『OBENTERS™とともに。娘へのお弁当作りを通して感じたこと』(3)

むそう塾生のつむぎさんから、「お弁当の想い出」の原稿が届きました。
忙しい日々の合間に、ちゃんとこのように文章を書いてくださって、偉いなあと思います。
今OBENTERS™仲間の人、これからお弁当投稿をしたい人、お弁当投稿で苦戦している人、色々な人にとって励みになる文章です。

<つむぎさんの文章>

『OBENTERS™とともに。娘へのお弁当作りを通して感じたこと』(3)

もうひとつ、突き当たったのは「撮影」の壁でした。

自宅のある男鹿市から秋田市の高校まで通う娘たちは、毎朝6時半頃に発車する列車で通学しています。
駅まで送っていくのも私の役目なので、遅くとも6時15分には家を出なければなりません。
そのため、お弁当を仕上げて撮影をするのはたいてい6時前。
4月くらいになれば自然光で撮影できるようになるものの、秋〜冬の間は人工照明下での撮影です。特にこの期間は自分では美味しそうに作ったつもりでも、いざ写真に撮ってみると全く美味しそうに写せませんでした。
「せっかく作ったのに、なんだかこれじゃあなぁ…」と自分の画像を見て、投稿することが嫌になってしまうことが度々ありました。
自分よりも遅い時間帯に自然光で撮影して投稿できる方々が羨ましく、「私だって、自然光だったらもっと美味しそうに写せるのになぁ…」なんて、僻みっぽい思いが浮かんだりしたこともありました(…ごめんなさい…!)。

でも、そこで諦めるのはやっぱり悔しいなと思いましたから、どんな光をどのように取り込むかがまずは大事なんだな、と考えて、撮影する場所や撮影する向きなどを変えたり、電球を買い替えたりと、少しずつ変えてあれこれ試してみました。

OBENTERS™でお写真が上手な方に撮影環境を直接聞いてみたこともありました。

いろいろやってみて、中川さんからは撮影についてのご指導もたくさん戴きましたが、最終的に自分で「あとはこれしかない」と思ったのは、カメラを替えることでした。
今では、OBENTERS™でもすっかりメジャー(?)となっている中川さんオススメのカメラに、です。
試しに撮影してみてまず感じたのは、「なんて明るいんだろう」ということ。
光を明るく取り込んで、優しく描写してくれるように感じ、ご飯などは特に、嬉しそうに笑っているように見えるのです。
「わぁ…!」と目の前が明るくなったような気がしました。

本来なら、以前のカメラでもこんな風に撮れなくてはいけないのだろうなと思いますが、
カメラを替えたことで感じた、写真を撮ることの嬉しさや楽しさ、安心感はかなり大きいものでした。

OBENTERS™で撮影することに不安を感じなくなるまでには、私の場合はかなり時間がかかってしまいました 。
「撮影までが盛り付けです」という中川さんのお言葉も以前はズシンと心に重かったです。
でも、今は楽しんで撮影し投稿することができることがとても嬉しくて、途中お休みをしながらもやめないでよかったなと思っています。

お弁当の内容も撮影も、少しずつでも上達できるように練習と投稿を積み重ねられるよう、これからも素敵な仲間と共に学ばせていただきたいです。
どうぞ、よろしくお願いします。

*   *   *

<マクロ美風より>

少し前の恭子さんもそうですが、カメラを変えることによって、写真の明るさがグン!と変わって、早朝撮影組には大革命になりましたよね。
これでお弁当を作るモチベーションも上がるというものです。
たった1枚の写真の写り方によって、テンションが上がったり下がったりするのは悔しすぎますものね。

私も教室で撮影していて、お天気の悪い日や夜の撮影時には、見たままの色を写しにくくて、自然光の偉大さを実感します。
ですから、秋冬になって朝の暗いうちの撮影が一番問題ですよね。
このカメラで、その時期の撮影も楽しくなりますように。

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娘へのお弁当を3年間作り終えて(1)「お弁当の想い出」 2017.1.31
娘へのお弁当を3年間作り終えて(2) 玄米ご飯をお弁当に 2017.2.1

