自分の体を治すのは誰なのか?(三浦直樹医師の言葉も引用)

食べ物をコントロールして健康な身体に近づこうとする場合、場合によっては一時期制限した方が良い食べ物もあります。
しかしそれは我慢ではなく、自分の意志で「健康になろう!」とどれだけ真剣に思えているかで結果が異なります。
なぜならそこにはストレスが介在するからです。
ストレスほど厄介なものはありません。でもこのストレスはとても個人差があります。
不健康の原因をしっかり突き止め、それを改善すべく前進するときは、ストレスは軽減されることが多いはずです。
気持ちが前向きになれるかどうかが大きな鍵を握ります。

自分のことは自分でする。
これは日常生活では当たり前ですが、体調不良や病気になった場合でも同じで、誰かに頼るのではなく自分で改善するように動くのは当たり前です。
病気になったことを不幸だと思うのではなく、自己改革のチャンスだととらえられたら良いのですが、なかなかそんなふうには行きません。
病気になった者にしか分からないつらさも痛みもあるし、複雑な心理状態もあるので、軽率なことを口にすることは出来ませんが、人間はどんな場面であっても前向きに考えられる方が強いことは確かです。

知人の三浦直樹医師がFacebookで次のような記事を書かれていました。
患者さんが医師に匙加減を求めるお気持ちはよく分かりますが、自分のことを一番よく知っているのは自分なんですよね。
そんな当たり前のことを三浦医師は書いていらっしゃるのですが、それでも具体的に目安を教えてほしいと思う人は後を絶たないでしょう。
そのくらい自分の身体を他人任せにしてしまう人は多いのです。
でもね、私は声を大にして訴えたいです。
たった一度の人生なんだから、自分の身体は自分が責任をもって管理しようよと。

三浦先生の次の言葉をしっかり咀嚼してほしいなあと思います。
医師や専門家の意見を聞くべき部分と、自分で決めるべき部分をしっかり見極めて、自分の体の声もしっかり聞いてあげてくださいね。

 
 

<三浦直樹医師の記事より>

【それを聞く相手は、誰でしょうか?】

食事療法のお話をしているとよく聞かれるのが、甘いもの、アルコール、動物性食品などをどれぐらいの頻度で、どれくらいの量なら摂っていいですか?という、ご質問。

全く知識のない方には、もちろん基本的なお話しさせていただくのですが、当院に来られる患者さんの多くは、そういう食べ物の過食は良くないと知っておられます。

知った上で、『どれくらいまでなら大丈夫でしょうか?』と、私の顔色をうかがうようにお尋ねされる患者さんに対するお答えは、

『自分の体に聞いてみてください。私の中には答えはありません。答えはあなたの体の中にのみあるので、ご自身のお身体と対話して、自分がどういう人生を送りたいかをよく考えて、自分で決めてください』とお答えさせていただいています。

体調や検査データでもある程度分かると思いますし、ストレスの度合いなども個人によって違います。

かなりストイックな生活に他人からは見えても、ご本人の健康になりたいという意思がしっかりしている上なら、そんなにストレスになっていないことも多いようです。

逆にストレスまみれで頑張り過ぎても、これはどうかと。

ですので、本当に個人の判断だと思っています。

(もちろん、摂り過ぎは注意しますが、リスクを知った上で摂りたいと言われたら、それは個人の自由ですよね)

さらに

『私(三浦)がこれくらいまでなら大丈夫ですよ、とか言って、それで症状が悪くなったり、再発したりすれば、あなたは三浦の指導が悪かったせいだと思うでしょ。それで私のせいにしたり、別の医者や治療家の所へ行ったところで、いつまでたっても自分の身体と向き合えないし、自己責任・自己選択で自分の命を全うすることができませんよ。

これは他の治療法の選択に関しても同じですが・・・』

というお話をさせていただきます。

参考データのご紹介や、治療法のアドバイスはさせていただきますが、まずはきちんと自分自身のお体に聞いてみてください。

ある程度、答えは出るはずなんですが・・・

私のお仕事は、『これくらいまでなら、大丈夫ですよ』という免罪符を発行することではありません。

自分の体に、一番責任を持たないといけないのは誰ですか?

