「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス」を始めるにあたって

明日から「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス」を始めます。
この講座の目的はいくつもありますが、その中心に流れる私の想いをここでちょっと書いておきます。

思えば人間って地球と一緒にずいぶん崩壊への道を歩んでいるなあと感じるこの頃ですが、その大きなきっかけの一つは電気の普及にあると思います。
電気が果たす役割には功罪両面ありますが、こと人間の生き方に関しては崩壊への道を助長したと言えるでしょうね。
電気はものづくりに大いなる貢献をしたかのように感じますが、その一方で人間の力では果たし得ないスピードと量産を可能にしました。

たとえば食べ物でいうなら、玄米はあっという間に白米にできるし、玄小麦はあっという間に小麦粉にできます。
もし玄小麦を手でゴロゴロと挽いて粉にするなら、そんなにしょっちゅう小麦粉を使ったお料理はしませんね。
水車の力を借りて玄米を精米する方法もありますが、それは時間のかかることです。

それからもう一つは、あまりにも生産から消費に職業が移りすぎた問題もあります。
たとえば私達が何かを判断する時、迷わなくても良いことで迷っている人がいます。
それは現代人は「生産」の場から離れすぎてしまったため、本当のモノの価値が分からなくなっているのです。
目の前にあるモノがどれだけの手間をかけて作り上げられているのか?
そのことに思いがいたらずに、単に値段だけで右往左往している情けない光景が多すぎます。

食べ物でも道具でも、それが完成するまでの工程を考えると、自分なら果たしてその値段で手放すだろうかと考えると良いでしょう。
お料理一つとってもそうです。
仕上げるまでに費やす時間より、多くの場合は食べる時間の方が圧倒的に少ないです。
高級料理店で「高い!」と目を丸くするより、どんな食材とどんな方法で作り上げられたお料理なのかを吟味する目があってもいいですね。
その値段にふさわしい仕事がしてあったなら、それは正当に評価して支持する姿勢を持つべきだと思います。

生産という原点から距離をおいてしまった現代は、どんどん間違いを重ねて、あってはならない方向に突き進んでいます。
暮らし方においても生き方においても、核家族化のもたらした影響は甚大であり、アメリカの望むとおりの方向に誘導されています。
文化や考え方の伝承も途切れ、子孫の継承まで危うい事態になっています。
その不自然な姿があまりにも多くなっていることに、私は心を痛める毎日です。

私一人の力でどうなるものではありませんが、何もしないより何かをする行動に出たいと思っているのがこの家事アドバイス講座です。
人数は少なくても、確実に大切なことをお伝え出来る相手が存在する環境に感謝して、明日からの講座の準備しているところです。
ご縁のあった方々に、判断のより処を伝授し、混沌としたこの時代であっても、希望を失うことなく元気に生きてほしいと思ってこの講座を始めます。

多くの皆さんに考え方の中心軸が出来ますように。

 
 

むそう塾 マクロ美風の家事アドバイス講座

 
 

(2015年3月31日の桜 撮影:中川善博)

 
 

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マクロビオティックってやっぱり凄い!(筍料理にみる陰陽の証明)

「マクロビオティックの陰陽を駆使した筍料理」は、とんでもなく驚きの方法でした。
この日に備えて京料理人中川善博は、マクロビオティックの陰陽の特徴を考えながら、手間のかかる筍料理をいかに家庭の主婦たちが手軽に作れるようにするかを研究しました。
そして初めて満足コースで披露された料理方法は、あっと驚く内容だったのです。
「えーっ!?」「なるほど〜」。
その一部始終を見ていた人たちの率直な感想です。
筍料理の最初の難関はあのアクの処理ですが、そこで陰陽の考え方が力を発揮したのでした。
結構グルメな塾生さんも満足してくださった中川善博の筍料理を通じて、やはり陰陽の理論は素晴らしいなあと感じ入った次第です。

 
 

筍と烏賊の木の芽和え マクロビオティック料理教室 むそう塾 京料理人中川善博

 
 

(筍と烏賊の木の芽和え 料理:陰陽京料理人  中川善博)

