「16時間はなにも食べるな」最新医学が勧めるプチ断食の3大効能  「空腹」こそ長寿と健康のカギだった

今の時代はなぜこんなに病人が多いかといえば、単純に食べすぎだからですね。
私はマクロビオティックを知る前は一日3食でしたが、マクロビオティックを知ってから空腹の大切さを認識して、断食に挑戦しました。
すると、それまでに経験したことのない心地よさを味わったのです。

そして、断食後の最初に口にする食べ物のなんと美味しいことか。
単に美味しいというのではなく、感謝の気持ちが湧いてきて、精神面まで変化することに驚きました。
空腹の威力はこのときに経験したので、それから私はあれこれ工夫して一日1〜2食に落ち着きました。

もし3食いただくことがある場合は、翌日に減食します。
規則正しく3食食べる生活はしていません。
空腹になってから食べるのが鉄則だからです。

今はお料理教室の授業があるので、お食事を中途半端な時間帯にいただくため、その日の授業内容によってお食事を調節しています。
もちろん、陰陽を考えて、その日のスケジュールに合わせた胃腸の状態にしておきます。

断食なんて言い方をすると、宗教臭くて敬遠される人がいるのですが、食べ物を取り込むよりも出す方が心身が快調になりますね。
今ではお医者さんでも断食の良い点を認める人が増えて来ました。
私の知り合いのお医者さんも、せっせと断食指導をされています。

 
 

たまたま、こういう記事を見つけました。
参考のために全文をリンクしておきます。
私もこの16時間断食は日常的に実行しているので、普通にできますからお薦めです。

 
 

「16時間はなにも食べるな」最新医学が勧めるプチ断食の3大効能
「空腹」こそ長寿と健康のカギだった

PRESIDENT Online 2021/02/23 9:00
青木 厚(医学博士)

 
 

食べすぎを防ぎ、健康を保つにはどうすればいいのか。『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)を出した生活習慣病の専門医、青木厚氏は「空腹は体重や体脂肪は減少させ、糖尿病、がん、心筋梗塞や狭心症などの予防にも効果がある。16時間は何も食べないほうがいい」という――。

 

アメリカの最新研究が証明、「空腹」こそ長寿と健康のカギだった


食べすぎを防ぎ、健康や若さを維持する、シンプルな方法。それは、「ものを食べない時間(空腹の時間)を作ること」です。「プチ断食」といってもいいかもしれません。

近年、アメリカの医学界では、空腹(断食)と健康に関する研究がさかんに進められ、その結果、断食が体重や体脂肪の減少につながること、そして、糖尿病、悪性腫瘍(がん)、心血管疾患(心筋梗塞や狭心症など)、神経変性疾患(アルツハイマー型認知症やパーキンソン病など)などの予防に効果があることが分かってきました。

プチ断食をすると、どのような効果が得られるのか、体に何が起こっているのかをみていきましょう。実は、断食実行中、体の中では3つの奇跡が起きているのです。

 
 

医学的理由①内臓の働きを復活させ、活性酸素の害から体を守る

一日3食とったり、食べすぎたりすると、前に食べたものを消化している間に次の食べ物が体内に入ってきます。内臓は休むことなく働き続けなければなりません。当然、内蔵は疲弊してしまいます。

疲れた胃や腸、肝臓などは働きが鈍くなります。すると、栄養をしっかり吸収できなくなり、老廃物もきちんと排出されなくなります。腸内環境も悪化するため、免疫力が低下し、体調不良になったり、病気にかかりやすくなったりすることもあります。

プチ断食を行い、まとまった「空腹の時間」を作ると、まず、内臓の働きがよくなります。休憩をとった内臓は、疲れがリセットされて、しっかり働いてくれるようになり、下痢や便秘、アレルギーや体調不良なども改善されるはずです。週に1日でも、まとまった「空腹の時間」を作れば、内臓は十分に休むことができます。

さらに、プチ断食によって一時的に栄養が足りなくなると、活性酸素を除去する酵素が増え、活性酸素の量が減るともいわれています。つまり、活性酸素がもたらす細胞の老化や病気を、予防することができるのです。

 
 