一番意見を聞いてあげないといけないのは、誰ですか?

医師や専門家の意見を聞くべき部分と、自分で決めるべき部分をしっかり見極めて、自分の体の声もしっかり聞いてあげてくださいね。

私も時々、飲みすぎる事もありますが、その後は自分なりに調節しているつもりです(>_<)

自分とうまく付き合って、程々に上機嫌で過ごすことが大切だと思いますね(^O^)

 
 

ふろふき大根 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(ふろふき大根 料理:京料理人  中川善博)

 
 

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30年来の便秘だったのに中川式鉄火味噌と中川式糠漬けで薬が手放せました!

嬉しいご報告がありました。
むそう塾生のお母様が長い間便秘で体重も38kgだったのに、中川式鉄火味噌と中川式糠漬けで30年来飲んでいたお薬が手放せたそうです。
毎日自然にお通じがあるそうで、とっても嬉しくて涙がにじんできました。
そのうえ、体重が2キロ増えて40キロになったそうで、お薬を手放してから胃腸が自力で吸収を始めたのだと知って、お嬢さんが驚かれています。
せっせとお母様のためにお料理を作ったり、糠漬けを運んだりしたことが実ってこの日を迎えられました。
本当に良かったと思っています。
これからはもっと体重が増えて、お母様にパワーがついて来るようなお食事を教えてあげたり、作ってあげられたりするといいですね。
中川式の鉄火味噌は知らず知らずのうちに体力をつけてくれますので、毎日少しずつ摂っておくと効果的です。

中川式鉄火味噌 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(中川式鉄火味噌 料理:子象さん)

 
 

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煮物は中庸のお料理方法なので心身を穏やかにします

日本料理の何が一番素晴らしいかって問われたら、私は迷わず煮物をあげます。
これは好き嫌いの問題ではなく、身体に与える影響から考えた結果です。
「煮物=ことこと」という印象がおありかも知れませんが、まさにこの「ことこと」を保つ火加減がとても良い癒やしになるのです。
炒めものや揚げ物では得られない優しい火加減と水分。
これが体の中の小宇宙と響き合って、精神的な安定感や安心感をつれてきます。

あなたが毎日召し上がる食べ物の中に、美味しい煮物はありますか?
お出汁や野菜の旨味をたっぷり含んだ煮物は、身体に優しく作用して体調を整えてくれます。
下の写真はむそう塾の幸せコースで11月にお教えした「中川式筑前煮」です。
地鶏と根菜類の旨味がグッと凝縮して、それはそれは美味しいお料理です。(お汁も飲み干す美味しさ!)
私はこの筑前煮をいただくと、お通じがとても良くなります。
根菜類の力ですね。

マクロビオティック料理教室 むそう塾  筑前煮

 
 

(中川式筑前煮 料理:京料理人 中川善博)

最近怒りっぽいな、イライラしてるな、そんな人は煮物不足を疑ってみてください。
しっとりとしたお料理は召し上がるのも良いのですが、作る人が一番その恩恵を受けます。
やさしく立ち上がる湯気を見ているだけでも心が落ち着きます。
手間をかける人の特典ですね。
ですから私はぜひ煮物を作ることをお勧めします。

むそう塾では、幸せコース・上級幸せコースを通して、たくさんの煮物がカリキュラムに入っています。
プロが作る美味しい煮物が家庭の味として自分でも作れる贅沢なコースです。
改めて煮物が精神的に及ぼす影響の強さを自覚して、穏やかな日々が送れるよう煮物上手な人になってください。
煮物は焼き物や揚げ物と違って、冷めても美味しさがキープできるのが素晴らしいところです。
日本の食文化にバンザイ!

なお、煮物はマクロビオティックの陰陽でみると、大半が中庸になります。
これで穏やかな気持ちになれるのも納得ですね。

 
 

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白米のお餅と玄米のお餅を食べ比べたことがありますか?

