啜る(すする)だけの方が心地よかったりするのです。
それは噛むより啜る方が陰性な食べ方だからですね。
ですから、冷や麦や素麺が美味しく感じるのです。
こんな時には玄米を100回噛みましょうなんていうと、拷問に感じる人がいます。
特に子供はダメですね。
総じて陽性な人はよく噛むことを嫌いますので、私は塾生さんの食べ方を見学していてその人の陰陽の確認もしています。
的中率高しです(^^)
ところで、美味しそうな京野菜の揚げ浸しですが、一般的な茄子や唐辛子より陽性さを内在していますので、この食材で作る揚げ浸しはそんなに体に悪影響を与えません。
このたまらなく美味しいお汁は、飲み干していただける味付けなので、格好のミネラル補給源になります。
汗をかく季節には上手にミネラルを補わないと、一時的に鼓動が激しくなったり、脚がつったり、頭痛がしたり、ミネラル不足の症状が現れます。
汁物は細胞への浸透も速いので、先日お伝えした悶絶そうめんつゆも飲み干してしまいましょう。
そんなことをしたら塩分摂り過ぎになると思う人は、塩分に対する正しい知識をもっていません。
腎臓病でよほど塩分制限をされていない限り、この程度のことでは大丈夫です。
ただし自然塩を使うように。
(涼麺 料理:京料理人 中川善博)