塾生さんからのメール「妻の役目が果たせて嬉しい」

8月24日にいただいたメールですが、嬉しかったので記事にさせていただきます。
Kaさんはただいま4人目のお子さんを妊娠中で、今年の4月に上級幸せコースを修了したばかりです。先日もつわりの最中なのにお弁当講座を受講されて、最後まで頑張ってくれました。糠床もなんとかキープしていて、お若いのに本当に偉いなあと感心しています。
彼女はとても甘え上手なので、義理のお母様にも可愛がられるのがとても良く分かります。
むそう塾で伝えたことをちゃんと復習して、度々復習メールやこうして私にも近況を知らせてくれます。
可愛いですね。
こんな可愛らしさが人間関係を円滑にするのだと思います。

それにしてもご主人様のお給料が一気に4万円近くも上がるなんて、こんなに嬉しいことはありませんね。
よくOBENTERS仲間ではご主人が昇進する話題がありますが、本当にむそう塾生のご家庭ではご夫婦関係が良い方向に進んで行きます。
そりゃあ、あの美味しいお料理を毎日作ってもらったら、頑張るエネルギーが湧いて来るというものです。
3人の男の子を育てながら4人目のお子さんを出産されるのは本当に大変なことですが、案外飄々とした表情でさらりとこなしているところが素敵です。
下の写真のようにこんなに美しいんですよ。

なお食生活ですが、ここで触れているように、しっかりとポイントを押さえて毒消しをきちんとされています。
一家6人の命を預かって無事に夏を乗り越えたことに拍手を送ってあげたいです。
Kaさん、毎日頑張ってますね。
女性はお産をすればするほど体内が綺麗になって行きます。
これからは特に鉄分不足にならないようにして、大仕事をこなしてください。
良いマタニティライフになりますように。

 
 

<Kaさんのメールより>

マクロ美風さま

美風さん、こんにちは。

今日は近況報告でメールさせて頂きました。
7月末以降、つわりで思うように動けない日々でしたが、一週間前から急に身体が楽になりました。
それまでは何かする毎にベッドに倒れこんでいて、一日の大半を気絶したように眠り過ごしていましたし、先日の単発講座でもご迷惑おかけしてしまった程だったのですが、どうやらつわりのピークが過ぎたようです。
過去三回経験したつわりと比べて気分の悪さは一番マシで嘔吐もほとんどしなかったのですが、あまりの動けなさに、「私の身体は3人が限界だったに違いない・・」とか、「このままあと半年間寝たきりだったらどうしよう」とか弱気になることもあったのですが(笑)、ホッとしました。
出血した際や鉄火味噌の件では支えて下さりありがとうございました。
まだ本調子には程遠いですが、涼しくなるにつれ元気になってくると思うので無理せずペースを戻していきたいです。

食生活では涼麺講座の時に中川さんが作って下さったトマト入りのお味噌汁をよく作ったのと、すがるように鉄火味噌を口にしたこと以外は約一ヶ月間、家族に何を食べさせていたのかあまり記憶にないのですが、一日一回は教えて頂いた麺類に頼り(特にうどん出汁はお鍋任せで作れてストックできるので重宝しました!)、あとはホントに料理らしいことができなかったのですが、一日トータルでバランスをとることと動物性を摂る時は毒消しを忘れないことだけは意識して過ごしました。お陰様で家族皆体調を崩すことなく夏を乗り切れました。これは旅行で外食が続いた時にも当てはまりました。まだまだヒヨッコではありますが、むそう塾のおかげで大きく踏み外すことなく過ごせたことが有難いです。

そしてもう一つ報告したいことがあります。
それは夫のお給料が来月から上がることになったんです。それも4万円近く!
今までにも上がることはあったのですが、こんなにも一気に上がることはなかったので、私も夫も驚きました。
この上がり幅は仕事上のポジションクラスに応じているらしく、そのクラスは上司の方が決めるので、夫は「上司に恵まれたからや」と言っていますが、やはり夫の頑張りに違いないよなぁと感じています。
そして、むそう塾ではご主人が昇進されるお話が度々上がりますが、我が家においても、むそう塾で大切なことを伝えて頂いたり、相談に乗って頂く中で家族の幸せ度がアップし安定してきたので、家族円満なことが夫のパワーに繋がって今回に至ったと感じています。
そして、頑張る夫を支える手段をむそう塾で得ることができて、私も自信というか妻の役目を果たせる喜びが持てているので、本当に幸せです。
美風さん、ありがとうございます。
これからも色々あるでしょうし、相談させて頂くこともあると思いますが、引き続きよろしくお願いします。

