メールでのご相談にお返事を書いていたのですが、子育て中のお母さんにも読んでいただきたい内容なので、記事にさせていただきます。育児中は何かと戸惑いがあります。
頭では解っているつもりでも、なかなか自分の精神面がついて来ない現実があります。
特に離乳食の時にそれは大きくなります。
セオリーどおりに進む育児なんてありません。
でも、そのとおりに行かないと不安になったり、虚しくなったり、孤独感や自己嫌悪感が襲ってきて、どうしようもなく涙が止まらない時もあります。
そんなときにはこの記事を読んでみてくださいね。
<Sさんへ>
私は子供を持って思いましたよ。
子育てって物事は自分の思いどおりにならないことを学ぶんだなって。
忍耐力がつくというか、待てるようになるというか、独身の時には弱かった精神性を試されているように思いました。
子供は待ったなし、手加減なしなんですもの。
私は子育てをして相手の呼吸で生きることを学びました。
すべては子供に合わせる。
そうしながらいかに私たちは大人の感覚で生きていて、純粋な子供の感覚を置き去りにして来てしまったのだろうと知るのです。
無垢な気持ちに戻れば悩まなくて良いことや、焦らなくて良いことが沢山あったことに気づかされます。
知らず知らずに歪んでしまった大人の感覚や考え方を正すために子供はやってくるのだと思い知りました。
身勝手な理想論など木っ端微塵に吹き飛ばしてくれるのが育児です。
環境問題も政治も教育も食べることも全部、子供の視点で考え直すチャンスが育児なのです。
よく言われる言葉に「育児は親育て」「育児は育自」というのがあります。
子供のことを最優先して、その合間に家事をする日々は、長年お仕事で評価された生き方をしてきた人にはとてもつらいことだと思います。
でもね、育児って自分のペースでしようと思うからつらいのであって、子供の好奇心を観察して、生きる力のお手伝いをさせてもらうスタンスであれば、親もエネルギーをもらえます。
そんな関係は双方にとって楽しいはずです。
子供が拒否するときには大人が間違っていると思っても間違いありません。
これは子供が成長してからでも当てはまります。
今のあなたにとって大切なのは、価値観の大変換でしょうね。
多くの女性がこうして本当の「おかあさん」になって行くのだと思います。
子供を産んだだけでは「おかあさん」にはなれないのですね。