マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

2年4か月ぶりに生理が再開したむそう塾生の体験談

マクロビオティックを始めてから生理が止まる人はとても多いですね。
その理由はこのブログで何度も書いていますが、むそう塾では止まった生理が復活する人も多いです。
先日もむそう塾生のMさんから「2年4か月ぶりに生理が復活しました!」と嬉しい報告がありました。
まだお若い23歳なのですが、このくらいの年齢で生理が止まっている人も多いので、同じような体調の人の参考になるから文章を書いてほしいとお願いをしたところ、気持ちよく引き受けてくれました。
この文章がきっかけになって、同じ悩みの方が一人でも多く順調になってくれますように。

 
 

<Mさんの体験>

私は2014年9月あたりから生理が来なくなり、2017年1月に再開しました。約2年4か月ぶりでした。
今年の3月で24歳になるので、21歳の身体で生理が来なくなったのでした。
再開してみて1番に思うことは、『若い人は特に、主食のお米と動物性をもっとしっかり食べるべきだ』という事です。
毎月生理がきちんと来ている人でも、「果たしてその血液の質はどうなのだろうか?」という観点で読み、役立てていただけたらなと思います。

最初に、私なりに生理を復活させる要因になったと思うことを以下にまとめておきます。

・ケミカルな下着類はやめ、オーガニックコットンのものに変えた(2016年7月頃〜)
・炭水化物を抜くのを辞め、毎食主食をきちんと食べるようにした(2016年9月頃〜)
・消化吸収の良い玄米ご飯を食べるようになった(2016年10月頃〜)
・外食も母の手料理も心から美味しく楽しむようにした(2016年10月頃〜)
・OBENTERS™への参加によって、早寝早起き&昼食のバランスも良くなった(2016年11月頃〜)
・動物性を毎食摂るように心がけた(2016年11月頃〜)
・むそう塾でのアドバイスにより陽性(私の場合)を意識して暮らすようにした(2016年11月頃〜)
・自分自身の心の声にしっかりと耳を傾け、自分のために人生を生きようと決めた(2016年11月頃〜)

<生理が止まるまで>
2014年(当時大学4年)の5月に、ある料理教室に3ヶ月通ったことがきっかけで食の質を考えるようになりました。
その教室はマクロビオティックの考えをベースにしたお料理教室で、無農薬のお野菜と玄米、こだわった調味料でご飯を作り、野菜中心で身体の中から綺麗になりましょう、という教室でした。
動物性は否定しませんでしたが、抗生剤や飼料の問題などのマイナス面を教えていただき、大好きだったお肉に少し抵抗を感じるようになりました。
実際に家でも、自分で調味料やオーガニックの食材を取り揃えあまり動物性は摂らないようにしていたら、お通じも肌の調子も良くなり体重も少しずつ減り(適正体重内です)、感激していました。
それと同時に、自分の食事を完璧にしたいがために外食が楽しめなくなり、だんだん母の作ってくれる料理の食材や調味料も気になって、家で食べることがストレスに感じるようにもなっていきました。
もともと甘いものが大好きだったので、白砂糖はやめてもマクロビースイーツなどはしょっちゅう作って食べていました。これも良くない行為でした。

当時の私の頭の中は、「外食は身体に悪いものばかりだ」「野菜は無農薬でなければ」「調味料もオーガニックでなければ」「動物性は血液を汚すから出来るだけ食べないようにしなければ」「炭水化物は太るから控えよう」「白砂糖は食べてはダメだ」…などの制限ばかりでした。
そして通い始めてから約5ヶ月後の2014年9月に生理が止まりました。思えば生野菜中心な食事だった気がします。
いきなり動物性とお米を減らしすぎたのと、大好きだった食事がストレスになってしまったことが原因だと思っています。

一応言っておくと、私はこの料理教室に通ったことは全く後悔していませんし、出会えて本当に良かったと思っています。
この教室で食の大切さとお料理の楽しさに目覚めてなければ、今、こうしてむそう塾には出会えていなかったでしょう。
私の自己解釈により、先生が本当に伝えたいことを受け取れていなかった可能性もあります。正しく受け取れる器ができていなかったのです。
料理教室に関わらず自分が何かを教わる立場であるときは、「素直に受け取る心と翻弄されない軸」を持っているべきなのだと学んだ機会でもありました。良い経験です。