Ka(8-15)

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「動物性と共存するマクロビオティック生活」の提言

私ね、いつも思うんです。
何をするにしても現実を直視したいと。
どんなに理想を高く掲げても実現できなければ再考の余地ありだとね。
だから、いつも目の前の現実をさらに良くするにはどうしたら良いのかということを考えながら生きているの。

そんな私がマクロビオティックにのめり込んだのは、「実用弁証法」という言葉に惹かれたからです。
毎日の生活の中に具体的に反映できる哲学があるって素晴らしいことだと身震いしました。
そしてマクロビオティックの勉強をしましたが、違和感をもった記述がありました。
それは、動物性を摂らないために、お蕎麦屋さんに行く時にお醤油を持って行くという話です。
そばつゆにはご存知のように削り節やザラメが入っていますので、それを避けるためであることは理解できるのですが、二つの点で気になりました。

一つは、お蕎麦のみを食べてそばつゆを残すことと、お醤油を持ち込むことの非礼さです。お店の主の気持ちになって考えてみると答えは簡単ですね。
もう一つは、お蕎麦をいただく時に麺にからむそばつゆの量はそんなに多くないのに、そこまで徹底することが私にはない感覚でした。
その後勉強を進めて行くにつれ、現実生活との不協和音は多くなりますが、健康のためにはこれが良いのだと信じて突っ走っていました。
そのうちに私自身や家族にも体調の変化が現れ、嬉しいことや困ったことなどがあって大忙しの状態でした。
いわゆる排毒現象ですが、家族で私が一番強く長い間出ていました。

マクロビオティックを冷静に考えることが出来るようになったのは、私の排毒現象が過ぎて、息子のアトピーも良くなって、精神的にもゆとりが持てた頃からです。
人間って体に問題点があると、それを治したい方向に気が行くものなので、マクロビオティックにすがる思いがどこかにあったのだと思います。
おかげさまでマクロビオティックの陰陽理論と食べ方で、家族全員が確実に健康体になった実感を得られました。
何より嬉しいのは精神面での変化でした。生き方がグンと楽になって夢や希望を現実化しようとするエネルギーが満ちて来るのが分かりました。

しかし私はマクロビオティックを手放しで礼賛しているわけではありません。
一見修行僧のようなその食事内容は、一般社会のお食事に慣れた人からは奇異な感じがしますし、新興宗教のように思われているのも事実です。
それは適用場面を考えないで、単純に動物性を排除することを強調するから問題なのであって、もっと丁寧に原則と例外を説明する必要があると思います。
私は現実を直視して、次のような指導方法を取っているのですが、その結果ご主人もお子様もみんなが笑顔でマクロビオティックを楽しんでくれています。

動物性の摂取が多くて体調が悪い人は、しばらく動物性を控えれば良いこと。
もし動物性を摂りたい時には毒消しをしっかりすること。
排除食を一定期間続けて体調が良くなったら、陰陽バランスが取れるていどに緩めること。
排除食は徹底した方が効果は早く出るけれど、本人の意志を再優先すること。
白砂糖に限らず甘味料の使用は極力控えること。スイーツは癖である認識をもつこと。
外食は食材の質を意識してお店を選ぶこと。もし体調に合わないものを食べた時には帰宅後毒消し(陰陽バランスを図る)をしておくこと。
家族や人間関係を壊してまで貫くのはマクロビオティックの目指すところではないこと。

本当は各項目について詳しく陰陽理論を含めて解説したいのですが、長くなりますので割愛します。
この中で私がマクロビオティック指導校で特に力を入れてほしいと望むのがです。
このがきちんと伝わっていないために、排除一辺倒の食生活をして体調を悪くしている人がいる現実を指導者は知るべきです。
病気治しとしての食べ方を多くの人が夢と期待をもって始めた結果、むしろマクロビオティックを知る前より体調も人間関係も悪くなった人がいる現実に目を向けてほしいです。
ですから私はあえて「動物性と共存するマクロビオティック生活」を提言します。

*   *   *

下の写真はご主人が奥様のために作った愛夫お弁当です。
堂々の100点をしょっちゅう叩き出すなかなか腕の良いハンサムボーイです。
家事は得意な方がするのがこのご夫婦の暮らし方で、お料理はご主人が担当しているのだそうです。
他に同僚のお弁当二人分と自分の分も作ってリュックに詰め、自転車で出勤する自由なライフスタイルを楽しんでいます。
彼の作るお弁当は評判で、「サラメシ」でも取り上げられました。

秋刀魚 竜田揚げ、小茄子と万願寺揚げ浸し、胡瓜中華ピクルス、プチトマ時雨煮、南瓜炊いたん。】
むそう塾 マクロビオティック陰陽弁当6
(マクロビオティック陰陽弁当 料理:むそう塾生 Mさん)

 
 

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真のマクロビオティックは動物性と共存することではないのか?

