昨夜Twitterでひょんなことからお風呂のことが話題になりました。
マクロビオティックでは体質の陰陽判断をするとき、入浴の仕方を参考にしますが、これを正しく知っておくと子育てや体質・体調判断のときに便利です。
昨夜の話題はお母さんがお子さんとお風呂に入る時、お子さんが湯船の中で遊ぶので長湯になって、お母さんの手の指がシワシワになってしまうと言うものでした。
それを読んだ私は、そのお母さん(塾生)は陰性タイプの人なので、そんなに長湯するとよけい体力がなくなってしまうから、お子さんと一緒に長い間湯船に浸かってしまわない方がよいと思ったのでした。
こんな光景をちょっと思い浮かべてください。
●湯船で遊ぶお孫さんに対して、お爺ちゃんやお婆ちゃんは「首までしっかり浸からないと冷えるよ」といって、無理に肩までお湯の中に入れようとする光景。
●すぐ湯船から上がりたがる子供に対して、「数をいくつまで数えてから!」と言って、「1・2・3・・・」と数えさせる光景。
子供は大人より陽性ですから、大抵の場合はお湯の中に肩までじっくりつかりたがりません。
そこで湯船にオモチャを持ち込んだり、数を数えさせたりするわけですが、これは子供にとってはえらく迷惑なことなのです。
少々肩が冷えていても、子供は平気なんですね。
一般的に陰性な人は長風呂ですし、陽性な人はサッと上がるかシャワーだけということが多いです。
陰性な人はお風呂で温まりたい欲求があるのに対して、陽性な人はお風呂で体の芯があったかくなるのを嫌うのです。
熱めのお湯で短時間という人は、見かけに陰性さがあっても芯に陽性さのある人ですね。
ですから、お爺ちゃんお婆ちゃん世代とお孫さんが一緒にお風呂に入るのは、双方とも疲れます。
お年寄りは体力が低下しているので体を温めたくなりますが、子供はエネルギーに溢れているので体が温まることをむしろ嫌うのです。
そんな時には子供を出たり入ったりさせながら入浴させると、双方ともにご機嫌よくなれます。
ただし、これらは体質的な判断であって、その時の体調によってお風呂の入り方には変化が出てきます。
「きょうは疲れたから、ちょっとぬるめのお湯につかってゆったりしようかな」なんていう時には、一時的な陰性状態になっています。
また「きょうは冷えているから、熱めのお風呂に入ろう」と思う時にも、一時的に陰性になっています。
また、無意識にある部位をお湯につかるようにしようとする時は、その部位が弱っています。
それから、陽性のように思えるのに案外熱いお風呂が好きだったりする人は、その人の芯に陰性さを抱えている場合です。
一方、陰性のように思えるのにぬるめで長湯が好きだったりする人は、その人の芯に陽性さを抱えている場合です。
陽性な人はぬるめのお湯、陰性の人は熱めのお湯が好きなのですが、それに当てはまらない場合は一時的に体調が変化していると考えましょう。
これは体からの重要なサインであり、「今の体調」を知るチャンスでもあります。
たとえば排毒したい場合は、ぬるめのお湯に長く浸かると効果的ですが、その後は体がだるくなりますので、しっかりミネラルを補いましょうね。
朝、出勤前に入浴という方は、熱めのお湯に短時間つかるかシャワーだけの方が良いです。
とても具合が悪い時にはお風呂に入るのも避けたくなりますよね。
そんな時には体が知っているのです。お風呂につかると体力を消耗するので、体が勝手に拒否しているんですね。
体って偉いでしょう?
かつて「マクロビオティックで入浴を考えてみよう」という記事を書きましたが、過去記事を読まない人も多いのでリンクしておきます。
コメントを読みながら「無双原理十二の定理」まで考えられる内容です。

(京筍の炊いたん 料理:京料理人 中川善博)






