<むそう塾に出会うまで>
その後は、母に心配され婦人科に2回ほど通い薬で2回生理を来させました。しかし薬を使わずに自然に戻って来て欲しい気持ちが強かった私は、心配する母を横目に病院にも行かなくなりました。
オーガニックコットンの下着に替えたりして、「まあ、そのうち来るかな」と思いながら過ごしていましたが一向に来る気配がありませんでした。

2015年7月に、facebookでいいね!されていた麗可さんの100点弁当を発見し、あまりに美味しそうで衝撃を受け、むそう塾を知りました。
そして100点集を食い入るように見ました。トンカツや唐揚げにたっぷりの白米のような玄米ご飯。ただ純粋に「美味しそう。食べたい。」という気持ちがあることに気がつきました。
その後1年くらいは眺めているだけでしたが、ある時むそう塾のホームページの「むそう塾ができるまで」で、中川さんの過去のことを知り肺の奥の方がキュゥっとなりました。穏やかなお料理写真からは想像もつかない辛いものでした。
そして「主宰者紹介」のページでお二人がこのむそう塾にかける想いの大きさ・深さを感じて、この教室は中途半端な気持ちで受けてはいけないな、と思うと同時に「ここで料理のことも陰陽のことも健康のことも人生のこともすべて学びたい!」と強く思いました。
果たして今の自分は、お二人が伝えんとしていることを受け取れきれるだろうか?と、少し怖気付く気持ちもありました。

当初は京都という遠距離や、調理器具を揃えるお金のことを考えてなかなか申し込めなかったのですが、突然「あ、今行こう!」と2016年8月に決心しました。そして9月の愛クラスを受講しました。
陰陽について何の知識もありませんでしたが、美風さんのブログを読み漁っているうちに陰陽の世界に非常に惹かれていった感覚を今でも思い出します。
食だけではなく、人生までもが変わる予感がしたのです。
仕事や家族のことでモヤモヤしていたこともあり、この時はもう、生理が再開するのはおまけのような気持ちで生き方を根本的に変えたいと思っていました。

中川さんに出会い、美風さんに出会い、中川式玄米ご飯に出会い、私の思考と身体は少しずつ変わって行くのを実感しました。

中川さんの作るお料理の世界を垣間見て、今までの自分の料理は栄養面しか考えていなかったことに気付き、「料理というのはそれだけではない」ということに気付かされました。
主食の大切さ、家族と同じご飯を食べる大切さ、陰陽バランスの大切さ、食物の命をいただくということ、自分自身を生きる大切さ、たった一度の愛クラスでたくさんのことを学びました。
美風さんには個人的に人生相談にも乗っていただき、私の悩みもちっぽけに感じられるようになりました。

<昼食のバランスが整ったきっかけ>
2016年11月にお願いしてOBENTERS™ に参加させていただくようになりました。個人的にこれが生理の再開に大きく関係していると思います。
毎朝のお弁当を中川さんに見ていただき講評してもらうのですが、ご飯もおかずもその日の朝に作らなければなりません。
正直最初は「ヒェ〜」とひっくり返る勢いだったのですが、陰性な私は少しでも陽性な氣に触れておく必要があると思い参加しました。困難な方を選ぼう!と。
初期の頃、中川さんに
「禅宗のお坊さんが食べているようなおかずですね」
「若いあなたはもっと質の良い動物性を食べなければいけません」
「前夜外食したくらいで胃が疲れているようでは年寄りのようです  若者はもっとパワフルに!」
と言われ、自分には動物性(陽性のもの)がもっと必要だったのだ!という事実を知りハッとしました。
今までは、朝めいいっぱいまで寝て簡単におにぎりを握って持って行き、それをお昼に食べる。という生活だったので、それと比べてお昼ご飯のバランスがぐんっと良くなりました。

