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ある塾生さんと身だしなみやお行儀のこと
むそう塾はマクロビオティックをベースにしたお料理教室ですが、日本文化の伝承ということも大切な役目と考えて、カリキュラムにも盛り込んであります。
今月は12月ということもあって、お正月を迎えるためのお料理が各コースで展開されています。
それぞれの習熟度に合わせて、お伝えするお料理のレベルが違いますが、あとは秘伝コースさんのおせち料理を残すだけとなりました。
むそう塾初の試みである京料理人中川善博のおせち料理が、塾生全員の関心の的かと思いますが、ここで難題が・・・。
それは、塾生さん(素人)の腕でも作れるように、料理方法をアレンジするという課題が待ち受けています。
それを実現可能にするため、忙しい毎日の合間に、中川さんは着々と準備を進めています。
さて、その日本文化ですが、ここ京都にはさすがに東京にはない文化が脈々と生き続けています。
普段の暮らし方や街全体を包み込む雰囲気の中に、日本人が忘れかけている大切なものが残っていて、それを感じるときに私はとても幸せな気持ちになります。
その幸せな気持ちをもっと感じたくて、京都にお部屋を借りた私ですが、住んでみると見えてくる京都を、そして日本文化を、塾生の皆さんを通じて伝え続けて行きたいと思っています。
今月の上級幸せコースの授業は、中川式お雑煮の作り方でした。
授業では京都の白味噌お雑煮も試食していただいたり、鴨の治部煮丼まで登場して、皆さんをビックリさせました。
そんな中でふと感じたこと。
京都生まれの京都育ち、何代も続く生粋の京都人である塾生(ふみよ丸)さんのしぐさが、いつも綺麗だなあと思って見ていたのです。
ちょっと写真を探してみました。
最近では治部煮丼を持っているところや白味噌お雑煮のお汁を飲んでいるところがありました。

お椀の持ち方が美しいですね。

試食中のお皿の持ち方も綺麗です。
綺麗にアイロンのかかったエプロンと可愛い模様のお手拭きも清潔感が溢れていて美しいです。
吸水性の良い素材を選択されていますね。

食べ物をいただくとき、そっと手を添えたり、お洋服を汚さないしぐさが日本女性としての立ち居振る舞いですが、彼女は無意識にそれが出来ているだけでなく、見た目に美しい所作になっています。
ブラウスの選び方にもセンスがありますね。

いつも明るめのお洋服で、イヤリングも上手に気配りされています。
清潔感が漂うのは、ブラウスに無粋なシワがないからです。
そして、スカートの上に置かれたハンカチ。これが日本女性の美しいところですね。

彼女はご家庭での躾が厳しかったと話していたことがありました。
それがこんなふうに色々な場面で自然にできているので、その躾は大成功です。
お父様やお母様に感謝ですね。
そしてまた、彼女はなで肩で和服がとても似合う肩とお顔立ちです。
(ましておちょぼ口)
和服姿を一度拝見したいなあと思うほどです。
話し方や考え方に京都には独特のやさしさがあって、その良いところを彼女は存分に受け取って育ったのだと思います。
まさに京都の文化と日本の文化を理解できる本場にお住まいなのですから、これからお料理の腕を上げて、中川さんのお料理を受け取れる人になって欲しいと思います。
そのためには、克服すべき課題はたくさんありますが、まずは玄米ご飯と糠漬けと包丁砥ぎが合格でしたから、最初の難関は越えましたね。
これからの成長を楽しみにしています。
おまけ。
写真を探していたら、こんな楽しい写真がありました。
中川式ラーメンのスープがあまりにも美味しくて、全員で完食したときのものですね。
皆さんが良い笑顔をされています。
美味しいって笑顔になれる魔法ですね。

