マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

むそう塾の「出汁巻き玉子」の練習と丸秘動画の公開(動画あり)

今年も「幸せコース」の「だし巻き玉子」の授業が終わりました。
幸せコースでは2つの投稿月間があって、6月には「かつらむき投稿」、12月には「だし巻き投稿」となります。
それぞれご家庭で復習練習をしていただいて、その結果を動画や写真に収めて投稿するものです。

未経験の人からすると、とても大変なことのように思われるでしょうが、これがとても実力のつく方法なのです。
どんな練習でもそうですが、きちんとした指導者がついて、「その都度」正しい方向に誘導してあげると、驚くほど上達します。

幸いにむそう塾には公開している動画がありますので、その動画を予め見てから授業を受けてくださった塾生さんは、もうちゃんとポイントをつかんでくれていました。
予習がいかに力を発揮するか、昨日の授業で実感していただけたと思います。

慌ただしい12月なので、なかなか練習時間がとれないかもしれませんが、動画を見ておくだけでもイメージトレーニングができますので、通勤時間でもお食事タイムでも、わずかな時間を利用して動画を開きましょう。

なお、動画は漫然と眺めるのではなく、お箸の持ち方とか、油のひき方とか、お箸の刺し方とか、目的を決めて見ると効果的です。
お手本動画を見て、1回練習する。
またお手本動画を見て、イメージを叩き込んで1回練習する。
こんなふうに1回ずつ「目指すべき形」をはっきりさせて、それに近づくべく練習をすることが大事です。

それから、出汁巻き玉子で一番大事な「芯づくり」を徹底練習することです。
芯が上手にできたら、もう出汁巻き玉子は半分は進んだと判断できるほど重要な動作です。

 
 

【丸秘動画の公開】

ある程度上達してきたら、必ずぶつかる壁があります。
それらを解決するために頑張っているのが、「満足コース」での出汁巻き指導です。
今年は、幸せコースでも過去の動画のおかげで、上手に巻いてくださる人が登場しましたので、丸秘動画を公開して応援したいと思います。

 
 

【出汁巻き玉子の問題点克服のために】2018.7.2

 
 

この動画の内容は、プロが喉から手が出るほどほしい情報が詰め込まれています。
すべて京料理人中川善博が自分で編み出した理論です。
それをむそう塾生が自分の技術にできるところが凄いことなので、どうか自信をもって取り組んでほしいです。

この出汁巻きに実際に取り組んだ先輩の麗可ちゃんが、2016年12月14日に京都の名誉ある大会で優勝したのでした。
奇しくもきょうは12月14日。
麗可ちゃんの頑張りを讃えて、ここにその記事も載せておきましょう。
審査員の方が「断面のレベルの高さ」を強調していましたね。
「第111回京料理展示大会」にてむそう塾生が優勝! 2016.12.14

 
 

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マクロビオティックのイメージを塗り替えるために魔法のメガネを再び!

マクロビオティックにおける私の第2の師匠である高桑智雄氏が、Facebookで素敵な記事を書かれていましたので、シェアさせていただきます。

 
 

『柔道でいきなり大技は使えない』

例えば柔道を習い始める時、いきなり一本背負いや巴投げのような大技をやろうとしたらどうなるだろう。

それは大怪我する可能性があるので、指導者はそれを止めて、まずは受け身や基本の型を繰り返すことを教えるだろう。

マクロビオティックにおいて、動物性や砂糖などの極陽や極陰の素材を調理して食べることは、いわばこの「大技」をいきなり繰り出すことと同じことなのである。

まずは身体にとって比較的やさしく扱える中庸な食材を調理して食べることが、柔道における「基本の型」の練習になるわけである。

現代人の多くは、この「基本の型」を知らずに、日々大技を繰り出し続けている。これでは、大怪我(病気ともいう)する人が増えるのは当たり前なのである。

とは言え、我々マクロビオティックに携わる者も、近年、この「基本の型」を強調し過ぎた感がある。

結果、「とにかくこの基本の型から外れない食事をしていれば、あなたは健康で幸せな人生が送れる」といったマクロビオティックとはおよそかけ離れた奴隷的人生観を広めることになってしまった。

