椅子の高さによる陰陽の違いと疲れの関係

「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座」では、椅子の高さやテーブルの高さが度々登場するのですが、皆さんはテーブルや椅子の高さは何を基準にして決めていらっしゃいますか?
家事アドバイス講座で送られてくるレイアウト図面を見ていると、そのご家族の疲労度が想像できます。
そのくらい椅子の高さと人の行動は関係があるのです。

あなたが家で一番長く座っているのはどんな場所でしょうか?
フローリングの上にラグを敷いて座りたい人、あるいは畳の上で大の字になりたい人が、一番疲れていますね。
次は、すぐソファで寝てしまう人も疲れています。
ソファに座りたがるのと、ソファで横になりたがるのとでは、疲れの陰陽が違うのです。
ちなみに、昼間のお仕事がデスクワークの人は、腰を伸ばしたくて平らなところを求める傾向にあります。

椅子の脚は高ければ高いほど緊張感(陽性)があり、低ければ低いほどリラックス感(陰性)が増します。
ダイニングの椅子よりソファに座りたくなるのは、ソファの方が陰性だからですね。
人は疲れていると陰性を求めるのです。
ですから、お仕事用より夜の社交場や喫茶店の椅子の方が低いのです。
カウンターBARなどで、脚の長い(高い)椅子がありますが、あれは座り心地が良くてお客さんが落ち着いてしまうと回転が悪くなるので、わざと高くしてあるのです。
(もちろん、お店の雰囲気に合わせてのこともありますが。)

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私は「家事アドバイス講座」では一貫して、「リビングダイニングテーブル」(LD兼用セット)をお奨めしています。
これは日本の狭い住宅事情にとても合っていて、LD兼用にすることでソファがいらなくなるからです。
大きめのテーブルを選んでおけば、マルチテーブルとして家族が様々のシーンで使うことができます。
パソコンをする人、新聞を読む人、宿題をする人、本を読む人、お茶を飲む人などなど。
お客様が見えても、応接テーブルとして使えます。

そして、このマルチテーブルは、間違いなく家の「核」になってくれます。
なんとなく人が集まるところ。
それは心地よいから集まるのですが、そういうところが「良い陽性」なのです。
家の中に「核」(陽)を作る。
これを家具選びで実行しておくと、家の中の陰陽バランスが落ち着いて来るので、家にいることで疲れが取れやすくなります。
つまり、家が「氣の良い場所」になるからですね。

時々、テレビのある場所が「核」になったレイアウト図面を見ることがあります。
そういう場合はレイアウトが陰性に仕上がっていますね。
空間が勿体ないなぁと思います。
そういう場合はたいていソファやローテーブルが置いてあります。
陰性の家具ですね。
炬燵もそうですが、低い位置に体を横にすると、ついウトウトすることがあって、人間まで陰性な行動になってしまいます。

人間の体って正直なものです。
こうして環境の陰陽を受けながら日々暮らしているので、なるべく無駄に時間を使わなくて済むような家具の選び方や、レイアウトをしておくと、効率的な時間の使い方が出来ますよ。

これからダイニングセットをご購入予定のかたは、こんな視点からお決めになられてはいかがでしょうか。

 
 

(京都 岡崎にて)

 
 

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