中川式肉じゃがでご家族が大喜び!
秋田から満足コースに通ってくださるつむぎさん。
毎朝素敵なお弁当投稿をされているのですが(100点投稿の常連さん)、彼女は4人のお子さんのお母さんです。
お子さんのお世話だけでも大変なのに、朝早くからお料理をされて、台所をきっちっと守っていらっしゃる生き方に感銘を受けます。
朝の3時30分にはTwitter上で「おはようございます。」のTweetが流れてきます。
そして6時台にはお弁当の写真と文章を添えてお弁当Tweetが登場します。
そのお弁当が美しいうえに美味しいのですから、なかなか真似の出来ることではありません。
今朝も満足コースの授業で習った「中川式肉じゃが」の復習投稿メールがありました。
ご家族様にも喜んでもらえて、お嬢様たちにもお母様のお料理が伝わって良かったです。
こうして母から子に伝承されていくのが文化であり、ほんまもんの暮らし方なんですよね。
ですから、お母様たちは日本の文化を創造しているという自覚を忘れないようにしましょう。
ご家族様の反応がとても嬉しかったので、記事にさせていただきます。
<つむぎさんからのメール>
中川さん
おはようございます。
いつもご指導ありがとうございます。
下記の通り、復習のメールお送りします。
どうぞよろしくお願いします。
【肉じゃが】
(中川式肉じゃが マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品)
教えていただいてから二度目に作ったものです。
いつも、中川さんの澄んだおつゆを思い浮かべながら作っています。
全ての材料が鍋に入ってコトコトしているところは、材料のそれぞれが寄り添いあって「美味しくなるぞ~♪」と言っているみたいで
大好きな風景です。
初めて作った際、家族の中で一番先に一口目を食べた三女が「◯◯のかおりがする!!!」と感激の一声。
それからほかの家族も「え、どれどれ?」という感じで食べ始め、
「わぁ、ほんとだー!」「美味しいね!さすが中川さん♪」とみんな満足そうでした。
ふだん、量はそれほど食べない四女もほかの家族と同じくらいの量を、ゆっくりではありますがぺろりと平らげました。
これからも何度も作って、より美味しく、より洗練された仕上がりを目指します。
ご指導、どうぞよろしくお願いします。
つむぎ
カテゴリー: 塾生さんのメールから心に響いたこと
2件のコメント
心の排毒について 泣くということ
きのうは体の排毒について書きましたが、きょうは心の排毒について書こうと思います。
実は、私のところには排毒メールがいっぱい来ます。
あっちからもこっちからもやって来ます。
いいのです。こうして排毒してくださって、病気にならないでくれたらいいので、私はなるべく直ぐお返事を書くようにしています。
しかし、あまりその量が多いと、ちょっと1〜2日お待たせしてしまうことがあります。
ところで、メールには実に色々な要素が含まれていて、文字で書かれていないことまで判断材料になります。
メールアドレスまで参考になるのです。
それらを総動員してお返事を書いています。
排毒メールは重い氣(陰性)を送って来ますので、それに耐えられるだけの陽性の氣を私が持っていなければ、私が体調不良になってしまいます。
ですから、いつも体調を整えていなければ、良い氣のお返事が出来ないので、当然のことながら自分の体調にも氣を配っています。
さて、本題の心の排毒ですが、これは皆さんが経験済みのように、泣く、笑う、喋る、書く(描く)、歌うなどの行為によって排毒されていきます。
(皮膚炎、下痢、チックなどの症状による排毒もあり。)
多くは受動的な行為より能動的な行為によって排毒が進みます。
ですから、友達に愚痴を聞いてもらうと、あなたはスッキリしますが、友達はその人のタイプによってはどよ〜んとしてしまいますので、相手を選びましょうね。
なるべく陽性な人に排毒してください(^^)
先日のメールでは、親から泣くことを禁じられて育ったという人がいました。
これも結構あります。
子供は親の顔色をよく見て育ちますから、具体的に禁じられなくても、泣かないで我慢をしていたら親の機嫌が良かったという体験をすると、その子は泣くのを我慢する方向に行きます。
長男長女にこの傾向が多いですね。
あるいは、家族の誰かが病気になって、そのために泣きたい時に泣けなかった体験をすることも影響します。
ですから、泣きたい時には泣きましょう。
声を出したかったら大声を出してオイオイ泣きましょう。
涙が出なくなるまで泣きましょう。
失恋した時などはこの方法は結構効果的です(^_-)-☆
男は母親の死に目まで涙を見せるなと言われて育っている人もいますね。
それだけ持ち堪えられる強靭な精神を昔の人は持っていたかも知れませんが、今の男子はそこまで持たない人が多いと思います。
ですから、男子も泣きたい時には泣きましょう。
男の涙って、私には真剣味が感じられて好きです。
男性に泣かれた経験がありますが、一生忘れないのでなかなか良い想い出になりますよ。
愛クラスの時にも自己紹介で毎回泣く人がいますが、これは心の排毒になるので、ティッシュペーパーを用意してどんどん泣いてもらっています。
12月・1月の愛クラスでも泣く人がいるかもしれませんね。
あ、心の排毒についてもっと書きたかったのですが、もう時間になってしまいました。

