料理人 中川善博の陰陽料理」カテゴリーアーカイブ

「木目っていうのは日本人のDNAに染みついちゃっているのよね。だから愛される」

「木目っていうのは日本人のDNAに染みついちゃっているのよね。だから愛される」
この言葉にストンと納得する。
実は凄かった!木の食品包装「経木」の天然パワー

 
 

むそう塾ではお馴染みの折り箱。
これもその良さは実証済みです。
誤った環境意識で危機に瀕する木の「折箱」から知る「日本は資源の乏しい国」という幻想

 
 

玄米の稲荷ずし マクロビオティック料理教室 むそう塾2 折箱

 
 

(包装 京料理人  中川善博)

 
 

玄米の稲荷ずし マクロビオティック料理教室 むそう塾1

 
 

(玄米の稲荷ずし 料理:京料理人  中川善博)

 
 

*   *   *

むそう塾生はこんなに美しい助六寿司も作れます。
玄米の稲荷寿司と白米の巻き寿司の美味しさを折箱が共演しているようです。
このスッキリとした美しさは日本人独特の感性に響きますね。
それは、桜の散り際の潔さを愛し、侘び寂びの心を持つ日本人ならではの心の高鳴りとでもいいましょうか。
まさに、タイトルの「木目っていうのは日本人のDNAに染みついちゃっているのよね。だから愛される」というところに帰結するのだと思います。
この折箱の角の緻密な仕事は、いかにも日本人らしい仕事ではありませんか!
このような文化がこれからも支持されて、心の安定につながってほしいと思います。
プラスチックにはない「愛でたくなる材料」は、実は地球にも環境にも人間にもやさしいことを改めて認識したいですね。

 
 

玄米の稲荷ずし  助六寿司 マクロビオティック料理教室 むそう塾2 折箱

 
 

助六寿司 料理:むそう塾生 舞さん

 
 
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中川善博の鯵フライ(残りの食材でサササッと)

鯵フライ 中川善博

 
 

(鯵フライ 料理:中川善博)

お魚の授業の翌日、残りの鯵を中川さんがフライにしてくれました。
茶色の細長いのは独活です。
残っていた黄金柑をギュッと絞ったら爽やか〜♪
お弁当講座のエビフライも凄く美味しかったけれど、この鯵フライもバッチリの美味しさでした。
揚げ方がやはりちょっと違いましたよ。
あっという間に、本当にあっという間に出来上がるのが驚きです。
あ〜、講座に入れたくなっちゃう(^^)

 
 
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マクロビオティックってやっぱり凄い!(筍料理にみる陰陽の証明)

「マクロビオティックの陰陽を駆使した筍料理」は、とんでもなく驚きの方法でした。
この日に備えて京料理人中川善博は、マクロビオティックの陰陽の特徴を考えながら、手間のかかる筍料理をいかに家庭の主婦たちが手軽に作れるようにするかを研究しました。
そして初めて満足コースで披露された料理方法は、あっと驚く内容だったのです。
「えーっ!?」「なるほど〜」。
その一部始終を見ていた人たちの率直な感想です。
筍料理の最初の難関はあのアクの処理ですが、そこで陰陽の考え方が力を発揮したのでした。
結構グルメな塾生さんも満足してくださった中川善博の筍料理を通じて、やはり陰陽の理論は素晴らしいなあと感じ入った次第です。

 
 

筍と烏賊の木の芽和え マクロビオティック料理教室 むそう塾 京料理人中川善博

 
 

(筍と烏賊の木の芽和え 料理:陰陽京料理人  中川善博)

巷ではマクロビオティックのことをとやかく言う人がいるけれど、こうしてお料理を通じて陰陽を肌で体験して行くと、やはり陰陽の働きは存在すると確信します。
それを何という名で呼ぼうとも。

 
 
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マクロビオティックの陰陽バランスは毒消しの目安でもあります

5月24日に東京で開催する予定の「マクロビオティックの陰陽で考える食べ方生き方講座」に関して、ご質問メールが何件か寄せられました。
その中で体調について書かれているメールがあったのですが、「ああ、毒消しがうまく出来ていないんだなぁ」と思える内容のものがありました。
その方には、過去記事をご紹介しておいたのですが、同じような人が他にもいらっしゃると思いますので、もう一度記事をリンクしておきます。
毒消しの考え方や方法および注意点のまとめ

それから、こんな記事もあります。
ブルーベリージャムとパンの馬鹿喰い後日談(毒消しも)
発酵食品の偉大さ、糠漬けの力強さに感動した出来事でした。
「甘いものを食べたら発酵食品を!」が合言葉になったらいいな。

