どうも人には持って生まれたスピードというのがあるようです。
というのは、むそう塾を始めてから、ずーっと塾生さんのスピードを観察していると、いくら外野から「速く!」といっても、ほとんど改善されないからです。
厳しい修業を経てきた中川さんは、「速く! もっと速く!」という意識で走り続けて来ました。
でも、一般の人はそんなに速さを意識しません。
スポーツ系でタイムを競う人はその限りではありませんが。
ですから、まずご自分のスピードで生きている人がほとんどなのです。
お料理の実習で、ススッと終えて待っている人、待っているだけでなくお皿拭きを手伝ってくれる人がいたりします。
こういう人は、常々そういうスピードと気配りで生きておられるんですね。
また、食べ終えるのがが早い人がいます。
反対に食べるのが遅い人もいます。
これもその人のスピードですね。
これはどちらが良い悪いというよりも、その場面で要求されているスピードに応えられるかどうかが大事です。
つまり、臨機応変にスピードを変えられたら、ストレスが少なくなりますし、周りと歩調も合わせられます。
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誰かと比べることによって、確実にそのスピードが分かるのですが、話し方でも分かります。
話し方からその人の持って生まれたスピードを知ることができます。
周りにいませんか? 早口の人、ゆっくり話す人が。
これはもう性格みたいなものです。
これもどちらが良い悪いではなくて、その場面に合ったスピードならベストです。
誰しも急ぐときには早口になるでしょうし、のんびりしているときにはそんなに早口でなくてもいいわけです。
東洋医学では「望診」といって、声の質や話すスピードで陰陽を判断する方法があります。
これは相手との相性を考える時に参考にされたらいいですね。
お仕事仲間との相性、交際相手との相性、結婚した相手やそのご家族との相性などなど、人間関係を円滑にするために役立ちます。
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さて、そのスピードなんですが、速いというのは陽性で、遅いというのは陰性です。
往々にして人は自分と似ていると安心して、正反対だと緊張することが多いです。
ですから、仮に母親が陰性(遅い)で子どもが陽性(早い)だと、母親が疲れます。
まあ、子どもも子どもなりに疲れはするのですが、大人の方があれこれ感じ取るので子どもより疲れます。
では、ご夫婦がこの組み合わせならどうか?
とかく摩擦が多いかもしれません。
でも、似た者同士でなくても、正反対だからこそうまくいく組み合わせもあります。
そこはその人たちの力量ですね。
もし相手が家にいるときには疲れて、相手が出かけると疲れないなら、それは組み合わせとしてはあまり合っていません。
でも、相手が家にいる方が疲れないなら、すごく恵まれた相性で最高ですね。
これはスピードでみた陰陽ですから、男女間の細かなことは抜きに考えます。
話すというのは空気を振動させるわけですから、その空気感がその人に心地よいかどうかの問題です。
ちなみに世の中には「空気が読めない」という言い方がありますが、まさにその空気になるわけです。
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速い・早いというのは、処理能力は上がるのですが、本人も周りも緊張を生みます。
反対に遅い・ゆっくりというのは、本人は緊張しないのですが、処理能力が落ちたり、周りのスピードに合っていない場合があります。
ケース・バイ・ケースなので一概には言えませんが、自分で調節できたら疲れが減りますね。
持って産まれたスピードだけでなく、後天的にスピードはある程度変えられますから、目的に合わせて意識してみると、ストレスが半減するかもしれません。
ストレスは万病の元ですから注意しましょう。
先日、ある塾生さんの歩き方を見ていて、ああ、ストレスフルだなあと実感しました。
でも、ご本人は気づいていないのですよね。
今度会ったら教えてあげようと思いました。
自分で自分のことは分からないものですから。
いつか、望診講座もしてみましょうかね。
(菜花と筍の炊合せ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
春には陰性の食べ物が次々と出てきます。
冬に溜め込んだ体内の毒を外に出すために必要なので、積極的に摂りましょう。
ただし、山菜は栽培された野菜より陰性が強いので、大量に摂らないこと。
山菜は少しでも役目を果たしてくれます。