糠床の塩分と糠床の表面

毎年のことですが、今年も続々と塩分不足の糠床が出てきましたね。
中川さんのところには塩分不足と思われる質問メールが後を断ちません。
面白いことに、陰性タイプの人は往々にして塩分不足の糠床にしてしまいます。
お料理の味付けと同じ傾向です。

あのね、なぜ野菜が漬かるかというと、糠床の塩分が野菜に入って野菜の水分が糠床に出ていくからですよね。
これって高校生の時に習った浸透圧の作用そのものだと気づきませんか?
この作用は糠漬けだけでなく、漬け物全般、そしてお料理中やお料理の下ごしらえでも日々体験しているはずです。
そのことをそのまま糠床に当てはめて考えれば良いだけです。
中川さんから届いた糠床に毎日野菜を入れて食べているのに、塩を入れなければ塩分の足りない糠床になるのは当然のことです。
かといって突然ドカンと塩を入れると糠床のバランスが変わってしまいます。
コツは「糠床に感づかれないように入れる」です。 
つまり、「使った分だけ足す」のが感づかれにくい方法ですね。 
私はいつもおにぎりを握る時に使うくらいの塩を手につけて、糠床の表面をひと撫でしてから野菜を取り出しています。 
こうすると著しく塩不足になるのは防げます。
そして漬けた野菜が水分の多いものなら、糠床の味見をしてもう少し塩を足します。
米糠も軽?くひとつかみ分をはらりと入れます。

これは「糠床に感づかれないため」の最小限度の補充です。
なお、糠床の表面を鏡のように平らに撫で回してペタペタと叩いてしまう人がいますが、これはいけません。
なぜなら、これでは糠床に酸素が行かないからです。
下の写真のように糠床の表面は指を立ててサラッと均(なら)しておくだけにしましょう。
これなら隙間から酸素が入ります。


 


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賀茂茄子のしぎ焼き


上の写真は中川さんが揚げた賀茂茄子。
これを旨出汁に浸けて素早く冷やしたものが「賀茂茄子の揚げ浸し」。
これがまたたまらなく美味しいのだ。
幸せコースでは中川さんが作ってくれる。 
上級幸せコースではカリキュラムに入っている。
【賀茂茄子のしぎ焼き】

急いでいる時にはこんな食べ方も美味しい。
焼いてお醤油をかけるだけ。 
陰性だからバランスを取って削り鰹を少し。
焼き方は茄子のアクを甘みに変えるのがコツ。

 


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汗の陰陽とマクロビオティック

これからは汗の季節です。
一般的にサラッとした汗は陽性でねっとりとした汗は陰性です。
子供は一年中汗をかいていたりして、このような汗は陽性です。
ふつうに健康な人はあまり汗に気遣うこともないのですが、寝汗を胸にかくような場合はあまりよろしくありません。
汗は体温の調節機能としてとても重要ですが、時には危険状態をお知らせする陰性の汗もあります。
結核患者の寝汗が代表例ですね。
寝汗は夏の暑い時期だと主に背中にかきますが、胸とか手のひらとか腋の下にかくのは塩気が足りない場合が多いです。
甘いアイスクリームを食べて喜んでいると、知らず知らずのうちに体が塩気不足になって、胸や手のひらや腋の下に寝汗をかきっ放しなんてことになりかねません。
こういう人、実に多いですよ?。
キケンキケン。
体に塩気があると一定量の水を保持できるのですが、塩気がなくなってくると水を保持できなくて寝汗になるんですね。
電車の切符が手の中でグジュグジュになってしまう人は、甘い物を摂り過ぎている人に多いです。
多すぎる塩分は体をいたずらに締め過ぎますが、適量の塩分は体の正常な働きとして必要です。
過度な減塩をして、上記のような状態が日常的にある人は要注意ですね。
適切な塩分は命を守るためにも不可欠です。
マクロビオティックを正しく理解しないまま、いい加減なやり方をしていると、思わぬところから体調不良に陥ることになります。
その肝心な部分がこの「塩分」の問題です。
これからの季節に、ぜひ汗を通じてご自分の体の陰陽を判断してみてください。
陰陽を正しくとらえて、健康や幸せのために役立つマクロビオティックであるよう望んでやみません。
  


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睡眠の時間帯

先日の講座で、「早寝早起きするようにしたら、凄く体が楽になりました!」という上級幸せコースの塾生さんがいらっしゃいました。
朝3時起きをされているそうです。
とってもお元気そうで笑顔が素敵でした。
幸せコースの時に睡眠時間帯と体の関係のことをお話ししても、なかなか信じてもらえなかったり、実現不可能と諦められたりするのですが、この塾生さんは実行してくださいました。
理想の睡眠時間帯は、夜の10時?午前2時までを睡眠時間帯に取り込むのです。
この時間帯は成長ホルモンがたくさん出るので、体の各臓器を修復する力が強いのです。
また、陰陽五行の視点でも夜の21時?午前1時は睡眠に最適な時間帯とされています。
ですから、生活の仕方そのものをこのリズムに合わせられるようにすると理想的ですね。
現代生活では夜までずれ込む働き方が大半で、なかなか理想的な暮らし方が出来ませんが、可能な限り人間の体に負担のかからないリズムで生きたいですね。
かくいう私も夜中にモゾモゾと行動しておりますが、体の信号に従って早く寝ることもあります。
そうすると格段に体調の変化を感じます。
体調が悪いと感じたら、お食事の量・質・氣を意識するとともに、ぜひ睡眠時間帯も改善してみてください。
確実に体は応えてくれます。
すぐ病院や薬に頼る前に、私達が自然界のリズムと同期できればずいぶんと体調は変化します。
騙されたと思って睡眠時間帯を理想に近づけてみてください。
頭もスッキリして、心までが正常に働き始めます。
お手本はすべて自然界にあることを実感されることでしょう。


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糠床を発送しました!

お待たせいたしました。
昨日の「中川式糠漬けクイック講座」と「中川式糠床宅配ご予約」の方々へ、糠床を発送しました。
クイック講座の方へはご希望の時間帯に、糠床宅配の方には時間指定なしで発送しております。
明日中に受け取りましたら、すぐ透明のシール蓋を取り除き、ホーローの蓋のみにしてください、
中には覚え書きと米糠が少し入っております。
米糠は冷凍庫で保存なさってください。
困った時には、まずこちらの記事をお読みください。
かなり解決するはずです。
どうぞ「美味しい糠漬けのある生活」をお楽しみください。
【注意】
越年を繰り返した糠床はしっかり熟成して、旨味がたっぷり含まれています。
美味しくて病みつきになること間違いなしですが、調子にのってたくさん漬けすぎないようにしてください。
いつでも糠床の気持ちになって、オーバーワークをさせないように可愛がってくださいね。
「じゃい安」をよろしくお願いします。


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