「マクロビオティックの陰陽についての感想文(8) 子どもの陰陽を間違えないように」の記事にいただいたコメントのお返事が長くなるので、こちらで記事にしてお答えします。
他にも子育てで同じような悩みを抱えた人がいらっしゃると思いますので、共有したいと思います。
<きよさんからのコメント>
美風様
たくさんのメッセージ、ありがとうございました。ありがたく、また、心痛く受け取りました。娘のこと、私のみていない時間に思いをはせることを忘れていました。確かに、彼女は学校で非常に頑張っています。うちとは別人のじゃりン子チエのようなチャキチャキの感じみたいです。そして、非常に自分の気持ちがはっきりしていて、外では少し押さえているようですが私にはとても自己主張がはっきりしています。彼女の基準は明確で、楽しいか楽しくないか。確かに学校は、いけばそれなりには楽しんでいるようですが、モチベーションが上がるほどは楽しくないようです。なぜなら、すでにやることが決まっており、ワクワクがほぼ無いからです。本当にダラダラとなるのも、無理ないですね。私が何とかしてやろうなんて思うまでもなく、彼女なりにきちんとバランスを取っていたのですね。娘の方が陰陽のバランス感覚は私よりはるかに持っていると頭でわかっていたのに、実生活に落とし込まれていませんでした。私も、うちではできるだけ口を出さずに好きなようにさせようと思って努力はしているのですが、先に予定が詰まっている時などはついイライラして強くあたってしまうことがあります。でも、彼女なりにバランスを取っているということを肝に銘じて、常にホッとできる場所であるようにしたいと思います。自然の中にいると別人のような輝きを発する彼女に、自宅にいても少しでもそのような心地よさを味わえるようにしていきたいです。そして、そのためには私自身を整えておく必要があることも肝に銘じておきます。
食事に関しては、私の動物性食材を使った料理のまずさもあると思います。なぜなら、私自身もほとんど食べないので、まともに練習してこなかったということもあります。ただ、2〜3歳の頃は、割と好きだったように思います。私が出すお肉やお魚、たまにお店で食べるものも食べていました。いつの頃からか、欲しがらなくなりました。保育園では、かなり食事には気を使って丁寧に作って下さって、バイキング形式でみんなで好きなだけそれぞれがお皿に盛って食べるのですが、いつのころからか動物性のものはおつきあい程度にほんの少したべる感じになっていきました。卒園して、お弁当になり、我慢して食べなくても良くなってからは、ほぼ欲しがらなくなりました。何かの集まりや、お友達同士で外食などの時、地元で比較的評判の美味しいお店でも、みんなが食べていて「おいしそう」と手を伸ばすのですが、一口か二口でもういらないといいますので、本当に必要ないのかなとも思います。ただ、私がむそう塾に通おうと思った理由の1つは、この子が美味しいというお肉やお魚の料理を何とか作れないかと思ったことなのです。沢山は食べなくても良いし、欲しくなければ食べなくても良いのですが、陰陽の調和のとれた、きちんと作られた動物性のお料理も嫌がるかな?という思いがあります。それでも受け付けなければ、そういうものと思えば良いのですが、単に味や体への負担が原因なら、これから大きくなる子どものタンパク源が植物性のみというのは大変な間違いをおかしてしまうので、そこをしっかり学び、習得したいとおもっています。もちろん主人に喜ばれることは間違いないと思いますし。
色々な事がなんとなく ちぐはぐ で、うまく廻っていないという感覚がどうしてもぬぐえず、何とかしたいと思いむそう塾に申し込みました。私も家族も、陰陽という視点で巡る世界に心地よく巻き込まれたいなと思います。
今回の感想文提出でとても大切な視点に気付かせて頂いて、ありがとうございました。
これからまだまだ、たくさんの事に気付き、変わっていけることを楽しみに思います。
どうぞ、よろしくお願い致します。
* * *
<マクロ美風より>
きよさん、こんにちは。
こちらからお返事しますね。
>彼女の基準は明確で、楽しいか楽しくないか。
素晴らしいですねぇ。
これです! これが一番大事なのです!
