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「体の声」とマクロビオティックの陰陽
ブログの記事だけ見ていると、マクロ美風は毎日のように美味しいものを食べているように思われてしまうかもしれません(笑)
もともと美味しいものは好きですが、マクロビオティックを知ってからは「体の声」を大事にしています。
ですから、外でコース料理をいただいた日は、大抵その1食だけになることが多いです。
そもそもコース料理の品数は、胃袋が小さめの私には多すぎて、途中でギブアップしそうになります。
昨日も中川さんに少しずつ手伝ってもらって、最後までたどり着きました。
デザートもお味見程度で、中川さんに助けてもらいました。
一般的に体力のある人は、お食事もしっかりとれる人が多いですね。
「大食漢」や「健啖家」なんて言葉もありますが、それだけの量を消化吸収できるのですから、胃腸が丈夫だということです。(陽性)
私のような胃腸だと、本来は虚弱体質(陰性)になるところですが、「体の声」に従っているので案外病気とは無縁で過ごしています。
私の両親はともに95歳まで長生きしてくれましたが、父は健啖家タイプ、母は少食タイプでした。
ですから、私の中では「その人に合った食事が一番よい」のだと、自然に感じていたようです。
食事量は肉体の使い方にも比例するので、「仕事量が食べる」面もあります。
ということで、昨日は夜の9時頃に梨を2分の1個食べて、あとはお白湯が2杯でした。
今日はお白湯を1杯、午前11時に「鶏南蛮蕎麦」をいただきました。
あとは、夜ご飯に何か食べておしまい。
ざっとこんな感じです。
栄養学的にはかなり不足している栄養素もあるでしょうが、それは気にしていません。
食べたいなぁというものを体が教えてくれるので、それに従います。
***
昨日のお食事で、ふと思ったことがあります。
和食のコース料理に比べて、洋食のコース料理はウエットさが少ないなと。
もちろん、お料理の内容によりますから断定的は言い方はできませんが、体の声がそのような発信をしてきます。
授業や試作会では、体の声は無視して行いますから、そうでない日は体をいたわります。
さらに、体の声にはなるべく早く応えてあげるようにすると体調が崩れません。
こんな食べ方をしていると、結構内臓はご機嫌よく働いてくれますよ。
コース料理にウエットさが少ないからといって、ワインや他のアルコールを摂っても、それは正しい水分補給にはなりません。
アルコールは利尿効果があるので、むしろ水分不足を助けてしまいます。
お口から喉にかけては、水分でホッとするのですが、体の内部では真反対のことが起きています。
こんな時にはやはり、「スープ」がいいですね。
スープには塩分も含まれているので、体に浸透しやすくてとても効果的です。
***
明日からは9月です。
今は「処暑」とはいっても、今年は異常気象でまだまだ暑い日が続いています。
暑いためにお米の実り具合も早くて、もう稲刈りをしているところもあるそうです。
京都でも街路樹が暑さのために黄変したり、落葉しているところがとても多いそうです。
皆さんも「体が喜ぶ水分」を補給して、秋の特徴である乾燥を上手に乗り換えて、肺を守ってあげましょう。
これが上手にできないと、秋に咳き込んだり、氣が乱れてしまうことになります。(陰性)
秋は実りの季節ですが、人間の氣もまた実りに向かって陽性の流れになります。
いつまでも拡散(陰性)せずに、集中(陽性)を意識しましょう。
次に拡散してもよいのは春から夏です。

(サルスベリ 京都市左京区にて)
百日紅が咲くと夏本番で、これが散ると秋本番になる。
大阪の美容室「Jolie(ジョリイ)」さんと癖毛の話
けさ、みのり先生のブログで、私が昨日行った大阪の美容室「Jolie(ジョリイ)」さんのことが記事になっていました。
先生の記事を読んで感じたのですが、やはりジョリイさんのご主人は、癖毛に対する技術に自信がおありのようです。
私と話をしていたときも、癖毛の生え方のことを詳しく説明してくれました。
実は私、すこ〜し癖毛の部分があるのです。
お仕事柄とはいえ、癖毛のことを詳しく話してくださって、とても勉強になりました。
こうして、お客さんとじっくり向き合いながら、施術をしてくださるのは、本当に心地よくて、とても学びになる時間でもありました。
みのり先生が記事の最後の方に書いておられますが、ずーっと同じ美容室に30年近く通っていたけど、その美容室にはヘナの扱いがなかったというところ、私と同じなんです。
人はどういうきっかけで美容室を変えるか分からないものですね。
こんなにたくさん美容室があるのに、良心的で自分の希望にピッタリの美容室ってなかなかないものです。
皆さんはどんな基準で美容室を選ばれていますか?
納得のいく美容室に出会えるといいですね。
【みのり先生の記事】
「ジョリィに行ったら患者さんが居た 笑」 2023.8.19