アドバイスを踏まえて、玄米ご飯200gくらいにお肉かお魚、青菜のお野菜、卵、糠漬を基本としたお弁当になりました。
このようなお昼になってから約2か月後にあっけなく再開しました。もう血液を出しても大丈夫な身体になったのだなぁと実感しました。
でもそれが普通の身体の状態なのですよね。今までが普通でなかったのです。
私はまだむそう塾で玄米ご飯と糠漬けしか教わっていませんが、家族の「本当に美味しい!」という声と笑顔を見ると、心がじんわり温かくなります。
特に玄米キライだった父が毎日美味い美味いと食べてくれるのは、何とも言えない幸福感が湧きあがります。
そんな温かい気持ちも、私を正常な身体へと一歩近付けたのかなと思います。

『むそう塾は人間塾』というのは本当です。だから、お料理を習いたいだけでなく本気で自分と向かい合いたいという人にも非常に良い場です。

美風さんは、「気持ちよく毎日を充実させて生きましょう。それが良いご縁を連れてきてくれますよ。」と私に仰ってくださいました。
その時、” 私たちの魂はこの世を生きてみたくて仕方がなくて生まれてきた “ という話をふと思い出しました。
そう考えると、魂を預かっている大事な入れ物であるこの身体のことをもっと大切にしようという気持ちが湧いてきます。
その頂いた身体を心地良く愛でてあげることが「気持ちよく毎日を充実させて生きる」ことにつながるのかなと思っています。

身体に何か不調がある方は知識だけでガチガチになった頭を解放してあげて、自分の身体の現状をよく知り対応してあげることが大切になってくると思います。
「少しくらい良くない食べ物が入ってしまってもそれを排出できる!」くらいの身体作りをしていくことがこれからの時代必要になってくるのと、そのくらい軽い気持ちで構えている方がストレスを抱えずに健康に生きやすい気がします。
こんな風に柔軟な捉え方に私を導いてくださったことと、大切な生理を復活させるまでの道を作ってくださったむそう塾に心から感謝しております。

私の経験が、生理が来なくて悩んでいる方の励みになりますように。

*   *   *

<マクロ美風より>

Mさん、素晴らしい文章をありがとうございました。
あなたは本当に能力の高い人ですねぇ。
これから社会経験を積んで行くと、頼りになる人になれると思いますよ。

では、あなたの文章を読ませていただいて感じたことを書いておきますね。
まず、【『若い人は特に、主食のお米と動物性をもっとしっかり食べるべきだ』という事です。】の部分ですが、これは陰性になっていたあなたの場合は当てはまりますが、すでに動物性を摂っている人には当てはまりませんので、むしろ、「主食のお米をしっかり食べて、スイーツを減らすべきだ」とされても良いかもしれません。

あなたがパスポートを取られたのは10月4日でしたから、そこから消化吸収力のある玄米ご飯の栄養が体に注ぎ込まれたと思います。
そして、その時から動物性も摂っておけば、12月には生理が再開されたと思いますが、それでも11月に動物性を摂り始めて1か月あまりで生理が来てくれましたね。
まずはホッとしました。
そして、次の文章に心から安堵しましたし、嬉しかったです。
特に玄米キライだった父が毎日美味い美味いと食べてくれるのは、何とも言えない幸福感が湧きあがります。
そんな温かい気持ちも、私を正常な身体へと一歩近付けたのかなと思います。

あなたの文章には、マクロビオティックに出会った人が陥りがちなことが随所に出てきます。
ですから、この記事を読んでくださった人は、「ああ、私と同じ そうそう」と思ってくださることでしょう。
そんなふうにご自分の体験が誰かの人生を変えるきっかけになれば嬉しいですね。

ところで、生理が来てくれたので、しばらく経ったらがむしゃらになって動物性を摂ることを意識しなくても大丈夫ですよ。
「陽性=動物性」と考えがちになりますが、植物性であっても料理方法で陽性にすることもできますので、その辺のことを5月から始まる幸せコースでしっかりと身につけられたら鬼に金棒になります。
今後のあなたの人生がどんなふうに変わっていくのか、今から楽しみにしていますよ。

 
 

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 教室の置き花)

 
 

