マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

マクロビオティックで陽性になりすぎた人たち(実話)

先日開催した玄米の炊き方講座に、◯◯県から来られた人がいました。
見るからに陽性タイプなのですが、心は陰性と陽性が苦しそうに同居しています。
それがお顔と体型に100%表れていて、望診するにはとても判りやすい人でした。
しかし、この方は某マクロビオティック指導校で陰性と言われたそうです。
話を聞いていると、2年間ほどその指導校に通われたそうなので、その通い始めは百歩譲って心の陰性が強く出ていたのかもしれません。

しかし、途中から確実に陰性を脱していたはずです。
でも、先生に陰性と言われたので、せっせと陽性なお食事を作り続けたのでしょう。
その結果彼女はキュ〜ッとなって、どんどん心も体も萎縮して来たのだと思います。
そして、むそう塾に来られた時には、陽性さんが服を来て歩いているような姿になっていました。
でも、心に抱えた陰性はそのままです。

よくマクロビオティックでは、「あなたは陰性、あなたは陽性」という言い方をしますが、それはまことに大雑把な言い方で、実は心と体を分けて見なければなりません。
それが出来ないまま「陰性だ、陽性だ」と判断を下すのはとても危険です。
言われた人は何年もそのことを引きずるのですから。
でも、人間は良い方にも悪い方にも変化するのですから、「その一時点」をとらえて半永久的に信じこんでしまう指導は絶対してはなりませんし、言われた人も何年も同じ食べ方をしない方が良いです。

*   *   *

この記事を書いていたら、またまたビックリなことが(゚д゚)!
先日の玄米の炊き方講座に参加された人で、もうとんでもなく陽性な人がいたのですが、この人が某マクロビオティック料理教室でやはり陰性だと言われたそうで、毎朝梅醤番茶を飲んでいるというのです。
もう腰が抜けそうなくらいビックリします。
もしかしたら、その料理教室では最初に全部陰性ということにしているのかしらと思ってしまうほど不思議な話です。

この人はあちこちのマクロビオティック料理教室をジプシーしてむそう塾に来られました。
きっと頭の中がこんがらかっていると思います。
今は妊娠中でもあるので、早く安定した心でマタニティライフを送ってほしいです。
そうでないと赤ちゃんに影響しますのでね。
ちなみにこの方の陽性は、あまり良い陽性ではありませんでした。
ぜひ、本当の陽性の良さを身につけてほしいなと思います。

こんなふうに、陰性が悪いのでもなく、陽性が良いのでもなく、ちょうどよい中庸が一番落ち着くのですが、そこのさじ加減がなかなか判らない人が多いですね。
下手をすると、マクロビオティックの先生と言われる人でも見誤りをしています。
そんな間違った陰陽に振り回されないために、むそう塾ではいつもマンツーマンの指導を大切にしています。
そうすることによって、見誤りを防げるからです。

よく望診講座をしてほしいとご希望を受けるのですが、望診というと私はいつもこの言葉を思い出します。
「望診で人を裁いてはいけない」。
望診はあくまで確率の問題ですから、当然ハズレがあるわけです。
望診の結果は「◯◯の傾向が強い」という程度にとどめておいて、それを100%信じるのではなく、あくまで本人のあらゆる面を細かく観察して行かないと、とんでもない間違いを犯すことにもなります。

ですから、望診してもらった人は、そのことを頭において、「その時の自分」は◯◯が強かったんだなと参考にして、お食事や暮らし方や環境を調整されたら良いのです。
決して盲信しないでください。
納得の出来ることだけ実行してみましょう。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 穴子の飯蒸し 実山椒佃煮載せ

 
 

(穴子の飯蒸し 実山椒佃煮載せ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

これから開催予定の講座案内(2016.1.31現在)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | コメントする

中川式牡蠣の時雨煮 美味なり!

