牛乳のかわりに豆乳を使っていませんか? マクロビオティックの人は要注意!

先に「マクロビオティックに関係なく牛乳は不要なんだなって思えたこと」という記事を書きました。
これはタイトルどおり、マクロビオティックの陰陽理論を知らなくても、人間に牛乳は不要であるという記事です。
嗜好品としていただくのなら個人の自由ですが、強制されて口にするようなものではありません。
しかし、牛乳信仰者が未だに多いのが困りものです。
最近はネットや本でも牛乳信仰の本質を暴いた情報が出まわっていますが、いわゆる情報弱者で素直な人は、牛乳を始めとする乳製品をありがたく口にしているのです。
早く何とかしてほしいのですが、きっと時間がかかるんでしょうねぇ。
白い利権がからんでいますから。

それはそれとして、マクロビオティックを知っている人には、牛乳のかわりに豆乳を使ってお料理をする人が多いですね。
牛乳は動物性で悪いけれど、豆乳は植物性だから良いという単純な考え方の人もいます。
また、マクロビオティックには無縁でも、健康志向の食品として豆乳に着目した商品も多くあります。
私はそんなときいつも思うのですが、「牛乳のかわり」という視点がそもそも変だと思うのです。
牛乳が人間にとって不要なら、不要なものの代わりもいらないわけですからね。

そもそも豆乳は、原料の大豆が遺伝子組換えの疑いがあります。
私の故郷である北海道の十勝地方は、かつては豆類の一大生産地でしたが、今は激減して輸入物に押されています。
畑の景色が変わってしまうほど作られる作物の種類も変化してきました。
そんな中で豆乳が脚光を浴びても、私は冷静な目で見ざるを得ません。

豆乳は牛乳に比べて陰陽がまったく異なります。
その異なる陰陽を無視して、牛乳(陽性)から豆乳(陰性)に置き換えれば、そこには陰陽の見直しをした料理方法が存在しなければなりません。
しかし、単に牛乳から豆乳にスライドさせただけでは、陰陽バランスが崩れるため、かえって体調不良になってしまいます。
マクロビオティックを始めてから体調不良になった人の中には、このパターンの人が結構います。
多くの人に冷えの症状が見られます。当然ですね。

ですから私は豆乳もそんなに必要な食べ物とは思いません。
たまにいただくのは良いのですが、少なくても牛乳代わりにゴクゴク飲むものでないことは知っておいた方が良いです。
もちろん、豆乳を飲んで快調!という人は飲んでもかまいません。
ただし、品質はしっかり確かめること。
体質によっては豆乳の陰性さが良い方に作用する場合もあるからです。
(そんな人はたいてい陽性な人です。)
しかし、もし先々で不調なことが起きたら、すぐ豆乳はストップしましょう。

一番いけないのは、体に良いと頭で考えて、実際はまずいのに食べてしまうことです。
よほどの味覚音痴でない限り、人間は体にとって良い食べ物か悪い食べ物かは判断出来る本能があります。
それに素直に従えば良いだけなのですが、現代のようにうまく化学されてごまかされた食品を多く摂取していると、その本能が鈍ってしまいます。
鈍った結果、体に悪そうなものでも美味しく感じてしまうのです。
ですから、ぜひ本当の味を舌に覚えこませることを怠らないでほしいです。
子育ての時期は味覚だけでなく、食事が楽しくて美味しいことを教える時期でもあるので、決して頭でっかちなお料理はしないようにしましょう。

もし、豆乳を使うなら、豆乳が美味しいお料理にしましょう。
そして、もし牛乳や乳製品を使うなら、それが美味しいお料理にして、なおかつ毒消しも出来るお料理にしましょう。
それが本当のマクロビオティック料理(陰陽を考える)であり、「理(ことわり)=(陰陽)を料る(はかる)=(料理する)」ことになるのです。

ということで、しっかり毒消しもしながら作られた賀茂茄子のピザをむそう塾では教えています。
不良なマクロビオティック料理教室と言われてしまうかも知れませんが(笑)

 
 

賀茂茄子のピザ マクロビオティック むそう塾

 
 

(賀茂茄子のピザ 料理:京料理人  中川善博)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, マクロビオティックの陰陽で考えてみよう パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です