マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

おせちの準備 栗の甘露煮

まだ9月ですが、中川さんはもうおせちの用意をしています。

先週、中川さんのキッチンには「栗の甘露煮」が並んでいました。

品質の良い栗が手に入るうちに、ということらしいです。

 
 

(栗の甘露煮 料理&撮影:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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体の声には不思議な声もある チョコレートの場合

【体の声】

マクロビオティックではよく「体の声をきく」という言い方をします。
私もまだマクロビオティックを始めたばかりの頃は、この「体の声」というのがピンと来ませんでした。

その後むそう塾を始めるようになっても、西洋的な考え方一辺倒で来た人は、特にこの曖昧な表現が苦手のようでした。

でも、だんだん陰陽の考え方に慣れてくると、その曖昧な表現の言わんとするところが解るようになって来るので、面白いなあと思っています。

たとえばあなたが、「お味噌汁を飲みたい」と感じたら、それが「体の声」なのです。
白いごはんを食べたかったら、それも「体の声」。
お肉を食べたかったら、それも「体の声」。
アイスを食べたかったら、それも「体の声」。
チョコレートを食べたかったら、それも「体の声」。

というわけで、「食べたい」と感じたものを食べるのが「体の声」に従った食べ方となりますが、実はその後が大事なのです。
「食べたい」と感じても、食べた後体の調子が快適でない場合は、「そんなに合っていない」ことになります。

 
 

【チョコレートを食べたいと思ったとき】

たとえば、塩辛いものを食べた後に、お水をほしくなることがありますよね。
これはまさに「体の声」です。
では、甘いものを食べた後に塩味のものが食べたくなった場合はどうなのか?
これも「体の声」です。

しかし、たとえば朝起きたときとか、空腹時にチョコレートが食べたいと思ったときは、表面的には「体の声」であるように思えても、実はマグネシウム不足であることがあります。

チョコレートはカカオの実から作られていて、マグネシウムが豊富なわけです。
だから体は、マグネシウムを求めた結果がチョコレートだったというわけね。

でも、甘いものを食べると、それを体内で燃焼する時にミネラルを消費するのです。
ということは、ここでは甘くないものでミネラルを補えばよいのであって、チョコレートを食べるのは陰陽を知っている者の選択ではありません。

私は食事指導で、甘いものを食べるときはそれに見合ったミネラルも摂るようにアドバイスしています。
甘いもので失われる体内のミネラルを、一緒に補っておくのです。

こんなふうに、「体の声」というのは目安にもなりますが、時々「不思議な声」もありますので、盲目的に従わないように注意が必要です。

 
 


(小松菜の胡麻和え 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

マグネシウムは胡麻にも多く含まれます。
粒よりすり胡麻の方が吸収しやすいです。

 
 
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出汁巻き玉子の動画から、ぜひ参考にしてほしい動画を2本

出汁巻き玉子。
一番出汁をたっぷり抱きこんだ「出汁巻き玉子」は、「卵焼き」とは違ってふわふわとやわらかくて美味しいものです。
特にむそう塾でお教えする出汁巻き玉子は、最低限の油と技術で、まるでプリンのようにやわらかい仕上がりになります。

そのためには、確かな技術を身につける必要があるので、素人でも美味しく巻けるように教室で伝授しました。
実際に塾生さんに教室で練習してもらったところ、個人差が大きくてビックリ!
これは桂むき投稿のときにも感じたことですが、公開されている動画を事前に観ていた人は、すでに上級レベルの巻き方ができるようになっていました。
いかに動画が重要な役目を果たしていることか、認識を新たにしたところです。

Aさん。
最初にしてはとても上手でした。
細かい点を改善していくと、もっともっと美味しくなります。

 
 

Bさん。
彼のすごいところは、右手の形がきちんとできているところです。
なおかつ、すでにボーでこんなに強い火加減でも焦げませんでした。
なんということでしょうか(゚д゚)!

 
 

【参考になる動画を2本】

むそう塾のサイトには「むそう塾チャンネル」というのがあって、出汁巻きの動画がたくさんあります。
「マクロ美風」のチャンネルもあって、2013年以降の動画の中に、出汁巻き玉子の動画が何本もありますが、次の2本も参考になりますので、ぜひご覧ください。

<初心者用>
【中川さんの基本の巻き方を左肩近くから撮影】 2014.9.7
卵液の状態をよく確認できて、解説が参考になります。

 
 

<上の巻き方に移行する人用>
【塾生さんの巻き方に改善点を指摘 満足コースの授業より】2015.9.7
巻き終えた後の塾長からの指導が参考になります。
ボーのコンロに進む人は必見!

