リマ・クッキングスクールの尾形妃樺怜先生。
穏やかなお人柄と物凄い勉強量。
いつもいつも教えられます。
ある日、こんなことがありました。
同じホテルに泊まっていたのですが、いつも二人とも朝は食べません。
しかし、その日の朝(10:00頃)は、な?んだか私が「お腹がすいたわ?」と言いました。
この後食事をいただけるのは15:00頃なのです。
「体が要求してるんじゃない?何か食べれば?」と尾形先生。
街角にある珈琲が自慢の喫茶店に入り、ココアとトーストを頼みました。
尾形先生もお付き合いでコーヒーの深入りを注文。
パンにはジャムとバターがついて来ましたが、バターのみをつけてパクン。
うっ! 柔らかい!
綿あめのように柔らかいパンに、ビックリ!
いや、きっとこれが普通のパンなのでしょう。
マクロ仕様の固いパンに私が慣れているだけ。
その日は、何故か紅茶では物足りず、ココアを注文したのですが、その甘さはとっても美味しく感じたのです。
(きっと二日間の徹夜がきいているんだなぁと私)
尾形先生の目の前で、ふわふわパンと白砂糖たっぷりのココアを口にする私を、尾形先生はただニコニコして眺めていました。
* * * *
さて、お料理教室が始まりました。
いつもは何時間立ちっ放しでも平気な私ですが、13時を過ぎたあたりから、な?んだか今ひとつピシッとしないのです。
もちろん、立っていることは平気なのですが、何かこう、背骨に力が入らないというか、気合いが今一つなのです。
(やっぱり二日間の徹夜は厳しかったんだなぁ?、なんて思う)
そうこうしているうちに、試食タイムになりました。
メニューにあったきんぴらを食べ、お味噌汁を飲んでから、あら、不思議?
体に変化があったのです。
だんだん、シャキッとして来るではありませんか!
うん?
もしかして?
さっきまでの体は、お砂糖のせい?
(これが陰陽ってことなのかぁ)
* * * *
後で尾形先生に、このことをお話ししました。
「良かったね?、体で感じられて」と一言。
相変わらずニコニコ。
そうなんです。
まさに体で感じたんです。
マクロビオティックで一番大事なこと。
それは、実践し、体で感じ、また実践すること。
このことを無言で教えてくれた尾形先生に感謝です。
話すだけが教えることではなく、黙っていることも教えることになる。
このことを教えてくださった尾形先生の深い想いに、私は大きな課題をいただいた気がしました。
これからの私の方向性が見えて来た出来事でした。