【恭子さんの記事】
プロ指導の陰陽お弁当695 恭子さん 2017.4.25
プロ指導の陰陽お弁当696 恭子さん 2017.4.26

 
 

 
 

(中川式玄米稲荷寿司 料理:つむぎさん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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コメント

  1. つむぎ より:

    美風さん、記事にしてくださってありがとうございます。

    カメラを替えたのは昨年の11月中旬過ぎだったので、まさにこのカメラの威力を実感したのでした。
    その時季はキッチンの光源を一つだけにして、それほど明るくないところで撮影しているのですが(絞り優先で、三脚を使用)、お弁当を撮っているところを見た主人が
    「そんな暗いところでうまく撮れるの!?」と訊いてきたことがあります。
    撮った画像を見せたらきちんと明るく写っていたので「うわ! すごいな」とビックリしていました(^^)
    また、文章には盛り込まなかったのですが、撮影だけでなく補正のコツが分かるようになってきたのも大きいことでした。
    「できないから」と諦めるのではなく、「できるようになるまでやる!」の精神で、これからも楽しみたいと思います。
    いつも私たちのことを温かく見守ってくださってありがとうございます!

    • マクロ美風 より:

      つむぎちゃん、こんばんは。

      ああ、冬の時期をもう体験されたのですね。
      最近カメラを変える塾生さんが多くて、ちょっと混同していました(汗)
      それならもうバッチリ!ですね。
      ご主人様の「うわ! すごいな」がすべてを物語っていますね〜、良かった良かった。
      適切な道具ってやはり必要だなと思います。

      「できるようになるまでやる!」
      むそう塾ではこれがまるで標語のようになっています。
      そんなことを抱えながら生きていく人生ってとっても愉しいので、ぜひ一緒に目指してみましょう。
      お子さんたちにとっても、最高のモデルになるはずです。

  2. 中川善博 より:

    “できるようになるまでやる”
    ただこれだけ。 
    ただひたすら。

    • マクロ美風 より:

      中川さん、コメントをありがとうございます。

      男性の生き方を女性に当てはめるのは厳しすぎる気がするのですが、それでも厳しいことに挑戦してくださるつむぎちゃんの存在はありがたいですね。
      技術を高める世界とは、気の遠くなる世界でもあるのだと改めて感じましたよ。

  3. 恭子 より:

    美風さん、つむぎさん、おはようございます。

    つむぎさんのキラキラ輝くお弁当の裏に
    隠された想いやたくさんの努力
    そしてここまで辿り着いた過程を惜しみなく記事にしてくださり
    本当にありがとうございます。

    3年間OBENTERS™を続けていると色々な壁にぶち当たり
    何度も何度も心が折れそうになりました。
    そんな中、さすがにもう続けられないかも…
    と思ったのが今回のお弁当撮影の壁でした。

    盛込みはOKだけど撮影が…
    という理由で100点を逃す日が多くなる一方
    周りのみんなは100点の連発で
    撮影さえ上手くいけば私も100点の仲間に入れるのに!
    と悔しい想いをする日が多くなってきました。

    でも、これ以上悔しい想いを続けていたら
    OBENTERS™を続けるのもツライ。
    だからってOBENTERS™から逃げ出したとしても
    嫌な想いしか残らないし…と考えたら
    残された道はひとつ
    つむぎさんと同じく撮影技術の向上しかありませんでした。

    私にとってつむぎさんは
    理想のお母さん・奥さんなので
    私と同じような想いをつむぎさんも抱いていたことや
    僻みっぽい想いなどの本音を知り
    正直ビックリしましたが
    何だかホッとしたような不思議な気持ちになりました。

    住んでいるとことは全然違うけれど
    OBENTERS™として毎朝お弁当作りや撮影を頑張っている
    そんな仲間の存在のおかげで私も頑張ることができます。

    OBENTERS™という素晴らしい機会を与えてくださり
    本当にありがとうございます。
    これからもどうぞよろしくお願いします。

    • マクロ美風 より:

      恭子ちゃん、おはようございます。

      傍で見ていても、新しいカメラを買う前のあの時期は、心が痛みました。
      理解はしていても結果として反映されないことのつらさ、悔しさは、当人でないとわからないことではありますが、たった1台のカメラがここから救ってくれるなんて、なんて凄いことでしょうか。
      目的に合った道具って本当に大事ですね。

