マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

忙しいから、不満があるからこそ、丁寧にだしを取ってみましょう

むそう塾に来られる塾生さんを見ていて思うことがあります。
それは本当に美味しいものを口にされた時の表情のなんと素晴らしいことか!
もう恍惚として、まるでセックスの頂点を楽しんでいるかのような表情をされます。
開放感に浸って、心から満足している感じがビシビシ伝わって来ます。
本物がもつ力ですね。

では本物って何でしょうね。
人それぞれ価値観が異なるように、その人にとっての本物って少しずつ違うかもしれません。
私にとっての本物は、「その物の存在までにどれだけの氣が込められているか」が影響しています。
たとえば机でも椅子でも、お出汁でもお漬物でも、お洋服でもバッグでも、人間そのものでも「生きた氣」を感じたものを本物として間違いないように思います。

一つの例をあげます。
お料理の世界は端折ろうと思えば限りなく端折れます。
でも、手をかけようと思えばこれまた限りなく手をかけられます。
しかし、手をかけ過ぎても端折りすぎても生きた氣を感じません。
素敵な人って颯爽とした美しさがありますよね。
それは見かけだけではなく、内面からにじみ出る氣の勢いに鮮度を感じるからです。
疲れすぎたり、思考が停滞していると、それは氣として外部にも出ていきます。
それと同じことがお料理でもあるのです。

ですから、端折りすぎたお料理には満足感がありません。
代表的なものがインスタント的なお料理です。
忙しい人には便利と思える食品が次から次と登場しますが、そのような物ばかりでお料理を作り続けていると、いつしか不満が募って来ます。
反対に時間のある人が念入りにじっくり時間をかけすぎたお料理ばかりも重すぎて負担に感じられます。
それでも美味しければ良いのですが、美味しくなければ最悪です。

たとえば出汁ですが、今ではこの文字すら「だし」と読めない人がいます。
もっとビックリしたのは、「だしってなんですか?」と聞かれた時でした。
ああ、この人は出汁に無縁なお料理で育ってきたんだなあと思いました。
それはその人の責任ではありませんが、そんな時代になってしまったことを哀しく思ったものです。
このお出汁は今では顆粒のもの、液状のもの、濃縮タイプのものなど色々売っていますが、自分でお料理に合わせて取ったお出汁が一番美味しいし、心身ともに落ち着くのを感じます。
それはそこに「氣」が存在するからですね。

むそう塾では色々なタイプのお出汁を教えています。
毎日のお味噌汁はもちろんのこと、煮物や麺料理に至るまで細かく微調整して、お料理の美味しさを引き出すためのお出汁をあれこれ伝授していますので、塾生さんの冷蔵庫にはいつも何種類かのお出汁がストックされています。
それをすぐ使うことが出来るので、塾生さんはインスタントのお出汁に手を出さなくても十分に手早くお料理が出来ます。

<一流料亭と同等以上のお味だけれど作り方は簡単に!>
これがむそう塾基準なので、ストックされているお出汁はどれも凄く美味しいものばかりです。
良い氣をもったものに囲まれて、ご機嫌にお料理をすれば美味しく出来上がるように設計されたメニューの数々がむそう塾生のキッチンの強みですね。
不思議なもので、そんな生活を続けていると、少しずつ心身の安定感が増して来ます。
最初は不調と不安の問屋さんみたいだった人が、徐々に体調の改善とともに精神面でも安定してくる例が多くなります。

手軽なものばかりに手を出していると、それに見合った氣が入って来ますので、いつまでたっても不満が改善されません。
でも、見せかけの手軽さを回避して、本物の持つ深い呼吸の氣に接していると、いつしか自分の思考の深さが変わって来て、体調も改善されるようになります。
食べたものが心身に影響することを頭では分かっていても、現実面として技術をもっていないと、人は安易な方に流れるものです。

頭だけでマクロビオティックをしていて、技術を伴わないと悲しい結果になります。
むそう塾は実現可能なマクロビオティックを目指して、徹底的にお料理の技術を教えています。
その技術がひいては健康や良好な人間関係を生み出しています。
多くの塾生さんが体験してくれて、熱くお料理と向き合ってくださることに、私はとても良い氣のプレゼントをいただいています。
塾生の皆さんには感謝しかありません。

むそう塾で一番熱い集団がOBENTERS(毎朝お弁当を作って塾長である中川善博に添削してもらうTwitter上の投稿)です。
なかなか真似のできることではありません。
彼女・彼たちのお弁当を見るだけでも、その氣の凄さを感じていただけると思います。
こちらからお弁当投稿の記事をご覧いただけます。)
彼女や彼たちは、出汁の効果を実感した人たちばかりです。
液体は点滴のように細胞に染み渡りますから、出汁やスープは良質のものを用意しましょう。
それは美味しいだけでなく、心身の健康と安定のための第一歩になります。
ぜひ良い氣のものを!

