砂糖と乳製品に関する内海聡先生の記事より

Facebookで医師の内海聡先生の書かれた記事が私の書きたいことそのものなので、こちらでリンクさせていただきます。
先生は特定の健康法を勧めているわけではなく、社会と物事の本質を見極めて情報を発信されているのですが、大いにマクロビオティックとリンクする部分があります。
しかし、桜沢先生の不十分な部分はちゃんと指摘しており、ある意味で巷のマクロビオティックの先生より正確にマクロビオティックを分析されていると思います。

私は常々、街で見かける女性たちを望診していて、せめて砂糖と乳製品を控えるだけでも体調が激変するのになあと思っていました。
そして、主食をしっかり摂ってほしいとも。
そんなことを内海先生も書かれています。

なお、むそう塾では煮物の授業で陰陽の差を目のあたりにして、皆さんが驚かれます。
鍋の中で起こっている現象は、私たちの体の中で起こる現象と同じなんだと知った時、お砂糖に伸びる手が引っ込みます。
甘味料はすべて陰性に作用しますので、このことをしっかり頭に入れておきましょう。

 
 

<内海聡先生の記事より>

美しくなるために♡

女性はいつも美容のことを考えていらっしゃいますが、そのためには食事を見直すことが一番の近道です。そして数ある食べ物の中でも砂糖と乳製品こそ、女性が最も多く食べていながら最も美容を損ねる食べ物だということが言えます。砂糖が脳にいいというのは部分的には嘘であり、筋肉にいいと言っているのも部分的には嘘です。観念的にいえば砂糖は筋肉を緩めるとよく言われます。

これは黒砂糖やてんさい糖や三温糖だから美容にいいなどということはありません。これらが急速に糖分をあげる限り、体の糖化(glycation)がおこり、コレステロールに影響を与え粥状動脈硬化を作り出し、活性酸素を生み出し過酸化を誘導します。糖化が進むと体内ではAGE(糖化最終生成物)が生成され、お肌や筋肉のハリを損ね、性格的にも悪い女性に見えるようになります。

果糖はそれ以上の猛毒になります。フルーツばかり食べていて美しくなれることはありません。フルーツのビタミンやミネラルは確かに健康や美容にはよいですが、昨今のフルーツは糖度が増されているばかりか農薬がてんこ盛りです。なのでできれば無農薬のフルーツをホールフードでうまく食べて、果糖液糖やHFCS(高フルクトース・コーンシロップ)は決してとらないようにしましょう。ジュースやお菓子などによく入っています。

牛乳や乳製品も美容の大敵です。牛乳は骨を強くする作用はなく、カルシウムは逆に失われマグネシウムは入ってきません。栄養価が高い食品だというのも間違いで、子牛にとっては育つための栄養やホルモンが含有していますが、これの人間が取るとむしろ「早熟」と「早老」をもたらします。つまり肌も老化していき癌化しやすく、ビタミンCを使ってしまいコラーゲンの合成にも減ってしまうのです

また、現在の牛乳はホルモン剤や抗生物質やワクチンを多量に使用されており、体にとって猛毒であり乳癌、結腸癌、前立腺癌、子宮癌、卵巣癌などの危険性が増します。特に三大乳業メーカーである明治と森永と雪印は、どんな商品をとっても日の打ちどころがないほどに最悪であり、昔から牛乳利権で人の健康をむしばんできました。美しくなりたい女性の方はこのような食品に手を出すのではなく、発酵食品や野菜、質の良い魚貝類や肉やごまや海草や豆類、玄米や七分つきの米などもうまく活用して、ぜひビューテフォーになってください♡

 
 

ホテルオークラ京都 桃李

 
 

(ホテルオークラ京都 桃李)

 
 

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車海老の塩焼き

そういえばこの前、おせち講座で残った車海老を中川さんが塩焼きにしてくれました。
おそらくおせち講座を受講された(これからされる)方々は、全部具足煮にされると思いますが、気が向いたら塩焼きで召し上がってみてください。
レモンか酢橘を絞っていただくとさっぱり!

