一日30食品は過去の情報です

アトピーを改善するための施設で感じたこと。
それは一口でいうなら「情報の不確かさ」でしょうか。
それでも次から次へとアトピーで苦しむ人がこの施設にやって来ます。
その人達と一緒にお食事をしていて、マクロビオティックを知る者としては複雑な思いになります。
今朝もこれから「アトピーに良いと思われるお食事」をいただきます。

皆さんは「一日30食品」という言葉をまだ信じていますか?
この一日30食品という言葉は、1985年に旧厚生省が出した「健康づくりのための食生活指針」に掲げられたものです。
しかしその後不都合なことが分かって、2000年にはその言葉は削除されました。

そして新しい食生活指針が策定されているにも拘わらず、依然としてデパ地下のお惣菜売り場や、このような健康関連施設で一日30食品を意識しているのを見ると、浸透してしまった情報の怖さを実感します。
なぜこのような現象が起きてしまっているのか?
それは2000年の削除時に、ひっそりと削除したままだからです。
ま、間違いを訂正するに等しいものだから、大々的にキャンペーンして広めようとしていないので、一日30食品が普及したままになっているんですね。

私は独身時代にこの30食品を摂ろうとしましたが、それは結構大変でした。
でも、2000年3月23日に廃止されたと新聞記事で知って、なぜかホッとしたのを覚えています。
でも、栄養士さんでも未だに一日30食品を口にされる人がいるので要注意です。
特にマクロビオティックの観点からは、2005年策定のコマ型食事バランスガイドの方が良いと思います。

もしこのブログをご覧くださった方が、未だに一日30食品を意識されていたなら、即刻コマ型の情報に置き換えてくださいね。
案外と年配の方が問題かも知れません。
マクロビオティックの言わんとしている食生活は、このコマ型のバランス表を見ればそんなに違和感がないと思います。
まあ、まだまだ問題点はありますが、一歩前進でしょう。
さあ、あなたの情報を最新にアップデートして、きょうも元気にマクロビオティック生活をしましょう!

 
 
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コメント

  1. うめもも より:

    美風さん、おはようございます。記事を読み、びっくりしました。1日30食品の指針が削除されていたとは。むそう塾のお弁当講座で教えていただくまでの私のお弁当は、お弁当箱にご飯が1/4、おかずが3/4でした。肉、魚、卵、緑黄色野菜、淡色野菜、海草と1日に取るように指導されていたものが毎日入っていました。おまけに朝食にはそれにプラスしてヨーグルトとフルーツ。自分では栄養バランスバッチリ!と思っていました。当時のお弁当の写真を今見ると、なんて食生活をしていたのだろうと思います。今はご飯と少しのおかずとお味噌汁で身体もポカポカ元気にしています。コマ型のバランス表は最近見て知ったので、すが、なるほどと思いました。まだ見かたがよくわかっていない部分もあるので陰陽に照らし合わせながら、じっくり見ていきたいと思います。

  2. げんたろう より:

    ワタシは無視してました。(苦笑)
    なぜならそれを考えるだけでアタマ痛くなりますし、実際にやろうとしてみても無理があると思ったので、その時点で削除でしたね。

    コマ型の栄養バランスはなるほど!と思いましたが、いつの間にか人知れずひっそりと削除されるやり方はお役所&官僚機構お得意のやり方ですね。

    確か食品では、東北地方の塩味濃い味噌も30品目神話と同じく、浸透してますよね?!

  3. マクロ美風 より:

    うめももさん、こんばんは。うめももさんのように、まだ30食品を摂ろうとせっせと頑張っている人が実に多いのですよ~。マクロビオティックの観点から見たら、いかにそれが的を得ていないかがよく分かります。コマ型の表は最近飲食店でも多く目にするようになりました。良いことだと思います。アメリカで普及しているピラミッド型を逆にしただけのような気もするのですが、まあ、マクロビオティックの世界に少し近づいて来たので良しとしましょう。

  4. マクロ美風 より:

    げんたろうさん、こんばんは。

    最初から無視っていうのが正解のような気がします。
    その方が体の要求に従って食べられそうですものね。

    >いつの間にか人知れずひっそりと削除されるやり方はお役所&官僚機構お得意のやり方ですね。

    そうなんです!
    そこを書きたかったのです!
    都合の悪いことはこっそりと・・・。

    デパ地下でも駅弁でも、「健康弁当」のように30品目を前面に打ち出した商品を見ると、哀れさを感じます。
    そんないい加減な情報に惑わされないマクロビオティックを知っていて、本当に良かったと思います。

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