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ダイエットの低年齢化とマクロビオティックの誤解の現実

ダイエットの低年齢化については問題点が多々あるのですが、成長期には思考方法もまだ十分ではないので、後々尾を引く人もいらっしゃるようです。
その中のお一人Aさんも今、まさに尾を引いているのです。
人間って自分を変えるのは本当に大変なものですが、Aさんにはぜひ頑張って変わってほしいなと思います。
そうでないと、マクロビオティックに出会っていながら、本当の良さを味わえないことになるからです。
では、Aさんのメールを見てみましょう。

 
 

<Aさんからのメール>  抜粋

4日から、一人暮らしが再スタートしました。
お野菜は通販ではなく、野菜直売所やスーパーで買うことにしてます。

先日、お豆腐が安かったので買って食べたところ美味しくて、
再び小さなお豆腐の9パックセットを購入して、1つずつ3日連続で食べていました。
帰省中に動物性食材(特にお魚)をたくさん食べていたので、
5日から7日までの3日間、野菜とお豆腐か納豆、鰹節を少しいただく程度にしていました。
まだ冬休みで課題もあったので、しばらく部屋にこもる生活だったこともあり、
孤独感や無気力感がありました。
スマホやパソコンを意味もなく使用して、インスタグラムやネットサーフィンもしました。
食後は物足りないような感じがして、ナッツや芋などをほおばってしまいました。

今日の夕食には、食べきってしまったので玄米ご飯を炊いて食べ、お魚もいただきました。
お豆腐は今日いただきませんでした。
食後の物足りなさ、孤独感や無気力感がなく驚いています。
これは陰陽の力なのでしょうか。

体重はまだ34kg、体も貧相なままですが、
これといって息苦しさや動悸など「死にそう…!」ということもないので、
ついお魚やお肉や卵が数日なくても、玄米とお野菜の味噌汁があれば大丈夫かな、
体に負担もないようだしいいかな、と思ってしまいます。
しかし、やはり毎日動物性食品を食べたほうが良いのでしょうか。

まだまだ未熟者で申し訳ありません。
マクロビオティックをまだちゃんと理解できなくて…歯がゆい思いです。
よろしくお願いします。

*   *   *

<マクロ美風より>

文面からは、5〜7日の3日間は主食が白米だったのか、玄米だったのか分かりませんが、ここで問題なのはお豆腐です。
Aさんには召し上がってほしくない食べ物です。
マクロビオティックをする人の多くが大豆製品を摂りすぎる傾向にありますが、中でもお豆腐は陰性タイプの人にはおすすめしません。
Aさんがお豆腐をどのようにして召し上がったのか分かりませんが、せっかく陽性を取り入れてほしい時にお豆腐を9パック購入されたということに驚きました。
頭のどこかにお豆腐はヘルシーだという考えが居座っているのかもしれませんね。

私はマクロビオティックを知ってから5年間はお豆腐を一切口にしませんでした。
夏でも冷奴を食べませんでした。
私は陰性タイプだと思ったからです。
今ではたま〜にお味噌汁に入れますけどね。
でも、お豆腐は厳選します。
陽性な人ならこんなに気にしなくても大丈夫なのですが・・・。

>これといって息苦しさや動悸など「死にそう…!」ということもないので、

ああ、こんなことを基準に食べ物を決めないでください。
あなたはまだ34kgなのですから、まずは太ることを目指しましょう。
そして、止まっている生理を再開させることを目標にしなければなりません。
それから、朝もちゃんと起きられないのですから、そこも改善しなければなりません。
毎日動物性食品を摂るのが良いのかどうかは、体の反応をみて決めてくださいねと申し上げているのですが、ついつい動物性を避ける気持ちが働くようです。

一度マクロビオティックを動物性排除の視点でインプットしてしまうと、なかなかそこから脱出できない精神状態をよく物語っています。
動物性を排除しても、それに代わる陽性料理がないとAさんはまだまだ陰陽バランスが取れないので、お料理全体で陰陽を考えてほしいなと思います。
たとえ白米を食べていても、陰陽バランスが取れていれば良いのだし、玄米を食べていても陰陽バランスが取れていなければ偏りが生じることを知ってほしいです。

