マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

「満足コース」もスタートしました 久しぶりのむそう塾生が素晴らしい

5月21日、「2023年度(第10期)満足コース」がスタートしました。
やむを得ない事情により2名が欠席されました。

今年の満足コースには、お久しぶりの方がいらして、なかなか刺激的でした。
ちょっとこちらの写真をご覧ください。

 
 

真ん中でスルスルと桂剥きをしているのは、第1期(2011年度)上級幸せコース修了者のkyoroさんです。
実に12年ぶりにコースに通われることになりました。
12年の間にお子さんを産み、育て、なおかつずーっとお仕事を続けてこられ、多忙な日々を過ごしておられたのですが、お子さんのご希望でコースに復帰することになったのです。

それは、お母さんが習っていないコースに、お子さんの食べたいメニューがあったのだとか。
それでお母さんは、お子さんのために頑張ってコースに通われる決心をされたのです。
自由人コースのメニューに届くまで、まだ丸2年あります。
でも、こうして頑張っているkyoroさんの姿を見ると、お子さんの姿まで見えてくるような気持ちになりました。

 
 

驚いたことに、みんなで桂剥きを始めた時、スルスルと剥き進むkyoroさんがいました。
12年間のブランクをまったく感じさせないことに、ビックリしました。
何事にも真面目に取り組んでいた彼女は、ちゃんと体で技術を覚えていたんですね。
出汁巻き玉子も上手に焼いていて、やはり体で覚えた技術は強いなと思いました。

今後の改善点は、腕を脇から離すことです。

 
 

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もうお一人、コースではお久しぶりのかたがいました。
コロナのために職場が大忙しで、しばらくコースどころではなくなった塾生さんです。
でも、見てください。
こんなに綺麗に桂剥きをされています。

 
 

中川さんも私も驚きました。
凄い!
なんて美しく剥けるのでしょうか!
そして、姿勢も綺麗です。
真新しいまな板に、大根シートが清々しく感じられます。
出汁巻き玉子も上手に焼いていました。

なんだか面白い満足コースになってきましたよ。

 
 
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「八ツ橋に盛る」 京料理人中川善博の盛り付け指導より

「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」では、京料理人である中川善博がお料理を教えています。
お料理というと、つい作り方に神経が行ってしまうものですが、中川善博はお口の中に入るまでお料理は終わらないと考えています。
ということは、盛り付け段階はまだお料理の途中なのです。

そこでむそう塾では、お料理の盛り付け指導も徹底しています。
その指導の一環として、毎朝「お弁当投稿」に対する添削が行われていて、これがとても勉強になって、かつ力がつく実践の場になります。

実はお弁当というのは、箱に詰めるという点でミニおせちみたいなものなので、お弁当投稿をしている人たちは、年末になるとおせちに対するハードルがグンと下がるのが現実です。
これが本当にすごい実力だなぁと毎年感心する私です。

 
 

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盛り付けの一つに「八ツ橋に盛る」というのがあります。
京都の銘菓に「八ツ橋」というのがありますが、お菓子と違って盛り付けの場合は、伊勢物語「かきつばた」の「三河国八橋」から、八枚橋の板の形を指します。
私のブログでも過去に取り上げています。
アヤメ・カキツバタ・ハナショウブの見分け方と「八ツ橋」の由来 2018.4.19

お皿でも八ツ橋というのがありますが、次のような形をしています。
こちらのサイトからお借りしました。

 
 

こちらのサイトからお借りしました。

 
 

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この八ツ橋が基本にあって、奈良漬けをお弁当に盛り込むときには、お弁当箱の左下に2枚を少しずらして置きます。
必ず手前の1枚を右側にずらします。
前の1枚が奥の1枚より高くなってはいけません。
後ろにある1枚を隠してしまうからです。

 
 

このお弁当は、塾生のつむぎさんからお借りしました。

 
 

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それから、次のようなときも八ツ橋を意識します。
このお弁当は、塾生のおはるさんからお借りしました。

 
 

まだまだ「八ツ橋に盛る」例はあるのですが、今回はこのへんでおしまいです。

京都は古い街なので、注意していると結構あちこちに八ツ橋を意識した形が見られます。
「八ツ橋」を知らないでいると素通りしてしまいますが、日常的に気を配っていると、案外見つけることができますよ。

 
 
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素敵なクラスが誕生しました マクロビオティック京料理教室むそう塾

「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」に、素敵なクラスが誕生しました。
「第15期 幸せコース」なのですが、なんと、男性が5名、女性が3名なのです。
1期生のときから、時々男性が受講してくださったクラスはあるのですが、半分以上が男性というのは初めてです。