巷ではマクロビオティックのことをとやかく言う人がいるけれど、こうしてお料理を通じて陰陽を肌で体験して行くと、やはり陰陽の働きは存在すると確信します。
それを何という名で呼ぼうとも。

 
 

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「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス」始めます

マクロビオティックを知っていても家の中がグチャグチャな人は、本当にマクロビオティックを知っていることにはなりません。
それはマクロビオティックを食べ物だけでしかとらえていないからです。
本当のマクロビオティックは、生活や生き方を宇宙の秩序に沿わせる(同期する)ことなのです。

ですから、家の中がグチャグチャしていても平気なのは、その人の精神面がまだ秩序づけられていないということなんですね。
きちんと調えられた空間や、綺麗に磨き上げられた空間に足を踏み入れると、気持ちが良い経験をされたことがおありでしょ?
あの「気持ちが良い」という感覚が、調った宇宙の秩序の表れです。

その「気持ちの良い」生活を続けていると、知らず知らずのうちに精神面に変化が起きたり、人間関係も良い方向に動いたり、はたまた思っていることが実現しやすくなったりします。
これが環境から受ける氣の影響ですね。
そういうところまで含んで桜沢先生はお掃除の大切さを伝えていたのだと思います。

むそう塾でいうなら、氣の良し悪しはお料理の出来映えにまともに反映しますし、上達度や道具の扱いにも影響します。
それらは意識している時だけでなく、無意識でいる時にも影響するので侮れないのです。
つまり、眠っている時でも私たちは環境の影響を受けているわけですから、その環境を調えることはとても重要なのです。
自分の力を最大限に発揮できる環境にするために、マクロビオティックの陰陽で自分の暮らし方を見直しましょう。

以前はまず最初に集まって図面を見せていただいてからスタートしていたのですが、今回はその図面を写真に撮ってメールで送ってもらう方法に変更します。
そしてメールには、何を相談したいのか、スポットアドバイスなのか、家全体のアドバイスなのかを明記してください。
スポットアドバイスの場合は該当部分の写真を、家全体のアドバイスの場合は家の外観を含めて近所の写真も添付してください。

なお、この家事アドバイスは、過去に実施した家事アドバイスの最新版なので、可能な限り簡単に出来るように工夫しています。
大事なのはアドバイスを受けてそのままではなく、時間をやりくりしてアドバイスの内容を実行することです。
そして、実行する強い意志を持たなければ今までの自分のままです。
私は陰陽の流れから見て、家の中に血液(氣)が流れやすいようにアドバイスをしますから、その流れに沿って決断して行くのはあなた自身です。

過去の家事アドバイス講座で著しい変化を遂げたスタッフの麗可ちゃんは、当時泣いてばかりいて冷え性で、私から「陰子ちゃん」と呼ばれていました(笑)
でも今は別人のようになって「陽子ちゃん」そのものです。
冷え性どころか暑がりさんになってしまいました(^^)
もちろん、涙なんかおさらばです。
それは彼女が本気で家事アドバイスに取り組んだからです。
本気で変わりたかったのだろうと思います。

家の中がマクロ美風に丸見えになるからイヤという方は、この講座は合いません。
ありのままの自分を知って、少しでも前向きに生きたいという方はどうぞご参加ください。

*   *   *

【講座名】
「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座」

【内容】
・メールによる通信形式
・お返事:ブログの記事にて
・図面の描き方は受付完了メールに記載します
・最終アドバイス:2015年5月31日

【定員】
15名ほど

【受講資格】
むそう塾のパスポート取得者

【受講費】
32,400円(消費税を含む)

【受講費の支払期限】
仮受付メールが届いてから7日以内

【申し込み方法】
こちらの予約システムから

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
なし

 
 

京都御所 規則性

 
 

(京都御所の塀 規則性の美 2014.4.2撮影)

 
 

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マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス

