マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

鱧の骨切り100本目(むそう塾生 麗可さん)

むそう塾生の麗可さんが中川さんのところに「鱧の骨切り100本目」の動画を送ってくれたそうですが、中川さんのブログはすぐ桂剥き投稿で更新されてしまうので、私のブログで記事にすることになりました。

昨年の8月4日に行われた「鱧の骨切り講座」から1年も経たないのに100本に到達するのは並大抵なことではありません。
根性もありますし、よほど鱧と相性が良かったのでしょう。
良いお魚屋さんを見つけて、活きのいい良質の鱧を入手できたこともありがたいことでした。

今年も7月7日8日に鱧の骨切り講座がありますので、後輩たちの良いお手本になることでしょう。
なお、昨年は24センチの骨切り包丁でしたが、今年は27センチの包丁で練習しています。

 
 

鱧の骨切り むそう塾生1

 
 

(骨切りされた鱧 料理:むそう塾生 麗可さん)

 
 

鱧の骨切り むそう塾生2

 
 

(骨切りされた鱧 料理:むそう塾生 麗可さん)

活け活けの鱧をおろします。
おろしている時から骨切りまでピクピクしていたそうです。
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気持ちの良い音をさせて骨を切っています。
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<中川善博より>
100本達成おめでとう。そしてお疲れ様。
あなたの技術向上には「難し楽しい」が大好きという気質が基本になっています。
今季は骨切もサイズアップして難易度が上がったのに平気な顔してもうすでに使いこなしていますね。
内緒にしていましたが、サイズを上げるということは実はけっこう難しいのです。
さらっと知らん顔をしていたらあなたは平気で新しいサイズに順応していました。
恐るべし鱧能力ですね。お見事です。
今年はシーズン中、量より質で研鑽しましょう。見守っています。

<マクロ美風より>
100本おめでとう!
ついにこの日がやって来ましたね。
楽しそうに練習されるのが上達の一番の秘訣になったのかも知れませんね。
ますます麗可ちゃんのファンが増えそうです。

 
 
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家庭料理だからこそプロの技術を!

むそう塾でお伝えするお料理は、どれも絶対美味しいお料理ばかりです。
それはプロの技術を惜しむことなく投入した作り方だからです。
私がなぜ中川さんと一緒にお料理教室をしようと思ったか?
それは、家庭料理の危機を感じたからです。
マクロビオティックを知ってからマクロビオティックの指導校に通いましたが、そこに通う人たちのお料理に対する姿勢や技術にはビックリすることが多かったです。

それは彼女たちが悪いのではなく、親からも教えてもらえなかった世代がゴロゴロしているだけだったのです。
下手をすると、その親世代もまた子どもたちに伝えるべきお料理を知らない時代であることを実感しました。
ましてや時代の風潮とともに女性が外に働きに出て、家庭料理はどんどんみすぼらしくなり、挙げ句の果ては食源病とも思える病気が増加しています。

どんなにマクロビオティックの魅力を伝えようと思っても、導入部分のお料理がまずければ絶対受け入れてもらえません。
食べるものは美味しくないと軍配が上がらないからです。
どんなに体に良いお料理だと口で説明しても、まずいものは敬遠されてしまいます。
子供が一番わかりやすいのですが、美味しいと感じたら残しません。
そして食べるのが早くて笑顔になります。
ですから、子供に好き嫌いが多いということは、その食材がニセモノか、お料理する人の腕がニセモノということがほとんどです。

絶対美味しいマクロビオティック料理を伝えたい。
体調不良のマクロビオティック難民を救いたい。
そう思ってむそう塾を始めて8年目になりましたが、やはり中川さんのお料理の美味しさが大絶賛されて、ご家庭でもその味を再現してくださる方が増えました。
ご家族様の体調が良くなったのはもちろんですが、お子様やご主人様の反応が凄いのです。
嫌いだったはずの食材も食べてくれるとか、煮魚がきらいだと言っていたご主人様が「美味しい!美味しい!」と言って食べてくれるとか、この類の話は枚挙にいとまがありません。

それは、プロの技術をご家庭でも使えるようにアレンジして、味の妥協は一切しないでお伝えしているので、この結果が出せたのだと思っています。
ご家庭で毎日食べるものこそ安心で美味しいものを。
これで本当のマクロビオティックの良さを伝えられると確信しています。
家庭料理だから三流の味で良いのではありません。
愛情だけ注げばそれですべてがチャラになるような時代ではありません。

食材や環境の汚染を含む複雑な時代にあって、自分の健康や命を守るために、今ほど家庭料理の大切さが問われている時代はないと思います。
だからこそ、家庭料理は笑顔のこぼれる内容でなければなりません。
マクロビオティックの玄米菜食だけにとどまらず、動物性の良さも取り入れようとすれば、そこにはプロの技術が大いに活きて来ます。
そのための最低限の基本である包丁砥ぎと剥き方・刻み方だけは最初に身につけていただこうとするのが幸せコースの最初の授業です。

