昨日、実は私自身も待ちに待った「中川善博の盛付秘伝&料理写真の撮り方講座」の京都版を開催しました。
集合写真はこちらから。
盛付けの基本的事項は「盛付秘伝」(辻嘉一著)に書いてありますが、そこにないけれどとても大事な秘伝中の秘伝に焦点をあてての講座でした。
お弁当投稿の記事を読んでも解らなかった疑問の言葉や、幸せコースで習ったけれどまだ理解出来ていなかった部分などを、しっかり質問できて解説してもらって、あれこれ腑に落ちたことがいっぱいだったことでしょう。
特に舞扇理論については、中川さんが作ったお手製の道具で練習する度に理解が深まって行くのを感じました。
舞扇理論は感覚なので、何度も練習して「こんな感じ」というのを身につけるのが大事です。
日本人なのに、日本に住んでいるのに、「和」より「洋」の感覚が優先してしまっている現代人ですが、「和」の文化は私たちのDNAの中にしっかりと残っているので、この舞扇理論はどこかに和の心を思い起こさせる力を持っています。
お茶でもお華でも書道でも、それらをしていると心が落ち着きますね。
それがお料理の世界にもあって、盛付けが絶妙のバランスを保てていると、美術品のように美しさを放つようになるのです。
そんな世界を可能にしてくれる基本が舞扇理論なのですが、昨日は何度も練習して、どんどん皆さんの表情が明るくなって来るのを確認しましたので、ご理解いただけたんだなと思っています。
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ところで、料理写真の撮り方や補正の時間では、驚くほど古いパソコンをお持ちの方が多くてビックリしました。
むそう塾の記事にある写真は、なるべく最高の画質で見られるように、カメラにも投資して撮影しています。
しかし、せっかくのその画像が古いパソコンでは綺麗に見えないのです。
Macと並べて写真を見比べると一目瞭然でした。
まるで霞でもかかっているのかなと思うほどぼやけて見える人がいました。
写真の大きさを小さくする方法が分からない人もいましたが、一瞬にして納得していただけました。
また、カラー調整の方法もご説明しました。
それだけで写真が見違えるようにイキイキとしてくるのを実感していただけたと思います。
一番困った人は、スマートフォンでしか操作しない人です。
パソコンを持っているのにパソコンを開かない人って、それは情報収集の量や質の点で大いに遅れを取りますので、ぜひパソコンを開いてほしいです。
パソコンを開くのが面倒くさいといっているようでは、上達に限界が出てきます。
なぜなら、自分が目指すお手本が大きな画面で鮮明に見られないので、目指すべきところがぼやけてしまうからです。
玄米投稿や復習投稿、それにOBENTERS™指導で中川さんから発信している細かい指導の部分が判別できないので、指導そのものを受け取れないからです。
つまり、お手本がないことになるんですね。
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今回は何とかして盛付けのことを理解してもらおうと、常々口で言っていること、あるいはOBENTERS™で毎朝指導している言葉を文字化して資料にしました。
この資料は「盛付けのバイブル」ともいえる内容で、ここに書かれていないことは前出の辻嘉一さんの本を参考になさってください。
このバイブル資料の中で一番大事なところは、「中心線とマトリックスの説明」ですね。
これを知っているか知らないかで、盛付けに大きな差が出ることになります。
今まで断片的にOBENTERS™では登場していたのですが、こうして一つにまとめると一貫性があって、とても解りやすい内容になっています。
そして、そこに登場する陰陽理論こそが陰陽京料理人中川善博にしか出来ない視点です。
辻嘉一さんもそこまで踏み込んで解説していません。
マクロビオティックを知らないのですから当然ですね。
私はこの解説を桜沢如一先生が読んだら、きっと膝を叩いて大絶賛されただろうと思うのです。
こういう解説をできる人って、マクロビオティックの陰陽を詳しく知っているか否かだけでなく、お料理の「格」と「本物の技術」を備えた料理人が少なくなってしまった現在となっては、この後出てこないかもしれません。
ミシュランで星をいくつもらっても、それは外国人の目から見た評価であって、日本文化の本当の良さを評価したものではありません。
日本人がそのDNAレベルで落ち着ける世界。
それをむそう塾は伝え続けたいと思っています。
(写真の補正方法などを説明しているところ マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
この他に、あちこちでパソコンや携帯での補正指導も同時に行われていました。
東京からお手伝いに来てくれた舞ちゃん、ありがとうございました。
東京の皆さんは29日をお楽しみにね♪
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