昔私がマクロビオティック指導校に通っていた頃は、そこの1階にある売店には動物性食品を含んだ食材は一切置いていませんでした。
お醤油やお味噌をはじめとして、厳格な品質基準に合格したものだけが並んでいたのです。
そしてその系列の自然食品店は、一般の八百屋さんに比べて地味で、たいてい色黒でしまった感じのする人が経営していました。
反対に新しく海外から逆輸入されたマクロビオティック系列のお店に行くと、一般的にお砂糖も動物性も売っていてビックリしたものです。
あることをリサーチするため、何十軒もその新しい系列のお店を訪問したこともありましたが、どこも同じような感じでした。

それからかなりの年月が経って、冒頭の売店に鰹節やいりこをはじめとする動物性を含んだ食材が沢山並んでいて、腰を抜かすほど驚きました。
何を血迷ったのだろうと思っていたのですが、直接勝又会長にお話をお伺いする機会を得たので、単刀直入に質問してみました。
そうすると、「我々は日々頑張ってくれている自然食品店を守ることも使命のうちにある。地方のお店では動物性のものも置いて売上を確保する必要がある。」という趣旨のことを話されました。
そして、厳格な基準で選んだものと、その次のものと二段階で取り扱うようになったとのことでした。

ここに現実の姿があると思います。
人口的にはマクロビオティックを良しとして買い物をする人が圧倒的に少ないのですから、経営を成り立たせるためにはマクロビオティックの外にいる人にも来てもらわなければなりません。
幸いにして自然食品や安全な食に関心を持つ人が増えてきて、そういった人に育ててもらえるお店も増えてきたと思います。
しかしまだまだ利益を確保するには苦戦が続いているお店も多いと思います。

これは自然食品店だけではなく、マクロビオティックを前面に出した飲食店でも同じことが言えます。
夢を持ってスタートしても、あえなく撤退する羽目になったお店をどれほど見てきたことでしょうか。
世の中は甘くないのです。自分が良いと信じたことでも、多数の支持者がいないと経営的には成り立たないのです。
飲食店なら一般のお店と同じ土俵で勝負しなければいけないわけですから、まずいなんて論外だし、素人に毛の生えた状態でお店を始めるのもメチャクチャというものです。

仮に美味しいものを提供したところで、値段がどうの、お店の雰囲気がどうのとお客はわがままをいうものなんです。
それらすべてに打ち勝つ覚悟がなければマクロビオティックのお店は生き残れません。
多くはベジタリアンを含む自然食志向の人達に支えてもらっているのが現状でしょうか。
そんなこんなで世の中は自然食に無縁の人が圧倒的に多い現実をまず認識しなければなりません。
そのことを考えた時、勝又会長が仰った言葉も納得出来ます。

私達はマクロビオティック村に住んでいるわけではないので、周りとバランスを取りながら生きていかなければなりません。
自分の信じていることが正しいと思い込んで、周りの人に受け売りするのではなく、周りから学ぶ姿勢を常に持ち続けるべきだと思います。
多くの物事には存在理由があり、背景があり、歴史があります。
それらを尊重してはじめて心を通い合わせることが出来ると考えます。
私はマクロビオティックの陰陽の考え方に重きを置いていますが、脈々と伝わる伝統料理に裏打ちされた日本人本来の精神性をこよなく愛しています。
ですから、その日本人を育んだ食生活とその歴史を大切にしたいと思っています。

マクロビオティックという狭い世界の中で物事の結論を得るのではなく、もっと周りを見つめて動物性の問題に限らず、自分を縛っている多くの思い込みから解放されてこそ、本当の生き方が出来るのではないかと考えます。
今回一連の記事を続けて書いた背景には、マクロビオティックの指導校に通いながらも体調の悪い人が後を絶たず、結果としてマクロビオティックを誤解したままの人が増えていることに危機感をもったためです。

