「極上お弁当のすべてお持ち帰り講座」における海老の下処理

5回にわたって開催しました「極上お弁当のすべてお持ち帰り講座」は、皆さんに驚きと感動をもってお持ち帰りいただきました。
中川さんが公私ともに身につけたお料理のノウハウを、皆さんのためになるのならと思い切ってたくさんお伝えしてくれました。
毎回目からウロコなんて当たり前で、まるで手品師のような中川さんの手元でしたね。
考えれば智恵っていくらでもひねり出せるのだと思われたのではないでしょうか?

世には一流といわれるお料理屋さんは数多くありますが、当然ながらそのレベルには大きな差があります。
何がその差を生んでいるのかというところまで理解できる中川さんのお料理とその盛り付けには毎回感心して納得します。
お弁当の場合は盛り込みと言いますが、お皿に盛るよりもさらに難しくなります。
それは食べるまでの時間経過と、持ち運びの揺れや振動にも耐えられるようにしなければならないからです。

それらをクリアして、お弁当を召し上がる時に美しく思わず笑顔になって、さらに美味しさでも満足してもらえるお弁当をお伝えすることが今回の講座の目的でした。
そして、その目的は十分果たしたと思います。
受講された皆さんの感想がそれを物語っています。
残念ながらTwitterの方にそれらの感想は残っていますので、この記事にはあまりコメントが残らないかもしれません(笑)

ところでTwitterを見ていたら、エビフライのために中川さんが丁寧にデモをしてくれた海老の下処理をしていない写真があってビックリしました。
もしかしたらもしかして、同じ人がいるといけませんので、下処理後の写真をアップしておきますから、同じようになるまで練習してください。
大きなお目々で見ていたのに忘れてしまうなんて悲しいぞ(/_;)
でも、お料理を知らない人の実際はこんなものなのです。
ですからフォローが大切なんですけどね。

 
 

海老の下処理 むそう塾 中川善博

(海老の尾の下処理 料理:中川善博)

 
 

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第177次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

第177次 むそう塾 パスポート取得者>
Ik(80−1)さん

<寸評>

◆中川善博より
大きな鍋での炊飯投稿で、他の人より米がたくさん無駄になるのに良く途切れずに最後まで頑張りました。
本当に偉いです。
あなたの早食いにも対応できるような炊きあがりを目指して来ましたが、いくら柔らかく炊いてもやっぱりしっかり噛んで飲み込んだほうが玄米のエネルギーを享受できるのです。
ゆっくり食べるたびに医者に掛かる回数が1回ずつ減っていくのだと自分に言い聞かせて、パス品質のご飯を食べ続けてください。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
Ikさんのお友達が愛クラスの前に私にメールをくださいました。
「とても努力する人なのでよろしくお願いします。」と書かれていました。
その言葉どおり、あなたはよく頑張ってパスポートにこぎつけてくださいましたね。
愛クラス受講前からメールの練習、写真撮影の練習、写真添付の練習などなど、お友達にも応援してもらってのスタートでした。
せっかちなあなたですが、これからはお子さんがゆったりと出来るお母さんでいてください。
そのためにも、まずはこのレベルのご飯が炊ける毎日であるような環境にしましょう。
きっと変化の日が訪れます。

 
 

 
 

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排毒の季節になりました 上手に毒消しをしましょう

春になると自然界は木の芽が伸び、花が咲き、日毎に葉っぱの大きさも緑色も変わって行きます。
一年で一番季節の躍動を感じる時季でもあります。
それと同じように、私達の体も細胞が活発に働いて、体調の変化を感じることが多くなります。
まさに陰陽の入れ替わりの時季なので、変化しながら夏仕様に体を変えて行く大事な季節です。
そんな時に歓送迎会だ、お花見だと非日常なことが続いて体調を崩している人はいませんか?

体調を崩した時には食べないか、食べる量を一時的にうんと少量にするのが一番です。
低血糖の問題がない人なら、1食くらい抜くのがいいですね。
2食抜いても平気です。
目安は何かを食べる気になるまで抜くのです。
でも、その間に水分をとっておくことは重要です。
体の欲求にしたがって水分の種類を決めれば良いのですが、人工的な飲み物は避けておきましょう。

陰性タイプの人なら割とお味噌汁が美味しく感じる人も多いのですが、陽性タイプの人なら玉ねぎスープや椎茸スープも美味しいですね。
外食した内容や体質で自ずと何を選ぶかは決まって行くのがマクロビオティックの陰陽の素晴らしいところです。
野菜ジュースや果物ジュースが美味しく感じる人もいます。

入浴して汗をかいてから水分を取る人が多いですが、入浴の前にお水を飲んでおく方が体に吸収されやすいです。
つまり水分の入れ替わりを促すわけですね。
上手に水分とつき合って、弾力のある体にしておくこと。
これが健康への第一歩です。

なお、体内にある不要なものが出てくる時、その出てくるものを欲することがあります。
異常に炭酸飲料が欲しくなったりしても、その誘惑には負けないようにしましょう。
これは排毒現象のセオリーなので覚えておきましょう。
排毒の時には陰陽で毒消しをしながら変化を観察します。
飲み物ではないですが、二日間ほどわさびを食べるなんていう対処法も恩師は使っておられました。
陰陽って面白いものです。

 
 