柔道を習いたいという人に、「あなたは一生涯、受け身や基本の型の練習だけしていなさい」と言ったら、おそらくほとんどの人はいづれ「柔道」を辞めるであろう。

だって一生涯、コツコツと基本の型だけをし続ける人に、誰が魅力を感じるだろう。

ここぞという時に、ダイナミックな大技を繰り出せるからこそ、柔道は魅力的なのである。

マクロビオティックを創始した桜沢如一の人生は、世界という大きな畳の上で、とてもダイナミックな大技をこれでもかと繰り出す名勝負の連続であった。

それはもうワクワクドキドキで、私もいつかこんな名勝負をしてみたい、マクロビオティックを極めて桜沢先生のような「自由人」になりたいと思ったものである。

だからいま巷に流布するマクロビオティックの不自由で凝り固まったとてもダイナミックとは言えないイメージに憂いを感じてしまうのである。

11月22日は、桜沢如一資料室の活動でした。

11月に入って全国の感染者数の急増に伴い運営元の日本CI協会より、イベント人数を3名までと指示があり、今回残念ながらボランティアによる整理活動の再開を中止しました。

参加を予定していた方々、大変申し訳ありませんでした!

22日は資料室のご意見番、斉藤武次さんと安藤耀顔さんを招き、桜沢如一の略年譜の修正作業を行いました。

◆11/22日 桜沢如一資料室活動議事録はこちら

http://go-library.org/2020/11/25/report20201122/

そして23日は「マクロビオティックの疑問がとけるセミナー」をリアル&オンラインで開催しました。

今は、とにかく桜沢如一のダイナミックなマクロビティックの世界観、そして東洋哲学、道(タオ)の原理としてのマクロビオティックのルーツと思想、そして陰陽という人生を面白くする魔法のメガネを知ってもらい、巷の浅薄なるマクロビオティックのイメージを塗り替えていく活動に専心いたします!

次回12月13日(日)は池尻大橋CI協会で、「マクロビオティックの陰陽がわかるセミナー」を開催します。

年内最後のリアル&オンラインセミナーです。

ご興味のある方はぜひご参加下さい。

◆12/13日 マクロビオティックの陰陽がわかるセミナー

http://www.ci-kyokai.jp/event/takakuwa.html

 
 

【巷のマクロビオティック】

この中で私が感動したのは、「巷の浅薄なるマクロビオティックのイメージを塗り替えていく活動に専心いたします!」の部分です。
わかる。そうなるお気持ちがわかる。

私がむそう塾を始めようと思ったのも、「巷のマクロビオティック」でマクロビオティック難民がゴロゴロしていたからなのです。

当時は、動物性とお砂糖ダメ、ダメという点だけが強調されていて、美味しい中庸のお料理は一歩引いてしまった感じがありました。
病気治しの人が動物性を排除したり、お砂糖を排除して元気になって行くのは良いのですが、その後もずーっとその生活を続けて体調不良になっている人もおられました。
その食事が原因で離婚や家庭不和もありました。

そうではなくて、健康を取り戻した体でどんな人生を送りたいのか? そのときに役立つのがマクロビオティックの「陰陽」の考え方なのですが、そのことは伝わっていませんでした。
極端なお料理だけが広まっていたのです。
それは、ビーガン料理なのか、ベジタリアン料理なのか分からない状態で。

そこに本来のマクロビオティックの考え方を伝えたいと思って始めたむそう塾ですが、いやはや「美味しいもの好き」の人が多くて、陰陽を活かして生きようとする人は少数でした(笑)
それでも理解してくださる人はおられるので、今も陰陽を大切に伝え続けていますが、こうして師匠が宣言してくださると、とても心強く感じます。

しかし師匠、市場は狭いです。
マニアックな人たちの集まりになるかもしれません。
でも、やっぱり素晴らしい考え方は伝えたいですよね。一人でも多くの方に。
混沌としたこの時代だからこそ。

ぜひ、中興の祖になってください!