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
皆さんに喜んでもらいたいからと技術を高める大阪の美容室
昨日は大阪の美容室「Jolie(ジョリイ)」さんに行ってきました。
ヘナで染めて、トリートメントをしてもらって、ちょっとカットしてもらいました。
所要時間は3時間。
前回(6月)は奥様が担当してくださったのですが、今回はご主人さまです。
7月にも行きたかったのですが、直前だと予約が取れなかったため、今回は指名なしで予約してみました。
(その方が予約が取れるかなと思って)
30分早く到着してしまったのですが、ちょうど前のお客様がお帰りになるところだったので、すぐ施術をしてくださいました。
どのお仕事も丁寧で、どんな質問にも気持ちよく答えてくださるのが嬉しかったです。
ヘナの場合はシャンプーがとても大事とのことで、他のお店との違いが歴然としました。
技術を大切にしておられる姿勢が伝わってきて、その辺の美容室とは一線を画する感じがしました。
ヘナはケミカルな染料と違って、扱いが難しいこと。
微妙なさじ加減が必要なので、ヘナを取り扱う美容室が少ないことなども話してくれました。
色々なお話を伺っていて、なんだかお料理と通じるところがあるなぁと思いました。
簡単に大量に作れる便利さを追求するか、一つひとつ丁寧に手づくりするかの違いと似ています。
後者なら数をこなせないので、お値段を高くしなければなりませんが、この美容室はそんなに高くないのです。
(とても良心的なお値段でした)
ご主人と話をしていると、「皆さんに喜んでもらいたいから」という言葉が時々出てきました。
シャンプーやトリートメント剤を開発されたのも、結局は「喜んでもらいたい」お気持ちからだったのでしょう。
そういう姿勢っていいですね。
なんだかほのぼのとします。
どの分野にも、技術を高めないで、利益を最優先にしてしまっている人がいます。
生きていくうえで利益は当然大事なことですが、長い目で見ると最後は技術が助けてくれるように思うのです。
人は技術を高めるために、相当の時間と気持ちを注いでいます。
いつも終わることのない進歩を目指して。
ビジネスの街大阪にありながら、あまり商売商売していない手づくり美容室の経営方針に、妙に落ち着いた気持ちになれた私です。
<関連記事>
・シャンプー剤購入のために大阪の美容室へ 2023.6.7
・お化粧や洗顔、シャンプーやトリートメント(コンディショナー)のこと 2023.6.12

トリートメント中のマクロ美風です。
温泉で腸内環境を改善してアトピーが治った例 母と息子の体験談
先の記事で私は、大森英櫻氏から教わったマクロビオティックの陰陽を発信するべくブログを始めたと書きました。
まずは息子のアトピーのことから書き始めたのですが、アトピーについてはなかなか奥が深くて、ずいぶん勉強をしました。
もう大森先生に教えを請うことができないので、自分で勉強するしかありません。
しかし、そこからが本当の学びになりました。
息子のアトピーを治そうと、色々なことを試していたとき、アトピーの原因は腸内環境にあるのではないかという情報にぶつかりました。
これがとても納得できて、前から読み込んでいた千島学説でもうなずけます。
しかし、腸によいことは散々してきたはずなのに、まだすることがあるのだろうか?という素朴な疑問もありました。
ところがあるんですねぇ。
精神面です。
精神面と腸の状態は直結ですから、腸の状態をよくするには精神面も健やかでなければいけないわけです。
イヤなことがあるとお腹の調子が悪くなる人いますよね?
あれと同じです。
腸は食べ物を処理しているだけでなく、感情の影響も受けているし、逆に腸の状態が感情にも影響するわけです。
どんなに腸のためになる食べ物であっても、本人が喜んでそれを食べていなければ効果的ではありません。
そのことにやっと思いが至ったのです。
***
書けば長くなりますが、そういう目でみると、息子のアトピーと精神面での関係を振り返ると、思い当たる現象がいくつもありました。
そして、それはそのまま「免疫力」にも当てはまるのでした。
新型コロナウイルスを機に俄然注目されている免疫力ですが、みんな持っていてもその強弱には個人差がありすぎます。
普段は忘れて暮らしているかもしれませんが、私は「免疫力を育てる」つもりで暮らしています。
そして、息子にもそのことを口を酸っぱくして言うのですが、あまり言ってもストレスになって腸に悪いでしょうから、さじ加減が難しいです。
ふと、アトピーってウイルスと同じだなと思うことがあります。
ウイルスは生き物ではないので、人の周りにあっても悪さをしません。 ← ここ大事
顔や手にくっついても平気です。
でも、体内に入って、そこの居心地がよい(腸内環境が悪い)と活動し始めるのです。
まるで生き物のように。
(免疫にかかわる細胞は腸が70%をまかなう)
アトピーも、腸内環境が炎症に適した条件が揃っているとき、それを体外(主に皮膚)に出してお知らせするのだと思うようになりました。
原因は食べ物だけでなく、環境、心理面のすべてが含まれます。
引っ越ししたり、転職したり、人間関係のストレスからアトピーが悪化することがありますね。
これは幼くても起きます。
ですから、ハウスダストを除去することに時間を費やしたり、洗剤選びに神経質になったりしても、根本的な解決には至らないわけです。
根っこは腸内環境にあるのですから、ここを改善すれば自然に解決するのです。
息子のアトピーが最盛期のときには、体温が低めでした。
でも、温泉で湯治治療をしてから体温が上がって、腸内環境も改善されてきました。
そして、ついにアトピーが治ったのです。
食べ物の改善だけでは完治しなかったのに、湯治を始めて3週間で肌が激変し、その2か月後には寛解しました。
腸は体内における外部(皮膚)ですから、このことからも理にかなった治し方だったと思っています。
精神面も含めて、腸内環境を改善してあげれば、アトピーは自然によくなるという一例でした。
今、アトピーで悩んでおられる方のヒントになりましたら嬉しいです。