マクロビオティックとは人生を愉しく生きるための考え方なのですが、こうして排除の理論だけがクローズアップされて年若き人を洗脳してしまう誠に厄介なものとして広まってしまいました。
Aさんが早くそのことから脱出できて、本来の健康な大人になれるよう頑張ってほしいと思います。

 
 

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾生 好さん作のお弁当 陰陽バランスが取れた良いお弁当です)

 
 

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マクロビオティックとアレルギーの考え方

こちらの記事にいただいたコメントのお返事にマクロビオティックのことが含まれています。
他の方にもお読みいただいきたい内容なのでこちらに転載しておきます。
あなたのマクロビオティックに関する認識が少しは変わるでしょうか?
そして、アレルギーで苦しんでいらっしゃる方に、少しでも参考になることがあれば幸いです。

 
 

<マクロ美風のコメント>

ともこさん、こんにちは。

私は息子のアトピーがひどい時に、なんとかして治してやりたいと藁にもすがる思いでしたので、あなたのご苦労やお気持ちはよ〜く理解できます。
今こうしてむそう塾を運営しているのも、そういうことで苦しんでいる人のお手伝いができたらと思っているからです。

むそう塾には様々なアレルギーを抱えた人が来られますが、アレルギーを治すのは体の内側からであることをご説明して、そのためにまずはお食事を見直すことから始めます。
すると多くの人はグググッと変化されますね。
その度にお食事の影響の大きさを実感します。
ともこさんはアレルギーを病気ととらえて、病気を治すのはお医者さんであり、食べ物のことを教えてくれるのは栄養士さんだと思われているでしょうが、アレルギーは体の中の反応であり、外部へのお知らせです。

ですから、それを改善するためには、注射や薬を使うことより腸を改善してあげることなのです。
腸は食べ物の影響をまともに受けますね。
そして、精神面の影響もまともに受けます。
その最たるものがストレスです。

これらの考え方を奇異に感じるかも知れませんが、ドイツからやって来た西洋医学や栄養学ではなく、東洋医学の考え方では当たり前のことなのです。
ともこさんは今まで西洋医学と栄養学の中でウロウロされていただけです。
そして世の中は圧倒的にその方が主流です。
なぜなら、政府は文明開化とともに日本をその方向に誘導したからです。
でも、日本にはもともと東洋医学があったし、その方が人間らしく病気を治して行く方法だったので、細々とそれを伝え続けて来た人たちがいたわけです。

西洋医学にも緊急時や外科的には優れているものがありますが、慢性病に関してはもうお手上げ状態です。
アレルギーに関しては、薬で症状を抑えたり改善したりする方法が効果的な場合もありますが、「なぜそうなるのか?」という根本的なところを治さない限り、また再発します。
その場合は東洋医学の考え方に沿って、コツコツと体の内側から治す方が賢明です。

マクロビオティックの考え方は、その東洋医学と東洋哲学を合体させたものなので、単に病気治しにとどまらず、生き方をも含めた壮大な考え方です。
その考え方の中に陰陽を踏まえたお食事の方法も含まれるわけですが、この視点がとても健康に貢献してくれるので、これだけが話題になって独り歩きしている傾向が現代のマクロビオティックの一部にはあります。
それだけをピックアップして協会を作って資格を発行するところが、雨後の筍のように増えました。

しかし、本当のマクロビオティックは資格制度でもないし、昔から連綿と受け継がれてきた生き方や暮らし方の中にすでにあります。
改めて声高に宣伝するものでもないのですが、西洋的なものに流されてしまって、忘れ去られようとしているこの時代に、あえて「マクロビオティック」という言葉で東洋的なものの良さの気づきを促そうとしたものです。
ですから、マクロビオティックという言葉をしらなくても、マクロビオティック的に暮らしている人はたくさんいます。
特にお年寄りに多いですね。
こんなふうにマクロビオティックを正しく認識してくださったら嬉しいです。

そしたら、身近に食事に関して相談できる場所(人)は、あまりないのが現状なのかもしれませんね。

上に書きましたように、本当に体に合っている解決方法は、アレルギーの場合は東洋的な視点の方が良いでしょうね。
私も息子もそれで解決しましたし、マクロビオティックの指導者たちもそれで治してきた実績があります。
むそう塾でもお食事や暮らし方を変えて改善した例が多くあります。