 
 

【マクロビオティックの陰陽がわかるセミナー】

12月13日は私は授業があるので受講できないのが残念ですが、ご都合がつく方はどうぞ高桑氏のお話しを聞かれることをおすすめします。
歴史的な背景から説明してくれると思うので、とても勉強になること間違いありません。

そして、マクロビオティックに対する認識が変わってくれたら嬉しいな。
生き方に中心軸ができて、不安がなくなるか激減しますよ。

 
 

(桜沢如一 GOレター)

 
 
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仕事としての価値を模索する日々

先日埼玉に帰ったときのこと。
夫からこんな話を聞いた。

「〇〇さんと△△さんが事務所を閉めちゃったんだよ」。
夫の同業者が立て続けに2名事務所を閉めたというのだ。
二人共夫よりお若いのに。

表向きの理由と本当の理由はあると思うけど、どうやらIT化の波に乗り切れなかったのが正直なところだろうか?
夫の仕事も開業してから、度重なる法改正、IT化による事務処理の著しい変更もあって、それはそれは大変だったけど、彼なりになんとか頑張って喰らいついて来た。
理由は簡単。それをやらないと食べられなくなるからだ。

しかし、事務所を閉められたお二人は、これからの人生を働かなくても食べていかれる経済状態なのだ。
だから、気の進まないことには取り組まなかったんだと思う。
それにしても、どうやってそんなにお金を貯められたのだろう?
本業以外にお金を作れる方法があったのだろうか?

我が夫はお金を儲けるのが上手な人ではない。
でも、信用はできる。
おそらく彼はその信用のみで何十年と仕事をしてきたと思う。
それがそのまま死ぬまで続けばいいのだが、世の中はいつどんなことになるか分からない。
どうか、信用だけは普遍のものとして残ってほしい。

今は新型コロナのこともあって、どの業種も混乱状態にある。
しかし、従来どおりのことをしようとするから混乱するのであって、新しいことをやってみようと思う者には、こんな混乱期こそチャンスなのかもしれない。
滅ぶものがあってこそ、生まれるものもあるのだから。

ここ京都にも、そういう過去を持つ企業やお店がいっぱいある。
上手に変化しているなあと感心する業種もある。
肝心なのは、常に柔軟に対応できる思考と体力があるかどうかだ。

むそう塾とて例外ではない。
塾生さんの気持ちをちゃんと反映できているだろうか?
悩みに寄り添っているだろうか?
こちらでは良かれと思うものが負担になってはいないだろうか?
常に手探りの状態で進めている。

ただ、これは言えると思う。
残る価値のあるものは残る。
だが、それが難しい。
本物であっても残れない場合があるからだ。
その場合は、きっと方法が悪いのだと思う。

ニーズに応えられたものだけが残る?
それも不安ではないか?
ニーズなんていくらでも変化するからだ。

迷い多きこの時代。
いかにお役に立てるかを模索してみたい。

 
 


(大根の面取り 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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自由人コース課外授業第2弾が終わりました

チェンチ

 
 

昨日は「自由人(びと)コース」の課外授業の日でした。
朝から雨だったのですが、なんとか傘がいらない程度のお天気になって、やれやれでした。
集合時刻より早く集まってくださって、みんなが笑顔、笑顔です。

定刻にスタートしました。
4つの席に分散しているため、二次会では意識的にまだ一緒になっていない人たちと着席してもらって、2クラスが交流できるようにお願いしました。

詳しくはこちらの記事からご覧になれますが、一番人気はやはり下の写真の「京地鶏のスープ」だったようです。
これを作れるようになりたいという声がたくさんあったので、中川さんにお願いしておきました(笑)
その日が楽しみですね。

 
 

 
 

なんだか、とっても楽しかったので、また「第3弾」なんてしたいなって思いました(^o^)