マクロビオティックを知ってからはお餅も玄米にしていた私ですが、なかなか美味しいお餅に巡り合わず、ある意味妥協して食べていました。
もうかれこれ9年くらい前でしょうか、マクロビオティックではお世話になっていたある社長さんがご紹介してくださったお菓子屋さんの玄米餅がとても美味しかったのですが、材料が品薄なため他に教えないとの約束でした。
そんなとき、京料理人の中川善博さんがプロデュースされた玄米の「本豆餅」が登場して、さらに「玄米餅 あもさん」も登場したのでした。

その美味しさにホッとして、それからは「京まくろび」の「あもさん」から浮気したことがありません。
昨年購入された方が次のような感想を送ってくださったそうです。
「昨年初めてあもさんをいただいて、その美しさなめらかさ伸びやかさに驚きました。今年も心待ちにしております!」

そうなんです。
玄米餅とは思えない白さとその伸びが特長なんですが、しっかりとしたコシがあるのです。そこが玄米餅である所以です。
何と言っても凄いのは白米のお餅にはない味の深みですね。
すでに召し上がった塾生さんの感想によれば、「この玄米餅を食べると白米のお餅が物足りなく感じる」とのことでしたが、まったく同感です。
先日も上級幸せコースでお雑煮を作ったのですが、皆さんが「美味しい!」と異口同音でした。
お椀の下の方にそっと鎮座している姿は、玄米であることを忘れさせますね。

マクロビオティック料理教室 むそう塾 鴨雑煮
       (玄米餅を使った鴨雑煮 料理:京料理人  中川善博)

そして、白味噌を使ったお雑煮。
まるで絹のような餅肌です。
それにしても色白ですねぇ。

マクロビオティック料理教室 むそう塾 白雑煮
       (玄米餅の白雑煮 料理:京料理人  中川善博)

ということで、私は白米より満足できる美味しい玄米餅として、この商品をお奨めします。
何だか、下の写真だと美味しさが伝わりにくいような(笑)

マクロビオティック料理教室 むそう塾 玄米餅
       (玄米餅 あもさん 京まくろびにて販売)

 
 

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真に美味しい玄米ご飯を知らない人に伝えたいこと

2008年に「玄米の炊き方教室」としてスタートしたむそう塾。
来年で7年目になるのですが、その間にマクロビオティックの世界も一般の人へのマクロビオティック浸透率も当然のことながら変化してきました。
相変わらずマクロビオティックは宗教だという人や、玄米は良くないという人や、マクロビオティックは間違っているという人などがいます。
それらの情報に心が揺らぐ人もいらっしゃるでしょうが、どの時代にもどの分野にあっても異なる意見というのはあるもので、それで一喜一憂するのではなく、自分の身体で確認しながら答えを出す癖をつけましょう。

特にマクロビオティックは考え方だけでなく、食材の選択と食べ方がともなうものなので、自分の体調にピッタリ合わないとその効果が得られないどころか、かえって体調を悪くする場合もあります。
それらの内容は食べ物であるがゆえに多岐にわたるのですが、一番危惧するのは玄米の炊き上がりです。
玄米は保存性がある分、硬い皮に覆われているのですが、その硬い皮と米糠部分に素晴らしい力があって、それが白米では得られない効果になるのです。

さらに食品成分表でも玄米は白米にない成分を持っていますが、それは玄米を全部吸収できればの話で、あまりアルファ化されていない硬い玄米ご飯を食べると痩せる場合が多くなります。
つまり、玄米の栄養分で吸収しきれていない部分があるのに、玄米の持つ排出力の方が活躍するので、ある意味で身体に残しておきたい栄養分まで持っていかれてしまう感じになるのです。
マクロビオティックを長い間されている人には、痩せ過ぎのように感じる人が多いのは、この辺りにネックがあります。