私のブログの過去記事に「子育てにおける3本の柱」というのがあります。
(ブログを引っ越したため、読みにくくなっていてすみません。)
2005年9月8日の記事ですが、今もまったく同じ考えです。
その中には次のようにまとめてあります。
「小学生の時 : 世の中には楽しいこととそうでないことがある」
「中学生の時 : 大事なこととくだらないことがある」
「高校生の時 : 自分に出来ることと出来ないことがある」
ですから、お嬢ちゃんは理想どおりに育っているではありませんか!
何も心配することなく、笑顔で見守ってあげても良いと思いますよ。
しっかりとご自分を持った、素晴らしい大人になってくれると思います。
* * *
次に動物性のお料理についてですが、ただ単にお嬢ちゃんは味覚が敏感なのではないかと思うのです。
その敏感な味覚に合うお料理がまだ彼女の前に登場しないだけなのではないでしょうか?
むそう塾にも子どもさんの好き嫌いに悩まれるお母様が何人もいらっしゃるのですが、中川さんから習ったお料理を復習したら「食べてくれてビックリしました!」という反応があちこちから届きます。
先日も「鳥南蛮うどん」の復習をしたところ、それまで鶏肉を食べてくれなかったのに食べてくれたと、大喜びで報告がありました。
また、これは糠漬けですが、それまでお母さんが漬けた糠漬けは食べてくれなかったのに、中川さんの糠床に入っていた糠漬けは食べてくれたというご報告もありました。
他にもしじみのお味噌汁を美味しいとおかわりしてくれたとか、カラスガレイのお煮付けを骨までしゃぶって食べてくれたとか、たくさんの事例があります。
上級幸せコースで習う唐揚げやラーメンは、ご主人様たちの反応もすごくて、教えてよかったなと思えるメニューです。
お味噌汁嫌いのお子さんに悩んでおられた塾生さんでも、中川さんに習った一番だしでお味噌汁を作ったところ、ゴクゴク飲んでくれたという報告もたくさん届いています。
それから、質の問題があります。
お子さんは本能的に「体によいもの」「体に悪いもの」を感じ取っているのですが、その能力が高いことが考えられます。
先の感想文に書かれていた文章がそれを裏付けていると思うのです。
>京子さんのお子さんのように自主保育ではありませんが、うちの子も山の中の少人数の保育園で育ちました。時計のない、おもちゃのない、文字や数字のない、しかし自然の中でたっぷりと体を使って五感を働かせて遊び、自由に絵を描き、大きな声で歌い、春はお散歩で野草をたくさん摘んできて食べ、夏は毎日川で泳ぎ、秋は育てた野菜の収穫や山からの自然の恵みの採集、冬は山から木を切り出してきて薪割りとたき火、そんな幼児期を過ごした彼女は私よりずっと感じることが得意です。
ね? そう思うでしょ?
お子さんは理想的に育っているのです。
お母さんよりピカピカの本能なのです。
>これから大きくなる子どものタンパク源が植物性のみというのは大変な間違いをおかしてしまうので、
そんなに深刻にならなくても大丈夫ですよ。
子どもの好みは成長するにつれてコロコロと変わりますし、汁の中に動物性が入っていて、それを美味しいと食べてくれれば何も心配はいりませんしね。
たとえば、幸せコースで習う「筑前煮」は、煮汁がとても美味しいので、きっとお嬢ちゃんが喜んで召し上がってくれると思います。
きよさんの視点は、今はお肉やお魚に行っているようですが、今月習った一番だしのお味噌汁をお嬢ちゃんは飲んでくれますか?
ここには良質の動物性が含まれていますので、お肉やお魚をたとえ食べなかったとしても、そんなに心配することはありません。
お味噌だって昔から「畑のお肉」と言われて、タンパク質が豊富な大豆から作られているものですからね。
マクロビオティックの考え方では、動物性は絶対摂らなければいけないものではなく、必要があれば摂るというスタンスです。
ですから、私から見て、お嬢ちゃんはなんの問題もなく、失礼ながらお母さんの方が一般常識(これがクセモノ)に毒されているのではないでしょうか?
これからは中川さんの手で美味しいお料理をお伝えしますから、どうぞ忠実に再現してみてください。
きっとあなたが納得のできる結果になると思います。
お子さんのために、一生懸命子育てをされていて偉いなあと思いました。
その姿勢は後悔を生みませんし、納得して進んで行けるので良いと思います。
安心してむそう塾で学んでください。
ご一家の笑顔が増えますよ。
(玄米あらめビーフン 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
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