(息子と平安神宮の大鳥居前にて 2015.8.11)
ふたりとも、重度のアトピー患者だったとは思えません。
カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, からだ, こころ・想い
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病気に対するマクロビオティックの陰陽の考え方と切り替え時
昨日は初めてのかた(A子さん)にお会いしました。
A子さんは、ご自身の病気をマクロビオティックのお食事で寛解までこぎつけたという、頑張り屋さんです。
私のブログを長い間お読みくださっているそうで、過去記事のお話がスルスルと出てきてビックリしました。(ありがとうございます)
お話を伺っていると、やはり病気を克服された人にありがちな「切り替え時」を過ぎた感じがしました。
これはマクロビオティックで病気治しをした人が陥りがちな現象です。
下図をごらんください。
病気に対する食事と精神面のあり方を、マクロビオティックの陰陽で考えたものです。
まず、人の体調や体質は「極陽性・陽性・中庸・陰性・極陰性」の5つに分類できますが、病気というのは「極陽性」か「極陰性」のときに発症しやすくなります。
つまり、偏りすぎた状態ですね。
偏りの原因は実にたくさんありますが、先天的なもの、後天的なものすべてが影響します。
西洋医学なら病気になると薬で対処しますが、マクロビオティックではなるべく食事や生活面で対処しようとするのです。
ですから、陽性に偏ったのが原因なら、陰性なお食事にしますし、陰性に偏ったのが原因なら陽性なお食事にします。
A子さんはマクロビオティックの指導者から陽性に偏ったとの見立てで、陰性のお食事を続けて来られたそうです。
病名(ここでは伏せます)からして、陽性な病気なのでその指導に間違いはないのですが、もうA子さんは陽性さが減って来ているので、中庸のお食事にした方がよい状態でした。
ここです。ここが誰しも陥りがちなところなのです。
もう偏りはなくなった(寛解した)のに、それまでと同じ食事を続けていると、今度は反対側の病気に近寄ってしまいます。
ですから、病気がよくなったら、意識的に中庸の食事に戻すことが必要なのです。
現在のA子さんは、「陽性のお食事を食べたいな」という体の声をお持ちでした。
ほらね。ちゃんと体はバランスを取ろうとして、発信してくれているのです。
なんて賢いのでしょう!
ここは素直に体の声にしたがって、陽性なお料理を召し上がるべきです。
野菜を陽性な料理方法で召し上がるのもよいし、動物性の食材で質の良いものを少量召し上がるのもよいです。
ただし、動物性のときには毒消しをお忘れなく。

そして、食事と同じくらい重要なのが、精神面の陰陽です。
精神面でも陽性になりすぎて病気になったり、陰性になりすぎて病気になったりします。
その原因は食べ物から来ていることもありますが、環境から来ていることもかなり多いです。
人間関係や仕事関係で問題を抱えていると、いずれ病気になってしまうこともあります。
A子さんは生真面目なタイプとお見受けしました。
ですから、忠実に病気対応の食事をされて来て、寛解に至ったわけですが、精神面に陰性な状態が少し出ていました。(これはお食事のせいです)
この辺で切り替えて、本来お持ちだった陽性のよい面を活かせるような環境が必要だと感じました。
これからは、中庸のお食事や暮らし方を取り入れて、精神面も中庸を目指しましょう。
愉しいこと、心地よいことに接して、心から安堵できるご自分を確認しましょう。
そうすると、少々羽目を外しても、ダイナミックな行動をとっても、体調や人間関係を壊すことはありません。
むしろ、スマートに成し遂げられるでしょう。
これこそがマクロビオティックが目指す「自由人」です。
一病息災といいますから、病も無駄ではありません。
すべては学びになります。
これからは、病気前よりお元気になられますように。
カテゴリー: からだ, こころ・想い, マクロビオティックの陰陽で考えてみよう, 体験談
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