他に動物性云々の問題もありますが、やはり主食が一番大切で、主食によって体調は大きく変化します。
私は主食が腸の顔を作ると思っています。
もちろんおかずも腸の顔に影響しますが、「毎日続けて同じものを摂る」という点において影響力はおかずのうちの一品より強くなります。
ですから、もしあなたが毎日続けて摂取している食品があるなら、その影響力をもう一度見直されると良いでしょう。
案外無意識に口にしているものがあったりするんですよ。

というわけで、玄米ご飯を主食とされているなら、その炊き上がりは白米より美味しいくらいにしましょう。
なぜなら、人間は美味しいものが好きだからです。
より美味しいものがあるとそちらに気が行くので、子供や男性で栄養面に無関心な人は玄米ご飯を嫌うようになります。
でも、本当にふっくらと炊けた玄米ご飯には白米に優る美味しさがあるので、子供でも男性でも喜んで食べてくれます。

そんな玄米ご飯は体調を良くしてくれるのですが、ふっと白いご飯を食べるとその物足りなさに驚きます。
そこまで感じて初めて「ああ、玄米ご飯ってやっぱり身体にいいような気がする」というところでしょうか。
美味しいと思える、食べたいと思えるというのはとても重要な基準で、そう思えない場合はお料理が下手か、身体に悪い食材か、体調に合っていない食べ物ということになります。

子供は本能でそれを判断しますが、大人は仕入れた情報で頭が毒されているので、「思い込んで」食べようとします。
でも、その思い込みが体調不良につながるので、ぜひ情報に踊らされないで、自分の味覚や直感を信じて判断出来るようになりましょう。
そのためにも、玄米ご飯についていうなら、まずは体に負担のない状態に炊き上がった玄米ご飯を知ることから始めるのが近道です。
お手本がないとどこを目指して良いのか分からないからです。

そういう意味において、考え方の通信教育は出来るでしょうが、お料理の通信教育は難しいですね。
食べたことのないものを作るのは想像でしかないからです。
むそう塾でお料理を習った人たちの復習をみていると、まさに十人十色で、受け取り方が実に様々なのです。
むそう塾ではそれを「自動変換」と称していますが、自動変換のない人は皆無です。大なり小なりあるものです。
それが人間でもあるのですが、それがあまりにも著しいと美味しくないだけでなく、体調に影響してしまいますので、アフターフォローで厳しくチェックしています。

そこまでチェックして初めて、その人にピッタリの玄米ご飯が炊き上がるのですが、精神面が弱い人はその日の心理状態が玄米ごはんやお料理に反映してバランスが崩れます。
そんなところまでお料理と向き合ったことはない人も多いでしょうが、この段階まで来ると、本当に「真の美味しさ」に目覚めます。
真の美味しさとは、口で感じるのではなく、心と細胞で感じるものだと気づくことでしょう。
真に美味しいものを口にした後に訪れるあの癒しこそがあなたをつくるのです。

もしあなたがまだ理想の玄米ご飯の美味しさを知らないのでしたら、むそう塾の「玄米の炊き方秘伝(愛クラス)」を受講してみましょう。
今までの玄米ご飯の概念を吹き飛ばしてしまう美味しさに、きっと驚かれることと思います。
プロが本気で取り組んだ「白米のような玄米ご飯」の炊き方を伝授します。

 
 

稲荷寿司 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(玄米稲荷寿司 料理:京料理人  中川善博)

この絶品稲荷寿司の中にはふっくらと炊き上がった玄米ご飯が入っています。
完全にふっくらと炊き上がっていない玄米ご飯でお寿司を作ると、すし酢がご飯の中に入っていかずにお米のまわりにまとわりつくだけなので、ベチャベチャして美味しくありません。
高レベルで炊き上がった玄米ご飯だからこその美味しさがこの稲荷寿司にはあります。
そして白米の稲荷寿司より何倍も美味しくて、玄米嫌いの人でも気づかずに大喜びで食べてくれます。

上級幸せコースでお寿司を習った人は、稲荷寿司の単発講座を受講できますが、もし玄米ご飯の炊き方がぶれていたなら、愛クラスで確実に炊けるように修正しておきましょう。

 
 

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