食べ物あれこれ」カテゴリーアーカイブ

鱧の棒寿司の中にあった骨

京都の某料亭で作ってもらった鱧の棒寿司ですが、こんな骨が何本も出てきましたよ(゚д゚)!
長さは1センチあまり。
これはいけないと思います。
安いお店ならまだしも、京都でも5本の指に入る有名料亭の仕事とは思えません。
写真を見ただけでご飯のまずさも伝わって来ますね。

中川さんによると、この骨は包丁がちゃんと砥げていないことと、切る時のスピードが遅いために出来るそうです。
鱧の骨切りに挑戦している塾生の皆さん、ご参考までに。

 
 

鱧の棒寿司 和久傳

 
 

(鱧の棒寿司から出てきた骨)

 
 
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鱧の棒寿司と丁寧な仕事

丁寧な仕事を見ると気持ちの良いものです。
それはそこに調った良い氣を感じるからですね。
人の生き方も、暮らし方も、仕事も、丁寧さを感じるとありがたくなります。
自然に感謝の気持ちが湧いて来ます。
むそう塾で中川さんがいつも口を酸っぱくして伝えているのは、この「丁寧さ」です。

丁寧ということは、そこに気遣いややさしさがあります。
その想いに触れると、ホッと心が和みます。
いいですね、こんな瞬間って。

丁寧に生きると疲れ方が格段に減ります。
精神的にものすごく楽になります。
丁寧にすると手数がかかって効率が悪くなるという意見がありますが、効率って長い目でみないと正しい判断はできませんよね。

では、丁寧な仕事を写真で確認してみましょう。
まずは某店の鱧の棒寿司の包み方です。

鱧の棒寿司①
鱧の棒寿司2

 
 

鱧の棒寿司②
鱧の棒寿司1

 
 

これを京料理人中川善博が包み直しました。
鱧の棒寿司③
鱧の棒寿司3

 
 

鱧の棒寿司④
鱧の棒寿司4

 
 

いかがですか?
包み方にキレがありますね。
そして、棒寿司の端の形をよく考えた包み方です。

次はむそう塾生で棒寿司を習った人への注意事項として。
角を綺麗に折りたたんでも、下の写真のように竹の皮の端の処理や、紐が片方裏返しになっているのもいけません。
④のように仕上げましょう。
鱧の棒寿司⑤
鱧の棒寿司5

 
 

どちらが丁寧な仕事か一目瞭然ですね。
そして、受ける氣も違います。
鱧の棒寿司⑥鱧の棒寿司6

 
 
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鱧の棒寿司あれこれ

むそう塾では塾生さんに鱧のお料理を教えているので、よそのレベルも知っておきたいと思い、昨日ある有名老舗料亭に行きました。
鱧の棒寿司も事前に頼んでおいて、帰宅後ワクワクした気持ちで開いたのですが、開けてビックリ!
ご飯が多すぎて、お寿司が太すぎて・・・。
何と言っても極めつけは寿司飯のまずさに驚きました。
もちろん、チクリとする骨もありましたよ。

こうして外でお料理をいただくと、むそう塾で教えているお料理のレベルの高さを知って、時には身震いするのが常です。
秘伝コースでは外の味を知る機会として、今年も瓢亭さんでお食事をする予定ですが、瓢亭さんに行っても、「あ、これ作れるよね」「あ、これ習ったよね」「あれ? 中川さんの方が美味しかったね」なんていう感じでした。
このレベルの料亭に行ってもあまり感動しないのが秘伝コースレベルなんです(笑)

あんなに素晴らしい鱧の棒寿司を作る技術を、中川さんから教えてもらった秘伝コースの塾生さんたち。
本当に凄い技術を伝授されましたね。
唸るほど美味しい鱧料理を食べるには、もう自分で作るしかありません。
それを悟ったのが今年のNoさんですね。
せっせと鱧の骨切りを練習しています。
鱧の骨切り特訓講座の復習投稿  Noさん(21-2)
左利きなのですが、右手で桂剥きを練習したり、凄い頑張り屋さんです。
どこまで上達されるか今から楽しみにしています。

 
 

鱧の棒寿司 和久傳本店

 
 

(某料亭の鱧の棒寿司 12,000円+消費税)

 
 
カテゴリー: 料理人 中川善博の陰陽料理, 食べ物あれこれ | 2件のコメント

鱧の棒寿司やお弁当や利尿作用のこと

昨日は税理士さんとの打ち合わせがあり、中川さんも3階の片付けに大忙しなので、お昼ごはんはデパ地下でお弁当を買うことになりました。
向かいの銀行で税金を払ってから、京都高島屋の地下食料品売場を歩いていたら、鱧の棒寿司が目にとまりました。
いつもはお弁当のコーナーであれこれ買ったりするのですが、昨日はよそ様の鱧の仕上がりを勉強したいので、違うお店のお弁当を選びました。