マクロビオティックの創始者である桜沢如一先生は、お掃除をとても大事にされていて、その弟子たちもお掃除に精を出していたようです。
桜沢先生の本を読んでいると、菊池富美雄先生とのお掃除の場面が面白いです。
お掃除については過去にいくつも記事があるので、そちらをお読みいただければ参考になるかと思います。
今も家事アドバイスを希望される方がいらっしゃるので、その方々にぜひ過去記事をお読みいただいて、なぜお掃除をするのか?、なぜ散らかっていると気持ちが良くないのか?ということをご理解してほしいと思います。
その上で家事アドバイス講座を開催する予定でいます。

なお、私の家事アドバイスはマクロビオティックの陰陽にしたがって、陰陽バランスを調える方向でアドバイスをさせていただきますので、精神的な効果が他の方法より大きいかと思います。
それは桜沢先生の次の言葉を大切にした結果だと思っています。
お掃除とは秩序をつけることである。
そして、秩序とは宇宙の秩序を模倣し、再現することにほかならない。

<参考記事>
掃除とは心を掃除することである(家事アドバイス) 2013.4.26
掃除と模様替え 2011.2.5
お掃除と決断力  2010.8.2
氣の流れ  2010.7.25
なぜ掃除をするのか? 2009.7.5

 
 

京都御所 むそう塾

 
 

(京都御所の桜)

御所は良い氣の集まった所なので、時間があると足を向けたくなる場所ですね。
これからの京都は桜で大混雑しますが・・・。

 
 

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マクロビオティックの陰陽バランスは毒消しの目安でもあります

5月24日に東京で開催する予定の「マクロビオティックの陰陽で考える食べ方生き方講座」に関して、ご質問メールが何件か寄せられました。
その中で体調について書かれているメールがあったのですが、「ああ、毒消しがうまく出来ていないんだなぁ」と思える内容のものがありました。
その方には、過去記事をご紹介しておいたのですが、同じような人が他にもいらっしゃると思いますので、もう一度記事をリンクしておきます。
毒消しの考え方や方法および注意点のまとめ

それから、こんな記事もあります。
ブルーベリージャムとパンの馬鹿喰い後日談(毒消しも)
発酵食品の偉大さ、糠漬けの力強さに感動した出来事でした。
「甘いものを食べたら発酵食品を!」が合言葉になったらいいな。

ところで、今月の幸せコースはお魚料理でした。
一匹のお魚を丸ごとさばくところから始まって、お刺身や焼き魚、煮魚も作るのです。
マクロビオティックの料理教室でありながらお魚料理を教えることにビックリされるでしょうが、海に囲まれた日本人にはやはりお魚料理は欠かせないものだと思います。
それから陰陽バランスを取るためにも、お魚の陽性さが必要な人もおられますから、マクロビオティックを知っているからこそお魚料理の基本は知っておくべきだと思います。

さて、このお魚ですが、お刺身・焼き魚・煮魚のうちどの料理方法が一番陽性でしょうか?
そして、それらの毒消しは何でするでしょうか?
こんなことを考えながらお料理をするのがマクロビオティックの楽しいところです。

ところで、このお魚料理の授業では、煮魚の美味しさに皆さんが感動されていました。
毎年見られる反応なのですが、煮魚嫌いの人が喜んで食べる美味しさです。
そこには陰陽をしっかり駆使した結果の美味しさがあるので、毒消しもされた結果の完成品なのだと思います。

マクロビオティックは決して動物性を食べてはいけない考え方ではなく、動物性を摂るときには陰陽バランスも取りましょうということです。
それは主に毒消しの組み合わせを知っていることで可能になります。
昔からあった食べ方にはそんな組み合わせが多いですね。
そして、糠漬けも昔の家庭では多かったのに、今はほとんど作らない家庭が増えてしまいました。
でも、むそう塾生たちは1年中糠漬けを食べられる環境を手に入れています。
やればできるのです。現代でも。
ただ、その正しい方法が伝わっていないだけです。
こんな汚染の時代だからこそ、発酵食品を見直して積極的に摂ってほしいなと思います。
毒消しとしても。

 
 

カラスガレイ 煮魚 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(カラスガレイの煮付け 料理:陰陽京料理人  中川善博)

 
 

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