今は桂剥き投稿の真っ最中ですが、目的を見失うことなく、今の自分にできる精一杯を目指してください。
苦手なことに取り組むのは誰でもいやなものです。
でも、だからこそ、その人の真価が問われる場面でもあります。
桂剥きというチャンスを活かして、ぜひ飛躍なさってください。

 
 

カツオのタタキ マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(カツオのたたき 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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中川善博が包丁を泥で砥ぐときの音(動画付き)

包丁は泥で砥ぐ。
包丁は耳で砥ぐ。
もうその言葉は何回も聞いているんですけど、でも出来ないんです。
という涙声が聞こえてきそうな毎日です。

そんな人たちのために、中川さんが砥いでいる時の音をお届けします。
私のiPhoneで普通に撮っていますので、あなたの動画の音と聴き比べてみてくださいね。
そして、泥はこんなにも簡単に出るのだということも知ってください。
そのコツは刃先の角度です。

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包丁砥ぎ 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 包丁砥ぎの授業から)

 
 
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むそう塾のお弁当指導(#musobento)は凄い!

美味しそうに作られ、美味しそうに盛り込まれたお弁当ですが、これでもお弁当投稿(OBENTERS #musobento)では100点ではありませんでした。
何が原因だったのかを考えてみましょう。

<マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品のお弁当>

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品

 
 


本日の好用お弁当です。和牛と牛蒡の時雨煮重(玄米160g、間に海苔)、茄子の胡麻よごし、三度豆地漬、玉蜀黍塩茹、糠漬け、モバ味噌です。盛込2:59。本日もよろしくお願いいたします。
中川善博
美味しそうに出来ています。時雨煮を炊くときいつもと違う鍋か、量を少なく鍋が大きくなりませんでしたか?要チェックです。おかずゾーンは完璧ですね 美味そうです。

実は、いつもと違う鍋で、なおかつお鍋とのバランスがあっていなかったです…!ありがとうございます、毎日のご指導学びが多いです。おかずゾーンはOBENTERS™ と、満足コースでの学びのおかげ様です。いつもありがとうございます!

*   *   *

いかがですか?
たった1枚の写真から鍋の大きさや内容物の量の違いが判ってしまうなんて、凄いことだと思いませんか?
私はビックリしました。
それで中川さんにどうしてそれが判ったのかを質問してみました。
すると、次のようなお返事でした。

「肉の量と初期煮汁の深さが合っていなかったはずです。で、彼女の性格からしてそれを気にして煮詰める時に箸で触りすぎて、断面のタンパク質が剥がれ落ちて、それがまた肉やゴボウにまとわりついて濁っていって煮詰めた状態だから。」とのこと。

なるほど〜。
それで中川さんはいつも授業で、お箸を入れる回数を極力少なくするように指導しているんだなと思いました。
いつも煮汁は澄んでいることにこだわる理由もここにあるわけですね。
煮汁が濁ったお料理には雑味が出ているとも話していました。
それを可能にするための鍋の大きさであり、火加減であり、材料の切り方であり、材料の切断面であり、包丁の切れ味であり、最後は包丁砥ぎに行き着くことになるのですね。

今、幸せコースの桂剥き投稿の真っ最中ですが、あの桂剥き投稿には澄んだ煮汁のための基本がいくつも入っているのでした。
基本ってこわいですね。
あちこちに影響するので疎かにできません。

それにしても1枚の写真からこんなにも多くのことを見抜いてしまう中川さんって本当に凄いと思いました。
毎朝のお弁当投稿を無料で指導する姿勢にも感心しますが、お料理の深さを改めて感じさせてもらえることに、私まで感動しています。
そんな中川さんから丁寧に教えてもらえるむそう塾生の皆さんは幸せですね。

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 2件のコメント

むそう塾スタイルが次世代へ

他でマクロビオティックの経験をされた塾生さんが、今は食生活を大事にしたむそう塾スタイルの暮らし方をされています。
むそう塾で習ったお料理で幸せな日々が流れていて嬉しいです。
心に響く原稿をお寄せくださいましたので、「塾生の声」欄にある「陰陽を感じる日々の暮らし」コーナーで記事にさせていただきました。
「玄米とお味噌汁が変えた私の生活 そして息子へ (恭子 29-4)」

なお、「むそう塾スタイル」とは、簡単にいうと、マクロビオティックと京料理が融合して、本当に美味しくて幸せになれるお料理を中心にした、陰陽のある暮らし方のことです。
「玄米・お味噌汁・糠漬け」を食生活の中心に据えますが、それだけにとらわれないで自由でありながらも陰陽バランスの取れたお食事や生き方を指します。

むそう塾スタイルのカテゴリーもありますので、お読みいただければむそう塾の目指しているところがご理解いただけると思います。
<例>
むそう塾スタイルが徐々に実現しつつあります
マクロビオティック料理教室としての むそう塾スタイル

 
 

恭子さんの息子さん3

 
 

(お味噌汁をよそう3歳のお子さん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

【これから開催予定の講座案内】
【玄米の炊き方秘伝(第98回愛クラス)のご案内】

 
 
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