「体の声」とマクロビオティックの陰陽

ブログの記事だけ見ていると、マクロ美風は毎日のように美味しいものを食べているように思われてしまうかもしれません(笑)
もともと美味しいものは好きですが、マクロビオティックを知ってからは「体の声」を大事にしています。
ですから、外でコース料理をいただいた日は、大抵その1食だけになることが多いです。

そもそもコース料理の品数は、胃袋が小さめの私には多すぎて、途中でギブアップしそうになります。
昨日も中川さんに少しずつ手伝ってもらって、最後までたどり着きました。
デザートもお味見程度で、中川さんに助けてもらいました。

一般的に体力のある人は、お食事もしっかりとれる人が多いですね。
「大食漢」や「健啖家」なんて言葉もありますが、それだけの量を消化吸収できるのですから、胃腸が丈夫だということです。(陽性)
私のような胃腸だと、本来は虚弱体質(陰性)になるところですが、「体の声」に従っているので案外病気とは無縁で過ごしています。

私の両親はともに95歳まで長生きしてくれましたが、父は健啖家タイプ、母は少食タイプでした。
ですから、私の中では「その人に合った食事が一番よい」のだと、自然に感じていたようです。
食事量は肉体の使い方にも比例するので、「仕事量が食べる」面もあります。

ということで、昨日は夜の9時頃に梨を2分の1個食べて、あとはお白湯が2杯でした。
今日はお白湯を1杯、午前11時に「鶏南蛮蕎麦」をいただきました。
あとは、夜ご飯に何か食べておしまい。
ざっとこんな感じです。

栄養学的にはかなり不足している栄養素もあるでしょうが、それは気にしていません。
食べたいなぁというものを体が教えてくれるので、それに従います。

 
 

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昨日のお食事で、ふと思ったことがあります。
和食のコース料理に比べて、洋食のコース料理はウエットさが少ないなと。
もちろん、お料理の内容によりますから断定的は言い方はできませんが、体の声がそのような発信をしてきます。

授業や試作会では、体の声は無視して行いますから、そうでない日は体をいたわります。
さらに、体の声にはなるべく早く応えてあげるようにすると体調が崩れません。
こんな食べ方をしていると、結構内臓はご機嫌よく働いてくれますよ。

コース料理にウエットさが少ないからといって、ワインや他のアルコールを摂っても、それは正しい水分補給にはなりません。
アルコールは利尿効果があるので、むしろ水分不足を助けてしまいます。
お口から喉にかけては、水分でホッとするのですが、体の内部では真反対のことが起きています。

こんな時にはやはり、「スープ」がいいですね。
スープには塩分も含まれているので、体に浸透しやすくてとても効果的です。

 
 

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明日からは9月です。
今は「処暑」とはいっても、今年は異常気象でまだまだ暑い日が続いています。
暑いためにお米の実り具合も早くて、もう稲刈りをしているところもあるそうです。
京都でも街路樹が暑さのために黄変したり、落葉しているところがとても多いそうです。

皆さんも「体が喜ぶ水分」を補給して、秋の特徴である乾燥を上手に乗り換えて、肺を守ってあげましょう。
これが上手にできないと、秋に咳き込んだり、氣が乱れてしまうことになります。(陰性)

秋は実りの季節ですが、人間の氣もまた実りに向かって陽性の流れになります。
いつまでも拡散(陰性)せずに、集中(陽性)を意識しましょう。
次に拡散してもよいのは春から夏です。

 
 

(サルスベリ 京都市左京区にて)

百日紅が咲くと夏本番で、これが散ると秋本番になる。

 
 
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コメント

  1. 門左衛門。 より:

    マクロ美風様

    こんばんは
    私も最近ようやく「体の声」を聴けるようになりました
    猛暑日が続いていた時はそうめんが一番おいしかったですし
    フィスラーで炊いた玄米ご飯も重く感じました
    それでもご飯が食べたくてマスタークックで炊いたら
    ふんわりした炊きあがりで、とてもおいしかったです
    口が欲しがるものではなく、体が欲しがるものを食べると
    気持ちが落ち着くんですよね
    行動が陽性な感じがしても、やりすぎて失敗するところまでは行きません
    ほどほど、と言ったところでしょうか
    食べるものと食べ方が心と体に大きくかかわるのがわかります
    これからは「集中」を意識した暮らしですね
    素敵な記事を、どうもありがとうございました

    • マクロ美風 より:

      門左衛門。さん、こんにちは。
      コメントをありがとうございます。

      「体の声」という言い方は、すごく曖昧なように感じますが、長いことマクロビオティックを意識して暮らしていると、これほどピッタリした言葉はないなぁと感じます。
      まさに今体が求めていることを発しているんですよね。

      ですから、私たちはしっかりその声に耳を澄ます必要があると思うのです。
      体を大切にするということは、この「耳を澄ます」姿勢の繰り返しですよね。

      あ、ここまで書いて気づきました。
      これって人間関係でも同じだなと。
      相手の内なる声に耳を澄ましていれば、人間関係がギクシャクすることがないと思われます。

      心も体も快適に秋を愉しめますように。

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