中川式牡蠣の時雨煮 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式牡蠣の時雨煮 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

美味なり!
毎日でも食べたくなる美味しさ!
私なんか牡蠣丼にしたいくらいです。
(私って元々は陰性体質だから。)

でも、こんなに美味しいお料理でも食べられない人は、体に相当陽性が溜まっている人です。
そういう人は先に陽性を抜きましょう。
ガンガン大根料理を食べたり、大根のお汁を飲んだり、生野菜を食べたり、果物もOKです。
ただし、塩分は極力使わないように。

陽性タイプのマクロビオティックを長く続けていると、こういう人が多いので要注意です。
締めつけられるような閉塞感は、陽性になりすぎています。
体も気持ちもね。
お肉やお魚を食べなくても陽性になりすぎる人は、塩分の摂り過ぎが原因です。
あとは、お料理に火を長時間使いすぎね。

マクロビオティックは陽性すぎても陰性すぎても体調が悪くなります。
もしあなたの体調に疑問があったら、極力塩分を増やすか減らすかしてみると、何が原因なのか、一つの手がかりを得られます。

ちなみに、むそう塾では、中庸のマクロビオティック京料理をお伝えしていますので、どのような体質のかたにも安心して召し上がってもらえるお味と美味しさです。

 
 

これから開催予定の講座案内(2016.1.31現在)

 
 
カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項, マクロビオティックの指導現場からシリーズ, 料理人 中川善博の陰陽料理 | コメントする

これぞマクロビオティック!(塾生さんの体験)

むそう塾生の菜花さんから嬉しいメールがありました。
そこにはマクロビオティックの見本のようなお話が現実に起きていて、私はとても嬉しいです。
これが本当のマクロビオティックなんですよね。
毎日コツコツとむそう塾で習ったお料理を作って、お子さんを育て、マクロビオティックの陰陽を意識して生活して来た結果がこうなりました。
なんと自然体で美しい生き方でしょうか。
こんな生き方をマクロビオティックの創始者である桜沢如一氏は求めたのです。

一般的にはとかくギクシャクしがちなご主人様の母親との関係も、美味しいお料理がきっかけで良い方向に進んで行けるのは、ひたすらお料理を頑張り続けた菜花さんの努力の賜物です。
菜花さんの作ってくれるお弁当は、ご主人様にとってもご両親様にとっても、本当に嬉しいし感謝されていることだろうと思います。
極端に言えば、お弁当には人の心を変えていくだけの力があるということですね。

なお、菜花さんの実のお母様は、命に関わるご病気をされてしまい、そのことを思ってご主人様の方から鉄火味噌を送ってあげることを提案されたのでした。
奥様のご実家をも大事に思ってくれるご主人様って、本当に素敵ですね。
まだお若いのに、その人間性に私まで嬉しくなっています。

ご主人様は奥様の授業があるときには、いつも笑顔でお子さんと一緒に車で教室まで迎えに来てくれます。
その笑顔はとても爽やかで気持ちよく、私はすっかりご主人様のファンなのでした(^^)
これから益々菜花さんを中心に幸せが広がって行きますように。

 
 

<菜花さんからのメール> 抜粋

昨日の夜、実家の母と電話で話をしました。
鉄火味噌をとても喜んでくれていて、大切に頂くのだと言っていました。
母の明るい声が、とても嬉しかったです。
美風さんと子象さんのおかげです。
ありがとうございました。

最近、主人は職場でお弁当を褒めてもらったり、優しい奥さんですねと言ってもらうことが何度かあったそうです。
また、お弁当以外にも、食事が充実してきたことが嬉しい様子で、残業続きの毎日をご機嫌で元気に過ごしています。

そして、先週の火曜日に、娘が3歳のお誕生日を迎えたのですが、主人の両親が遊びに来られ、こんなやりとりがあった時のことも思い出しました。
義母「よくここまできたわね。」
私 「おかげさまで。ありがとうございます。」
義母「そして、とってもいい子…」
私 「ありがとうございます。(内心、ビックリ!)」