京都御所の桜

(躍動の季節 桜は体の変化を教えてくれる季節の使者なのかもしれません。)

 
 

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オナニーのマクロビオティック料理は止めましょう

食習慣を変えるというのはなかなか難しいものです。
それでも命が危ない状態に追い込まれたら、案外と変える気になったりします。
しかし、そこから復活してくると、またぞろ元の木阿弥状態になる人が多いですね。
それほど食べ物の魔力は大きいのです。

ところで、マクロビオティックを始めるのは多くが女性です。
それからご家族も巻き込まれるケースが多いのですが、男性と女性の食の好みは差があって当然なのに、お料理を作る人(主に女性)の考えが男性の胃袋を支配すると、悲劇(大袈裟ですが^^)が始まります。
男性には女性より陽性を心がけてちょうど良いのですが、それを野菜ばかりでまかなおうとすると、男性はなんとなく寂しくなります。
もちろん、みずからベジタリアンやビーガンを良しとされている男性は別です。
また進んで穀物菜食を喜んでいる男性も別です。
ここでは一般的な男性を指します。

マクロビオティックを知ってから動物性抜きのお料理をせっせとご主人に作って、ご主人の健康を思っているのは、ある意味奥様の自己満足であり、オナニーに似てしまうことがあります。
それより、相手が喜ぶお料理で、なおかつ健康にも良い組み合わせにする方がもっと喜んでもらえるはずです。
男性の体が喜ぶ食べ物。
それもむそう塾ではお伝えしています。

ポイントは毒消しです。
食材や料理方法できちんと毒消しをして、男性にも喜んでもらえるマクロビオティック料理を作りましょう。
動物性を一切排除するのがマクロビオティックだと思うのではなく、相手の体調や体質を踏まえて陰陽バランスを取ることが本当のマクロビオティックであることを知りましょう。

次にご紹介するのは、麗可さんがご主人にその日の朝に作ったお弁当の感想を聞いた文章です。
文中にテンションが上がると書いてありますね。
これなんです。
男性は案外こういう要素を求めます。
こういう生の声は大事にしましょう。

昨日のお弁当の感想です。バランスが取れててとても美味しかった。平貝のフライは肉厚で柔らかくて甘かった。やっぱり蓋を開けた時に、揚げ物かお肉があるとテンションがあがると言われました。

 
 

鯵のお造り 中川善博 マクロビオティック

(鯵のお刺身 料理:中川善博)

たまにはこんなお刺身も出来るように、むそう塾では1尾のお魚をおろすところから指導します。
しっかり毒消しの仕方も教えて。

 
 

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お弁当には物理や化学の知識も盛り込もう

お弁当1 中川善博 むそう塾

(料理:中川善博)

毎朝のお弁当ツイートを見ていて思うのは、お弁当のおかずを決める時、お料理をする時、そして盛り込む時に、物理や化学の知識が生かされていない人がいるなあということです。
お弁当は作りたてをすぐいただく家庭のお食事とは違って、何時間も経ってから食べるものですから、安全面での配慮は当然のことながら、時間が経っても美味しいメニューと作り方でなければいけません。

たとえばつゆだくでいただいた方が美味しいお料理は、お弁当のおかずには向きませんね。
下の写真の菜の花は、浸し汁からさっとお皿に置いただけです。
でも、これをお弁当に入れるとなると、もう少し汁気を少なくしなければなりません。
また、出来たてをいただくととても美味しい和え物でも、和え衣の種類によっては時間が経つと浸透圧の作用で見るも無残な姿になったり、お味もグズグズになって美味しくないものです。
そんな時には先に和えてしまわないで、食べる時に和えるように盛り込む工夫も必要です。
でも残念なことに、食べる時に無神経にパクついてしまう人もいるので、食べてくれる人がどんなタイプか考えておかなくちゃね(^_-)

それから、温かい時には美味しくても、冷めたらあまり美味しさを感じないものもあります。
でんぷん質の多いものにその傾向が強いので、そんな時には冷めた方が美味しく感じる味付けをしなければ負けになります。
粉ふきいもなんてその代表格だと私は思っています。
蒸しただけの野菜は、冷めると悲しい味になるものがあるので要注意。

さらに、時間が経つと味が薄く感じるお料理もあるので、食べる時に美味しさのピークになるように味付けをする計算も必要です。
先日開催した極上お弁当講座のエビフライが、ご主人たちにとても好評だったのは、中川さんのお料理方法に時限爆弾が仕掛けてあるからです(笑)
つまり、時間が経ってからでも美味しさが増す仕掛けです。
家で揚げたてを食べたら美味しいエビフライでも、お弁当では美味しくないと感じているご主人たちもきっと多いことでしょう。

これからはお料理とお弁当の菌管理も重要になります。
お昼までの時間経過と気温に比例して菌数はどんどん増えますから、それでも安全な料理方法が必要です。
朝のお弁当ツイートでは、その辺を中川さんが逐一注意していますが、改めて気をつけてください。
思わぬ落とし穴もありますからね。
ポイントは水分と温度管理の徹底ですが、味の濃淡も影響します。
ここにも浸透圧の作用が登場しますよ。
ああ、物理と化学の嫌いな女性は多いのでしょうが、最低限、お料理に関する程度の知識は身につけておきましょう。

 
 

お弁当2 中川善博 むそう塾

(料理:中川善博)

 
 

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