マクロビオティックとは特別なことではなく、自然の摂理にしたがって我々が生きていることに気づくツールです。
このようなツールは他にもたくさんあって、まるで登山ルートのようです。
目指す頂上は一つですが、それぞれのルートで登れば良いのであって、マクロビオティックでなければ達成出来ないものではありません。
そのことを踏まえてまずは健康を目指し、健全な心身で何をしたいのか?
その「何」が一番重要です。

私は便宜上マクロビオティックを「する」と表現することがありますが、実際には「陰陽を意識する」という意味で使っています。
何を食べるか食べないかの段階にとどまらず、その向こうにある大きな世界に目を向けて生きるために、陰陽から気づきを得れば良いのだという意味です。
すでに私達は宇宙の一員として存在しているので、その宇宙の営みと二人三脚になった方が調子が良くなるよねという気づきです。
昔の人は自然にそれが出来ていましたが、今は環境がどんどん変わってなかなか宇宙(=自然)との一体化が出来にくいので、それを食べ物から近づけましょうというのがマクロビオティックですね。
ただそれだけのことですから、あまり動物性が良いだの悪いだのと目くじらを立てることはないと思います。
マクロビオティックってそんなふうに肩に力を入れない考え方なんですよね。
だから私はマクロビオティックを愉しんでいます。
あなたのマクロビオティックも楽しいものでありますように。

*   *   *

下の写真はご主人のために奥様が作った愛妻弁当です。
男性は動物性が入っているとテンションが高くなって、午後も頑張るぞ!と思える人が多いですね。
動物性を使う時には質が重要なのですが、ちゃんと地鶏を使って毒消しメニューも入っています。
携帯お味噌汁も自家製糠漬けも持参しての昼食になります。
盛り込みは100点が出たほど完璧で、調った清々しい氣を感じさせます。
こういう愛妻弁当で仕事がうまくこなせて、幸せなご家庭が築けることが真のマクロビオティックではないかと思うのです。

 
 

茹青梗菜、茄子胡麻よごし、地鶏牡蠣油ソテー(裏切目)、胡瓜中華ピクルス、パプリカ玉葱チヂミ(裏レモン醤油)。玄米ご飯(冷まし中、椎茸昆布)、モバ味噌、糠漬】むそう塾 マクロビオティック陰陽弁当

 
 

(マクロビオティック陰陽弁当 料理:むそう塾生 Aさん)

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排除の食事は緊急避難的で本来のマクロビオティックではない

私はね、本当はマクロビオティックの何に惚れているかというと、考え方に惚れているんです。哲学部分ね。
でも実際は食べることに関心の行く人が多くて、私が通っていたマクロビオティック指導校の先生も嘆いていました。
まだ私が通っていた頃は桜沢先生の直弟子さんがご健在でしたので、別講座も開催されて哲学的なお話をたくさん伺うことができました。
本もいっぱい読みました。
桜沢先生のカセットテープやビデオもあって、実際にお会いしたことはなくても桜沢先生の勢いが伝わってきて心が踊りました。
幸いに桜沢先生に関する資料を見事に保存されている先輩たちにご縁を得て、親しくさせていただいたりしながら、私の中のマクロビオティックは熟してきました。

マクロビオティック指導校の先生は一クラスで何十人も教えますから、心の中ではもっと伝えたいことがあっても、お料理を終わらせることに時間を費やさなければならず、正直言って少しご不満だろうと思います。
ですから、そのような先生は指導校の外で少人数でご自分のお考えを伝える場をお持ちです。
お料理となると人が沢山集まりますが、お話だけとなると案外人は集まらないので、ボランティア覚悟でないとこのような小さな集まりは続けられません。
人間はそれほど「食べる」ということに関心が高いものなんだと思い知ります。
これでは桜沢先生の目指す最高判断力はなかなか非現実的なものになってしまいます。

ところで、むそう塾では動物性の食材もところどころで使います。
もちろん体に負担がかからない状態での食べ方をお伝えしているのですが、これがまだマクロビオティックを盲信している人にはご理解いただけないと思います。
つまり「血が汚れる」という観点ですね。
過去の私もそう思っていました。
しかしそれは思い上がりのように感じます。
反対解釈として、動物性を食べている人は血が汚れているということになりますから。
確かに血液は食べたもので出来るので影響は受けますが、動物性を完全に排除して家族ともめて孤立したり、挙句の果てにはマクロビオティック離婚なんていうのもあります。
それはおかしいと思うのです。