結婚してから、主人の母に褒めて頂けたのは初めてかと思います。
お正月に、菊花蕪とあちゃら漬けをお届けした時位から、少しずつ関係が変わり始めたのを感じましたが、娘のお誕生日の時のやりとりを機に、一歩近づけた気がして、自分から、素直な気持ちで実家の母のことをお話しできました。
主人の両親は、後悔のないよう、やれる限りのことをしてあげなさい、◯◯ちゃん(娘)のことは、遠慮なく預けなさいと仰って下さいました。
おそらく、主人はこのやりとりのことを主人の両親から聞いて、鉄火味噌を送ることを提案してくれたと思います。

最近、思い(願い)が、するりと叶うことが多くなりました。でも、私が積極的に動いて説得するというのでなく、自然とその方向に向かう感じです。
私が実行しているのは、毎日、家族にお弁当と食事を作ること。ひとつでも美味しいお料理、楽しい食事を…中川さんのお味に近づくこと…という思いだけです。
それから、美風さんから座学で学んだことを意識することです。
でも、それは、主人は自分のことを、主人の両親は主人と大切な孫のことを、大切にしてもらえるという安心感・喜びにつながっているのかな…と考えると、良い方向に向かっていくこともあるかもしれないと感じるようになりました。

主人とも主人の両親とも、家族になってまだ歴史が短いので、少しずつ歩み寄っていければいいなと思います。
そして、実家の母も、病気に負けない!という気持ちで、笑顔で過ごして欲しいと思います。

また、鉄火味噌をお願いすることがあると思いますので、その時もよろしくお願い致します。

菜花

 
 

中川式鉄火味噌 むそう塾

 
 

(中川式鉄火味噌 料理:むそう塾生  子象さん 白いものは大きさ比較のための米粒)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 食べ物あれこれ | 6件のコメント

お酒と陰陽(マクロ美風の体験的マクロビオティック)

独身の頃の私はよくお酒を飲んでいました。
えーっと誤解のないように書いておきますと、お酒が好きというより、お酒と一緒にいただく美味しいお料理が好きだったんですね。
ついでに、そばに素敵な男性がいてくれると、お酒もお料理ももっと美味しくて幸せだったわけです(^^;)
そんなわけで長年お酒を飲んでいたのですが、ひょんなことから結婚した夫は、気がついてみるとお酒が飲めない人でした_| ̄|○
これは大きな誤算。。。

しかししかし、マクロビオティックを知ると、お酒は陰性なので飲まない方が良いのだと思い込み、わあ、結果オーライだったんだと思って、夫に感謝したものでした(笑)
あれほど夜な夜なお酒を飲んでいた私なのに、結婚を境にピタッとお酒は飲まなくなり、マクロビオティックを始めてからは、料理用のお酒すら台所から消えました。
味醂も消えました。
当然のことながら白砂糖も消えました。
大好きだった千鳥酢も消えました。

そんなマクロビオティック生活をしているうちに、体は細くなり、体重も13kg減り、女性らしくない体つきになって来ました。
でも、すごく元気で威勢も良かったです。
行動力もバリバリあって(元々あったけれど)、いつも前向きな時間の使い方をしていました。
そんなある日、マクロビオティックの指導者から、「少し酢の物を食べた方がいいよ〜」「お酒を飲んだ方がいいよ〜」と言われ、一緒にお食事をすることになったのでした。
そこが私のマクロビオティックの分かれ道だったのです。

そこを境に私は猛烈にマクロビオティックの勉強をし直しました。
今だったら当然判ることが、マクロビオティックの初歩だった私には判らなかったのです。
それは「偏り」ということでした。
つまり、私は陽性に偏っていたのですが、調子が良かったので気づかなかったのです。
というか、陽性が良いことだと信じきっていて、陰性の大切さに目がいっていなかったのです。

かつてのマクロビオティック指導者に多かったのは、陽性になりすぎて大酒飲みになった人、お菓子がやめられない人たちでした。
お酒もお菓子も陰性の代表ですから、陽性になりすぎた先輩たちがそれらに手が伸びるのはよく分かります。
今ではストレスの多い人がそれと同じような傾向にありますね。
ストレスは陽性だからです。