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾 万願寺とうがらしと黒毛和牛の美山炒め

 
 

(万願寺とうがらしと黒毛和牛の美山炒め 料理:京料理人  中川善博)

 
 
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2015年度 桂むき投稿回数

昨日の21:00で2015年度の桂剥き投稿が終わりました。
ご参考までに桂剥き投稿の回数を記事にしておきます。
無闇に数をこなすことが上達の秘訣ではないのですが、正しい練習方法で回数をこなすことは上達に欠かせません。
1か月間頑張ったつもりでも結果を出せなかった人は、前段階である包丁砥ぎでつまずいている人が多かったですね。
正確に用意された道具と正しい練習法、その両方をお渡ししていますので、後はご本人のやる気と時間の使い方の問題になります。
ここで終わった終わったと放り出すのではなく、ここをスタートとしてこれからも頑張ってください。
桂剥きも包丁砥ぎも秘伝コースのレベルだって試行錯誤しながら練習しているのですから、それだけ難易度の高い内容なんです。
すぐ出来なくて当たり前です。
でも、難易度が高い分だけ闘志に火がつきませんか?
諦めずにこれからも頑張ってください。
地道な練習は必ず実を結ぶ時が来ます。

 
 

<2015年度  桂剥きの投稿回数>

1 37-5さん 22回(内  大根21回 Air1回 包丁0回)
2 78-3さん 19回(内  大根13回 Air2回 包丁4回)
3 83-1さん 31回(内  大根23回 Air2回 包丁6回)
4 84-3さん 27回(内  大根21回 Air4回 包丁2回)
5 84-2さん 28回(内  大根24回 Air0回 包丁4回)
6 85-2さん 15回(内  大根13回 Air2回 包丁0回)
7 64-5さん 25回(内  大根18回 Air5回 包丁2回)
8 86-2さん 16回(内  大根16回 Air0回 包丁0回)

ちなみに、昨年の投稿回数はこんな感じでした。

 
 

<2015年度 桂剥き・Air桂剥き・包丁砥ぎ投稿回数内訳>
スクリーンショット 2015-07-05 8.54.26
桂剥き投稿回数 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(表作成 スタッフ:麗可さん)

 
 
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京料理人 中川善博によるトマトの皮むき(動画付)

マクロビオティックの料理教室で、桂むきを1か月間にわたってマンツーマンで特訓しているところはないと思います。
一般のお料理教室でさえもそんなことはしていません。
それは限りなく教える側の負担が大きすぎるからです。
それなのにむそう塾ではそのとんでもない負担を引き受けながら桂剥きの指導をしています。
その理由は、「むく・刻む」はお料理の基本であると同時に、お料理の最高レベルに不可欠の技術だからです。
もちろん、美味しく仕上げるための必須要素でもあります。
たとえばトマトの皮をむくときでも、桂むきの技術が必要になります。
ポイントは2つ。
右手で包丁を上下させる。
左手でトマトをまわす

 
 

京料理人中川善博によるトマトの桂むき むそう塾

 
 

(トマトの皮むき 京料理人 中川善博)

では、京料理人の手元をご覧ください。
リズミカルにスルスルとトマトが剥かれに行っている感じがしますね。
これが剥くときの基本です。
剥きたい材料を回す。
頭で分かっていても、なかなか手が動いてくれないのが現実ですが、それは正しい練習量が解決してくれます。

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桂むきの参考画像一覧と「大根を引く」理解のための記事

(むそう塾生 舞さんの桂剥き)
桂剥き マクロビオティック料理教室 むそう塾生

 
 

(むそう塾生の桂剥き 舞さんの手元)
[youtube width=”880″ height=”560″]

今年の桂むき投稿は、まだ誰も「ぴら〜ん」が出来ないまま間もなく6月が終わります。
こんな年は初めてですね〜。
私や中川さんや先輩方が心配になってしまうのですが、当事者たちは当事者なりに一所懸命なので、私からは応援記事だけ書くことにします。
昨年の記事ですが、過去記事を読まない人も多いので、もう一度リンクしておきます。

プロの手元から学ぶ桂剥き上達のための画像一覧
桂剥きの高度の技術「大根を引く」状態を理解するために


蒸気機関車 桂むき むそう塾

幸せコースの皆さん、最後まで諦めず精一杯頑張ってくださいね!
締め切りは7月4日(土)21:00です。

 
 
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「玄米の炊き方秘伝(第89回愛クラス)」を終えて

昨日は「玄米の炊き方秘伝(第89回愛クラス)」を開催しました。
今回は5名の新人さんが集まって、じっくりとお話をすることもでき、なかなか良い雰囲気の愛クラスでした。
お一人おひとりを陰陽で判断して、その人がそれまで抱えてきた心の問題に立ち入らせてもらう場面もありました。
自分では普通と思っていることでも、それはとんでもない考え方だったりします。
みんな自分のことは分からないものなのです。
そんなことをいっぱい吐き出してもらってから、玄米の炊き方デモに移りました。

今回はどこかでマクロビオティックを習ったことがあるという人は皆無で、美味しい玄米ご飯が食べたい一心の食いしん坊さん(笑)や、ご病気を抱えておられてそれを改善したい人、さらには幸せコースでお料理を習いたい人などが集まってくださいました。
ですから、陰陽の考え方はほとんどご存知ないので、マクロビオティックの基本の説明から始めました。
でも、時間がたっぷりあったので、通常の愛クラスより濃厚にマクロビオティックの説明ができて、なんだか陰陽落とし込み講座をしているような錯覚にとらわれました。

でもね、私のブログを10年も前から読んでくださっている方がいらして、感激してしまいました。
それから、よくブログを読んでくださっている人が他にもいらして、過去記事のことを結構ご存知なので、なんだか自然に頭を下げてお礼を申し上げました。
嬉しいですね。ありがたいことです。
ご参加くださった皆さんは次のとおりです。
茨城県1名・埼玉県1名・京都府1名・兵庫県1名・岡山県1名。
さあ、玄米投稿を頑張ってください!
全員でパスポートを取得してくださいね。

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(福ZENのメニューより 賀茂茄子と万願寺唐辛子の揚げ浸し 料理:京料理人  中川善博)

 
 
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