車海老の塩焼き3 むそう塾
      (車海老の塩焼き 料理:中川善博)

車海老の塩焼き2 むそう塾
       (①最初海老串を刺して真っ直ぐにします。②さらに金串を横から刺して海老と海老の間をちょっとだけ隙間をあけます。③少し浮かせて置ける台を探します。鉄灸ならなお良い。)

車海老の塩焼き1 むそう塾
      (中川さんの家には魚焼きグリルがないので、ガスオーブンで焼きました)

 
 

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味覚を正確に認識できない子供が30%超。このままでは日本の食文化は崩壊する

むそう塾で最近登場するようになった「味覚音痴」の話題です。
事の発端は糠床の酸味が判らないというものでした。
最初は冗談かと思ったのですが、どうやら本当に判らないようです。
最初は亜鉛不足などを疑ったのですが、他にも似たような人がいたので真剣に考え始めました。
フランスではかなり前から「味覚の授業」をしているのは知っていましたが、日本でも三國清三シェフが何年か前から「味覚の授業」をされていますね。
テレビでも取り上げられていましたから、ご存知のかたも多いでしょう。

三國シェフの授業の記事がありましたので、リンクしておきます。
お子様を育てているご家庭では参考になさると良いかもしれません。
日々のお料理でこれらの味覚が刺激されていれば問題ないのですが、中には心を痛める食生活環境の人もいますから、大人になってからでも確認しておきたいですね。
一番難しいとされる「旨味」について、今は外国から注目を集めている日本ですが、先日目にした雑誌にもその旨味の本場(日本)にフランスから「発酵」とともに研究に来られた人の記事が載っていました。

日本の食文化 旨味 むそう塾 味覚の授業2

 
 

日本の食文化 旨味 むそう塾 味覚の授業1

 
 

(SIGNATURE 12月号より)

世界で旨味が判るのは日本人だけと言われた時代は遠く去って、将来は旨味の判らない人が増えないためにも、せめて味覚音痴は解消しておきたいですね。
日本人が旨味を判断できるのは、発酵の文化があるからなのですが、今では発酵食品を摂取しない人が多いので、なおのこと本物の旨味が判らないのかも知れません。
むそう塾では発酵食品をしっかり摂るように指導していますし、味の指導は徹底的に繰り返して行なっています。
そして、教えっ放しにしないで、いつも塾生さんの作品を味見して中川善博本人がチェックしています。
ある意味でむそう塾生は「旨味」を知りすぎて、旨味のとりこになっているかもしれません(笑)


<参考記事>

「味覚を正確に認識できない子供が30%超。このままでは日本の食文化は崩壊する」

「和食」が無形文化遺産に登録され、ミシュランの星の数でも世界一。すしやラーメンを食べるためだけの観光客が欧米からも訪れる。2013年には、農林水産物の海外輸出額も過去最高を記録。官民共同でさらに日本の「食」を世界に展開しようという動きも多い。現在の日本はまぎれもなく、世界有数のグルメ大国だ。

ところがその土台が危うい。先日、東京医科歯科大学の研究グループが発表した調査結果では、基本となる4つの味覚(酸味、塩味、甘味、苦み)のいずれかを認識できない子どもが全体の30%あまりを占めていたという(調査対象は小学1年生~中学2年生)。もし「うまみ」を加えた五味で調査されていたら、この数字はさらに増えていたはずだ。

4つの基本味は歴史的に見ても世界中で認知されてきた味で、子どもの30%以上が基本味を感じ取れないというのは結構な問題だ。といっても、単に食べ手としての”不感症”なら特に問題はない。本人はただ「うまいうまい」と食べていればそれで幸せなのだから。ただし、「食」や「農」を国外に向けて売り物になるレベルの産業として考えているならば、大至急対策が必要だ。

メーカーの開発者だろうと、飲食店のシェフだろうと「食」を作り出す現場で共通する最後のチェックポイントは「官能テスト」――平たく言うと「味見」である。味がわからない人が「食」を作り出すのは非常に難しい。「正解」のイメージが捉えられず、しかも特定の味がわからないとなると、味を構成するロジックも構築できない。イメージ、ロジックが両立してこそ一流の味になるわけで、どちらもなしにまともなものが作れるわけがない。

日本よりも先に「食」を無形文化遺産に登録したフランス(美食術)では9~10歳を対象とした「味覚の授業」というプログラムがある。「味」について考えさせ、「塩」「酢」「チョコレート」「砂糖」を味わい、食材の色、形、匂い、味など食べ物と五感の関係に触れさせる試みだ。

近年、日本でもこのプログラムに「うまみ」を加えた五味の「味覚の授業」が行われるようになった。もっとも昨年授業を受けたのは5803人とまだ実績は少ない。野球やサッカーなどのスポーツを見ても明らかなように、競技人口は国の競技レベルを決める大きな要因だ。味覚についても教育によって”識味率”は向上できるし、すそ野が広がればトップのレベルも上がる。調理実習も悪くはないが、その前に”味見実習”を行うことで、より「食」について効果的な育成が可能となるはずだ。

2020年の東京オリンピックという打ち上げ花火のあと、日本の基幹コンテンツである「食」をいかに継続的、かつ効果的に内外に向けて発信し続けるか。その担い手を育成するシステムの整備は産業としての「食」を維持・発展させるためにも急務である。

<文/松浦達也

 
 