さらに、一度もお目にかかったことのない人が2名おられました。
今までは単発講座で玄米炊飯を習ってから幸せコースへ進まれるので、一度はお会いしているのです。
ですから、中川さんも私も「どんなクラスになるかな?」ということを、とても楽しみにしていました。

初めての男性は、愛知県で家庭菜園も経営されている人でした。
自然相手の暮らしをされているだけあって、実に穏やかで食べ物のことにも関心がおありで、その延長でむそう塾を選んでくださったそうです。

もうお一人、初めての女性は、3週間前にイギリスから帰国されたばかりで、授業の前日にやっと新しいお住いに引っ越されたというパワフルさんでした。
6歳と3歳のお子さんがおられます。
イギリスでマクロビオティックを知ったそうです。

皆さんのお住まいは、秋田県1名・東京都1名・神奈川県2名・愛知県1名・京都府1名・大阪府1名・広島県1名です。
男性のうち、すでに奥様がむそう塾のコースに通われているかたが3名、お母さまがコースに通われていたかたが1名いらっしゃいます。

また、女性の方も、お友だちがコースに通われているかたが1名、過去にご親戚のかたがコースに通われていたかたが1名ということでした。
すでに受講された方々から、むそう塾の良さを認めてくださった気がして、とても嬉しかったです。

 
 

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さて、授業開始です。
まずは昼食から。ここで面白いことが。
男性の方にお料理を運ぶと、さり気なく女性の方に渡されていくのです。
どなたも女性を優先してくださって、その姿がとても新鮮でした。

何をするにしても女性に対しての接し方がやわらかくて、さすがジェントルマン!と思った一日でした。
男性の関心事と女性の関心事は異なるものですが、案外それをうまく融合して授業を展開していけそうで、安堵しているところです。

男性(陽性)と女性(陰性)がほどよく混じっていると、教室内の陰陽も良い感じになって、むそう塾に新しい風が吹いたのを感じました。
女性率が少ない職場というのは、女性が大事にされるものですが、むそう塾でもご多分に漏れずという感じでした。

 
 

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余談ですが、ご両親や兄弟や職場の人がワクチンを接種している中、家族全員をワクチンから守った男性ばかりで、そんな考え方のベースが穏やかさの根底に流れているような気がしました。

イギリスから帰国された女性も、3年間私のブログをよく読んでいてくださって、ご主人さまがノーワクチンで一家を守ってくださったとのこと。
素晴らしい!の一言に尽きます。

そんな意味でも、安心して学べる環境が整ったと思っているところです。
さらに、いろいろな意味で、むそう塾が発酵してきたような感じがします。
環境が熟してくると、自然に発酵するように、むそう塾にもそんな環境ができてきたのかなと嬉しくなりました。

皆様、むそう塾へようこそです♪
そして、つないでくださった先輩方、ありがとうございました。
おかげさまで素敵なクラスが誕生しました!

 
 

(第15期 幸せコースの皆さん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

第1回目の授業の様子は、中川善博のブログからご覧になれます。
マクロビオティック京料理教室 むそう塾  幸せコース第15期 2023.5.14

 
 
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1型糖尿病を忘れさせてくれるような美味しいお料理の力

むそう塾では、授業で習ったお料理を復習すると、それを写真や動画に収めて添削してもらうシステムがあります。
方法は次の3とおりです。

①【コース授業】:「復習投稿」として、中川善博のブログに掲載して添削。
②【単発講座のうち玄米炊飯と小豆玄米炊飯】:決められた期間だけ中川善博のブログに掲載して添削。
③【②以外の単発講座】:Twitterでのお弁当投稿(#musobento)や、iMessageで添削。一部は「塾生のきょうの100点お弁当」に転載。

 
 

昨夜送られてきた①の復習投稿の投稿文が、とても気持ちがこもっていて、私はそれを読んで涙がこぼれてしまいました。
(指導の参考にするため、投稿文は私も読ませていただいています)
投稿者は現在「自由人コース4」に在籍する“好(このみ)”さんですが、先月の「自由人コース3」の復習投稿を送ってくれたのです。
まずは、好さんの投稿文をお読みください。(掲載許可あり)

 
 

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<好さんのメールより>

中川さん

こんばんは。
自由人コース3のシントンテキの復習をしましたのでご指導お願い致します。
【感想】
この シントンテキ のソースが・・・
家族や友人の反応が「このソース美味しい!!」って、
みんな口を揃えて言います!老若男女問わず!
中川さんの数々の魔法のソース。新たなるものを体験できて口福です。
このトンテキに負けない野菜のボリュームとカレーもやしが最高で
お腹いっぱいでもただただ幸せな食後でした。(ボリュームあるのですが重くない)
お弁当にも盛り込みます!