(梅人参 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
今日はお正月を迎えるためのお料理の授業があります。
「正月事始め」といって、12月13日からお掃除をはじめとして、お正月を迎える準備をあれこれするのです。
盛り付けの世界では今日から梅が登場しても良いのです。
秘伝コースの人はこれから待望のおせちの授業がありますね。
どんな展開になるのか、私も楽しみにしています。
むそう塾初授業の「中川善博のおせち」ですからね。
マクロビオティックで体調が悪くなったらリセットしましょう
昨夜ある人とお電話でお話をしました。
これから愛クラスを受講される人なのですが、申し込み欄に書かれた体調が気になったので、こちらからお電話を差し上げた次第です。
私は時々こうしてお電話をさせていただくことがあります。
それは相手の体調をより正しく判断するための一つの手段になるからです。
その方(Aさん)は体調を改善するために某マクロビオティックスクールに通われたそうですが、体重が10キロ減ったそうです。
身長164センチで47キロとのこと。
お伺いしたいことは山ほどありますが、1月の愛クラスでお会い出来ますので、詳しくはその時と思って手短に話を済ませました。
それでもAさんが1月末までするべきことをアドバイスできますし、緊急性があるかどうかも判断できますので、お電話をして良かったと思いました。
過去記事にもたくさんありますが、マクロビオティックを始めてから体調が悪くなった時には、二つの原因が考えられます。
一つはその方法が合わないこと。
もう一つは体が良くなる前段階の排毒状態であること。
しかし、マクロビオティック指導者には実力の差があるため、方法が合っていないのに排毒だと楽観視する人もいるので油断できません。
私自身も排毒状態が3年半ほど続きましたが、度胸のある指導者は排毒を助長する指導をしてくれますが、実力のない指導者は排毒を弱める指導をくださいます。
しかしこれは相手あってのことなので、あまり派手に排毒があっては仕事に差し障りが出るという場合は、排毒を小出しにしながら様子を見ることもあります。
最近は体質を変えたいと言いながらも排毒は好まないという人が多くなりました。
これは時代の流れでしょうが、やはり根本的なところにメスを入れないと大きな変化は望めません。
ということで、冒頭のAさんには、玄米とお出汁の変更をアドバイスしました。
これを変えるだけでも体は結構変わります。
玄米を食べる場合は絶対消化吸収の良い状態に炊き上げること。
それが出来ない時は白米に戻ること。
そして次はお出汁です。
お出汁は液体ですから即効性の力を持ちます。
住んでいる地域と体調に合ったお出汁を摂るのが一番良いのです。
もしあなたがマクロビオティックを始めてから体調不良になった場合は、一度リセットしましょう。
リセットの方法には大きく分けて、①マクロビオティックを始める前に戻る、②断食などの方法で体の排毒を促す、この二つがあります。
②の方が体の中から変えられるので、環境が整ったらお試しになることをおすすめします。
①の方法は一度元に戻る感じですが、これがなかなか戻れない人もいます。
頭でマクロビオティックを実践しようとしているため、マクロビオティックを過信されているからなんですね。
でも体は正直なので、一度元に戻ると出てくる体の反応そのものがマクロビオティックの勉強になります。
その反応をしっかり見て、そこから「自分に合う」マクロビオティックを仕切り直しすれば良いのです。
何においても仕切り直しは重要です。
心の問題でも仕切り直しは有効なので、次回は心の排毒について書こうと思います。

(吉兆 新宿伊勢丹店にて)
今こそ旧暦を意識する暮らし方を
日毎に錦繍そのものになる京都ですが、先程まで降っていたスコールのような雨がピタッと止みました。
これで雨が止んでくれるといいのですが、お天気予報では夕方まで降り続くような感じですね。
また暗い雲が移動して来ましたから、この記事を書いている間に降り出すのでしょうか?
でも、南西の方向には青空が広がって来ましたよ。
今年は秋に暖かい日が続いたため、京都の紅葉は今ひとつでした。
しかし、12月に入ってグンと冷え込むと、思い出したかのようにあちこちで赤や黄色が増えてきて、少し遅れた紅葉が楽しめました。
朝晩の気温が10℃を下回るようにならないと、燃えるような紅にならないそうで、自然というのは本当に正直なものだなと思います。
ところで、もうカレンダーは買いましたか?
最近は様々なカレンダーが登場していますが、ぜひ旧暦カレンダーもお買い求めください。
できれば二十四節気(15日単位)や七十二候(5日単位)が盛り込まれているカレンダーがおすすめです。
太陽暦(グレゴリオ暦)だけで物事を考える現代人でも、この旧暦(太陰太陽暦)を意識して生活をすると、心身が楽になったり、体調が良くなったりします。
マクロビオティックで陰陽を意識した生活をする人は、この旧暦に毎日を重ねてみてください。
食べ物の旬や年中行事の意味がよく分かるようになります。
農業や漁業のように、自然相手のお仕事ではこの旧暦が欠かせません。
コンクリートに囲まれてグレゴリオ暦(新暦)一辺倒では、体調が悪くなるのも当然です。
そんな日々にもう一つの視点、「旧暦を意識する暮らし」を取り入れてみましょう。
人間の体には小宇宙がいっぱいあるのですから、それらを元気にするには、大元の宇宙の営みを知るところから始めるのが最も近道になります。
過去にこんな記事も書いています。
「お正月と旧暦の話」2006.1.1

(百合根蕎麦 松葉 京都駅店にて)
春には蛤蕎麦、夏には鱧蕎麦、秋には松茸蕎麦、冬には百合根蕎麦。
こうして旬を大事にする文化が京都には脈々と受け継がれていて素晴らしいと思います。
経済一辺倒(陽性)に走って来た日本は、2000年頃から文化(陰性)を大事にして国の発展を考えなければいけない時代なのですが、国のトップはそのことが分かっていません。
政治にもマクロビオティックの陰陽を当てはめて考えたら、進むべき道ははっきりしているのですがね。
カテゴリー: 京都やマクロビオティックのことなど
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