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玄米ご飯でかき揚げ丼 マクロビオティックですねぇ

昨日は「じっくりコース」でかき揚げや天ぷらを揚げました。
精進バージョンの天ぷらは、すでに幸せコースでお教えしてあるので、一歩進めて一般的な天ぷらの揚げ方でした。
むそう塾はマクロビオティックの料理教室ですから、動物性を一切使わない天ぷらをお教えしていたのですが、動物性を食べたいご家族がおられる場合にも対応できるようにするためです。
これは幸せコースの土台があるから出来ることで、何年もむそう塾に通ってくださったじっくりコースの皆さんの昔を思い出しながら写真を撮っていました。

マクロビオティックだから動物性を一切使わないお料理しかできないのではなく、動物性を食べたい人にも体への負担を最小限にできる作り方や食べ方をマスターしていて、美味しく召し上がってもらうことを教えるのがむそう塾スタイルです。
美味しいお料理を食べたい欲求は強く、それはマクロビオティックの料理であっても同じことです。
その本能を満足させるため、むそう塾では常に「美味しい!」を忘れません。
「美味しくなければ料理じゃない。それは餌です。」と言い切る中川善博のプロとしての腕に、マクロビオティックの陰陽を重ね合わせると、本当に美味しくて心にも体にもやさしいお料理が誕生するので、いつも感動しています。

昨日は揚げたかき揚げを玄米ご飯の上に載せて、かき揚げ丼が登場しました。
中川式玄米ご飯は白米のように炊き上がるのが特長ですから、玄米ごはんであることを忘れてしまう食感でした。
ムシャムシャ噛み続けなければいけない硬い玄米ご飯だと、この美味しさは味わえないなあと思いつつ試食しました。
単なる美味しいお料理は世の中にたくさんありますが、それを食べ続けると健康に危険信号がともる美味しさが多いですね。
欲求を満たすだけのグルメ料理ではなく、「その一口一口が自分の体と心をつくる認識」のもとで、本当に美味しいお料理を追究するのが真のマクロビオティック料理です。

その判断は、召し上がった後のご自分の体が正確に教えてくれるので、その声(反応)に耳を傾けながら陰陽バランスを取るのが正しいマクロビオティックのあり方です。
揚げ物はご家庭で作るのが一番美味しくて安全です。
天ぷらもフライも唐揚げも、むそう塾でお伝えする揚げ物はご家庭でも大人気なので、ぜひ美味しさと健康を両立できる技術を身につけてほしいと思います。
そのためのサポートも全力で行なっていますので、お伝えした技術を完全コピーしてくだされば良いのです。
そして、陰陽バランスを取ることの心地よさを実感していただけたら嬉しいです。

 
 

かき揚げ玄米丼 むそう塾 マクロビオティック料理教室

 
 

(かき揚げ丼 玄米ご飯 料理:陰陽京料理人  中川善博)

 
 

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中川式糠床を2名の方にお送りします

中川式糠漬け マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(中川式糠漬け 2014.11.29の漬け上がり)

美味しそうな糠漬けですねぇ。
こんなに寒くなって来ても、中川さんの糠床は茄子や胡瓜がこんなに色鮮やかに漬かっています。
もちろん、夏の漬かり方とは別で陽性さを増してあります。
この他に大根や蕪や冬野菜も入っているのですが、糠床の味を調整するために、こうして夏野菜も入れます。
今は寒さに強い乳酸菌が活躍していて、得も言われぬ美味しさを醸しだしています。
どうやら、中川菌は寒いのがお好きなようで、10度台の室温でも大いに元気なのが凄いですねぇ。

というわけで、糠床の量が増えて来たため、2名の方に糠床をお譲りしますので、ご希望者はTwitterで呟いてください。
今の糠床は寒さに慣れているので、安心して越冬できるでしょう。
なお、購入出来る人は、過去に幸せコースで糠漬けを習った人か、糠漬け講座を受講された人が対象です。
「野田琺瑯」の10L容器か「富士琺瑯」の(9.2L)容器に6Lを入れて43,200円(送料込み)になります。

なお、今年はじゃい安DIRECTがあるため、多くの方が今でも糠床をキープされていて嬉しいです。
本家からの援軍で多くの塾生さんが糠漬けのある生活ができることに感謝ですね。
乳酸菌は毎日摂り続けることがポイントです。
私の息子も風邪を引きそうだなと感じた時には、いつもより多めに糠漬けを食べたり、動物性の毒消しが必要な時には無意識に体が糠漬けを求めるようです。
おかげさまで元気に薬なしの生活をしています。
甘いものを食べたあとには糠漬けを食べておくと、体への負担が減りますよ。
陰陽バランスですねぇ。

 
 

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