桜沢先生は完全なものを示したのではなく、後に続く君たちの手で完成させてくれ給えと仰っているのですから、排除一辺倒がマクロビオティックだと誤解されない方が良いと思います。
私はもし排除するなら甘いものを対象にします。
甘いものを止めることが出来なければ減らすだけでも体調は大きく変わります。
完全に甘いものを断つ体験を一定期間してみるとはっきり違いが分かります。
マクロビオティックマクロビオティックと言って排除するなら、むしろその方が体調が悪くなりません。
甘いもののせいで体調の悪い人は、現代病といっても良いくらい多いですからね。

*   *   *

さて、下の写真には動物性が入っています。
あなたはこのお弁当を拒否なさいますか?
前の日からおかずの設計をして買い物をして、朝早くに起きて玄米ご飯を炊いて、こんなに美味しそうに作って盛り込むまで、どれほどの時間と想いをこのお弁当にこめていることでしょうか。
そんなお弁当を手渡されたら、動物性云々なんて言っていられないのではないでしょうか?
もしそれでもそれを拒否するなら、それはマクロビオティック以前に人間性として問題があると思います。
私は何を食べていてもいいから、社会人として納得の行く人間であることを優先したいと思います。

茹で青梗菜、秋刀魚の蒲焼、大根と茗荷の甘酢漬け、茄子と獅子唐の揚げ浸し、椎茸ビーフン】
むそう塾 マクロビオティック陰陽弁当1

(マクロビオティック陰陽弁当 料理:むそう塾生 Mさん)

まだ若い女性がこんなに地味なお料理が作れること自体が素晴らしいことだと思います。
こんなに素敵なお弁当を作ってくれる女性と結婚した男性はどんなに幸せなことか。一生の財産ですね。
そして、そこから笑顔や幸せが広がって健康に暮らせること。
それが本当のマクロビオティックがまず目指したかったことではないかと思います。
あえて私は脱マクロビオティックでもニューマクロビオティックでもネオマクロビオティックでもなく、正々堂々とマクロビオティックとしてのあるべき姿を伝えて行きます。

今マクロビオティック指導校で教えているお料理は、陽性寄りか陰性寄りかの二つに分かれます。
陽性寄りの指導校では動物性を使わない代わりに油と塩と調理時間を多目にし、陰性寄りの指導校ではその反対で、油と塩と調理時間を少なめにし、なおかつ動物性を著しく減らして甘いものは日常的に登場する指導をします。
そのどちらのメニューも今限界に来ていると断言します。
なぜなら偏っているからです。

食べたい物は体調に合わせて刻々と変化するのが常であって、理論的に排除してしまうのは現実的ではありません。
それは人間から食べる楽しみや喜びを奪ってしまうことにもつながります。
誰に教えられなくても人間は自分で自分に必要な食べ物を判断できる能力を持っているのですから、そのセンサーを磨くことに氣を注ぐべきです。
そのセンサーを磨く一つのツールとしてマクロビオティックの陰陽の考え方があって、それが心地よいので私はそのことに時間を使っています。

今体調が悪いなら、一時的に特定の食べ物を除外することも有効な方法であることを教えているのがマクロビオティックの食事法であって、その除外した食事をずっと続けることがマクロビオティックなのではありません。
変化した体調に合わせて次なる変化に対応することが最大のポイントであることに気がまわっていない人が大多数です。
このことは桜沢先生の時代から間違って受け止めている人がいて、書物にも残っていますから、大いに勘違いされる方法なのだと思います。
人間は心身ともに常に変化していますし、それが生きている証でもあるわけですから、太極を見誤ってはならないと思います。

生き物は守れば守るほど弱くなります。
人間も同じで、守るための食事をし続けていると、気がついたらすっかり弱くなっていたなんてことにもなりかねません。
事実、体は守ると退化の方向に向かいます。
偏った食事は緊急避難的に一時期にして、その後は陰陽のバランスを取りながらいただくのが本来のマクロビオティックの食事法です。
自分の体調に常にフィットする食事の重要性を説いたのがマクロビオティックの食事法でもあるので、指導校に通われている方々もそこを間違えないようにしてくださいね。

何を食べても健康な体になること。
これが理想です。

 
 