 
 

授業を欠席された塾生さんも、これらの動画で巻けるようになりますから、積極的に取り組んでくださいね。
それから、これは全員の塾生さんへ。
出汁巻き玉子の練習をして試食をすると、陽性になりますので、毒消しのためにせっせと陰性を取り込むようにしてください。
コンロの火を浴びて喉も渇きやすいので、水分も補ってください。

そして、中川さんからOKが出たら、周りの人に試食のお手伝いをお願いしましょう。
むそう塾の出汁巻きは美味しいので、どなたも喜んでもらってくれますよ(^o^)

 
 
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お料理が楽しく美味しくなるための秘訣 その1

いつも塾生さんを意識した記事が続いてしまうので、きょうは一般の人向けの記事を書きます。

 
 

【お料理の味が毎回違う理由】

お料理って、ただなんとなく作っている人が多いと思うのですが、よく作るお料理であっても、作るたびに出来上がりが微妙に違うことってありますよね。
もしご家族がいたら、「きょうはしょっぱくなっちゃって、ごめん」なんて言いながら出すことがあるかもしれません。

お料理が毎回同じように出来上がらない理由には、つぎのようなことが考えられます。
1 食材の質がちがう
2 食材の量が違う
3 調味料の量が違う
4 調味料のメーカーが違う
5 切り方が違う
6 加熱時間が違う
7 火力が違う
8 鍋が違う
9 メンタル面が違う

 
 

【計量をするか、しないか?】

お料理をするとき、計量をしない人も多いと思います。
いや、どちらかというと、計量しない人の方が圧倒的に多いでしょう。
つねづね目分量でお料理をしている環境で育ったから、というのもあると思います。

しかし、実は目分量で作れるようになるには、きちんとした経験で「目や手で計れるようになっていること」が必要なのです。
お婆ちゃんやお母さん、あるいはプロの人たちが計量せずにお料理をしていても、そこには「経験での計量」がされているのです。

ですから、まだその経験がない人は、まず計量をしてお料理をすることをお奨めします。

 
 

【本やネットを参考にお料理する場合】

お料理本やネットで紹介されているお料理を作ろうとする場合、必ず分量が表示されていますが、その時の「大さじ」や「計量カップ」の分量は、微妙に違いがあることをご存知でしたか?

たとえば、「15cc」や「15ml」と表示されていても、その商品によって微妙に差があるので、本に書いてあるとおりに計っても、その著者の味にならない場合があるのです。
似たような味にはなるでしょうが、本のとおりの味になるかは別問題です。

ですからむそう塾では、全員に教室と同じ道具で計量してもらうようにしています。
これでやっと美味しいお料理のスタートラインに立てるわけです。

 
 

【性格が反映される計量と火加減】

信じていただけないかもしれませんが、計量や火加減には性格が反映されます。
これは13年間、多くの塾生さんを見てきて間違いのない実感です。

弱気な人は計量を少なめにする傾向にあり、強気の人は計量が山盛りになる傾向にあります。
どちらも困ります。
計量は「すりきり」が正しい計り方です。

火加減はもっと個人差が激しくて、Aさんの弱火はBさんの強火と同じだったりして、ビックリすることが多々あります。
でも、ご本人はその認識がないので、教室でそのたびに適切な火加減を指導しています。

火加減は直接お料理に影響するので、計量と同じく注意を要します。

 
 

【癖を直す】

誰しもいっぱい癖はあるのですが、お料理に関しては可能な限り癖を直した方が美味しさに近づきます。
でも、癖って自分では分からないものなんですよね。
ですから、第三者に指摘される機会を増やしましょう。

その一つがお料理教室です。
客観的に見て直してもらえるチャンスが、教室にはたくさんあります。
そして、それを直したらどんな良いことが起きるのかも教えてくれますし、ご自分でも体験できるようになります。

お料理を美味しくするためには、一人で模索するより、効率的な方法を教えてもらった方が近道だと言い切れます。
特に包丁の使い方や、砥ぎ方は、独学では困難を極めます。
しかるべき人に教えてもらって、楽しくお料理が出来るようになりましょう。

 
 

 
 
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「相原ヘルマン マクロビオティックを語る」より

今日は本の一部を断捨離しました。
理由は新しい本を入れる棚がなくなったからです。
私の本棚は、90センチ幅で40段ほどあるのですが、そのうちの4段を整理しました。
資料として残しておきたい本もあるので、パラパラとめくってから判断しました。

かつて感動した部分が今は「そんなことがあったなあ」と思うだけで、考え方が変わってきた自分を確認することの連続でした。
少しその考え方に距離を置くようになったり、もう古い情報だったりして、自分の中で消化できているものが大半でした。

ということは、本というのはそんなに保存しておかなくてもよいのではないかと思ったりします。
もちろん内容にもよりますが。

 
 

【新しき世界へ No.607】

古い本が登場しました。

 
 

昭和62年の発行です。

 
 

この中に、ヘルマン相原先生の言葉がありました。
記事の中では「相原ヘルマン」さんになっていますが、私にとってはやはり「ヘルマン相原」さんの方がしっくり来ます。

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

特に下の線を引いた部分に深く共感します。
私もマクロビオティックを始めた頃は、排他的な食事をしていたので痛感します。
それらを踏まえて今の私があるわけです。

私の恩師の大森英櫻先生は、兄弟の縁を切ってまで穀菜食に突き進みました。
他の先輩たちも似たようなことをされていますが、結果は下の文章のとおりだと思っています。
学べば学ぶほど、偏りを危険だと思うようになったマクロ美風です。

 
 

 
 
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