      でも、働いていて9時就寝というのは、ものすごいスピードで家事をこなされていますよね。
      さすがです。

      恭子ちゃんもつむぎちゃんも、OBENTERS™の憧れであり、目標でもあります。
      良いお手本を示してくださって、ありがとうございます。

    • つむぎ より:

      恭子ちゃん、こんにちは。

      私はしんどくなった時にお休みしてしまったことが何度もあるので、責任のあるお仕事をしながら家事もきちんとこなし、お弁当の投稿も休まずに頑張っている恭子ちゃんには、本当に頭が下がります。

      「だからってOBENTERS™から逃げ出したとしても
       嫌な想いしか残らないし…」

      というのは、やっぱり私も同じでした。

      OBENTERS™ をお休みしているときは、しんどいのが少し楽になるような気もしましたが、
      やはり心のどこかに何かが引っ掛かっている感じがずっとありました。

      「継続している人はだんだん、そして、どんどん上達している」というのが投稿を見ていてよ〜く分かるので、焦ったり、逆に目を背けたくなったりということも…(苦笑)。

      それでも最終的には「やっぱり自分も上手になりたいから」、「一緒に頑張っている仲間がいるから」というのが大きな原動力になりますよね。

      かけがえのない場で、これからも一緒に頑張りたいと思います。
      どうぞよろしくお願いします。

  4. 恭子 より:

    美風さん、お返事ありがとうございます。
    洗濯・風呂掃除・ゴミ捨てなど
    夫がすべて請け負ってくれているおかげで
    21時就寝が成り立っています。

    夫の協力なくしては実現しませんでした。
    夫のためにも日々のお料理頑張ります!

    • マクロ美風 より:

      恭子ちゃん、おはようございます。

      お子さんがいて、ご夫婦がともに働く場合は、家事の分担は当然な時代になったと思います。
      ですから、そのようにしているご両親を見て、息子さんもまた、将来そのような家庭を作って行かれると思うので、恭子ちゃんのご家庭のあり方は理想的だなぁと思っています。

      あとは美味しいお料理があるから、言うことなし!ですね。\(^o^)/

  5. ミニつぶ より:

    美風さん、おはようございます。

    偶然本日からOBENTERS™に投稿を再開しました。
    ちょうど半年間お休みしていたのですが、
    ただでさえ時間に追われるし、おヘタなので100点なんて夢の世界、そこに写真まで…
    ものすごくハードルが上がったように思うのです。
    体調、精神面ともに落ち着いてきてから、
    復活したほうがいいんだけど、ちょっと・・・と
    ずっともやもやとしていました。

    そんな中での朝、
    恭子さんのコメントに同じ思いを見たのでした。

    「だからってOBENTERS™から逃げ出したとしても
    嫌な想いしか残らないし…と考えたら」

    まさにその通りでした。(だからずっとモヤモヤしていたんだと思います)
    下手こそご指導いただける機会を逃してはいけませんね。
    後押しされた気持ちです。
    今回は今までしてこなかった角度からも挑戦してみようと思います。

    つむぎさん、恭子さんとは次元が違うのですが、
    まずは自分のレベルからチャレンジしたいと思います。

    • マクロ美風 より:

      ミニつぶちゃん、おはようございます。

      OBENTERS™は始めるもお休みするもまったく自由ですが、「考えながら続けている」と、成長することは確かです。
      よく皆さんがおっしゃるのですが、「見るのとやってみるのでは大違いですね」ということ。
      思ったとおりにいかない。
      こんなはずじゃなかった。
      もう、いくつもの(汗)(汗)が飛び交うのが朝のお弁当ですが、だからこそ成長するんですよね。
      つまり、「強い体験」として記憶されるからです。

      しかし、せっかくのその体験を、いい加減な気持ちで流してしまうと、あまり記憶に残らなくて、また同じ失敗をします。
      ですから、1回の体験をいかに真正面から受けとめて、強い体験に置き換えておくかが上達の秘訣です。

      そんなことを心に留めておきながら、これからのOBENTERS™を楽しんでください。

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