私はマクロビオティックが広まることを手放しで喜んではいません。
それはマクロビオティックを正しく理解していないために、体調を崩す人が後を絶たないからです。
さらに、伝える側がまだ未熟であるために陰陽判断を誤ったり、一方的な広め方でその後の質問に答えきれていない現状が多く、なにかと問題をはらんだ伝わり方があることを危惧しています。
そして、マクロビオティックとは食事法だと思っている人が大多数で、桜沢如一先生が一番伝えたかった哲学部分の考え方が取り残されてしまった感があります。
私はそのことをとても残念に思い、このブログを始めた当初から、お料理よりも考え方に力を入れて記事を書き続け、全国各地にお邪魔して色々なイベントを開催して来ました。
2009年から始めた料理教室は、全国を歩いていた時の感触から、マクロビオティックの理想と現実のギャップを埋めるべく、ひたすら体調不良者のフォローに時間を割いて来ました。
体調不良者が健康になってくれたらぜひお伝えしたかったこと。
それがマクロビオティックの考え方の真髄でした。
どんなに食べ物を調えても、精神面が調わないと体調は良くならない人がいますし、混沌とした時代に生きる希望も見出せません。
そんな時こそマクロビオティックの陰陽の考え方を駆使すると、困難が困難でなくなったり、苦労が苦労と思えなくなるような大転換も可能になるので、細かく精神面でのフォローをしてあげたいと思っていました。
本当は自分で原稿を書けば良いのですが、料理教室の仕事に忙殺されていて、なかなかその時間がとれません。
でも、精神面をバックアップしてあげられる講座は開催したいと思っていたところ、まさに私のために用意してくださったような本が出版されました。
日本CI協会の石井洋子氏が、「5分でマクロビオティックが分かる話」をとご希望されて、同協会の勝又靖彦会長が毎日の朝礼で話された内容がベースになっていて、湊屋涼子さんが文章化されている本です。
多方面にわたって生きた陰陽が散りばめられ、興味ある内容になっています。
マクロビオティックをまったく知らないビジネスマンや、子育て真っ最中の方や、とにかくありとあらゆる分野の人たちが読んでも勉強になる内容です。
もしあなたがすでにマクロビオティックを知っていらっしゃって、陰陽の奴隷になっておられるのでしたら、すぐこの本をお読みになることをお勧めします。
きっと鉛色の雲がスーッと晴れるように、あるいはがんじがらめに巻きついた紐がホロホロとほどけるように、爽やかな気持ちになれることでしょう。
そして、間違いなく夢や希望が湧いて来ることでしょう。
マクロビオティックとはそういう考え方だからです。
書名:“陰陽の考え方”を身につけて直感力を高める
著者:日本CI協会会長 勝又靖彦
出版:キラジェンヌ株式会社
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