生まれた直後から冷え性であまり汗をかかず、排泄が滞ることもあったので、デトックスが上手くいかない体質のように感じています。

妊娠中にあなたが召し上がった食べ物が影響しているかもしれませんね。
習った陰陽の知識で考えてみると、陰性のものを多く摂っていませんでしたか?
あなた自身やご主人様の体質も影響しますので、ここではいい加減なことは言えませんし、何のアレルギーかも書かれていませんし、お子さんの年齢もわかりませんので、具体的なアドバイスもできないのが残念です。
お子さんに一度でもお目にかかっていたら、アドバイス出来ることもあるのですけどね。

それにしても、世の中のマクロビオティックに関する記事・書籍で、マクロ美風さんのような切り口で書かれているものは少ないんじゃないかしら…?

はい、少ないです。だからこのサイトを立ち上げたのです。
誤解された情報だけが広まって、すでにその影響を受けてしまった人が周りにもたくさんいたので、こういうサイトがあっても良いと思って発信しています。
マクロビオティックに限らず、体調不良で困っている人の目にとまって、健康的な人生を送るきっかけになってくれたら嬉しいです。
ともこさんもお子さんも、これを機に良い方向に前進できますように。

 
 

 
 

(中川式玄米ご飯 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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中川式玄米ご飯を食べ始めて8日間での変化

本日パスポートを取得されたMi(103-1)さんは、 玄米投稿のメールに毎回「その他」として色々な気づきを書かれていました。
その観察がとても細かくて、「体の声を聴く」ことが出来ています。
ご主人様のことも書かれていて、その変化がとても嬉しいものでした。
次にご紹介させていただきます。

<Miさんからのメール>

【第1回目】2016.12.14
愛クラスに伺ってから、お腹が温かく感じます。
朝起きると、いつもお腹が冷えているのですが、触ってみると温かいです!
お腹が温かいおかげで、身体の中心が意識でき、いつも感じる身体のブレを感じにくく思います。
動くときに下半身がしっかりして動きやすいです。
あと、声が出やすいです。
お昼に、1度目の失敗した玄米を食べましたが、食後に眠気がきました。
2度目に炊いたものは、眠気が来ることなく、食べた後も元気で動けました。

むそう塾に行った後から、排便が悪くなく、いつもは朝食を食べないとトイレに行きたくなかったのですが、朝起きて、水分をとるとトイレに行きたくなります。
甘いものを取ったりすると、便の形がなくなっていたのですが、昨日は甘いものを取ったのですが、きちんとした形で排便できています。
身体の変化を感じ、とても嬉しく、びっくりしています。

【第2回目】2016.12.16
嬉しいことは、むそう塾に行った後より、アレルギーで夜、知らないうちに眼をこすってしまい、切れてなかなか治らなかったまぶたが治ってきています!
今朝、傷口がきちんとひっついていました。

【第3回目】2016.12.18
状態の違う玄米を食べるとこうも違うのかと、ここ数日実感しています。
朝、早めにスッキリ目が覚めました。

【第4回目】2016.12.22
中川さんの玄米を炊き始めてから、身体の変化も大きいのですが心の変化を大きく感じます。
今までも、身体と心は一体と思ってはいましたが、日々の生活で中庸に保つのは難しく、乱れた身体に心を無理やり合わせてバランスを取ろうととがんばっていた部分があったのだなと感じました。
身体が落ち着いていると、心がこうも落ち着くのかと驚いているのとともに嬉しく感じています。 
私の頑固だった部分が、少し変わって来ているせいか、主人の色々な面においての考え方も、良いほうに変わってきている様に思います。
まだ、パスポート取得前の玄米ですが、進んで食べてくれているのがわかり、嬉しいです。

身体は2年前より出始めた、朝起きた時、寝る前、甘いものを食べ過ぎた時に出ていた、アレルギーっぽい大量の鼻水が出なくなりました。
朝の寝起きが良くなり、時間も早めに目が覚めます。
夜中トイレに起きることがなくなりました。
あと、長年の大量下剤摂取と腸内洗浄でゆるゆる寸胴だった私のお腹に少しくびれが出来てきました~。
止めてから10数年経ち、前よりは良くなりましたが、なかなかくびれなかったので、甘いもの+骨格筋肉の問題もあると思っていました。
こんなところにも、陰陽が!とびっくりしました。
甘いものへの欲求が減りました。