そんな経験をしてからの私は、陰性を摂るようにして、お酒も口にするようになりました。
しかし、あれほど好きだったお酒も、過去にあんなに美味しいと思った銘柄も、そんなに感動するほどではないのです。
つまり、ある程度陰陽バランスが取れていると、そんなにお酒や甘いものがほしくないことが身をもって分かったのでした。
それは過去の私の食べ方と、マクロビオティックを知ってからの私の食べ方が変わったため、美味しく感じるラインが移動したからですね。
これに似たことはたくさんあります。

そんなわけで、もしあなたが物凄くお酒を飲みたいか、お酒に強い場合は、あなたの体の中に強い陽性を抱えていると考えて間違いありませんね。
この陽性というのは、体質的な陽性だけでなく、物凄く不満を持っているとか、感情処理がうまくいっていないとか、極度な心配事を抱えているとか、そういう陰性の積み重なったものが陽性に転じたような場面も含まれます。
ですから、それらの一つひとつを解決していくと、そんなにお酒や甘いものに逃避しなくても済むようになります。

ということで、今の私は陰陽の偏りを感じていないので、お酒はお料理の美味しさを引き立てる存在であり、甘いものは一仕事を終えてリラックスしたい時の演出ですね。
それが陰性の本来の役目だと思うので、今は陰陽をうまく使いこなせているかなって思います。

それから、陽性になりすぎる一つの落とし穴って、ごま塩だと思うので、マクロビオティックを知って玄米にごま塩をセットで考えている人は、良く考えたほうがいいですね。
ごま塩にはごま塩の良さがあるのですが、いつも玄米とセットである必要はありません。
サイトの「マクロビオティックの盲点」に並んでいる過去記事も参考にしてください。

マクロビオティックの落とし穴 胡麻塩の盲信
中川善博の胡麻塩論(プロが研究した胡麻塩)
中川式胡麻塩・鉄火味噌

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 ビール

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾の授業から ビールと唐揚げ)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 料理人 中川善博の陰陽料理, マクロ美風の体験的マクロビオティック | 4件のコメント

美味しいお料理の力と笑顔

昨日の上級幸せコースの授業は唐揚げの日でした。
唐揚げといえばやはりおビール!
ということで、みんなで新年会をかねておビールで乾杯しました。
おビールといえば、いつもハートランド♡
いいですねぇ、この笑顔。
はち切れています(^^)

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 唐揚げ2

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾の授業風景 試食)

唐揚げを作っている時にもこんなに笑顔が( ^ω^ )ニコニコ
美味しい!ってこんなにも人間を笑顔にさせるのです。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 唐揚げ3

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾の授業風景 試食)

ところで、このクラスは酒豪が多くて、いい感じでグラスを重ねていました。
そろそろ授業も終わって、悩み事や相談事の話をして、最後は団子ハグをして終わりになりました。
みんなの笑顔が眩しい一日でした。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 唐揚げ1

 
 

何だか、この記事を書いていたら、涙が流れてきました。
みんながこんなにも素敵な笑顔になれて、その笑顔を私も中川さんもいただくことが出来て、本当にありがたいことです。
みんなの笑顔が中川さんと私の原動力です。
でも、その原点って、あの美味しいお料理があったからなんですよね。
こんなにも素敵な笑顔を引き出せる中川さんのお料理って、やはり凄いことだと思います。

2日間続けて中川式唐揚げをいただきましたが、今日もう一度食べろと言われても大喜びで「いただきます!」と言える私がいます。
そのくらい中川式の唐揚げは美味しいです。
この美味しいお料理で、人間関係も改善される例が多くあって、それがまた中川さんの開発モチベーションを上げていきます。
嬉しいですね、こんな循環の仲間がいてくれて。

ああ、泣けました。
みんな、ありがとうね。

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 12件のコメント