ところで、今月の幸せコースはお魚料理でした。
一匹のお魚を丸ごとさばくところから始まって、お刺身や焼き魚、煮魚も作るのです。
マクロビオティックの料理教室でありながらお魚料理を教えることにビックリされるでしょうが、海に囲まれた日本人にはやはりお魚料理は欠かせないものだと思います。
それから陰陽バランスを取るためにも、お魚の陽性さが必要な人もおられますから、マクロビオティックを知っているからこそお魚料理の基本は知っておくべきだと思います。

さて、このお魚ですが、お刺身・焼き魚・煮魚のうちどの料理方法が一番陽性でしょうか?
そして、それらの毒消しは何でするでしょうか?
こんなことを考えながらお料理をするのがマクロビオティックの楽しいところです。

ところで、このお魚料理の授業では、煮魚の美味しさに皆さんが感動されていました。
毎年見られる反応なのですが、煮魚嫌いの人が喜んで食べる美味しさです。
そこには陰陽をしっかり駆使した結果の美味しさがあるので、毒消しもされた結果の完成品なのだと思います。

マクロビオティックは決して動物性を食べてはいけない考え方ではなく、動物性を摂るときには陰陽バランスも取りましょうということです。
それは主に毒消しの組み合わせを知っていることで可能になります。
昔からあった食べ方にはそんな組み合わせが多いですね。
そして、糠漬けも昔の家庭では多かったのに、今はほとんど作らない家庭が増えてしまいました。
でも、むそう塾生たちは1年中糠漬けを食べられる環境を手に入れています。
やればできるのです。現代でも。
ただ、その正しい方法が伝わっていないだけです。
こんな汚染の時代だからこそ、発酵食品を見直して積極的に摂ってほしいなと思います。
毒消しとしても。

 
 

カラスガレイ 煮魚 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(カラスガレイの煮付け 料理:陰陽京料理人  中川善博)

 
 
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「味を迎えに行く」

ここ数日、何冊かの料理本に目を通していました。たまたまそんな流れが来たのですが、その1冊が先にご紹介した「天皇陛下料理番の和のレシピ」でした。他にも私の手元にあった本を吟味すると、やはりマクロビオティックの視点から受け入れ難い面があります。いくら長い間食通を唸らせたお店の主が書いた本であっても、それはお店で提供する場合のお料理なのです。ということは、グルメ料理ばかり食べていては体に悪いということの裏返しでもあります。何と言ってもお砂糖がホイホイ使われているレシピはお勧めできません。

中川さんにお聞きすると、昔はお砂糖をよく使ったお料理の時代もあったそうです。ですから、時代背景やその料理人さんの趣向も影響するので、いくら盛付けが素晴らしくても、その本をご紹介するのは控えることになってしまいます。器の選び方と材料の切り方のバランスまで考えると、本当に参考になる本がありません。というか、サッと器が用意されて、この器に合う料理をせよという課題をこなせる実力がないとダメということになります。そんな視点で合格する本なんてそうそうあるものではありません。

ですから、OBENTERSの皆さんが毎朝中川さんから受けている指導内容は凄く高度な世界ということになります。ただ美味しいだけでなく、まずは健康を考え、「格」を落とさず、素人でも作りやすく、さらに陰陽で洗い直したお料理のレベルなのです。ここまで追究したマクロビオティック料理はきっと他にないはずです。改めて中川さんとの出会いに感謝し、少しでも長く指導していただきたいと心から思ったことでした。

ある本に良い言葉を見つけました。「味を迎えに行く」という表現です。これは季節の素材にはその時季特有の旨味があるので、それがどれだけの味を出してくれるかで変わってくるから、いつも同じように調味料を加えれば良いのではないことを言っています。素材の持ち味を極限まで引き出すために「味を迎えに行く」という表現は素晴らしいなあと感心しました。

それからこれは経験的に多くの人が分かっていることですが、お料理は冷めると味が2割ぼやけると書いてありました。ですからおせち料理やお弁当を食べて美味しいと感じるためには、味を濃い目にするのですが、2割という数字はなんだかちょっと多いような気がしてしまった私です。私がお料理は作りたてが一番美味しいと感じるのは、温度の影響もありますが、素材の味が一番感じられるからです。味に関してあれこれ書き出すと切りがないのでこの辺でやめますが、マクロビオティックを知った今となっては、やはり陰陽バランスの取れたものが一番美味しく感じます。

 
 

椎茸の旨煮 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(椎茸の旨煮 料理:陰陽京料理人  中川善博)

 
 
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