 
 

<マクロ美風より>

今までも、身体と心は一体と思ってはいましたが、日々の生活で中庸に保つのは難しく、乱れた身体に心を無理やり合わせてバランスを取ろうととがんばっていた部分があったのだなと感じました。
身体が落ち着いていると、心がこうも落ち着くのかと驚いているのとともに嬉しく感じています。 

ここまで観察されていて素晴らしいと思いました。
さすが東京のマクロビオティック教室で陰陽を学んだだけのことがあります。
問題は、理論が先行していて、現実の生活の中で中庸の保ち方を実践出来ていなかったことです。
むそう塾はマクロビオティックをお伝えしていますが、あくまでも実践と理論を車の両輪のように、いつも心身で感じながら身につけてもらうようにしています。
そのための中心軸は主食である玄米ご飯なのです。
ここがきちんとしていると、他のことで陰陽バランスを取るのが楽になるのです。

今はまだ玄米ご飯だけでの変化ですが、ご事情が許せば幸せコースに通われて、美味しいおかずや暮らし方の陰陽バランスを徹底されると、もっと下半身に安定感が出て、マクロビオティックの良さを実感されることでしょう。
愛クラスの日にご主人様と一緒に京都入りされたとき、ホテルでのお食事の後にご主人様が召し上がってくれたお土産のお料理と同じものを、あなたが作れるようになるのは、何と夢のようなことでしょうか。

これからも心身の変化を観察されて、Twitterなどで交流しながら、陰陽バランスの取り方を練習していきましょう。

 
 

 
 

(瀬戸内海 2016.12.7)

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低年齢のダイエットと月経ストップ インターネットの弊害

ちょっとしたきっかけで少学生時代からダイエットを意識してしまう子どもたちがいる今の時代。
中学生ならなおのこと、ダイエットは大きな関心事になってしまいます。
そんな小中学生時代に拍車をかけるのがインターネットの存在です。
まだまだ世の中の裏表がわからないうちにネットから情報を得ると、相当頭でっかちになって混乱するようになります。
つまり、情報の取捨選択ができないからですね。

ダイエットの必要性が全然ないにもかかわらず、クラスメイトの心ないひと言からダイエットに走ってしまう低年齢の子どもたちのことを考えると、本当に哀れでなりません。
むそう塾にも今はそのような人が来られていて、過ぎ去った日々と彼女の歩んできた道を思うと、なんと酷いことかと思います。
過ぎ去った時間と体の成長時期はもう戻って来ないのです。

大人になってからのダイエットと異なって、成長時期である低年齢でのダイエットは、体にも心にも大きな影を落としてしまいますので、周りの大人は子どもたちのために動いてほしいなと思います。
これから体を作る大事なときに、生理がストップしたまま何年も経ってしまうのは、どんな情報であっても間違っていることを教えてあげましょう。

むそう塾には月経が止まったお若い女性がたくさん来られました。
でも、マクロビオティックの陰陽に照らし合わせて不自然なところを陰陽バランスが取れるようにしてあげると、大体3か月前後で月経が戻って来ます。
それでも戻ってこない場合は、精神面でよほど大きな闇を抱えていることが多いです。

ところで、体は脳を守ることを最優先にしますが、良質の血液が乏しいと月々の月経で血液を体外に出すことをストップしてしまいます。
そのために、著しく痩せた状態になると、体は命と脳を守るために月経を止めてしまいます。
大体40キロを切ってしまうと、月経ストップになる人が多いです。

よく「マクロビオティックをしていると体の修復中は生理が止まることがあるけれど、修復が済んだら生理が復活するので大丈夫」という指導者が多いのですが、私はその言葉を過信してはいけないと思っています。
特にダイエット中の方は要注意です。
月経があるべき年齢で月経がないのは問題なのだという意識を持ちましょう。

 
 

 
 

(京都 瓢亭 2016.12.13)

 
 

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