医学的理由②脂肪の分解、血流の改善で、生活習慣病をまとめて遠ざける

私たちが食事で摂った糖質は、腸管で消化・吸収されます。それから血液に乗って肝臓へ、さらに全身へ運ばれて、脳や筋肉、内臓などが働く際のエネルギー源として使われます。余った糖質の一部はグリコーゲンとして筋肉や肝臓に蓄えられ、そこでおさまり切らなかった分は脂肪となって、脂肪細胞に蓄えられます。

「空腹の時間」のあいだ、体は、外部から糖質を補給できません。そこで、まず肝臓に蓄えられたグリコーゲンを利用して、エネルギーを作ります。

そして、「空腹の時間」が10時間ほど続くと、肝臓に蓄えられたグリコーゲンが尽き、体は脂肪を分解して、エネルギー源に変えようとします。つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていくのです。特に内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて落ちやすいという特徴があります。

脂肪が分解されると、血液中の脂質が減り、圧迫されていた血管が解放されます。「空腹の時間」が12~24時間になると、血液中の糖質も20%程度減るとも言われています。

プチ断食で「空腹の時間」を作り、内蔵を休ませてあげると、血液や血管の状態が改善されて血流が良くなります。高血圧や血行不良にともなう体調不良も軽減されるはずですし、がん、糖尿病、動脈硬化、心疾患、脳血管疾患といった生活習慣病のリスクを、かなり減らすことができるのです。

 
 

プチ断食が体にもたらす最大のメリット


医学的理由③オートファジーで、若々しく健康な体を手に入れる

プチ断食が体にもたらす最大のメリットは、なんといっても「オートファジー」の仕組みを発動させることにあります。

オートファジーとは、細胞内の古くなったタンパク質が除去され、新しいものに作り変えられるという仕組みです。「空腹の時間」が続くと、体は生存するために、なんとか「体内にあるもの」でタンパク質を作り出そうとします。

このとき、細胞が内側から生まれ変わります。そのため、オートファジーには、がんや糖尿病をはじめとする生活習慣病、アルツハイマー型認知症、感染症などの予防効果や、肌や筋肉などの老化防止の効果があると考えられています。

また、細胞の中には、ミトコンドリアという小器官が、数多く(細胞全体の10~20%程度)存在しています。ミトコンドリアは酸素呼吸を行っており、食べものから取り出した栄養と、呼吸によって得た酸素を使って、ATPという細胞の活動に必要なエネルギーを作り出します。ATPは「生体のエネルギー通貨」と呼ばれています。

新しく元気なミトコンドリアが細胞内にたくさんあればあるほど、たくさんのエネルギーを得られ、人は若々しく、健康でいられるわけですが、オートファジーによって、このミトコンドリアも新たに生まれ変わります。

古くなったミトコンドリアは、大量の活性酸素を発生させるのですが、オートファジーによって細胞が新しく生まれ変わることで、活性酸素の量が減り、体へのダメージを軽減できます。

オートファジーがもたらしてくれる恩恵は計り知れません。細胞が生まれ変われば、体にとって不要なものや老廃物が一掃され、細胞や組織、器官の機能が活性化し、病気になりにくく若々しい体になるのです。

2016年には、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が、オートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しています。オートファジーは今、世界中の注目を集めているといえるでしょう。

 
 


オートファジーのスイッチが入るまで「16時間」


ただし、オートファジーには、ある特徴があります。食べものによって得られた栄養が十分にある状態では、オートファジーはあまり働かないのです。

そもそも、オートファジーは、体や細胞が強いストレスを受けた際にも生き残れるよう、体内に組み込まれたシステムです。したがって、細胞が飢餓状態になったときや低酸素状態になったときにこそ、働きが活発化します。

具体的には、最後にものを食べてから16時間ほど経過しなければ、オートファジーは活発化しません。つまり、16時間の「空腹の時間」を作らないかぎり、オートファジーによって細胞を生まれ変わらせることはできないのです。

 
 