自由人3の最後のクラスにこのように元気の出るお料理を授けてくださってありがとうございます。
むそう塾に出会ってお料理の腕はまだ未熟ではありますが、出来るようになった事があります。
お料理で・・・自分を取り巻く人達(家族、友人・会社の人等)を元気付けることができました。
お料理で・・・自分の健康をグッとたぐり寄せることができた。
食べることがストレスではなくて、心から楽しく幸せになった。

中川さん、美風さん、スタッフの麗可ちゃん、TAMOくんやにっちを中心に
笑いの絶えない楽しいクラスに在籍させてくださって、感謝致します。
来期も楽しみでなりません。
ご指導よろしくお願い致します。

69-4
◯◯◯ 好

 
 

(シントンテキ 料理:好さん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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<マクロ美風より>

好さんは1型糖尿病患者で、食べることに恐怖心を抱えていた頃むそう塾に来られました。
食べてはいけないものだらけで、気持ちも身体も不健康そのものでした。
でも、むそう塾でマクロビオティックの陰陽を知り、食べ方を徐々に変えていったところ、だんだん気持ちも明るくなって、お料理が楽しくなってきたのです。
そして何より、食べることを楽しめるようになって、お料理も素晴らしく上達したのです。

好さんは写真も上達して、どんどん活躍の場がひろがって来ました。
素晴らしく美味しくできた彼女のお料理は、まわりの人たちを元気づけたり、感動させたりして、その良い氣が彼女に返ってくるようになりました。
血糖値のチェックはする必要がありますが、いたって元気ですし、幸せそのものです。
食べ物の制限もありません。

 
 

好さんの例で私が感じるのは、お料理の持つ力です。
最初は自分の健康のために始めたお料理ですが、その美味しさがまわりの人を巻き込んで行きました。
彼女が自分だけのためにお料理を作るのではなく、色々な人のためにキッチンに立ち続けたことが、結果として自分のためにエネルギーを持って戻ってきてくれたのです。

これはマクロビオティックの陰陽で考えると、ものすごい陽性の力が働いていることを意味します。
病気という陰性から、お料理で陽性の力をつけていった好さんは、いかにもむそう塾生らしい展開だと思わずにいられません。

美味しいお料理は、空腹を満たすだけにとどまらず、心の飢えをも満たしてくれるのです。
この繰り返しの波は、必ず強いエネルギーとなって自分を守ってくれます。
氣のよいものに触れる、味わう、慈しむ。
そんな時間をこれからも大切にしてくれる塾生さんの存在に、心から感謝している私です。

 
 
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むそう塾で教える「玄米おにぎり(おむすび)」と「塩むすび」のこと

おむすび(おにぎり)には色々ありますが、案外上手に握れない人が多いのでビックリします。
日本人だから当然握れるでしょと思っていたら大間違い。
今はもしかしたら、正しく握れない人の方が多いかもしれません。

というわけで、むそう塾ではおむすびの握り方も教えています。
そうすると、皆さんがビックリされます。
私、握りすぎていた…と。

むそう塾のおむすびを食べられるチャンスは次のとおりです。
1「幸せコース」の麺類の授業で「峠の腰弁当」としてお土産で(塾長製)(7月)
2「幸せコース」のトンカツの授業で握り方を習う(12月)
3「自由人コース2」の鱧にゅうめんとセットで(塾長製)(9月)
4「自由人コース3」の授業で塩むすび用ご飯の炊き方と握り方も習う(9月)

京料理人中川善博が握ったおむすびを召し上がれる機会が2回(上の1と3)。
ご自分で握る機会が2回(上の2と4)。

 
 

それでもまだ勘違いしている人がいるようなので、この記事を書いています。
一般的におむすび(おにぎり)というと、鮭や梅干しなどの具が中心に入っていますが、「塩むすび」というのは、ごはん全体に塩味がするだけで、中身は入っていません。
海苔も巻いていません。
デパ地下などでも売っていますが、「塩むすび」として独立しています。

私はこの「塩むすび」がお米の美味しさがわかっていいなあと思っています。
こちらの記事もどうぞ。
中川さんの「塩むすび」が最高に美味しかった! 2022.9.6

 
 

【塩むすび】

(塩むすび 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

【玄米おにぎり】

 
 

【玄米おむすび 俵型】

 
 

【峠の腰弁当】

 
 
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