いつもはこちらのお弁当。
いづうの鯖寿司は小さい方は切ってあるのですが、大きい方は切っていないので、購入する際は気をつけましょう。
京都高島屋

 
 

さて、鱧の棒寿司ですが、ショーケースを見ただけで、鱧の流線が出ていないのが一目瞭然ですが、それでも「活け鱧の棒寿司」と書かれていました。
一般的にはそんなものですね。
むそう塾の鱧はたくやさんのおかげで特別鮮度の良いものをお届けくださっているのですから。
では、鱧の骨切りを習った人のために、包装を含めてご紹介してみましょう。

 
 

美濃吉 鱧の棒寿司1

 
 

美濃吉 鱧の棒寿司2

 
 

美濃吉 鱧の棒寿司3

 
 

美濃吉 鱧の棒寿司5

 
 

う〜ん。。。
美濃吉 鱧の棒寿司6

 
 

骨が何本も出てきました。
でも、これが普通です。
京都の有名料亭ですら、鱧の骨が出てくることが何度もありましたから。
写真は中川さんの指なので、骨の長さが短く見えます(笑)
美濃吉 鱧の棒寿司7

 
 

むそう塾では今年も鱧の骨切りに挑んでいる主婦が何人もおられます。
そんな物好きなと思われるでしょうが、完全に骨切りされた鱧は本当に美味しいので、その美味しさに惹かれて骨切りに挑戦しているというのが本音でしょうか。
幸せコースから地道に続けてきた包丁砥ぎや刻みの練習があったからこそ、素人でもプロ顔負けの骨切りが可能になるのです。
考えてみれば本当に凄いことですね。
日々の努力ってこういうところで実るんですね。
なお、この棒寿司は税込みで4,104円でした。
1貫820円ほど。この値段を考えたら、自分で骨切りしたくなるのではないでしょうか。

 
 

鱧の棒寿司 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

鱧の棒寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

*   *   *

ついでに他のお弁当も献立参考のために載せておきましょう。
美濃吉のお弁当1

 
 

美濃吉のお弁当2

 
 

これらのお弁当の良いところは、煮物がたっぷり入っているところです。
煮物は体に優しく、汗をかく季節には上手にいただきたいものばかりです。
梅雨の季節には湿気に負けている人が結構います。
だるい、重い、むくむなどの症状は、体の中に水分が滞っていますので、積極的に汗をかいたり、ミネラル分の補給を上手にしましょう。

マクロビオティックではよくこの季節には乾物を摂ることを推奨します。
高野豆腐や切り干し大根ですね。
それからとうもろこしのひげもお奨めです。
今はとうもろこしが出まわっていますが、それはちゃんと意味のあることなので、とうもろこしのひげを捨ててしまわないで、天日乾燥してからそれを煮だして飲みます。
利尿効果があるのでむくみ解消に役立ちます。

ただし、漢方では生薬にもなっていますので、体調をみながら飲み過ぎには注意してください。
そういえば、上のお弁当にも冬瓜の煮物が入っていますね。
この冬瓜も利尿作用があります。
こうして体内の水分と相談しながら食べ物を考えるときに役立つのがマクロビオティックの陰陽でもあります。

こんなふうに、季節に出回る食材に敏感に反応したお料理をいただくことは、地道に健康を築いて行くことになります。
マクロビオティックの食べ方は決して難しいものではなく、旬を大事にしていれば大きな間違いはありません。
動物性も含めて、陰陽バランスの取れたお食事にするために、この鱧は京都の人たちに大きく貢献しているのでしょう。

 
 
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トマト冷麺

トマト冷麺 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(トマト冷麺 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

昨年の6月に「中川式冷やし中華(レシピをお渡しします)」という記事を書いたのですが、今年も冷やし中華の季節がそろそろやって来ます。
というのは、上級幸せコースのラーメンの授業が終わったからです。
今年も冷蔵庫に残っているラーメンを、中川さんはこんなふうにして召し上がったそうです。
去年とはちょっとだけ違う調味料を使ってみたのだとか。
こうして日々ミニ試作が続いているんですね。
あの絶品お料理は、こんな日々の積み重ねから生まれたのだと納得です。

ところで、中川さんがこのお料理を作った理由は、きっとこの上賀茂トマトが美味しすぎるからだと思います。
無農薬で育てられて、もぎたてを届けてくださる農家さんがいるからこそ、こんなシンプルなお料理が美味しいのだと思います。
本物の食材だからこそ出来る食べ方ですね。
私はまだ試食していませんので、今度食べさせてもらうのを楽しみにしています。

 
 
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