 
 
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「米が主食の国のほうがCOVID-19感染率低い」渡邊昌氏の論文

まだまだ新型コロナのことで不安に思っておられる人が多いのですが、玄米を食べて元気に頑張っている周りの人たちを見ていると、この情報に納得する部分があります。

渡辺先生は先の記事でも取り上げたように、玄米に対する研究がたくさんおありで、なおかつご自身も玄米を召し上がっておられますので、なおのこと身近に感じられます。

後日のため、記事を転載させていただきます。

 
 

「米が主食の国のほうがCOVID-19感染率低い」論文がアメリカのオンライン研究誌に掲載

食品産業新聞社ニュースWEB2020年08月17日17時04分

 
 

米消費とコロナ感染者数の「負の相関関係」(横軸:国民1人あたり米消費量(kg)/縦軸:人口100万人あたりコロナ感染者数)

(画像はこちらからお借りしました。)

 
 

米を主食とした国のほうが、小麦を主食とした国より、COVID-19(新型コロナウィルス肺炎)の感染率が低い、との統計的解析結果が明らかになった。渡邊昌東京農大客員教授(元国立がんセンター研究所疫学部長、メディカルライス協会理事長)と飯沼一元(株)ライステック社長(工学博士)の連名による論文「Low COVID-19Infection and Mortality in Rice EatingCountries」のなかで明らかになったもので、論文は去る6月25日、アメリカのオンライン研究誌「Scholarly Journal of Food andNutrition」に掲載された。

 
 

論文によると渡邊教授らは米の消費量とCOVID-19感染者数(6月6日時点)の相関を、5大陸19か国(カナダ、アメリカ、メキシコ、アルゼンチン、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ロシア、中国、日本、インド、インドネシア、韓国、南アフリカ、トルコ、サウジアラビア、オーストラリア)で統計解析。横軸に国民1人あたり米消費量(kg)、縦軸に人口100万人あたりCOVID-19感染者数をとってプロットすると、「負の相関関係」にあることが分かった(決定係数0.5916)。また横軸を小麦消費量に置き換えると、「正の相関関係」にあることが分かる(決定係数0.4879)。 小麦消費とコロナ感染者数の「正の相関関係」(横軸:国民1人あたり小麦消費量(kg)/縦軸:人口100万人あたりコロナ感染者数)
小麦消費とコロナ感染者数の「正の相関関係」(横軸:国民1人あたり小麦消費量(kg)/縦軸:人口100万人あたりコロナ感染者数)

(画像はこちらからお借りしました。)

 
 

論文のなかで渡邊教授らは「米食者は腸内細菌がよく、免疫機能が高くなり、感染を抑制しているのではないか」と推定。今後のCOVID-19対策として、「特に玄米食や米糠の利用、全粒粉の普及など食生活の工夫や、農業政策にも目を配っていくことが望まれる」と指摘している。また「キスをする習慣(欧米)やマスクをする習慣(アジア)などを加味(補正)して計算すると、よりハッキリとした相関関係が浮かび上がってくる」とも。

〈米麦日報2020年8月17日付〉

 
 

論文:Low COVID-19 Infection and Mortality in Rice Eating Countries

日本語訳で読むことも可能です。

 
 

<マクロ美風より>

新型コロナに関しては、まだ断定的なことは言えないのですが、渡辺先生が書かれておられることは、私たちマクロビオティック界の人間としては、ごく当然のことと受け止めています。
免疫機能と腸内細菌は不可分の関係にありますし、むそう塾としても日夜そのことをお伝えし続けてきました。

ですから、やっとそれを論文として発表していただけたんだなあと、感慨深い思いになります。
「特に玄米食や米糠の利用、全粒粉の普及など食生活の工夫や、農業政策にも目を配っていくことが望まれる」というところは、待ってました!という感じです。

むそう塾を始めた時から大事にしてきたことは、新型コロナにも対処出来るものだと確信しています。

 
 
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