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「玄米の炊き方秘伝(第84回愛クラス)」のご案内

健康のために玄米を食べようと思っていらっしゃる方は多いと思います。
しかし、健康になりたくて玄米ご飯を食べ始めたのに、その玄米が胃腸を傷めつけて、かえって不健康になってしまったという人がかなりいます。
それは一言で言うなら玄米の炊き方に問題があります。
玄米は白米に比べて硬い皮があるため、その皮の部分をいかに軟らかく炊き上げるかが勝敗の分かれ目になります。
よく健康関係の雑誌などで、「玄米を炊くのは簡単!」なんて書いてありますが、100%簡単ではないと声を大にして叫びたいです。

確実に体に吸収してもらえて、それが胃腸に負担をかけることなくいつまでも食べ続けられる玄米ご飯であるには、四季おりおりの炊き方があり、食べる人の体調とにらめっこの微調整が必要です。
そこまで調整して炊き上げた玄米ご飯は、驚くほどに体調を変えてくれます。

一般的に玄米での炊き込みご飯は無理(あるいは美味しくない)というのが通説です。
それは白米と同じ方法で炊き込みご飯を炊いても、玄米の皮が邪魔をして白米とは異なる炊き上がりになるためです。
しかしむそう塾では、下の写真のように松茸の炊き込みご飯をはじめとして、玄米のちらし寿司や稲荷寿司まで白米以上に美味しく作ってしまう技術をもっています。

これは京料理人である中川善博のたゆまぬ研究心ゆえに可能になった技術であり、それは中川式と称して多くの人に絶賛されています。
それとともに、この玄米ご飯のおかげで体調が良くなった人も数多く存在し、体験談もたくさん寄せられています。
一番嬉しいのは、マクロビオティックに反対していたご家族や、玄米が嫌いだとおっしゃっていたご家族が「これは美味しい!」といって笑顔で召し上がってくださることです。
むそう塾はご家族の笑顔のために、お料理のベストをお伝えします。

なお、この愛クラスは個人がご家庭で美味しい玄米ご飯を炊くことを目的としていますので、残念ながら商業目的やお料理教室関係者のご参加はご遠慮いただいております。
ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

*   *   *

【講座名】
「玄米の炊き方秘伝(第84回愛クラス)」

【開催日】
2014年10月4日(土)

【会場】
「なかがわ」京都市左京区孫橋町18

【内容】
・プレーンな玄米炊飯デモ1回&試食
・使用する鍋:「シコマチックeコントロールVision(ビジョン)2.5L」
 (ビジョン鍋がない場合は愛クラス開催前に購入のこと)
・玄米とお塩の診断(1名ずつ)
・圧力鍋のフタ、部品のチェック(1名ずつ)
・玄米ご飯の写真の撮り方指導(1名ずつ)
・高圧洗浄の方法(デモ)
・昼食(福ZEN:玄米ご飯・おばんざい・お味噌汁・糠漬け・三年番茶)

【玄米投稿の内容】
「むそう塾 パスポート」取得可(一定レベルに達することが必要)
「玄米投稿」の写真指導  期間:2ヵ月間
・パスポート取得者の投稿期間と回数:受講後10日間のうち3回まで

【懇親会】
・希望者のみ(なるべく参加した方が良い)
・費用:喫茶店のメニュー料金による
・会場:京都ホテルオークラ(カフェレックコート)

【タイムテーブル】
11:00       開場
11:30~12:15 お食事&玄米ご飯の撮影指導
12:15~14:15 自己紹介&マクロ美風のワンポイントアドバイス
14:15~17:00 玄米炊飯デモ&試食/米と塩の診断/圧力鍋蓋の診断
17:00       記念撮影・解散
17:30~19:30 マクロ美風との懇親会

【定員】
10名

【受講資格】
・一般の方(デリバリーを含む飲食店関係者や料理教室関係者を除く)
・パスポート取得者の再受講もOK

【持ち物】
・デジカメ
・炊飯に使用する玄米1カップと塩小さじ1杯(診断用)
・圧力鍋のフタ(新品の場合は不要)

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
27,000円(消費税を含む)

【受講費の支払期限】
仮受付メールが届いてから7日以内

【申し込み方法】
HPの予約システムから
 初めての方は事前に会員登録をお済ませください。

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・入金前:0%
・開催日の15日前~8日前:受講費の50%
・開催日の7日前~当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

【お問い合わせ】
こちらから

玄米の松茸ご飯 むそう塾 マクロビオティック料理教室

 
 

(玄米の松茸ご飯 料理:中川善博)

 
 

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