「プチ断食」のハードルは、それほど高くはない


とはいえ、「断食」という言葉を見て、「なんだかしんどそう」と思ったり、拒否感を覚えたりする人もいらっしゃるかもしれません。

けれども、たとえば、仕事や家事、育児などがあまりにも忙しくて、食事どころではなく、ほぼ丸一日、何も食べずに過ごしたといった経験はありませんか。あるいは、何時間も食べるのを忘れてしまうぐらい趣味などにのめりこんだり、休日ずっと布団の中でうとうとしているうちに、気がつくと前日の夕食から何も食べていなかったり。

私からすれば、これらも立派な「プチ断食」です。ひたすら、ひもじさをガマンするような過酷なことをする必要はありません。

できるだけ無理なく「ものを食べない時間」を作り、

・胃腸や肝臓などを休ませてあげること
・脂肪を燃焼させ、減らすこと
・血液の状態を改善させること

が大切です。

 
 

睡眠時間8時間+プチ断食8時間がベスト


では、具体的にはどのくらい「空腹の時間」を作ればよいのでしょうか。

私はこれまで、医師のひとりとして、「断食」に関するさまざまな論文を読み、また血糖値のコントロールに苦しむ糖尿病の患者さんたちの治療にあたってきました。さらに、自分自身でも「プチ断食」を実践し、効果を注意深く観察して、どうすれば「空腹」の効果を最大限に享受できるかを考えてきました。

その結果、たどりついたのが「16時間のプチ断食」です。

「長い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、睡眠時間とうまく組み合わせることで、無理なく実行していただけるはずです。たとえば、「一日8時間眠っている」という方であれば、睡眠の前後合わせて8時間、食べずに過ごせば、16時間のプチ断食を達成することができます。

 
 

大事なルールはただひとつ


いかがでしょう。なんとか実行できそうな気がしませんか。もちろん、まずは週末だけチャレンジするなど、できる範囲で始めていただいてかまいません。たとえ週に一度でも、「空腹の時間」を作れば、「内臓を休める」「脂肪を減らす」「血液の状態を改善する」といった効果に加え、オートファジーによる細胞の生まれ変わり効果を享受することができるのです。

大事なルールはただひとつ。睡眠時間を含めて16時間、何も食べない時間を作ること、それだけです。残りの時間は何を食べてもかまいません。さらに『「空腹」こそ最強のクスリ』には、断食中の過ごし方のコツや、プチ断食を組み入れた生活スタイルの作り方など、みなさんが上手に「空腹の時間」を作ることができるように、いろいろなヒントを載せています。ご興味があるようでしたら、ぜひご覧ください。

「空腹の時間」は、一日3食の習慣や食べすぎが体に与えていたダメージをリセットし、体を内側から蘇らせてくれます。ぜひ明日から、あるいは週末から、プチ断食を始めてみてください。空腹こそが最強のクスリなのです。


 
 

<マクロ美風より>

私のブログで「断食」と検索をかけると、いっぱい断食に関する記事が出てきます。
それらの記事にも書いてあるのですが、何日にもわたる本断食は、指導者のいるところで行なってください。
断食中は体調の変化があって、対処を誤ると危険な場合があるからです。
しかし、この記事のように「プチ断食」は危険性がなく安心できる方法です。

 
 

<断食関連過去記事> 抜粋
「空腹が健康を作る」三浦直樹著 2020.2.12
24時間断食のススメ (注)低血糖になる人はしないでください 2019.12.22
食べ方の習慣を変えてみませんか? そこから生まれる健康があります 2019.3.18
「白鵬 3日間断食で変身 完全復活へ“超異例”療法」に思う 2016.10.6
玄米でスッピン美人を目指そう! 自然に肌断食の効果が出ます(体験談) 2016.5.17
「週1断食で万病が治る」(週1日、2食抜くだけ!) 2016.3.18
便のニオイと断食の顛末(マクロ美風の体験談) 2016.2.21
断食の効果 2008.5.9
断食の注意点・その2「これだけは押さえて」 2008.5.2
断食の注意点 ・ その1「到達点ではなく出発点」 2008.5.2
「断食の後」の後 2008.4.30
断食の後 2008.4.24
排毒&断食終了! 2008.4.24
排毒中&断食中 2008.4.23

 
 

(巻き寿司 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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